20 欧州編 サトシ危機?迫りくるサキュバス!(R-15)

朝…。ロケットグループ別宅…。ファイヤーボールズのトレーニングが始まった。そのトレーニングにサトシとレベッカ、セレナとエルが参加する。サトシは動きやすい上下ジャージで、セレナとエルとレベッカも上下ジャージである。しかし、ファイヤーボールズのみんなの格好は、ブルマとスポーツブラのみ。最初のトレーニングは『30分間全力マラソン』。全力疾走で30分間マラソンするという。持久力と精神力の向上を目的とする。コースはロケットグループ別宅の敷地の周り。
ちなみにカレンとユイコはそれぞれのお仕事で不在。
その30分間全力マラソンがスタート。ファイヤーボールズの16歳以上のメンバー達は物凄く早い。15歳以下のメンバー達も負けていない。サトシとレベッカはメンバー達に難なくついていく。

「レベッカはともかく、わたし達についていけるなんて凄いじゃないサトシ君」

テティスはサトシを褒める。しかし、エルとセレナはバテている。

「もう…」
「ダメ…」

そしてダウン。

「あの二人ダメね」

フェリシアはエルとセレナはダメだと述べるが…。

「ロレインとマルグリットは?」

ケアリーはなにかに気づいた。ロレインとマルグリットはかなり離れたところにいて、なんとみんなについていけていなかったようである。普段はこんなんじゃない。

「朝からセ〇〇スするんじゃなかったわ…!」
「サトシ君すごいわね…」

理由は、サトシと朝から3Pという形でハッスルしていたことにある。

「朝っぱらからサトシ君とセ〇〇スするからよ!」
「そのサトシ君がなぜか平然とみんなについていけてるんだけどなんで…?」
「「「……………」」」

ロレインの姉にしてオールストレーム子爵家の二女レイムルはロレインとマルグリットに怒鳴った。同じく三女のカリズはサトシの運動能力に興味を示す。2人はAV女優にしてポケモントレーナー。トレーナーとしての実力は世界トップクラスを誇る。カリズの言葉に16歳以上のみんなは沈黙しつつ走っている。
実は全力疾走といっても速度を落としている。
それから時間が経過。

『ピピッ!30分過ぎたロト!』

ロトムは時間の知らせをすると、トレーニングに参加した人達は指定の場所に集合。
次はストレッチ。ストレッチの目的は身体をほぐすことにあり、ファイヤーボールズでは2人一組で行うことになっている。サトシがストレッチを組む相手は…

「サトシ君、一緒にやろう♪」
「ああお姉様!サトシ君とやるのはわたし!」

決まっておらず、レイムルとカリズはサトシを巡って争い始めた。気がついたら、ファイヤーボールズの間でサトシ争奪戦になった。
結局、ギンノのアイデアでくじ引きで決めることになった。サトシのストレッチの相手は……マルグリットの姉オリアーヌに決まった。ちなみにレベッカとマルグリット、エルとセレナとなった。

「じゃあさっそく始めましょうかサトシ君♪」
「は…はい…」

すでに目がやばくなっているオリアーヌ。例えるとしたら、獲物を狙う目である。
そしてストレッチがスタート。ストレッチはどれくらいすごいのかというと、普通のストレッチである。

「そういえばオリアーヌさん、どうして身体を鍛えなければならないのかと気になっていたんですけど、どうしてですか?」

サトシは聞いた。

「ポケモンバトルでトレーナーも体力を使わなければならないのよ。サトシ君は今まで旅して多くのリーグに出ていたでしょ?」
「ええまあ」
「地方リーグであればその必要はないかもしれないけど、国際大会や世界大会となると体力使わなければならないのよ。あたし達波導使いでしょ?波導を使うにも体力いるってことよ」
「なるほど…」

オリアーヌはわかりやすく説明する。理にかなっている内容である。

「そういえばサトシ君、マルグリットとエッチしてどうだった?」

と、ぶっちゃけた質問をサトシにぶつける。

「えっとその…気持ちよかったです…ずっと抱きしめたいくらい…」
「処女奪ったの?」
「…はい……」
「かわいい♪」

と、恥ずかしがって回答するサトシにオリアーヌは笑みを浮かべる。

「じゃあ、トレーニングが終わったらお姉さんとセ〇〇スしましょ♪」

と、オリアーヌはサトシを抱き締めると…。

「そこ!サトシ君に色目を使うなオリアーヌ!」

ギンノに指摘されると…。

「固いこと言わないでよギンノ…。こっちは欲求不満なんだから」

オリアーヌは呆れ顔になったが…。

「わたしがサトシ君にAV女優の何たるかを教えるから」
「あんただって人のこと言えないんじゃないの!?」

本音が零れたギンノにオリアーヌはツッコミを入れる。
次はロケットグループ別宅の屋内にあるトレーニングルーム。トレーニングルームにある器具を使ったトレーニングであるが、自主トレみたいな形となっている。目的は筋トレ。

「サトシ君、ちょっといいかしら?」

オリアーヌはサトシをトレーニングルームの隣りの更衣室に連れ出した。

「?」

これに気づいたマルグリットは尾行してみる。
その更衣室…。サトシは……なんとオリアーヌにフェラチオされている。

「オリアーヌさん、汗臭くて汚いですよ…」
「いいのいいの…。あたしこの匂い好きだから♪それにしても、大きいわね♪」

オリアーヌのテクニックに、サトシは彼女の口内に射精してしまった。オリアーヌは射精した精鋭をゴクンと飲んだ。

「はあ…はあ…」

AV女優のテクニックにサトシは疲れた表情をしている。その表情を目の当たりにしたオリアーヌは……自分の中の何かが壊れた。

「サトシく~ん♪」

ついにオリアーヌはサトシを襲って押し倒した。しかも興奮している。

「やめてくださいよオリアーヌさん…」
「やめないわよ~♪次はあたしの子宮の中に射精するのよ♪」

目がやばいオリアーヌにサトシは犯されそうになったそのとき…。

「お姉様!」

現れたマルグリットにオリアーヌは付き飛ばされる。マルグリットのおかげでサトシは助かった。

「なにするのよマルグリット!?」
「それはこっちのセリフよ!トレーニング中になにサトシに手を出してんのよ!」
「いいじゃない!あんたはサトシ君とセ〇〇スしたんだからあたしに譲りなさい!」
「サトシは渡さないわ!あの未知の感覚を誰も味合わせたくないもの!」
「未知の感覚?中毒になるって言ってたわよね?本当なの?」
「そうだとしてもお姉様に譲らない!」
「譲りなさい!」
「譲らない!」
「「うぅ~!」」

オリアーヌとマルグリットはサトシを巡って姉妹喧嘩し始め、睨み合った。

「トレーニング中になにやってんのよ…」
「カルロッテ!?」
「「カルロッテさん!?」」

そのとき、カルロッテが現れた。マルグリットは事情を話すと…。

「オリアーヌ…あんたは性欲のみに生きる痴女なの…?」
「いたたた!苦しい!!」

カルロッテはオリアーヌにチョークスリーパーを仕掛ける。

「まあいいわ。とりあえず、サトシ君はわたしと一緒にイチャイチャと…」
「あんたも人のこと言えないんじゃないの!」
「そうよそうよ!」

カルロッテの本音にオリアーヌとマルグリットはツッコミを入れる。

 

その後、みんなはトレーニングルームに移動。

「はい。ファイヤーボールズ全員集合。トレーニング一時中断して!」

カルロッテはみんなを集め、みんなはトレーニングを一時中断してカルロッテのもとに集合。

「ロケットグループ別宅についてだけど、交渉した結果、ロケットグループ別宅を拠点にしてもOKとのことよ。ロケットグループ別宅にある施設を全部使っていいという許可も得たわ。使用料なんだけど、トーキョースタジアムの貸切料の10分の1でOKしてくれたわ。ぶっちゃけ、安くここを自分の家のように使うことができるということよ」
「「「わぁー!!」」」

みんながトレーニング中に、カルロッテはロケットグループの重鎮にしてロケットコンツェルン専務取締役アポロと面談して交渉した結果を話す。

「これもサトシ君のおかげよ!わたしがうんっとサービスしてあげるからね♪」
「「「ぶーーー!!」」」

カルロッテは個人的にサトシに抱きついてこう述べると、ファイヤーボールズのみんなからブーイングが飛び交った。

「いやでもよかったです。自分の家だと思って使ってください」
「「「はーーーい♪♪♪」」」

サトシの言葉にみんなは笑顔になって返事をする。気がついたら、ファイヤーボールズのみなさんはサトシにメロメロである。サトシの特性『メロメロボディ』によって…。

「「「……………」」」

この決定に不満を抱くエルとセレナとレベッカである。

 

次は波導トレーニング。目的は波導の緻密なコントロールの向上。このトレーニングにカルロッテは参加し、スポーツブラとブルマの格好になる。波導使いではないエルとセレナは参加できなかった。トレーニングの場所は地下1階の広いスタジオルーム。防音設備も完備しているので、ダンスや演奏など音の関連のトレーニングに最適な場所でもある。トレーニング方法は瞑想。腰を下ろして瞑想し、波導を高めながら緻密なコントロールするというものである。ちなみに、このトレーニングにサトシとレベッカは参加。メンバーと同じように行う。
それから10分が経過。

(へぇ~…訓練期間が短いとは聞いたけど…さすがマルグリットと同じアーロンの血族ね…)

カルロッテはサトシの波導に高く評価する。他のメンバーもサトシの波導に関心を持っている。

(ちょっと……からかってやろうかな♪)

そして、サキュバスのような微笑みを浮かべた。

「はい終了!」

波導トレーニングは終了。

「あれ?まだ時間経ってないけどいいの?」

ギンノは聞いた。

「ここからは羞恥心に耐えながら波導トレーニングするわよ」

カルロッテは説明。

「具体的には?」

オリアーヌは聞いた。

「こういうことよ♪」

そのとき、カルロッテはスポーツブラとブルマを脱いで全裸になった。

「なにしてるんですかカルロッテさん!?」

たった一人の男子であるサトシは顔を逸らして動揺する。

「言ったでしょ?羞恥心に耐えながら波導トレーニングと?全裸という羞恥心に耐えつつ波導のトレーニングするのよ。そうすることで、効率よくトレーニングができるの」

と、カルロッテは説明する。

「そういうことか」
「なるほどね」

しかもファイヤーボールズのみなさんはカルロッテの思惑に理解したのか、スポーツブラとブルマを脱ぎ捨てて全裸になる。

「ふむ」

おまけにレベッカも全裸になる。残るはサトシただ一人。このときのファイヤーボールズのみなさんは獲物を狙うような目になっている。
やばいと思ったサトシは逃亡を図るも…。

「「隙あり!!」」

ロレインの姉であるレイムルとカリズに捕まり、ジャージの上下と肌着とトランクスパンツを素早く脱がされ、全裸にされる。

「「「わあ~♪」」」

みんなは注目した。フルボッキして反り立ったサトシのあれを…。サトシのあれは子供でありながらそれなりに大きい。それだけじゃない。少年でありながら、それなりに鍛え抜かれた身体にも注目している。

「もう……我慢できなーい♪」
「うわっ!ギンノさん!目が!目がやばいって!」

ギンノの襲撃を受け始めるサトシ。このときのギンノの目がハートになって、別の意味でやばくなっている。サトシが持つ特性『メロメロボディ』に魅了されたギンノである。そして、サトシはギンノに押し倒される。

「落ち着きなさいギンノ!」

カルロッテはサトシからギンノを引き離す。

「これは羞恥心だけでなく性欲に耐えることも目的なのよ。わたし達はプロだけど、同時にプロの風俗嬢とAV女優でもある。サトシ君のようなかわいいショタと当たったら、それに耐えなければならないのよ」

なんか、矛盾しているような気はするが、カルロッテはサトシを擁護していることだけはわかる。
しかし、サトシはなぜか泣きそうになっていた。無理もない。サキュバスのような女達に囲まれて正気でいられるほうがおかしい。

(((ズキューン!!)))

ファイヤーボールズのみなさん、サトシの泣きそうな表情に心が撃たれ、自分の中にあるなにかが弾けた。その結果、ファイヤーボールズのみなさんの目がやばくなり、今でもサトシを襲おうとしている。レベッカはどうするか迷っていた。

「ごめんサトシ君……みんな…服を着て…いつものトレーニングを行いましょう」
「「「はーい」」」

罪悪感を持ってしまったカルロッテは、みんなにこう指示する。そして、みんなは服を着て元の状態に戻った。
その後、波導トレーニングが順調に進んで終了するが…。

「ねえサトシ君、それどうにかしないとならないんじゃないの?」
「あ…」

カルロッテは笑みを浮かべてサトシに指摘する。実はサトシ、自分のあれが反り立ったままである。

「じゃあサトシ君、わたしで解消しましょう♪」

と、ブルマとショーツを下ろすカルロッテだが…。

「ちょっと待って!サトシ君のあれを鎮めるのはわたしよ!」

ギンノは割って入るが…。

「サトシ君とエッチしたい!」
「こればかりは譲れないわ!」

レイムルとカリズも割って入る。その後、ファイヤーボールズのみなさんの間で話し合い、じゃんけんで決めることになった。結果、カルロッテがサトシの相手をすることになった。サトシの意思を無視して、しかもこの場で、スタジオの床にマットを引く。マットはエアロビクス用マットである。

「お姉様!やっぱり譲って!」

ロレインは諦めきれないようだ。

「ロレイン、あなたはサトシ君とエッチしたでしょう。ここは姉に譲りなさい」
「うぅ~…」

カルロッテに説得されるサトシである。

「もう勘弁してーーー!!」
「「「ああ!!」」」

ついにサトシは逃亡。サトシに逃げられたファイヤーボールズである。

 

それから数分後、逃亡に成功したサトシはセレナとエルと合流。しかし、セレナとエルは反り立ったサトシのあれを見て顔が赤くなった。

「サトシ君、わたし達が相手になるわ」
「もう安心して」
「うん…」

3人はサトシの部屋に移動。裸になって、ベッドの上で3Pという行為をし始めた。理知的にコンドームを使用している。安全のセ〇〇スである。
さらに数分後…。

「サトシ君!」
「ロレインさん!?」

そのとき、ロレインが現れた。これには驚くサトシである。

「人の男に手を出すな!!!」

3人の行為を目の当たりにしたロレインは怒りを露わにして、エルとセレナを突き飛ばす。

「「なにするのよ!?」」

結果、エルとセレナはロレインと取っ組み合いになって、サトシを巡ってケンカを始めた。

「ちょっと…落ち着けって…!」
「「「男は黙ってて!!」」」
「はい…」

サトシは止めようとするが、3人にツッコミを入れられて落ちこんだ。

「サトシ君!」
「うわっ!ロレインさん!」

ロレインはサトシをベッドの上に押し倒して、もう離さんと言わんばかりに抱き締めた。

「あんた達はいいわよね!好きな人に純潔を捧げられて…!わたしはそれができなかったのよ!嫌なやつに純潔を無理矢理奪われて汚されたのよ!!」
「「……………」」

しかもロレイン、セレナとエルに対して、心の中にたまっていたうっ憤を晴らすかのようにぶつけた。セレナとエルはロレインの言葉を聞いて思った…。想像はできても口に出せなかった。それは、女としての人生を奪われるような恐怖そのものである。このとき、ロレインの目に涙が零れた。

(もしかして…あいつか?)

ロレインをここまで追い詰めた人物にサトシは心当たりあった。エーベルト子爵であるが、サトシはうる覚え程度でしか覚えていない。すでにボコボコにしているので問題はない。

「ロレインさん」

と、サトシはロレインを抱き締めた。

「ロレインさんになにかあったかわかりません。名前は思い出せませんが、ロレインさんにとって嫌なやつをすでにぶっ飛ばしていますし、もう安心してもいいです」
「うん…」

さらに臭い台詞を述べるサトシ。ロレインの心をさらに掴んだ。

「もし、汚されてるなら、俺がキレイにしますし」
「じゃあもっとキレイにして!」
「えっ!?」

地雷を踏んだサトシ。するとロレインはブルマとショーツを脱いで、すでにサトシのあれについているコンドームを外して、そのまま自分の中に入れる。騎乗位の状態である。ロレインは嬉しそうに腰を振ってサトシを攻める。

「ちょっとなにやってんのよ!」

エルはロレインを引き離そうとするが、なかなか離れない。

「この…」

そしてセレナは両手を握って指2本を突き立て…。

「サトシから離れて!」
「キャッ!!」

ロレインの肛門に思いきり突いた。秘拳「カンチョー」である。まともに喰らったロレインはよろけて、サトシから離れてしまった。かなり痛そうだ…。

「な…なにするのよ!!?」

屈辱的な打撃を受けたロレイン。涙目になっているが、かなり痛かったようだ。

「サトシから離れないからこうなるのよ!」
「セレナよくやったわ!」
「「「うぅ~~!!!」」」

ついに勃発したサトシ争奪戦。そんなときだった。

「ああん!シャトシ君すご~い!!」
「「「?」」」

3人がサトシ争奪戦を勃発しようとしている中、なんとテティスがいつの間にか現れて、ブルマとショーツを脱いでサトシとエッチしている。このときの状態は騎乗位で、サトシはテティスにディープキスされながら攻められている。しかも、このときのテティスの表情はアクメ顔になっている。言うまでもないが、生である。ちなみに、テティスのあそこはパイパンである。

「テティス出る!離れて!!」
「いいよ!中に出して!わたしの子宮をシャトシ君の精液で満たして~!!」

サトシはテティスから離れようとするが、テティスは中出しを望んで離れようとしない。そして絶頂を迎え、サトシはテティスの中で射精して、テティスはさらにアクメ顔になってイッた。サトシのあれがテティスのあそこから離れると、テティスは果ててサトシに倒れ込んだ。

「すごかった…」

テティスの感想である。

「テティス…」
「「うぅ~…」」
「あ…ロレイン…」

ロレインとセレナとエルに睨まれたテティス。冷や汗を掻き始めた。にもかかわらず、ティッシュで自分のあそこから流れるサトシの精液を拭き取って、ブルマとショーツを履くと…。

「ダッシュ!」
「「「待てー!この泥棒ネコー!!」」」

そのまま逃亡。そんなテティスにロレインとセレナとエルは追いかける。

 

そして昼…。サトシは英才教育と帝王学を始めた。レベッカが家庭教師を務める。カレンとユイコは帰ってくるが、さっそく自分の部屋で寝る。
ファイヤーボールズのみなさんはロケットグループ別宅を後にして、トーキョースタジアムに向かう。トーキョースタジアムのあるフロアに足を運ぶと、シゲルとタケシとジュンがいて、その他の男達もいた。昨日、イベントでファイヤーボールズに負けて奴隷と化した者達である。同じく負けて奴隷と化した女はシロナも含めて、ここにいる。しかも、逃げられないようにスタッフ(女性)達に監視されている。そのフロアとは、改装されたキャバクラである。昼間なので酒は飲めないので、子供でも気軽に遊びにいける。
ちなみに料金は1時間で1万5千円。指名料5千円から1万円。その他諸々。クレジット決済も可能。財布の中身が寂しい子供が本当に気軽に遊びにいけるか?しかも昼間なので客足あるのかと不安はあるのだが、その不安が払拭された。しかも多い。入口前には大勢の男達がいる。接待するのはファイヤーボールズのみなさん。男達はファイヤーボールズのみなさんが風俗嬢とAV女優であることを知って、ここにきたのである。奴隷と化した男達の役目はヘルプボーイ。しかし、奴隷と化した女の姿はない。女達は……なんと別のフロアで設置されたソープランドに全員いる。ちなみに1時間で3万円。しかも、看板には「本番あり・中出しあり・アナ〇〇〇〇スあり」と…。ちなみに、ファイヤーボールズのメンバーの中に同じくソープランドにいるのだが、メンバーが相手の場合だと値段は、1時間で本番ありと中出しありで5万円となっている。メンバーの中にギンノも含まれており、現在彼女はシロナの監督を行っている。倫理的に問題はあるのだが、デンマークの法律では合法となっている。ついでに、18歳未満の女達はいろいろと問題が発覚し兼ねないので帰ってもらった。
開店の時間になると男達は殺到する。会計を担当するのはカルロッテ。順調に儲けを重ねている。一方、ソープランド…。シロナはさっそく当たった客こと中年男性の相手をしている。それを指導しているのはギンノ。言うまでもないが、全裸である。現在、シロナはその中年男性のあれを口に咥えてフェラチオしている。しかし、うまくいかないようだ。

「ごめんなさいねお客さん。処女だもんだから」
「処女!?いや~運がいいよ」

ちなみにこの中年男性は某企業の社長なので金持ち。シロナは処女で彼氏いない歴=年齢である。3万円しか払ってないので、ギンノとやるのはできない。

「ちなみに、処女を奪いたいならあと300万円は必要よ♪」
「300万円!!?」

300万円という言葉に男性は驚いた。

「シンオウチャンピオンというブランド。彼氏いない歴=年齢でありながら美人。アナルも未開発。300万円じゃ安いわよ。どうする?」
「か、帰らせていただきます!」

結局、男性は逃げた。実質的にシロナを助けたギンノ。

「ギンノ…あなた…?」

シロナはギンノに聞いた。

「これが風俗の世界よ。それと…」
「なにするの!!?」

そのとき、ギンノはシロナのあそこに触れて、シロナの中に指を2本入れる。これにびっくりしたシロナ。ギンノはシロナのあそこから指を抜くと、その指に血が滲んでいた。シロナの処女膜を指で破いたのである。

「チャンピオンが処女だったら話にならないでしょ?もう帰んな。次はこうはいかないからね」
「……………」

結局、ギンノはシロナに情けをかけて、シロナをそのまま帰したのであった。なんだかんだ言って、根はいい人である。

 

一方、ロケットグループ別宅…。サトシが英才教育と帝王学を受けている中、ある人物が訪ねてきた。かつて一緒に旅をしていたハルカとヒカリである。しばらく見ないうちに、ハルカはホウエンの舞姫と呼ばれ、ヒカリはシンオウの妖精と呼ばれている。現在は門のところにいる。

『どちらさま?』

門に設置されているモニターにセレナが映った。

「「女の子?」」

ハルカとヒカリは声を揃えた。

「サトシがここにいるって聞いたんですけど、サトシここにいますか?」

ハルカは聞いた。

『サトシはいませんので、お引き取りください』

セレナは返答する。

『セレナ、どうしたんだ?』

サトシの声が響いた。

『あれ?ハルカとヒカリじゃないか』
「サトシ久しぶり!」
「元気にしてた?」

久しぶりにみたサトシの顔にハルカとヒカリは嬉しそうに笑った。

『ああ。とりあえず、門を開くから自分の足で屋敷に来てくれ』
「「うん♪」」

サトシは二人を招いた。モニターの画面が消えた同時に門が開いた。

「ねえヒカリ…あの子…」
「もしかして…」
「「恋敵…!!」」

セレナを恋敵と認識する2人はそのままロケットグループ別宅の敷地内に入って屋敷に向かった。
2人は敷地の広さと屋敷の大きさとその豪華さに驚愕している。中に入ってエントランスホールを目の当たりにしたら、宮殿に等しいその豪華絢爛な内装にもっと驚愕した。

「久しぶりだなハルカ、ヒカリ。よく俺がここにいるとわかったな」

サトシが現れた。傍にはエルとセレナとレベッカ、サトシのピカチュウとロトムもいる。

「うん。だけどびっくりしたなぁ。サトシがまさかあのロケットグループの御曹司だなんて」
「しかもゴッドファイブでしょ!毎日美味しい料理を食べられるなんて最高かも!」

ヒカリとハルカはサトシとの再会に喜ぶ。

「で、そこのあなた!どうしてサトシがいないと言ったのよ!?」

ハルカはビシッとセレナに話しかける。

「恋敵にサトシと会わせるわけないじゃない!そもそもあなた達はサトシのなに?」
「「サトシと一緒に旅をした女よ!」」
「え…?」

サトシと一緒に旅をした女…。それを聞いたセレナは驚愕を隠せなかった。

「どういうことなのサトシ!?一緒に旅をしたのはカスミだけじゃなかったの!?」
「いや…その…」

そんなサトシに詰め寄るセレナである。

「サトシ君、この子達にも手を出したのね?」
「出してませんよエルさん!?」
「最低だな。ファイヤーボールズの女だけでなくこの女の子達にまで手を…」
「レベッカさんまで…」

エルとレベッカに睨まれるサトシ。

「「ファイヤーボールズ?」」

ハルカとヒカリはファイヤーボールズという言葉を聞いて気になり始めた。

 

それからラウンジルームに移動。みんなはテーブルについて談話し始める。ついでに自己紹介もする。初対面の人も含まれているからである。

「えぇ!?ファイヤーボールズってみんな風俗嬢とAV女優なの!?」
「しかもここを拠点にしてるですって!?」

ヒカリとハルカは驚愕を隠せなかった。

「そうなんだよ。あれ以来、ファイヤーボールズは獲物を狙うかのような目でサトシに迫っている。さっきまでテティスっていう女がサトシに逆レ〇プして中出しさせたんだよ」
「「「うぅ~~!!」」」

レベッカの話を聞いたヒカリとハルカとセレナとエルは怒りを露わにしていたとか…。

「ところで、ハルカとヒカリはどうしてここに?」

サトシは聞いた。

「明日、トーキョーシティで開かれるグランドフェスティバルの国際大会に出場するためよ」
「それで、サトシがロケットグループの御曹司で、ここにいるって聞いたものだから」

ハルカとヒカリは述べる。

「本音を言え」

レベッカは圧力をかける。

「「泊まらせて!」」

と、ハルカとヒカリはサトシに頭を下げる。これが本音である。

「ああいいよ」

サトシは二つ返事で了承する。

「部屋案内するから」
「「はーい♪」」

しかもハルカとヒカリ、サトシのそれぞれの腕に抱きつく。

「ちょっと、離れろって」
「「いいじゃん!」」

サトシは嫌がるもハルカとヒカリは離さなかった。そして2人はセレナとエルとレベッカのほうに振り向いて「あっかんべー」とする。これをみた3人は怒りの炎を燃やしていたとか…。
ピカチュウはサトシについていくが、ロトムはここに残る。

「あっ、忘れてた」
「「?」」

レベッカはなにか思い出した。

「今日、スペインとアイルランドのそれぞれの王女がここにきて宿泊することを」
「「えぇー!?」」

レベッカの言葉にセレナとエルは驚きの声を上げた。

『確かに、予定ではスペインのリル姫とリサ姫、アイルランドのオルハ姫とイーシャ姫がここにくるロト』

ロトムのスケジュールにはそう書いてある。

『目的は明日行われるグランドフェスティバルの国際大会に出場するためロト。すっかり忘れていたロト』
「サトシは知っているのか?」
『知っているけど忘れていると思うロト。それに、ファイヤーボールズのみんながここを拠点していると、みんなは知らないロト』
「もし知ったら?」
『…サトシの寿命が尽きそうだロト』
「「「……………」」」
『それと、モニカさんからついさっき連絡きたロト。今日、帰ってくると』
「モニカさんは知ってるのか?」
『知らないロト。モニカさんがきたら僕は逃げるロト』
「「「……………」」」

ロトムでさえ保身を図るほどである。

「ただいま~♪」
「「「え…」」」

そのとき、聞き覚えのある女性の声がした。声がした方向に振り向くと、そこには、金髪のロングヘアーをなびかせる絶世の美女が立っていた。サトシの義姉にしてロケットグループの令嬢、ポケモントレーナーの世界ランキング1位、全アメリカポケモンリーグチャンピオンマスター、年収3億ドル以上稼ぐ超セレブのモニカである。

「あらレベッカ、それにエルちゃんとセレナちゃん、久しぶりだね」
「「「お久しぶりです…」」」

なぜか機嫌がよかった。

「ロトム、サトシの生活状況についての報告をいつもありがとう」
『どういたしましてロト…。それと、アイルランドとスペインの王女達がここに来ると聞いたロト?』
「ええ」

逃げると言っておきながら、結局は逃げることができなかったロトムである。

「オルハとリルから連絡があってね。それよりサトシは?」
『ハルカとヒカリという、かつてサトシが一緒に旅をした女の子達に泊まらせてと頼み込まれて、それで部屋を案内しているロト』
「そう…」

アイルランドとスペインの王女達がここに来ることをモニカはすでに知っていた。

「だけど、あなた達3人にわたしは用があるの」
「「「?」」」

そのとき、モニカはエルとセレナとレベッカを抱き寄せた。モニカからほのかな香りがしている。

「わたしのかわいいサトシとの性生活について、じっくりと聞かせてもらおうじゃないの…」
「「「……………」」」

そして、モニカはドス黒いオーラを漂わせながら、3人を自分の部屋に連行し、取り調べを行うのであった。サトシに対する超絶ブラコンのモニカである。
しかし、モニカは知らない。カレンとユイコがこの別宅に寝泊まりして、さらにファイヤーボールズがここを拠点にしていることを…。

『波導を使役せし者』11話 モニカの目論みが成功した時(サトシ×モニカ)(R-18)

カントーリーグも明日最終日を迎える。残すは決勝のみである。今日も(カレンを除く)いつものメンバーはセキエイローレットに揃っていた。
夕食を済ませた一同は、ラウンジルームで世間話をしていたのだが…

 

「…お姉ちゃん。」
「どうしたの?サトシ。」
「まだ20時過ぎたばかりなのに…皆どうしたのかな?」
「8日間もずっとサトシの応援していたから、ここに来て疲労が溜まったのよ(遅行性の睡眠薬が効いたのね♪)。王族・貴族の連中は体力がないのね♪…それよりサトシ。また何者かに狙われたら危険だから、私の部屋に行くわよ♪」
「…うん。ピカチュウ。ロトム。行くよ。」
「ピカ!!」
「了解ロト。…危険なのは、モニカさんロト。」
「…ロトム。何か言ったかしら?」
「な、何も言ってないロト。」
「…そう。あまり変なことは考えない方が良いと思うわよ。…分解されたくないならね。」
「り、了解ロト。」
「ロトム。震えてるな。どうした?」
「な、何でもないロト(サトシに話したらモニカさんに分解されるロト)。」

現在ラウンジルームにはモニカとサトシしかいない。
他の連中はモニカが仕掛けた睡眠薬の効果か?睡魔に負け、各自に割振られた部屋に戻っている。
サトシはモニカの言葉に従い、ピカチュウとロトムに声を掛け、部屋に歩み始めた。

ピカチュウは片手を上げ、サトシの肩に飛乗るが…ロトムはサトシの後方を浮遊しながら付いていく。
その時のロトム、先程のモニカの話に(超小声で)ツッコむのだが…モニカには判ったのか?ロトムに(だけ聞こえるように)小声で呟いた。
ロトムは身の危険を感じたのか?モニカの言葉に頷くと、図鑑を震わせながらサトシに身を寄せた。

 

「サトシ。風呂に入ったら?」
「そうさせて貰うよ。」 <バタン>
「…さて。ロトム。」
「な、なにロト。(ピカチュウ。部屋に入ってすぐ寝るなロト(泣))」
「私も今から風呂に入るわ。」
「い、今サトシが向ったばかりロト。」
「フフ。今日私はサトシの童貞をGETするわ。そして私は処女を捨てるのよ♪」
「(ハナコさんが居ない今、僕がストッパーになるしかないロト。ラキ、僕に力をロト。)モニカさんとサトシは姉弟ロト。それは世間的に許されないロト!!」

モニカの宿泊先であるスイートルームに着いた一同。
ピカチュウは部屋に着くなりベッドにダイブし寝てしまった。モニカはそんなピカチュウに笑みを浮かべ、サトシを風呂に向かわせた。
これで場はモニカとロトムだけになった。
モニカがロトムに話掛けた。ロトムはビビりながらも返事をするが、モニカの言葉に固まってしまった。
モニカは”今日中にサトシの童貞を奪う計画”をロトムに告げたのだった。
これを聞いたロトム。(どこから出したのか?)ラキなりきりセットを身に付けると、勇気を振絞り片側をモニカに向け言放った。かなり決ったのだが…

 

「…ふ~ん。ロトム。私の邪魔をするつもりかしら?」<カンカン>
「…。せ、世間的には許されないかもしれないけど、僕はモニカさんを応援してるロト。」
「本当に♪ありがとう。じゃあ、ピカチュウと一緒にこっちの部屋で寝てちょうだい♪」
「了解しましたロト(サトシ。こんな僕を許してロト)。」

モニカは片手でロトムの片側を掴み、もう片手にはドライバーを持ち、ロトムに2度3度と当てた。さらにモニカはロトムに笑みを浮かべている(この時目は笑っていない)。
恐怖を感じたロトムはすぐに屈した。ラキなりきりセットを下に投捨て、モニカに敬礼した。
モニカはそんなロトムを撫でると、期限良く(鼻歌をしつつ)ピカチュウを抱え、別部屋に移動した。
ロトムはサトシに謝りながらも、自分の力ではどうしよもないと判り、ラキなりきりセットを持ちながらモニカの後を追った。
結局は我身が大事なロトムだった。

 

「明日でカントーリーグも終了か。相手はオリビエか。…強敵だが、必ず勝つ!!」<ガチャ>
「その意気よ。サトシ。」
「なっ!!お姉ちゃん。勝手に入って来ないでよ。」
「いいじゃない。たまには♪それより私が身体を洗って上げるわ♪(あらあら。もう勃起してるわ♪)」

場所は浴室に変わった。
ロトムの奮闘を知らないサトシが髪を洗った後、オリビエとの試合に意気込んでいた。
そこに全裸のモニカが登場する。そして、グラマラスかつ無駄な部分が一切ない美ボディを惜しげもなく披露した。
サトシはモニカの美ボディに一瞬見惚れてしまう。そして、自身の意志とは関係無く下半身に血液が集中しだした。元々子供離れしているソレだが…モニカもその反応に大満足な様子だ。

 

<ゴシゴシ>「明日は決勝ね。オリビエは強敵でしょうけど、サトシならきっと勝てるわ♪」
「う、うん。ありがとう。」
<ゴシゴシ>「それにしても背中もたくましくなったわね♪」
「(うぅ~。緊張する。) <プニュプニュ> (ん。なんだこれは。背中にマシュマロが。)…お、お姉ちゃん。何してるの!!」
「特訓のせいかしら?背中に傷が有るから。ボディタオルじゃ痛いと思って♪気持ち良くないかしら?」
「…。気持ち良いです。」
「そうでしょう♪ほら。ちゃんと前を向きなさい♪」

サトシの背中をボディタオルで優しくこするモニカだが、サトシの空返事にニヤリとすると、ボディタオルを下に置き、豊満な胸にボディシャンプーを泡立たせて、それを背中にこすりつけた。
集中していたサトシだが、マシュマロのような柔らかな感触に意識を蘇えさせ、モニカの方を振向いた。
焦るサトシだが、男の性なのだろうか?モニカの問いに素直に答えてしまった。そして素直に元の位置に戻った。

 

それから数分間。モニカは背中に胸をこすりつけ、サトシの反応を楽しんだ。

「サトシ。次は前をこっちに向けなさい♪」
「ま、前は自分でやるから良いよ!!(こんな状態、見せれないよ。)」
<グイ>「良いから♪まあっ♪(凄い勃起ね。)…サトシ。お姉ちゃんの身体に興奮してるの?悪い子ね♪」
「うぅ~。」
「まあ。そうさせてるんだけど♪ <ペロ…チュー> 」
「はぅ!!お、お姉ちゃん。何を…。」
「<チュー> あらあら♪乳首が立ってきたわよ♪もっとして上げる。 <チュー> (下も良いわよね♪) <シュシュ> 」
「お、お姉ちゃん。」
「…カワイイ♪サトシ。私に任せなさい。」
「うん。」

そしてサトシの身体を自分に向けさせた。
モニカはサトシの下半身に目を向けた。はっきり大人顔負けのサイズにまでなっていた(長さはざっと見ても2×cm。横は4.×cm)。
モニカはペニスを見て興奮し、サトシの乳首に口を寄せ、舐めた後吸い始めた。しかもそれだけに止まらず、片手でペニスを上下にこすりだした。
気持ち良さの影響か?サトシはモニカに涙目を向けた。これを見たモニカ。我慢が出来ず、ブラコン全開でサトシを下に座らせた。

 

さらに数分後。浴室は音で満たされていた。

<ジュポ…ジュリュル~>
「お、お姉ちゃん。もっと下も!!」
「 <ジュルル♪> ここが良いのね♪ <チュ> サトシ。もっと気持ち良くして上げるわ♪バスタブの所に座って♪」

モニカは躊躇なく、サトシのペニスを口内に迎入れた。
モニカの口の中は、サトシのペニスで満ちている。さらにモニカはバキュームしつつ、唾液をまぶしたり、球袋を揉んだりとサトシを快楽に導いていくのだが…ここでモニカがさらに動いた。

 

「うん?… <ムニュ~> はわぁ~!!」
「 <ムニュムニュ♪> これがパイズリよ。どうかしら?」
「凄いよ。これ。でも、お姉ちゃん。こ、こういうの慣れてるの?」
「初めてに決ってるでしょ。…失礼ね。 <ムニュ~…ムニュムニュ♪> そんなつまらないこと考えないで、身を任せなさい。<ジュリュ♪> 」
「き、気持ち良…ご、ごめん~ <グッ> 」
「 <ビュビュビュ~> (嘘。この間より、全然量が違う。す、凄い♪) <ゴホゴホ> 」
「!!ごめんなさい。お姉ちゃん。」
「気にしないの♪私も身体を洗いたいから湯船で身体を暖めてなさい。」
「う、うん。」

モニカはサトシをバスタブに座らせると、小娘達(エル達)を圧倒し、かつ、モテない男達(タケシ達)の夢の一つである、その豊満な胸でサトシのペニスを両側から挟み込んだ。
さらにモニカは身体を上下に揺らした。一瞬サトシの一言には機嫌を損ねかけるが、胸から出ている部分を口内に収め、またもバキュームを開始した。
サトシは我慢が出来ず数秒が経過すると、モニカの口にペニスを含んだ状態でモニカの後頭部を押えて大量の精液を口内に放出した。
モニカはサトシの精液を飲むのは初めてではないが、前回よりも量が異常なため、飲み込めず吐出すのだった。
サトシは魂が抜けた表情をしていたが、正気に戻るとモニカを心配した。だがモニカは気にせず、サトシを湯船に入れ、自身の身体を洗いはじめた。

 

「はぁ~♪良い湯ね~♪」
「お、お姉ちゃん。」
「サトシ。どうかした(目線が胸に来てるわ。もう少しね♪)フフ。触りたいの♪良いわよ。」
「う、うん。 <ムニュムニュ> (柔らかい。それに…) <コリコリ> 立ってきた。」
「あん♪フフ。サトシ。次は舐めてみて♪」
「う、うん。 <ムニュ…ペロ> (お姉ちゃん。気持ち良いのかな?よし。) <チュー> 」
「ッ♪あっん♪…良いわよ、サトシ♪(もう、無理だわ。) <チュ…ジュル> サトシ、愛しているわ♪貴方の初恋は私でしょ。良いわよね♪」
「えっ…初恋はカレンさ…<ギロリ> な、何でもないです。」
「じゃあベットに行きましょう♪」
「うん。」

モニカは髪や身体を洗うと、サトシのいる湯船に入ってきた。
サトシはモニカに向合う形だが、先程の影響か?湯に浮かぶ胸から目を離せずにいる。これに気付いたモニカはサトシを誘い、サトシも誘われるがまま胸を悪戯するのだった。
サトシの行為に感じているモニカは我慢が出来なくなり、サトシの顔を両手で持上げ、濃厚なキスを始めた。
3分程サトシを味わったモニカだったが、口を離し赤面しながらサトシに告白するのだった。だがここであることが発覚した。サトシの初恋は全日本チャンピオンであるカレンであった。
だがモニカはサトシを一睨みし、途中で遮らせた。その後、サトシの手をとり風呂を後にするのだった。

 

「 <ジュプジュプ…ジュルル> ハァ。 …サトシも私を気持ち良くして♪」
「うん。(オルハさんの時みたいにすれば良いのかな。それに…)やっぱり綺麗だね。」

モニカとサトシはバスタオルで身体を拭取ると、全裸のままダブルベットに移動した。
先に動いたのは当然、モニカである。早速サトシをベットに押倒すと、勃起状態のペニスを躊躇なくしゃぶり尽くした。さらに時間が経過すると、モニカはヨダレまみれになったペニスから口を離し、体勢を180度変更しサトシに圧掛かった。これにより、二人はお互いのアソコが丸見えになった。”シックスナイン”である。
サトシはモニカのを観察しながらも、オルハのアソコを思い出していたようで…

 

「 <ジュルル> 当然よ♪」
「うん。オルハさんみた <ギロリ> 何でもないです。じゃあ… <チュウ~ジュポジュポ> どうかな?」
「あッ♪そこッ♪サトシ。もっとして♪」
「(ここが良いのかな。なら…) <ジュポ (ここかな?) グリグリ> 」
「!!イク。イッちゃう~~~!!!…ハァハァ♪…サトシ。貴方のペニスを私のココに入れて。私の処女をあげるわ♪」
「う、うん。」

体勢を変えながらもサトシのペニスをしゃぶるモニカだったが、サトシの余計な一言でまたも睨んだ。さっきよりも睨みがきつかったとか…
このモニカにサトシは言葉を詰まらせるが、自然と身体が動いた。クリトリスを丁寧に舐めつつ、人差し指を膣内に挿入し、何度も抜差しをはじめた。
この時モニカからは粘着性の音が出ている。既に感じているようだが、ここでサトシの本領(テクニシャン)が発動するのだった。
膣内に中指と人差し指を挿入すると、急所(Gスポット)を一瞬で見つけてゆっくりと押していった。モニカにも効果抜群で、大声をだし身体を震わせていた(イッた様子だ)。
そしてモニカは心配するサトシを抱寄せた。

 

「サトシ。どこに入れるのか、判る?」
「う、うん。 <ジュポ…グリ> ここだよね?」
「!! ッん♪そ、そうよ。はやく、早くちょうだい~!!」
「 <ググッ> (?…途中から先に進まない?…!!) <ブチッ> ん? お姉ちゃん!!大丈夫!?」

モニカは両足を広げてサトシに問うと、サトシは先程捉えたモニカのGスポットに中指で刺激をあたえた。モニカは声色を高めに出し懇願をしている。表情から察するに、もはや我慢の限界のようだった。
それに答える形で、サトシはゆっくりとペニスを押込んでいく(モニカの希望でコンドームなし)が、途中で先に進まなくなった。サトシは無理矢理腰を前に進めた。その時何かを破る感覚が判ったサトシは、モニカのアソコから出血しているのを発見し、慌ててモニカに話掛けるのだが…

 

「~~♪ええ、大丈夫よ♪大丈夫だから、サトシの好きなように突いて~!!」
「う、うん。」
「 <ジュプジュプ> … <パンパン> (き、気持ち良い~♪)サトシ。良いよ~♪ <…> !!…なんで止めるの~?」

モニカは涙を見せながらも、サトシの好きにするよう指示した。
これを聞いたサトシはリズムを変えてモニカを攻立てる。具体的には、ゆったりと抜差ししてたかと思えば、豊満な胸を鷲掴みしながら腰を突くスピードを徐々に加速していったり、Gスポットをペニスで擦ったりである。
だがサトシの才能は図りしれなかった。

 

「(もっと奥に…そっか。)お姉ちゃん。ちょっとごめんね。」
「どうした…!!」
「 <グイ…ググッ> これならもっと奥に…ん?」
「!! はぁ~♪シャトシ♪いま当たっている所、すごく良いの~♪」

サトシはねだるモニカをよそに、動きを一旦止めモニカの脚を広げ抱え込むと、更にペニスを奥まで押し込んだ。
サトシは正常位から屈曲位に変更し、確実にポルチオを捉えている。これにモニカは舌をだらしなく出し、完全にアクメ顔になった。世の男性では決して成せないことを簡単にやり遂げるサトシだった。もしここにセフィリアが居たら、録画しAVとして発売していただろう。

 

「そうなの?なら <ググッググッ> 」
「 <チュ♪> も、もう限界~♪ シャトシ。一緒にお願い…ね♪」
「 <ジュプジュプ…パンパン…ググッ> 出る!!…お、お姉ちゃん。外に…!!も、もうダメ!! <ビュビュビュー>(膣内に出してしまった)」

サトシはモニカに応えるため、ペニスでポルチオを何度もゆっくりと押付けた。モニカはイキたくて堪らず、サトシを引寄せると軽くキスし、耳元で呟いた。
サトシはモニカの背中を抱締め距離をさらに接近し、ペニスを入口付近まで戻し一気に侵入していく(それを何度も繰返す)。怖いのはその早い動作にも関わらずGスポットを何度も刺激していることだ。
そしてサトシはまたもポルチオを捉えた時、モニカの締まりの強さが最大になったのでイク寸前となった。
サトシはモニカの背中から手をどけ外に出そうと離れようとするが、モニカに抱締められ脚で完全にロックされた。
そしてサトシの精液は子宮内に吐出されたのだった。

 

「♪♪♪サトシ。凄く良かったわ♪…本当はもう一回位したいんだけど、今日は止めとくわ♪」
「…(子供出来たらどうしよう)…」
「♪(そしたら結婚してもらうわ♪それにしても女達に気を付けないとね。こんなの味わったら、離れられないわ♪)」

モニカはサトシの精液を全て子宮で受止めると、サトシを解放した。ペニスが抜かれた膣内からは時間程無く、精液が大量に流出し、シーツは赤い血と白い精液で汚れた(掃除するスタッフに合掌だ)。
数分後呼吸を整えた二人。モニカがサトシを抱き枕しながら髪を撫で話掛けている。非常に機嫌が良い。
そしてサトシは子供が出来ないかと不安視している。それを(読心術で)察するモニカは結婚を夢見つつ、サトシに群がる女達に一抹の不安を抱えた。
だがそれと同時にサトシの特性(テクニシャン)にオチた自分を認めた。
そして仲良く?睡眠についたのだった。

 

『…』
「サトシの嫁は私に決定ね♪」
『認めない!!』

オルハ達はモニカに薬(睡眠薬)を盛られ、挙げ句の果てにはサトシの童貞が奪われたのが判り、怒りに満ちている。
現在モニカはサトシの腕を絡めて見せつけている。サトシは冷や汗ダラダラだ。

 

「サトシ君の童貞欲しかったな~。…まあ良っか。サトシ君。私の処女を貰って♪」
「えっ!!」
「ダメ!!サトシの相手は私だけで良いのよ!!貴方達にサトシのテクニックは早いわ。絶対にサトシを近付けさせない!!」
『いやいや、昨日までは処女だったじゃん。』
「うるさい。絶対にダメ!!」

ここで一人の女性が動いた。リルである。サトシに近付き誘い出す。これにサトシは反応してしまうが、モニカが早速リルを振払い、自己中意見を述べる。
これに一同ツッコミを入れるが、自己中なモニカには関係ないようだ。

 

「おはようロト。」
「ピカチュウ♪」
「おっ、ピカチュウ。ロトム。準備万端か?今日の決勝絶対に勝つぞ!!」
「ピッピカチュウ♪」
「当然ロト。」
『…』

そこにピカチュウとロトムが登場。サトシの意志に感慨されるようにテンションを上げている。
女性達はモニカと言い争っていたが、標的をロトムに変更するようで…

 

「良し。ピカチュウ。ロトム。特訓にいくぞ。」
「ピカチュウ♪」
「了解ロト。…な、なにロト。」
「おはようございます。ロトム。」
「(目が笑ってないロト)オルハさん。おはようございますロト。皆さんもおはようロト。」
『おはよう』

サトシがピカチュウとロトムに声を掛け特訓に向かうが、オルハがロトムを捉えた。ロトムはオルハ達の異変を最初から判っていたため、場から早く居なくなりたかっていた。

 

「ロトム。昨日は何でモニカを止めなかったのですか?貴方は何のためにいるのですか?」
「ロトムは私の味方よ♪応援してくれるって言って、自分からピカチュウと別の部屋に移動してくれたわ♪」
『何してるのよ。ロトム!!』
「…。うわ~ん。だってモニカさんが怖かったロト。ドライバー片手に攻めてきたロト。分解される所だったロト。」
『…。モニカ(さん)。』
「あら、そうだったかしら?全然記憶にないロトね♪」
『…。』
「おい、ロトム。行くぞ。」
「サトシ~!!ごめんロト。僕を許してロト。」
「?良く判らんが、ロトムにはいつも感謝してるぜ。さあ、行くぞ。」
「サトシ。大好きロト。一生着いてくロト~。」
「?あ、ああ。」

早速尋問が開始された。一同に責められるロトムは本音を伝えた。それを聞いた一同はモニカを一斉に見るが、モニカはとぼけた。
そこにサトシがロトムを探しに戻ってきた。ロトムはそんなサトシにくっつき謝るのだった。
ピンとこないサトシだが、日常サポートに徹しているロトムには非常に感謝していた。優しさに触れたロトムは感無量だった。

 

 

19 欧州編 天使の激怒!サキュバスの誘惑!(R-15)

ファイヤーボールズのイベントが終了して夕方…。ロケットグループ別宅…。そのラウンジにサトシはいるが、目の前にセレナとエルがいる。このときの2人は、仁王立ちして黒い表情になってサトシを睨む。睨まれたサトシは冷や汗をダァーッと体から大量に流れ始める。言葉を間違えれば自分の命が危ういような感じである。
このとき、同じラウンジにレベッカとサトシのピカチュウとロトムがいる。カレンとユイコはプールで遊んでいる。

「ねえサトシ…なんでファイヤーボールズのバトルに参加したのかな…?」

ヤンデレと化したセレナが重圧を込めて質問をする。

「…賞金が出るというので参加したんだ…」

サトシは説明する。嘘はついていない。

「じゃあこれはなんなのかな?」

セレナと同じくヤンデレ化したエルはサトシの目の前に新聞を出した。その新聞には号外と書かれている。サトシはその新聞を読むと、真っ青になった表情になった。
新聞の見出しには『ロケットグループ御曹司サトシ!ファイヤーボールズのメンバーであるロレイン・オールストレームと熱烈なキス!』。内容にはこう書かれていた。

『御曹司サトシはカロスクイーン・エルと交際するもロレインさんと浮気!ファイヤーボールズの15歳以下のメンバーの中でも、彼女はスタイルがよいのが有名。ダイナマイトグラマラスボディと言われるほどの豊満なスタイルを持つだけでなく美貌も併せ持っており、ファイヤーボールズのバトルコスチュームを身にまとった彼女に男性陣はメロメロ。そんなロレインさんに直撃すると「エルという小娘からサトシ君を奪う!」と略奪宣言!御曹司サトシを巡る女の戦いが勃発寸前までに発展したと思われる。これについて同僚であるマルグリットさんから話を聞くと「サトシの恋人兼婚約者になるのはあたし!」とロレインさんを含む全国の女性サトシファンに宣戦布告したとか…。それにしても御曹司サトシ、モテない男達のために爆発しろ』

どう考えても、サトシ大好きな女の子達を刺激し兼ねない内容である。最後のところは突っ込まないように…。

「あたし達がいるのに、なんでファイヤーボールズのところに行くのよ!!?」
「賞金のためにってサトシ君、いっぱいお金持ってるじゃない!!」
「「うわ~ん!!」」

セレナとエルは泣いた。

「女を泣かすなんて最低だな」
「いや、諸悪の根源はレベッカさんですよ!?」

と、レベッカにツッコミを入れるサトシである。

「じゃあ世間にこう言えばいい。俺はエルさんとセレナを妻に迎えると」
『日本は一夫多妻制じゃないから無理ロト』
「それじゃ、セレナは妻でエルは愛人」
「なんでわたしが愛人なのですか!?」

泣いているエルにツッコミを入れられるレベッカである。

『だけどよく考えてみたら、セレナとエルさんはロレインさんに勝てるのロト?』
「「……………」」

ロトムの指摘にセレナとエルは沈黙した。
相手はファイヤーボールズのメンバー、波導使い、世界トップクラスの実力トレーナー、年不相応の豊満過ぎる体付きと美貌。勝てる要素は…ゼロ。

「「うわ~ん!!」」

そう考えたセレナとエルは再び泣き出した。

『勝てる要素はひとつだけあるロト』
「「?」」

ロトムはそう述べると、セレナとエルは泣き止んだ。

『ロレインさんは風俗嬢。この意味はわかるロト?』

ロトムの指摘に2人は悩んだ。

「男性客を多く相手にして…」
「汚れている…」
「「うん!」」

勝てる要素を見つけたセレナとエルはロレインに対する対抗心を燃やし始めた。

『サトシだったら、泣いている女の子にどう接する?』
「…う~ん…」
『ここで悩んだらダメロト。恋愛において重要だロト』

言われてみれば確かにそうだ。

「じゃあセレナ、エルさん、俺はどうしたらいいの?」

サトシは聞いてみた。

「「……………」」

セレナとエルは沈黙。

「じゃあ…俺と一緒に大浴場で風呂入らないか?」
「「うん♪」」

と、サトシはセレナとエルを誘う。2人はその誘いに乗った。サトシらしくない発言だが、実は水着着用でお風呂に入ろうと考えていた。混浴でも水着着用なら平然と入れる。しかし、その期待は裏切られた。

 

現在、その大浴場。サトシとセレナとエルは洗いっこしていた。このときの3人は全裸である。水着着用とサトシは2人に説明するも…。

「お風呂に入るときは裸なの!」
「なんで水着を着るのかな?」

2人に拒否された。ちなみにレベッカは裸で大浴場の湯船に浸かってのんびりとくつろいでいる。
ちなみに、ピカチュウとロトムはサトシの部屋にいる。電気タイプのポケモンが大浴場にいたらリスクを伴うのは言うまでもない。とくにロトムが一番危険。なぜなら、融合しているタブレット式のポケモン図鑑が防水性を持っていない可能性がある。ポケモン図鑑が壊れたら、ロトムはどうなるのかといえば、単純に分離するだけだと考えられる。
そんなときだった。

「あら、サトシ君じゃない」
「カレンさん!?それにユイコさんまで!?」

カレンとユイコが全裸で現れた。大浴場だから全裸になるのも無理はないけど、サトシにとって動揺すべき一大事でもある。
ちなみに2人はサトシがいるにもかかわらず大事なところを隠そうとしていない。アンダーヘアもちゃんと整っている。

「あの、俺出ます!」
「待ちなさい」

サトシは逃亡を図るもカレンに止められる。
それから数分後…。気がついたらサトシは、カレンに背中を流してもらっている。ついでに髪も…。
セレナとエルはレベッカの傍で湯船に浸かりながら…。

「「「むぅ~」」」

レベッカと一緒に3人でその様子を羨ましそうに睨んでいた。

「あ…サトシ君…それなに?」

そしてカレンは気づいた。サトシのあれがフルボッキしていることに…。

(終わったーーー!!!)

サトシは絶望した。初恋の相手であるカレンにこの状態を見られたことに…。

「サトシ君立派ですね」

隣りで体を洗っていたユイコにまで見られている。

「で、なんなのよこれ?」

カレンは改めてサトシに聞いた。言葉を間違えれば寿命が縮まるに違いない。

「えっとその……カレンさんに興奮しちゃって…」
「え?」
「「はぁ!!?」」

カレンに興奮してこうなったとサトシに説明されたみんなの反応。カレンは唖然とした表情になり、セレナとエルは怒った表情をしている。
それから数分後、みんなで普通に湯船に浸かっている。

「それでサトシ君、ロレインとの熱愛、どう清算するの?」

カレンは睨み付けるような表情でサトシに聞いた。

「えっとその…彼女がいるので諦めてほしいと…」
「妥当な判断ね。でもねサトシ君、ロレインはサトシ君を好いている女に宣戦布告しているのよ?」
「う…そ…その…」

サトシはタジタジになる。

「ロレインさんにわざと嫌われるようなことをすればいいじゃない」

と、セレナは提案。

「そんなことできないよ!ロレインさんが傷つく!」

サトシは拒否。

「ついでに説明するが…」

ここでレベッカが割って入った。

「ロレインはデンマーク貴族オールストレーム子爵家の四女。世界トップクラスのポケモントレーナーにして波導使い。母親がファイヤーボールズの親会社ファイヤーコーポレーションの社長で先代のデンマークチャンピオンの顔を持つ。カルロッテさんの妹2人も全国チャンピオンに匹敵するポケモントレーナーだが、AV女優としての顔を持っている。母親もAV女優だそうだ。普通に考えたら、エルがロレインに勝てるわけないだろうな」

そう、ロレインはデンマーク貴族。風俗嬢という概念を除くと、サトシがロレインと結ばれるメリットがエルより多いといえる。

「だけど、最終的に選ぶのはサトシ君です!」

と、エルは言う。まさに正論である。

「では聞くがサトシ、お前に好きな人はいるか?」

レベッカはサトシに質問する。サトシにとってもサトシ大好きな女の子にとっても重要である。

「……えっと………」

サトシは考えるも、どうしてもカレンのほうに向いてしまう。

「なんで姉さんなんだよ?」
「あ…」
「しかもなんで姉さんに対してビンビンなんだよ?」

レベッカの指摘にサトシは気づいた。カレンのほうを見ていると…。それに気づいたレベッカは不満そうな表情になっていた。

「いやその…」

サトシは言葉を選び始めた。

「カレンさんが綺麗だから」
「「「はぁ!!?」」」

言葉を間違えたサトシ。それに敏感に反応するセレナとエルとレベッカである。

「つまり、あたし達が綺麗じゃないから興奮しないわけ?」
「そんなことないよねサトシ君?」
「返答によっては朝まで相手してもらうぞ?」

3人はサトシに詰め寄る。

「いやその…比べられないよ!みんな綺麗だから!」

最終的に選んだ言葉はこれである。

「あんた達ね、サトシ君がかわいそうでしょう」
「「「……………」」」

カレンは割って入ってサトシを擁護する。

「失礼しました!!」

そしてサトシは逃亡。

 

それから時間が経過。サトシはラウンジにいる。ちなみにピカチュウはレベッカ達と一緒にいるが、ロトムはサトシに関する情報のデータ整理している。

「サトシ君」

そのとき、カレンさんが現れた。
その後、サトシとカレンはひとつのテーブルについてオレンジジュースを飲み始めている。オレンジジュースはラウンジにあるカップ式自動販売機で購入したものだが、料金は無料。ボタンひとつで購入できる。

「まったく、落ちこぼれのあなたがここまで成長するとは思わなかったわ」
「落ちこぼれって、酷いですよそれ…」
「マサラタウンのトレーナーズスクールでいつもビリだったそうじゃない」
「……………」
「まあでも、カントーリーグを優勝したまではいいけど、まさかオリビエを倒すとは思わなかったわ」
「そんなに有名なんですか?何度もオリビエという名前を聞きましたが?」
「オリビエは数多くの国際大会に出場してほとんど優勝して、その実績でU-18ポケモントレーナー世界選手権のフランス代表シングルスに選ばれているの」
「U-18ポケモントレーナー世界選手権?」
「去年開催された世界大会よ。オリビエはベスト8にまで勝ち進んで、U-18ポケモントレーナー世界ランキング8位にまで昇り詰めたわ。ちなみに優勝したのはファイヤーボールズのマルグリットよ」
「やっぱりすごいなマルグリット」
「ついでにいうが、レベッカもその大会に出て、決勝でマルグリットに負けて準優勝」
「レベッカさんも!?道理で強いと思いましたよ」
「アーサー連合って知ってるでしょ?」
「はい」
「アーサーはサトシ君に目をつけているの。無名のトレーナーが世界ランキング8位のオリビエを倒したことでね」

サトシとカレンは話し込んだ。

「それでサトシ君…お願いがあるんだけど…」

そのとき、カレンは表情を赤らめながらモジモジし始めた。まるで思春期の女の子のように…。

「お願い、ですか…?俺にできることがあればいいんですけど…」

無邪気なサトシはこう述べる。

「じゃあわたしを……妊娠させて!」
「はい!!?」

妊娠させて…。その言葉を聞いたサトシは驚愕を隠せない表情になった。一体全体、どういった流れでこんなことになるんだとサトシは考えた。

「どうして?」

サトシは聞いてみた。

「うちの両親がお見合いを持ち掛けられて、わたしとユイコはそれがいやでここにいることは知っているでしょ?その両親から連絡きたのよ。精子バンク利用していいから子供を産めと…。フレイヤー家の存続が危ういと…」
「精子バンク?」
「簡単にいえば、精子バンクを扱っている病院や企業などに申し込めば女性は相手がいなくても妊娠できるというものよ。だからわたしはカチンと来て両親にこういってやったわ。「種馬ならこっちですでに用意している。その種馬はカントーリーグ優勝者で波導の勇者アーロンの血族。ある財閥の御曹司で年齢は12歳」とね」
「まさか…」
「ごめんサトシ君協力して!あなたに害が及ばないようにするから!」

カレンは保身を図って、サトシを巻き込むも、サトシに害が及ばないように努力すると話す。カレンが言う種馬とはサトシのことであるが、たしかに相手がサトシなら家柄でも血筋でも申し分ない。サトシは別名『マサラの種馬』と呼ばれているとか…。

(あのカレンさんと…あのカレンさんと…!)

初恋の人とイチャイチャできる…。サトシはそう考えて迷わず…。

「わかりました。可能なかぎり協力します」
「ありがとうサトシ君♪」

OKを出してしまった。そしてカレンは嬉しさのあまり、サトシの唇に自分の唇を当ててキスし始める。そのキスは終わった。
そんなとき、着信音が鳴り響いた。カレンのスマホである。カレンはスマホを手にとって電話に出ると…。

『カレン~助けて~(泣)』
「カルロッテ!?」

ファイヤーボールズのカルロッテである。なにか困っているようだ。

『わたし達ファイヤーボールズが宿泊している帝国ホテルが火事になって、それで別のホテルを探さなければならなくなったのよ~』
「火事!!?」

トーキョーシティにある帝国ホテルが火事になってしまったということである。火事という言葉に反応したサトシは慌ててテレビをつけると、帝国ホテルが火事になっている様子がテレビに映し出された。

「全員無事なの?」
『なんとかね…』
「別の部屋空いてないの?」
『満室状態だから無理なのよ…。ねえサトシ君そこにいる?』
「いるけど…」
『代わって』

カルロッテはサトシに代わってと要望すると、カレンは自分のスマホをサトシに手渡す。

「もしもし…」
『サトシく~ん♪さっそくだけど、あなたの家に行っていい?寝るところがほしいの』
「いいですよ。部屋は全部で200以上ありますから」
『助かるわ~♪お礼にわたしがうんっとサービスするからね~♪』
「いや、それはいいです」
『さっそくみんなでそっちに行くからね』
「ええ。夕食は大丈夫ですか?食べてないなら用意しますけど」
『ホントに!?助かるわ~♪じゃあ改めて、そっちに行くから、じゃあね♪』

通話を終えたサトシはカレンにスマホを返す。

「なんでこっちに呼び寄せるのよ?」
「だって、困っている人を助けないわけにはいかないじゃないですか」

サトシの対応に不満を抱くカレンである。
ちなみに、帝国ホテルの出火原因は、老朽化したガス管に亀裂が生じてガスが漏れ、客がたばこを吸うためにライターを着火した瞬間に爆発し、火事に至ったとされる。にも関わらず、死者どころかケガ人はゼロである。ちなみに客は真っ黒焦げでケホッだけで済んだ。まさに奇跡である。ギャグじゃなかったら死んでいた。

 

数十分後、2台の大型バスがやってきた。大型バスは2台ともロケットグループ別宅の大きな門から敷地内に入って、屋敷入口前に停車。入口前には、サトシ、レベッカ、エル、セレナ、カレン、ユイコがいる。そのほかに、サトシのピカチュウとロトムがいる。このとき、レベッカとエルとセレナは目が点した表情になっていた。
バスからファイヤーボールズのメンバー全員が荷物を持って降りて、バスに積んでいる大きな荷物を下ろして、バスはそのまま行ってしまった。

「「「お世話になりま~す♪」」」

と、ファイヤーボールズは元気よく挨拶する。

「サトシ君ありがとう」
「うわっ!カルロッテさん、ちょっと離れて」

カルロッテはサトシに抱きついて、サトシの頬っぺたに何度もチュッチュしたとか…。

「お姉様離れて!」

と、ロレインはサトシからカルロッテを引き離す。

「サトシ~、今日は一緒に寝ましょう♪」
「マルグリット!」
「うぅ~」

マルグリットはドサクサに紛れてサトシに抱きつく。

「マルグリット、この子にサービスするのはわたしよ♪」
「ギンノさん?」
「ちょっと!どこ触ってるんですか!?」

そのとき、ギンノが割って入ってサトシに抱きついて、しかもズボンの中に手を入れてサトシのあれを触るギンノであった。

「あ、わたしトーホクチャンピオンのギンノよ。サトシ君のことは聞いているわ。よろしくね♪」
「うぅ~」

ギンノに気に入られるサトシである。それだけじゃなかった。ファイヤーボールズのみなさんはサトシの貞操を狙っている。目がやばい…。

『待つロト!』

そのとき、ロトムが割って入った。

「あなたは?」

ギンノは聞いた。

『僕はロトム。サトシのパートナーにしてポケモン図鑑でもあるロト。よロトしく』
「「「喋ってる!!?」」」

ロトム図鑑を知らないファイヤーボールズのみなさんは驚愕した。

『サトシは英才教育と帝王学を受けている身ロト。みなさんの相手をしている暇はないロト』

ロトムは正論を述べるが…。

「カルロッテ、荷物の中に工具セットあったはずなんだけど」
「ああこれね」

カルロッテは荷物の中から工具セットを取ってギンノに手渡すと、ギンノは工具セットからドライバーとペンチを手に取った。

『ロトー!!』

工具セットを目の当たりにしたロトムは恐怖の叫びをあげた。あきらかにロトムを分解するといわんばかりの脅迫行動である。
なぜファイヤーボールズが工具セットを持っているのかは不明である。

『だ…だけどサトシがいい男になるためには仕方ないことだロト…』
「それもそうね」

ロトムは負けず、正論を述べた。ギンノは引いた。

「今日の英才教育はなにやるの?」

カルロッテは聞いた。

『金融だロト』
「金融より保健体育がいいんじゃない?」
『保健体育はもうやったロト。応急処置関連だロト』
「……………」

もし、保健体育だったら、風俗嬢達は迷わずサトシの家庭教師に名乗り出るだろう。

 

その後、サトシはファイヤーボールズのみんなを招き入れ、3階と4階の客室をそれぞれ案内する。全部個室で内装と施設が高級ホテル並みで、みんなは満足する。

「自分の家だと思ってくつろいでください」
「「「はーい!」」」

サトシはファイヤーボールズのみんなにこう話すと、みんなは笑顔になって返事をする。

「サトシの部屋がいい!」

マルグリットはサトシの部屋を指定するも…。

「「ダメ!」」

エルとセレナは断固として拒否。

「あんた達が拒否する権利はないでしょ!」

マルグリットは食い下がった。

「「「うぅ~!!」」」

3人は睨み合った。その様子をロレインはこっそり見ているが…。

(チャンスだわ…。サトシ君と寝るのはわたし…。神様がくれたチャンスを無駄にはしない)

と、野心を抱いているとか…。

 

それから時間が経過。サトシは図書館で英才教育。家庭教師はロトム。一方、カレンはカルロッテとギンノと一緒に、地下2階の屋内バトルフィールドにいた。

「随分といい施設じゃない。ファイヤーボールズの練習場所として最適だわ」
「わたしもこっそりポケモンの特訓をしているからね」
「カレン、なんとかサトシ君と交渉できないかしら?トーキョースタジアムをいつでも貸し切りできないし、ホテル代も浮くし」
「別にいいけど」

風俗嬢兼AV女優であるカルロッテだが、今の表情はファイヤーボールズのトレーナーになっている。
たしかにロケットグループ別宅は合計12のバトルフィールドがあり、無人ながらポケモンセンターもある。練習場所としての環境が整っており、カルロッテはファイヤーボールズの拠点をしばらく置いておきたいというのが本音である。

「使用料はサトシ君に対するわたし達のサービスで」

と、ギンノは述べると…。

「いいわね♪サトシ君喜ぶわ♪」

カルロッテは同調するが…。

「使用料については交渉するからサトシ君に手出さないように」
「「え~」」
「え~じゃない!」

カレンに拒否される。

 

その後、英才教育の金融が終わったサトシ。図書室から出ると…。

「サトシ君」

カレンに声をかけられた。後ろにはカルロッテとギンノがいる。
それから図書館に戻ってテーブルについて、カルロッテから事情を説明される。

「バトルフィールドの設備とトレーニングルームと無人ポケモンセンターなどいろいろ使いたいの。使用料はちゃんと払うから、使わせて」

と、交渉される。

「わかりました。親父に連絡します。俺だけじゃちょっと判断できませんからね」

サトシはスマホを手に取ってサカキに電話する。

「親父、忙しい?」
『いや、どうしたんだ?』
「実は…」

サトシはサカキに事情を説明する。

「たしかに、トーキョースタジアムの使用料は減るけど、ロケットグループ別宅の使用料は稼げると思う。利益は十分確保できると思うけど…」
『なるほど…。トーキョースタジアムは多くのイベントを用いるが、ずっと貸し切りになるとこちらもデメリットが生じるし、相手もデメリットでしかない。ロケットグループ別宅の施設の貸し切りとなれば、そのデメリットは多少ながら解消されるだろう。使用料はどれくらい出すと言っている?』
「そこまで深い話に行ってないよ。判断できないから親父に連絡したんだ」
『うむ、その判断は正しい。明日、暇なアポロをそちらによこしてビジネス的な交渉を進める。それにしても、帝国ホテルが火事とは、災難だな』
「うん。今日だけ勘弁してくれ」
『わかった。身体に気をつけてな』

電話が終わったサトシはスマートフォンを懐にしまう。

「カルロッテさん、明日、アポロさんっていうロケットコンツェルンの専務取締役がこっちに来て、交渉するとのことです」
「ありがとうサトシ君!」

嬉しさのあまり、サトシに抱きつくカルロッテである。

「ちょっとカルロッテ、サトシ君から離れなさい!」

カレンはカルロッテをサトシから引き離す。

「いいじゃない。この子にAV女優とはどういうものなのかを教えても」
「ダメ!!」

それでもカレンは拒否する。

 

そして就寝の時間…。サトシの部屋…。

「なんでサトシこないの?」
「なんでなの?」

サトシのダブルベッドにセレナとエルがいる。しかも、サトシがいない。下着姿となってサトシを待っているが、サトシがなかなか来ない。
そのサトシはというと…図書室で経営に関する科目を自習している。なぜ経営なのかというと、使用料に関することがきっかけである。トーキョースタジアムの使用料は貸し切りとなると高額で、さらにイベントの機会も多く、運営権を持つロケットグループと貸し切りを希望する相手にとってデメリットでしかない。自分がやりたいのは、ポケモントレーナーが旅をしやすく強くなりやすい環境を整えることであると、サトシは目標を見つけたのである。
そんなときだった。

「誰?」

サトシは声を上げた。誰かが来た気配を感じたのである。

「わたしよサトシ君」
「ロレインさん」

ロレインである。

「どうしてここに?」
「眠れなくて彷徨っていたらサトシ君の気配を感じて…。サトシ君は自習?」
「ええ」

ロレインがきたのはそのためである。

「お邪魔だったら出るわ」
「いえ、もう終わりましたから、ラウンジに行きません?」
「うん」

サトシはロレインをラウンジに誘った。

 

それからラウンジに移動。誰もいないので、今はサトシとロレインの二人きり。そして二人はオレンジジュースを飲んで談話する。

「ねえサトシ君、お願いがあるんだけどいいかな?」
「ええ。俺にできることがあれば…」
「…わたしを抱いて…!」
「え…!?」

ロレインは自分を抱いてとサトシに迫る。

「いやその…」
「…そう…風俗やって汚れたわたしを抱きたくないものね」
「そんなことないですよ!ロレインさんはキレイですもの」
「…ホントに?」
「うん」
「じゃあ証明して」
「…図書室に寝室があります」

ロレインは『天空泣き落とし』という技を使用。サトシはこれにはまって了解してしまった。

 

そして図書室に移動。図書室の中に寝室があり、客室ほどではないが広々としている。広さは12畳でベッドはシングルベッド。32インチの薄型液晶テレビが備わっている。シャワーとトイレは別々についている。ちなみに図書室内にもちゃんとトイレがある。
サトシとロレインは裸になってベッドの上でイチャイチャし始める。そして1時間が経過。そして正常位の態勢で挿入に入ると…。

「サトシ君、コンドーム使わなくていいから」
「でも…」
「大丈夫」

ロレインはコンドームの使用を拒否。サトシは自分のあれをそのままロレインの中に入れる。
それから数十分後…。

「シャトシ君すごい!すごい!すごく気持ちいいよ!!」

サトシの特性『テクニシャン』によって、ロレインはアクメ顔となった。そして、騎乗位になってロレインはサトシを攻めてキスしまくる。絶頂を迎えると、サトシはそのままロレインの中に射精した。サトシのあれがロレインから離れると、ロレインのあそこからサトシの精液が流れ出た。しかし、サトシのあれは萎えていない。

「もう一回!もう一回よサトシ君!」
「ロレインさん、ちょっと!顔がやばいって!」

ロレインは目がハートになってサトシに迫って、反り立ったサトシのあれを自分のあそこに入れて、騎乗位の状態でサトシに迫って、さらにディープキスし始める。このときのロレインは超人的な力を発揮しているとか…。
それから数時間が経過。

「こんな感覚初めて……もうわたし…サトシ君しかエッチできない…サトシ君好き…」

サトシとの行為で何度もイッて、ついに果てたロレイン。サトシはというと…。

「うぅ~…」

ロレインに生気を吸い取られて干からびたような状態であった。
ちなみに中出しした回数は全部で5回。

「喘ぎ声すると思ったらロレインとセ〇〇スしてたとはね…」
「「マルグリット!?」」

そのとき、マルグリットが現れた。

「次はあたしよサトシ」
「ダメよマルグリット!サトシ君はわたしの…!」
「うっさい!サトシとやらせろ!!」

マルグリットはロレインを突き飛ばし、服を脱いで裸になった。マルグリットの豊満なスタイルを目の当たりにして、サトシは思わず自分のあれがビーンと反り立った。

「勘弁してくれマルグリット…5回もやられたんだ…」
「5回も!?5回もやってオ〇〇〇ン元気なの!?それじゃ何度もやれるでしょ♪」
「せめて…コンドームだけでも…」
「いらないわ。じゃあ、あたしの処女をじっくり味わってね」

マルグリットはそのままサトシのあれを自分の中に入れる。このときは騎乗位の状態。中に入れた瞬間、ブチッとちぎれるような感覚がした同時に、マルグリットの表情は痛みを感じて苦しそうになっていた。同時にマルグリットのあそこから血が流れてきた。処女膜がちぎれての出血で、処女喪失した証拠でもある。

「大丈夫かマルグリット?」

そんなマルグリットにサトシは優しく抱き締める。

「大丈夫よ…。やさしいのねサトシ…ますますあなたのこと好きになっちゃう…」

サトシのやさしさに触れ、マルグリットはサトシにディープキスする。ディープキスしながら腰を動かしてサトシを感じる。
それから数十分後…。

「シャトシしゅご~い…もっと~…もっと~…!」

ロレインとの行為でさらに向上したサトシの特性『テクニシャン』に、マルグリットはアクメ顔になって何度もイカされていた。このときのマルグリットの目がハートになっている。さっきまで処女だったのに、ここまで変貌するとは、さすがスーパーマサラ人である。
さらに数十分後、このときの状態は騎乗位である。イキそうになったサトシ。さすがに中出しはまずいと思ったサトシは自分のあれを抜こうとするが、マルグリットは離さなかった。そして、サトシは絶頂してマルグリットの中に射精して、マルグリットはイッたという。サトシは自分のあれをマルグリットから抜くと、マルグリットのあそこからサトシが射精した精液が流れ出てきた。多少ながら血が混じっている。

「もう…無理…」

サトシはダウン。

「サトシ君から離れて!」
「ロレインこそ離れて!」
「「う~」」

ロレインとマルグリットはサトシを巡って争い始める。そして数分後、3人は眠りについた。ロレイン、サトシ、マルグリットという位置で眠っているが、ロレインとマルグリットはサトシに寄り添いながら眠ったという。

 

翌日の朝…。みんなは起床。ラウンジに集まってジュースを飲んでいるが…。

「「……………」」
「……………」

エルとセレナは睨んで見下ろしている。目が非常に怖い。

「あたし達…待ってたのに…」
「なんであの二人とエッチしてんのよ…」

睨んで見下ろしている相手は、正座して冷や汗を掻いているサトシである。

「サトシ君はあんた達じゃ満足できないそうよ」
「貧相な体をしているあんた達じゃ、サトシの相手は務まんないわね」
「「なんですって!!?」」

ロレインとマルグリットはセレナとエルに挑発する。

「ぶっちゃけ、サトシ君とエッチしてどうだったの?」

テティスは聞いた。

「もう最高よ♪」
「5回も中出しされたけど全然萎えないもの♪」
「中毒になっちゃうわ♪」
「もうサトシ君しか考えられない♪」

マルグリットとロレインは嬉しそうに感想を述べた。

「ねえサトシ君…わたしもいい?」
「「ダメ!!」」

テティスはサトシを誘うも、セレナとエルは拒否。

「なんであなた達が拒否するのよ?サトシ君と毎晩やりまくってたくせに」

2人に対して怒りを露わにするテティス。

「サトシの彼女だからいいの!」
「そうよ!男とやりまくって汚れているあなた達にとやかく言われる筋合いはないわ!」
「「「なんですって!!?」」」

セレナとエルの言葉にファイヤーボールズの美少女達は怒りを露わにする。一触即発になりかねない状況だった。

「お前達ケンカするな。サトシがもうエッチしたくないと言いそうだから」
「「「……………」」」

レベッカの言葉にみんなは沈静化する。サトシに嫌われたらおしまいというのは共通している。
そして数分後…。

「30分間の全力マラソン、ストレッチ、トレーニング器具を使ったトレーニング、波導トレーニング。随分とハードですね」

レベッカは一枚の紙を持って読み上げた。それについてカルロッテは答える。

「これぐらいのメニューをこなさないとファイヤーボールズにいられないわ。風俗やAV女優という職業も体力は使うし…」
「食事のメニューもこだわってますね」
「あなた達も参加してみる?」

カルロッテはサトシ達を誘った。

「わたしは別にかまいませんが、サトシはどうする?」
「俺もかまいません。授業は昼からとなっていますので」

レベッカとサトシはやる気満々である。

「あんた達もどう?」
「「……………」」
「これぐらいのハードをこなせないようじゃサトシの相手は務まらないわよ?」
「「やってやるわよ!!」」

マルグリットの挑発に乗ってしまったセレナとエル。
結局みんな、ファイヤーボールズのトレーニングに参加することになった。カレンとユイコを除いて…。

「ちなみにわたしは参加できないから。ロケットコンツェルンの専務取締役と会うことになっているからね」

カルロッテは不参加。理由は述べたとおりである。

18 欧州編 ファイヤーボールズとのバトル!欲望にまみれた男集団達!

ロトムによるサトシに対する恋愛の英才教育が始まった。今回のテーマはデートである。サトシに女性とデートしてもらい、サトシが改善すべき点を見つけるのが、今回のデートの目的である。1度目のデートの相手はマルグリット。行き先は歩いてすぐのデパートである。このとき、こっそりと尾行するロトムとエルとセレナとレベッカとロレインである。このとき、サトシのピカチュウも傍にいて、現在はレベッカの腕に抱えられている。
面倒くさいのでスキップさせていただきます。デートを終えたサトシとマルグリットは、尾行していたみんなと合流する。

「サトシ、改善すべき点はたくさんある」

さっそく指摘するマルグリット。

「ひとつ、すぐにバトルしようと考える。恋人はバトルより好きな人との時間を大切にしたい。ふたつ、下着売り場に付き合ってくれない。女性にとって下着を選ぶのはポケモンバトルするも同然」
「当然だよ!下着の試着を見せつけられる俺の身になってくれ!」
「みっつ、押しに弱い。サトシは行く先々でも女性に逆ナンされている。彼氏が他の女に取られたらたまったものじゃない。けど、あたしのことだけを考えてくれたのだけは評価してあげるわ。よっつ、人が多いところにすぐに連れて行こうとする。買い物の場合は仕方ないけど、彼女の本音は静かな場所で彼氏と過ごしたいの。いつつ、食事のとき、女性店員に必要以上に優しくしない。彼女が嫉妬して女性店員をボコボコにされかねない」
『なるほどロト』

実に説得力のある指摘である。

「だけど、あたしが男にナンパされそうになったときは『俺の女』とかばってくれたことだけは大きいわよ」
「「「サトシ……」」」

と、マルグリットは表情を赤らめて内容を話すと、サトシはエルとセレナとレベッカに睨まれたとか…。
実はデート中、マルグリットにナンパするために一人の男が近づいてきた。サトシはガブリアスを出して、男はマニューラを出して、結局はポケモンバトルに発展する。男は瞬殺。サトシの相手にならなかった。そして、男は「ママ~!」といって逃げ出したという。

「アドバイス!話し上手より聞き上手になればモテモテ!だけど、これ以上はモテる必要はないわ」
「「「うんうん…」」」

マルグリットの最後の言葉に、エルとセレナとレベッカは同意する。

『次はロレインさんとのデートだロト。デートプランは映画。タイトルは「ランボー3怒りのアフガン」』
「デートになんでランボーなんだよ!?」
『サトシがランボーみたいな人物になれば、ロレインさんを守ることができる。それじゃ、レッツゴーだロト』

ここでランボーという言葉を聞くとは思わなかったみんなである。

「…行きましょうかロレインさん」
「うん」
『サトシ、ロレインさんの腰に手を回すロト』
「なんで!?」
『サトシはロレインさんの彼氏だロト。自分の男であるという同時に女性を守るという意思表示の表れだロト。アローラ探偵ラキを見習うロト!』
「…あったっけ…そんな場面…」

テンパっているロトムである。

「じゃあ…失礼します…」
「うん…」

と、サトシはロレインの腰を右手で回して、抱き寄せているような感じの状態となった。このときのロレインの表情は赤らめているものの、サトシの行為を受け入れている。

「「うらやましい…」」

と、セレナとエルは声を揃えてこう述べた。
そして映画館…。サトシとロレインは隣り同士の席に座って、ランボー3の映画を見ていた。そしてランボーが終わってサトシとロレインは出てくると…。

「久々にスカッとした気分になったわ」
「俺もです」

2人はストレスから解放されたような表情になった。

「だけど、日本も大変だったわね。カントーリーグが終わった直前にロシア軍の侵攻を受けて…」
「ええ」
「もしかしてサトシ君がスカッとしたのは、ランボーがソビエト軍を蹴散らした場面なのかな?」
「そんなところですね…」
「ソビエトがロシアだもんね」

サトシがスカッとした理由はそれである。

 

それから約1時間が経過。
サトシとロレインは道を歩くと…。

「ロレインちゃん、ロレインちゃんじゃないか」

1人の中年男性が現れ、ロレインに話しかけた。
体型は普通だが、その表情と目つきが悪人そのものである。

「……………」

ロレインは視線を逸らした。

「誰?」

サトシは聞いた。それについてロレインが説明する。

「エーベルト子爵よ…。うちの常連だったんだけど、わたしに対する嫌がらせなどの理由でブラックリストに入れたのよ…」
「嫌がらせ?」
「いろいろとね」

ロレインの目つきは鋭くなる。まるでその男を憎んでいるかような感じである。
ただ、あのエーベルト子爵という男は悪いやつだとサトシは認識する。

「ロレインちゃん、お金はいくらでも積むから、このわたしにサービスしておくれ」

悪人決定間違いなしである。

「いやよ。そもそも、わたしに対するあれはなによ?」

そのとき、ロレインは人を見下す目になった。

「お金を高く出すっていうから、あんたの望み通りのサービスをしてやっただけじゃない。それなのにあれはなに?わたしへの付き纏い、陰口、そして襲おうとするなど。ブラックリストに入れられただけで済んで、逆にありがたいと思うことね」

この話を聞く限り、この子爵は本当に悪人のようだ。

「ロレインちゃんの処女を頂いて以来、わたしは君に惚れて求婚を申し込んでいるのに、なぜわたしの思いを受け入れてくれないんだ?」
「ふざけるな!わたしを犯しておいて都合のいいこと言ってんじゃないわよ!わたしは嫌がってるのにあんたときたら!!」

サトシにはわからないが、これだけは言える。ロレインに対してこの男はひどいことをしていたと…。
このときのロレインは怒りに満ちている。

「わたしはこの子と人生を歩むの!あんたが汚したわたしの体を綺麗にしてくれるの!」
「えぇ!?」
「なんだと…!?」

しかもロレイン、サトシを巻き込んで保身に図った。

「小僧!よくもわたしの未来の妻を凌辱してくれたな!」
「なんでそうなる!?俺は関係ねえだろう!」

これによって、エーベルト子爵の怒りの矛先は、サトシに向けられた。
シリアスではあるが、コメディに見えるのは気のせいだろうか?

「問答無用!」

そのとき、エーベルト子爵が指をパチンとならすと、十数人の男達が出てきた。
全員、悪人顔をしている。

「ロレインちゃん。彼らはロレインちゃんに騙され、その気持ちを踏み弄られた者達だよ。そして我々は手を組んだ。まずはロレインちゃんを拉致する。まずはわたしがロレインちゃんと交わって、最後に彼らに回してもらうことが決まった。我々の気持ちを弄んだ罰だよ。妊娠してもらうまで相手してもらうからね」

最後の手段に出て被害者面(づら)をするエーベルト子爵。文字通り、ゲス野郎である。

 

一方、尾行していた人達…。

「あれ、どこかで見たことあると思ったら、ロレインに貢いでいた連中じゃない」
「そうなのか?」

レベッカは聞いた。

「ロレインのダイナマイトグラマラスボディに魅了された連中なんだけど、いくら高く貢いだからといって、ロレインが振り向かないのは当然よ。客と風俗嬢の関係だからね」

と、マルグリットはやれやれとした顔になる。

 

戻ってサトシ達…。

「わたしは頼んだ覚えないわよ。あんた達からもらった高級バックや腕時計は売りさばいたからね。弄んだ罪?妄想もほどほどにしておきなさいよ。そもそも、あんた達のようなゲス野郎がわたしのサービスを受けられること自体、ありがたいと思いなさいよ。今はわたし、この子とラブラブデートに行くのだから」
「頼むから俺を巻き込まないでくださいよ!」

しかもロレイン、傲慢になって火に油を注ぐ形で彼らの怒りを増長させた。

「よかろう!ならばその小僧を始末してくれる!」
「ええぇ!?」

自分の生命が危機的な状況に陥ったサトシ。状況が理解不可能なサトシであるが…。

「かかれー!」
「「「おおー!!」」」

エーベルト子爵率いる悪人の男達が一斉にかかってきた。

『ピカチュー!!』
「「「ぎゃーーー!!!」」」

そのとき、サトシのピカチュウが現れて、男達に向かって『10まんボルト』を放った。
男達は『10まんボルト』を受けて地面に倒れた。

「助かったぜピカチュウ!」
『ピカ!』

やっと見せ場を作れたとガッツポーズをするピカチュウであった。

「ならばせめて、ロレインちゃんを永遠にわたしのものにする!」

そのとき、エーベルト子爵はただ一人、立ち上がって、さらにナイフを取り出した。
そして、ナイフを持ってロレインに襲い掛かると、目の前にサトシが立ち塞がった。

「てやー!!」
「うお!」

なんとサトシ、ナイフ攻撃をかわして、エーベルト子爵を背負い投げする。これによって、エーベルト子爵は地面に叩きつけられて倒れた。
見事に背負い投げをやって一本を取ったサトシだが、結果的にロレインを守った。

「よかった…護身術を教わって…」

護身術の授業が役に立ったサトシである。

「小僧…どうやってロレインちゃんを…?」

エーベルト子爵はサトシに尋ねた。

「どういう事情かはわからないけど、あんたは何だかんだ言って、お金や恐怖で支配しようとしていたらしいな。そんな程度でロレインさんの心は動かないよ」
「それでは…どうやってその心を掴んだのだ…?」
「それはわからない。けど、守りたいという一心で彼女を守っただけ。ロレインさんのことを思うなら、少なくとも、ロレインさんが嫌がるようなことをするな」
「…そうか…なるほど…。わたしには…それがなかったからか……ガクッ」

尋ねた後、気絶した。

「くさいセリフねサトシ」
「マルグリット!?」

そのとき、みんなは現れた。

「ロレインを見てみなよ」

面白くないような顔をするマルグリットは、サトシに話しかけた。
サトシはロレインのほうを見ると、ロレインは表情を真っ赤にしてときめいた表情になった。

「ありがとうサトシ君…」

さらに感動して涙を流すロレイン。どうやらサトシは本当にロレインの心を掴んだようだ。

『グッジョブサトシ』

と、ロトムは述べる。
その後、サトシとロレインはロケットグループ別宅に戻っていった。このとき、ロレインはサトシにくっついている。

「サトシー!」
「サトシ君!」

これに面白くないセレナとエルは追いかけ、続けてサトシのピカチュウとロトムも追いかけていった。
残されたレベッカとマルグリット…。

「ロレインはエーベルト子爵にレイプされたのよ」
「おだやかじゃないな。ロレインはどんな風俗店の風俗嬢なんだ?」
「ソープランド」
「レイプもくそもないと思うが?」
「ただしく言うとね、本人は風俗嬢になるのを嫌がっていたの。カルロッテさんはそんなロレインに見かねて、ロレインを高級ソープランドに放り込んで、たまたま来ていたエーベルト子爵から多額のお金をもらって、泣いて嫌がっているロレインの処女を無理矢理奪って、何度も中出しするなど犯しまくったのよ。あれ以来、ロレインはヤサぐれてうっ憤を晴らすかのような感じで高級ソープランドの風俗嬢を続けて今に至るってわけ。他の男達はロレインに貢いで、ロレインは高くしないとサービスしないと、気がついたら傲慢な性格になっていたわ」
「姉を憎んでいるというのか?」
「今は良好な関係を築いているわ。エーベルト子爵をぶっ飛ばしてブラックリストに入れたのは、カルロッテさんだから。嫌がる妹を助けたってことよ」
「意外な裏話を聞いたな」
「だけど、ポケモントレーナーとしての誇りは強い方よ。まあ、気がついたら世界トップクラスのトレーナーにまで成長したしね」
「心の傷は今でも負っているのか?」
「本人は明るく振る舞っているけど、今でも心の傷は負っているわ。大きくね」
「他の女の子達はどうなのだ?」
「どうとは?」
「どうやって処女を喪失したってことだ」
「ああ…。みんなバイブよ」
「なるほど。話を戻すが、ロレインはサトシに執着しそうだな」
「ヤンデレにならなきゃいいけど」
「サトシは渡さんがな」
「それはこっちのセリフよ」

ロレインの黒い部分を知ったレベッカだが、結局最後はマルグリットとにらみ合いすることになった。

 

それから時間が経過して夕方になった。カルロッテとマルグリットとロレインはタクシーに乗って、スタジアムに帰っていった。マルグリットとロレインはサトシに対して、とくに名残惜しそうだったという。
夜…。ファイヤーボールズの宿泊先は、トーキョーシティの一番大きなである帝国ホテルとなっている。一人部屋を利用しているロレインは…。

(サトシ君…サトシ君…!)

サトシのことを思いながら、サトシの写真を持ったまま自慰行為している。あの一件でサトシにマジで惚れたようだ。

(あの小娘達から…サトシ君を絶対に奪ってやる…!)

しかし、エルとセレナのことを思い出したロレインは2人に対して憎しみを抱く。いつもサトシの傍に立っていたのが、エルとセレナである。レベッカはどうなのかについては不明。とはいえ、ヤンデレに目覚めつつロレインである。
ちなみにロケットグループ別宅…。サトシは自分の部屋で珍しくスヤスヤと眠っている。

 

翌日…。トーキョースタジアムでファイヤーボールズのイベントが始まった。ルールは使用ポケモン1体のみ。フィールドはノーマルのまま固定。特典については前の話で説明したので省略します。
現在、スタジアムのバトルフィールドのトレーナーボックスにはシロナが立っている。このときの彼女は怒りに燃えていた。ポケモントレーナーの誇りを汚す風俗嬢に…。そんなシロナに声援を送っていたのは、同じ思いを持つ女性達である。
そして、ファイヤーボールズのメンバーの一人が出てきた。その一人は露出度が異様に高いスーパーハイレグタイプの赤いレオタードと、黒いサイハイソックス(ニーソックス)を着用している。これがファイヤーボールズが採用するバトルコスチュームである。この姿をみた男性陣達は…。

「「「おお~!!」」」

興奮して関心を示した声をあげた。ファイヤーボールズのメンバーの一人とは…

「あら~、久しぶりねシロナ♪」
「ギンノ…あんたね…!」

トーホクリーグチャンピオンマスターのギンノである。彼女はファイヤーボールズのレギュラーメンバーという一面を持っている。日本人にしてはグラマラスな体付きと美貌を併せ持っている。
ちなみに彼女は高級ソープランドの風俗嬢にしてAV女優でもある。

「チャンピオンの恥さらしが!今すぐ叩き潰してやるわ!」
「できるものならね」

試合が始まった。

「天空に舞え!ガブリアス!!」

シロナはガブリアスを出して…。

「行くよ!ギャラドス!!」

ギンノはギャラドスを出した。ガブリアスの首には『ガブリアスナイト』がある。シロナはキーストーンがついているネックレスを着用している。
対して、ギャラドスの額には『ギャラドスナイト』がある。ギンノの左手のブレスレットにキーストーンがついている。

「「メガシンカ!!」」

互いはそれぞれのポケモンをメガシンカさせる。そしてバトルスタート。バトルの内容を書くのが面倒くさいので省略します。
気がついたとき、ガブリアスは地面に倒れて戦闘不能になった。

「ガブリアス戦闘不能!ギャラドスの勝ち!」

審判(女性)はギャラドスの勝ちに旗を揚げた。

「弱いわ…同じ日本人として恥ずかしいかぎり…。だけどここまで奮闘したのは褒めてあげるわ。だってわたし、波導使いだもん。とはいえ、波導使ってないんだけどね」
「……………」

と、ギンノはシロナを見下す。

「さて、あなたには明日から1日かぎり、風俗嬢として働いてもらうわ」
「なんですって!?」
「敗者は勝者に従わなければならない。それが勝負の世界!負けた女は…わたし達の世界を体験してもらうわ!」

同時に黒い笑みを浮かべて、会場全体に高らかに宣言する。
その後、シロナはファイヤーボールズのスタッフたちに免れたという。

 

イベントはさらに進行した。ファイヤーボールズのメンバーに勝てたトレーナーは……ゼロ。メンバー一人ひとりが世界トップクラスの実力者でもあることが証明されたようなものであるが、ファイヤーボールズはこうして、着々と奴隷(?)を増やしていくのだった。

「よっしゃー!ここで俺様が倒して……テティスちゃんを物にしてやるぜ!」

しかもジュン、出てきてバトルフィールドのトレーナーボックスに入って位置についた。ファイヤーボールズのテティスを指定してである。実は指名した相手とバトルできるというシステムをファイヤーボールズは導入していた。

「あら~、生きのいい子が現れたわね」

テティスが出てきた。バトルコスチュームであるレオタードとニーソックスがテティスの魅力を引き出している。体付きは豊満で美貌はマルグリットやロレインに負けていない。ちなみに彼女はデリバリーヘルス(デリヘル)の風俗嬢である。
彼女はトレーナーボックスに入ったが…。

「ジュン君と言ったね…。下半身を制御できないと彼女できないわよ♪」
「ああああ!!!」

テティスは指摘すると、ジュンの下半身からパンチが飛び出ている。これに気づいたジュンは顔を真っ赤にして下半身を抑えた。テティスに魅了された証拠でもある。

「ガブリアス!」

テティスはガブリアスを出す。ガブリアスの右腕にはガブリアスナイトがある。テティスの左耳のイヤリングにキーストーンがついている。間違いなくメガシンカを使ってくる。

「出てこいエンペルト!」

ジュンはエースであるエンペルトを出す。バトルスタート。

「『ハイドロカノン』!!」

エンペルトはいきなり『ハイドロカノン』を放つが、ガブリアスにかわされてしまう。

「『かわらわり』!」

ガブリアスはエンペルトに接近して『かわらわり』を放つ。エンペルトはダメージを受けるも動けない。

「なにいきなり『ハイドロカノン』出してんのよ。反動で動けないのを知ってるの?」
「忘れてたーー!!」
「『ドラゴンダイブ』!!」

さらにガブリアスは『ドラゴンダイブ』でエンペルトを強襲。エンペルトは強烈な『ドラゴンダイブ』の一撃を受けて戦闘不能になった。メガシンカ使うまでもなかった。

「はいジュン君は奴隷ね♪」
「うぅ~」
「奴隷のメリットはわたしの近くで働けること」
「よっしゃー!」
「……………」

なにを考えているのかわからないジュンに引くテティスであった。

 

その次はタケシ。

「ああお姉さん~…」

もはやメロメロ状態である。タケシの相手は…。

「あら~、女に無縁な童貞そうな男が出てきたわね~♪」
「ブシュー!!」

ファイヤーボールズのメンバーが一人出てきた瞬間、タケシは鼻血を大量に噴射した。
ちなみにメンバーの名前はオリアーヌ・リンドストローム。マルグリットの実姉にあたる。美貌とグラマラスボディを併せ持つ絶世の美女。ファイヤーボールズのバトルコスチュームを身に着けていることで、さらなる魅力を発揮する。ちなみに、彼女が首に身に着けているペンダントにはキーストーンがついている。
彼女はストリップ劇場の踊り子で、男性客に対してさまざまな性的サービスを行っており、中には乱交パーティーを行うサービスも含まれている。また、AV女優として活躍しているが、出演料は通常のAV女優より高いほう。しかし、ポケモンバトルの実力は全国チャンピオンに勝るとも劣らない。

「あら…わたしの魅力が強過ぎたかしら?」

オリアーヌは気づいた。タケシが鼻血という出血多量で、別の意味で戦闘不能になって倒れていることに…。
この瞬間、タケシの戦意喪失によってオリアーヌは不戦勝。タケシ、奴隷決定。

 

次はシゲル。

「僕の強さにファイヤーボールズ達はメロメロだぜ♪」

と、ナルシストな面を強く表すシゲルである。シゲルが指名したのは…。

「メロメロね…」

ロレインである。ロレインのダイナマイトグラマラスボディに魅了されたシゲルである。ロレインがファイヤーボールズのバトルコスチュームを身に着けると、妖艶な魅力が露わにする。

「わたしをメロメロにできるならまずバトルで証明しなさい。ミミロップ!」

ロレインはミミロップを出した。左腕に『ミミロップナイト』と呼ばれるメガストーンを身に着けている。
そして、ロレインは左耳のイヤリングに付いているキーストーンに触れた。

「メガシンカ!」

ミミロップをメガミミロップにメガシンカさせる。

「カメックス!メガシンカだ!!」

シゲルはカメックスを出して、メガリングを構えて、カメックスをメガカメックスにメガシンカさせる。

「先制攻撃だ!『りゅうのはどう』!!」

メガカメックスは『りゅうのはどう』を放った。

「『れいとうビーム』!!」

メガミミロップは『れいとうビーム』で『りゅうのはどう』を相殺。

「『でんこうせっか』で接近して『グロウパンチ』!!」

さらに『でんこうせっか』のスピードを利用して『グロウパンチ』を放つ。メガカメックスは攻撃を喰らってダメージを受けた。

「まだまだ!『ハイドロカノン』!!」
「『あなをほる』!!」

メガカメックスは『ハイドロカノン』を放つもメガミミロップは『あなをほる』でかわし、さらにカウンターという形でメガカメックスに『あなをほる』の攻撃でダメージを与える。

「『グロウパンチ』!!」

そして、メガミミロップは『グロウパンチ』を放ってメガカメックスに攻撃。強烈な攻撃を受けたメガカメックスは倒れて戦闘不能になった。同時にメガシンカが解けた。
ちなみにいうが、『グロウパンチ』は一発使用するごとに攻撃力が上がるという技である。攻撃力が上がった『グロウパンチ』は『コメットパンチ』に匹敵する攻撃力を得るという。

「カメックス戦闘不能!ミミロップの勝ち!」

審判(女性)はミミロップの勝ちに旗を揚げた。

「奴隷決定ね♪」

シゲル、奴隷決定である。

 

その後、順調にイベントが進むも、ファイヤーボールズに勝てたトレーナーはゼロ。あまりに早く終わったので、ここから飛び入り参加OKとなった。
さっそく、飛び入り参加者が出てきた。そのトレーナーはなんと、とんでもない人物であった。中国のダーシャンである。相手はファイヤーボールズのメンバーのフェリシア。ファイヤーボールズのバトルコスチュームを身にまとった彼女は、ロレインに勝るとも劣らない妖艶と美しさを持つ。
ちなみに彼女は、風俗エステの風俗嬢。マッサージに関しては彼女の右に出るものはいない。普通のエステでも通用しそうな気がするが…。

「なんであなたがこんなところにいるわけ!?」

フェリシアは驚愕した。

「ウィンブルドン大会以来だなフェリシア!決まっている!強いトレーナーと戦うため!もうひとつ、賞金10万円を獲得するため!」
「賞金!?」
「金が底をついてな。賞金出るというもんだから出てきた」
「あの…」
「バトルするぞ!ガブリアス!!」

ダーシャンはガブリアスを出す。

「まさかダーシャンが出てくるとは…。メタグロス!」

フェリシアはメタグロスを出す。右足部分にメタグロスナイトがついている。フェリシアは左手のブレスレットについているキーストーンに触れて、メタグロスをメガシンカ。

「こっちもメガシンカだ!」

ダーシャンはメガリングを構えて、ガブリアスをメガシンカさせる。バトルスタート。
書くのが面倒くさいので省略します。その後、メガメタグロスが戦闘不能になって地面に倒れ、同時にメガシンカが解けた。

「メタグロス戦闘不能!ガブリアスの勝ち!」

審判(女性)はガブリアスの勝ちに旗を揚げた。

「よっしゃ!10万円ゲット!!」
「ガーーーン!!」

フェリシアはポケモントレーナーとして、ヨーロッパでも世界でもその名に轟かすほどの実力者でもある。世界トップクラスの実力を持つフェリシアでも、ダーシャンにはかなわなかったようだ。しかも、圧倒的実力差である。ダーシャンに負けたフェリシアはショックを受けた。
その後、ダーシャンは賞金10万円をもらって、このスタジアムを後にしたという。
ファイヤーボールズのメンバーに勝利すれば、女性限定だが賞金10万円がもらえるという特典がある。しかし、男性の場合、希望があればメンバーとの1日交際ではなく賞金を選ぶことができるという。ダーシャンは賞金目当てに出場したと推測される。

 

しかし、賞金に目がくらんだのはダーシャンだけではなかった。

「なんであんたがここにいるわけ!?レベッカ!!」

ファイヤーボールズのバトルコスチュームを身にまとったケアリーが、向こうのトレーナーボックスにいる人物に動揺を隠せなかった。その人物とは、レベッカである。

「決まっている!賞金10万円をゲットするためだ!その賞金でわたしはブルーレイレコーダーを買うのだ!」
「賞金で家電製品を買うな!サトシ君はどうしたの!?サトシ君を出せ!!サトシ君とエッチさせろ!!!」
「断る!お前達風俗女にわたしのサトシをやるものか!!」

途中から本音が零れるケアリーである。

「ラティオス!メガシンカ!!」

レベッカはラティオスを出してメガシンカ。ラティオスの左腕にラティオスナイトが装着されている。

「行けボーマンダ!そしてメガシンカ!!」

ケアリーは右手の中指に装着している指輪のキーストーンと、ボーマンダの額についているボーマンダナイトと共鳴させて、ボーマンダをメガボーマンダにメガシンカさせる。バトルスタート。
書くのが面倒くさいので省略します。結果はレベッカの圧勝。レベッカは賞金10万円をゲット。

 

次は……なんとサトシが出てきた。

「なんで俺…こんなところにいるわけ…?」

疑問を抱くサトシである。実は数時間前、サトシは賞金に目が眩んだレベッカに連れてこられて、今に至る。
エルとセレナは……なにも知らないようだ。

「サトシがんばれー!賞金10万円をゲットしろよー!」

観客席にいるレベッカに声援を送られるサトシであった。ちなみにサトシのピカチュウとロトムはロケットグループ別宅でのんびりしている。
サトシが出てきたことを知ったファイヤーボールズの美少女達はというと、控え室で…。

「ちょっと!サトシが出てきたんならあたしが出る!」
「いいえ!わたしが出るわ!」
「こっちはおっさんばかり相手してきたのよ!あの子とのバトルを譲れ!」
「わたしがバトルする!」
「サトシ君とエッチしたいのよこっちは!!」
「「「う~!!」」」

サトシとのバトルを巡って争い始めた。

「レベッカとバトルしたケアリーと、ダーシャンとバトルしたフェリシアは除外!」
「「なんでよ!?」」
「サトシ君と昨日バトルしたマルグリットは除外よ!」
「それは関係ないでしょロレイン!」
「じゃあ、わたしが…」
「「「待てテティス!」」」

一人の男を巡って見苦しい光景をみせる美少女達である。

「あっ!キテルグマ!!」
「「「えっ!?」」」
「ダッシュ!」
「「「ああ!!?」」」

ロレインは隙を突いてバトルフィールドに走っていった。いっぱい食わされたマルグリット達である。
昨日に起きたキテルグマのチートぶりにまだ印象が残っているみんなであったとか…。

 

そしてバトルフィールド。サトシの相手がロレインに決まった。

「サトシ君、手加減しないわよ♪」
「望むところです!」

負けた後のことを考えていないサトシである。

「リザードン!君に決めた!!」

サトシはリザードンを出して…

「行って!バンギラス!!」

ロレインはバンギラスを出した。バンギラスの額にはバンギラスナイトが装着されている。ミミロップだけでなく、バンギラスもメガシンカさせることができるようだ。
バンギラスが出たことで天気が『すなあらし』になった。バンギラスの特性『すなおこし』である。

「「メガシンカ!!」」

2人はそれぞれのポケモンをメガシンカさせる。バトルスタート。

「行けリザードン!『ドラゴンクロー』!!」
「こっちも『ドラゴンクロー』よ!!」

メガリザードンXとメガバンギラスの『ドラゴンクロー』が激突。パワーは互角である。

「なんてパワー…!ならばこれはどう!」
「武装色の波導…!こっちもだ!打ち合え!」

サトシとロレインはそれぞれのポケモンに武装色の波導を纏わせる。武装色の波導の恩恵を受けたメガリザードンXとメガバンギラスは『ドラゴンクロー』で打ち合った。見聞色の波導も重ねると、両者は互角である。

(本当は手加減してわざと負けて、あなたの恋人になろうとしたわたしが愚かだった…。あなたは強い…アーサーが脅威を感じさせるほどに!)

ロレインの目つきが変わった。

「バンギラス!『ストーンエッジ』!!」

メガバンギラスは『ストーンエッジ』を放った。

「飛べ!!」

メガリザードンXは空を飛んでかわしたが…。

「『かみくだく』!!」
「なに!?」

メガバンギラスが上空に飛んで強襲。メガリザードンXは『かみくだく』の攻撃を喰らってダメージを受けて、地面に落ちた。

「大丈夫かリザードン?」

サトシは心配するが、メガリザードンXは立ち上がって、まだまだやれるという態度を示す。

「まだまだ!『あくのはどう』!!」
「『はがねのつばさ』で防御!!」

メガバンギラスは『あくのはどう』を放つが、メガリザードンXは『はがねのつばさ』で防御する。

「なんですって!?」

これには驚くロレイン。

「決めるぞ!『ブラストバーン』!!」

サトシは勝負に出た。メガリザードンXは渾身の力を込めて『ブラストバーン』を放った。メガバンギラスは『ブラストバーン』をまともに受けた。結果、地面に倒れて戦闘不能になった。同時にメガシンカが解けた。

(これでも本気出したのよ…サトシ君凄い…ますます好きになっちゃう…!)

ロレインは自分に打ち勝ったサトシに恋心を抱き始めた。

「バンギラス戦闘不能!リザードンの勝ち!」

審判(女性)はリザードンの勝ちに旗を揚げた。

「よくやったサトシ!これで賞金10万円ゲットだ!」
「よっしゃー!」

賞金獲得に喜ぶレベッカと、バトルの勝利に喜ぶサトシであった。

 

それから、サトシとレベッカはポケモンスタジアムの公園のベンチに座って一休みしている。サトシはオレンジジュースを飲んでいるが、レベッカは自分とサトシがゲットした合計20万円を手に持って、1万円札を数えている。

「これで好きな洋服と電化製品が買えるな♪サトシ、家に帰ったらさっそくエッチしような」
「え…?」
「今日は安全日だからコンドームを使わなくていい。中出しし放題だぞ♪」

と、レベッカはサトシに寄り添う。

「サトシく~ん!」

そのとき、ロレインがやってきた。このとき、身に着けているファイヤーボールズのバトルコスチュームを隠すために純白のワンピースを着用して、そのまま来ている。

「ロレインさん」

サトシは立ち上がった。

「ねえサトシ君、このあと…その…わたしと付き合ってくれるかな?」
「別に構いませんけどどこに?」
「ラウンジで一緒にジュースでも飲みながらお話しして…」
「ええ。俺でよければ」

サトシはロレインからの誘いを受けるも、レベッカに睨まれる。

「サトシ…お前はデートに誘われたんだぞ?」

と、レベッカは指摘するも…。

「ただのお話ですよ」

と、サトシは無邪気にこう話す。

「嬉しい…ありがとう…」
「え?」

そんなとき、ロレインはサトシの顔を両手で掴み、自分からキスし始めた。口と口である。これにはびっくりのサトシとレベッカである。するとロレインは自分の舌をサトシの口内に侵入し、サトシの舌を絡ませ始める。ディープキスである。ロレインは気持ちよさそうにサトシとのディープキスを楽しんでいたそのとき…。

《パシャ》

カメラのシャッター音が響いた。それに反応したサトシとロレインはキスを中断。レベッカも含めて3人はシャッター音がした方向に振り向くと、一人の女性記者がカメラを構えていた。

「ユウカさん?」

シンオウ・ナウのキャスターのユウカで、サトシがシンオウ地方で旅をしていたときに知り合った女性である。ちなみに、彼氏いない歴=年齢の独身である。
サトシとロレインのディープなキスをユウカに激写されたのは判明している。

「サトシ君…!」
「あの…ちょっと…ユウカさん…?」
「わたしの給料アップのために犠牲になってー!!」
「ちょっとユウカさん!待って!待ってー!!」

ユウカは走り去ってしまった。

「終わった…」

と、サトシは絶望的な表情になった。

「サトシ君、この際だからわたしと交際しましょ♪」
「あの…ロレインさん…なんか嬉しそうな表情になってませんか?」
「別に♪」

ロレインにとっては嬉しいようである。

(こんなうれしい誤算はないわ…)

と、心が別の意味で黒いロレインである。

「サトシ!ロケットグループ別宅に帰るぞ!」
「サトシ君はわたしとデートするのよ!邪魔しないで!」
「うぅ~!」

そして、レベッカとロレインの間で争いのネタとなっているサトシは一番の被害者となっているという。

17 欧州編 美しき戦姫のプロチーム!ファイヤーボールズ登場!

翌日、トーキョーシティのトーキョースタジアム。日本全国大会「全日本ポケモンリーグ・トーキョー大会」の開催地でもある。その会場に多くの人々が集まっていた。デンマークのポケモンプロチームであるファイヤーボールズが、このスタジアムを拠点に活動しているからの理由であるが、彼らの目的はファイヤーボールズのメンバーにバトルを応募している。前回ですでに説明しているので省略しますが、彼らの真の目的は、彼らによって異なる。

純粋に強い相手とバトルしたい……ポケモントレーナーの血が騒いでいる人が該当する。実際にファイヤーボールズのメンバー一人ひとりの実力は世界トップクラスで相手として不足なし。男女問わずである。
メンバーをお持ち帰りして1日中ラブラブしたい……実はバトルでメンバーに勝利した人は、そのメンバーと1日限定恋人同士になれるという特典がある。そのためなのか、欲望にまみれた男達が集っている。具体的には、一生女に縁がなさそうな童貞男、女好きのヤリチン野郎(童貞も含んでいる)などである。メンバー達の妖艶な姿に惑わされた男達である。
ムカつくのでぶっ飛ばしたい……応募する女性のほとんどがこれに該当する。バトルの勝利にこんな特典をつけるファイヤーボールズに女性達は怒りの炎を燃やしている。中には、メンバーにメロメロになって参加した彼氏もいるとか…。

こんな感じの目的である。ちなみに負けたら悲惨な運命が待っているという。
この様子をテレビなどで報道されているが、実はメンバー全員が風俗嬢で、一部がAV女優であるという情報までもが報道されている。この報道を見た男性陣達のほとんどが興味の声を挙げているが女性陣は無関心。
ちなみにバトルを希望する人の中に、シゲルとジュンとタケシが含まれていたとか…。

 

ロケットグループ別宅…。この様子をテレビ(42インチ薄型液晶フルハイビジョン)で見ていたセレナとエルとレベッカ。場所は別宅内にあるラウンジルーム。昨日来ていたダーシャンは武者修行の旅を続けている。このとき、サトシのピカチュウも傍にいる。サトシは現在、図書館の中で英才教育を受けている真っ最中である。

「風俗嬢ですって!?」
「AV女優も!?」

とくにセレナとエルは驚愕していた。

「だが実力は本物だ。一人ひとりの実力は世界トップクラスだからな」

レベッカは評価する。

「受付している人間はファイヤーボールズを補佐するスタッフだろう。メンバーは全員会場内か」

と、推測する。

「へぇ~、ファイヤーボールズの連中は強いんだ」

サトシが現れた。傍にはロトムがいる。どうやら休み時間のようである。

「テレビを見ていたのか」
「インターネットで知りまして……ところで…風俗嬢とAV女優ってなに?」
「「サトシ(君)は知らなくていい!」」

実はサトシ、風俗嬢とAV女優という意味を知らない。知りたがるもセレナとエルに拒否される。

「風俗嬢は客に性行為を含む性的なサービスをする女性で、AV女優は男優と性行為して撮影するというものだ」
「「レベッカさん!!?」」

レベッカは風俗嬢とAV女優の意味をサトシに教える。セレナとエルはそんなレベッカにツッコミを入れる。

「なんか…そんなことしていいのかと思ったんだけど…」

複雑な心境を抱くサトシ。

「まあ、強制はされてないようだし、それを除くとファイヤーボールズは、ヨーロッパ最強を誇る」
「最強か…。バトルしてみたいな」
「「ダメ!!」」
「……………」

セレナとエルはサトシがファイヤーボールズとのバトルどころか接触を嫌っているようだ。

「なんで?」

サトシは聞いた。

「ファイヤーボールズは全員女性で風俗嬢とAV女優なのよ?」
「襲われたらどうするの?」
「サトシがファイヤーボールズのみんなをメロメロにしそうだからダメ!」
「女に飢えているならわたしが相手してあげるわ!」

セレナとエルに次々とツッコミを入れられるサトシであった。

 

それから時間が経過。ロケットグループ別宅にカレンが遊びに来た。妹のユイコを連れて…。しかも、なぜか手に大きな荷物がある。
現在、みんなはラウンジルームにいる。

「ユイコ姉さん!?」
「ユイコさん!?」

レベッカとサトシはユイコの出現に驚いた。

「最近、レベッカがこの屋敷で寝泊まりしているので、どうしたものかと来たのですが、お久しぶりですねサトシ君」
「はい」

ユイコは久しぶりにみたサトシの再会に喜んだが…。

「ああ。サトシの家庭教師を務めてるんだ」

と、レベッカは説明する。

「あんたの家はここじゃないでしょ」

カレンは付け加える。

「そうですよ」
「レベッカさんの家はここじゃないんですから」

このとき、セレナとエルは黒い顔していた。恋敵1人減ってくれるなら願ったりかなったりだ。

「いやだ!サトシとエッチできない!」
「「えぇ!?」」

レベッカは拒否し、その内容を聞いたカレンとユイコは驚愕した。

「レベッカ、あんた!サトシ君との一線を超えたの!?」

カレンは聞いた。

「うむ。処女の姉さん達よりいち早く大人になった。アナルセックスも済ませた。あの快感は中毒になる。フレイヤー家の後継ぎはわたしがサトシと交わる形で産むから、安心して独身を貫いてくれ」

仁王立ちして説明するレベッカである。

「誰が独身を貫くのですか!?」
「レベッカ、あんたね…!」

反論するユイコとレベッカを睨むカレンである。

「そういえばカレン姉さん、父さんと母さんとモメたそうだな。お見合いを受けろと」

突然、レベッカはカレンにお見合いについての話を持ち出す。

「わたしも聞きましたわ。お姉様はお父様とお母様にこういったそうですね。子供を産めば問題ないでしょって」
「……あんたはどうなのよ………」
「わたしもお見合い話を持ち掛けられましたけど断りましたわ。そしてお姉様と同じく、子供を産めば問題ないでしょって言ってやりましたわ」

どうやらユイコも両親からお見合い話を持ち掛けられたようだ。結末はカレンと同じである。

「というわけでサトシ君、わたしは帰らないからしばらくここにいさせて」
「えぇ!?」
「わたしもです。お見合いの話はしばらく聞きたくありませんから」
「あの…その…」

結局、こんな展開になってしまった。サトシの意思を無視して…。とはいえ、カレンとユイコなので問題はない。
2人が手に持っている大きな荷物の中身は、主に洋服類などである。2人は4階の客室でしばらく寝泊まりすることになった。ちなみにエルとセレナとレベッカがそれぞれ利用している客室は3階にある。

 

それから落ち着いた頃、サトシは気分転換に、外に出た。傍にはセレナとエルとレベッカという美少女がいる。あとはロトム、それからエルの腕に抱えられているサトシのピカチュウ。行く先は……トーキョースタジアム。入口付近に人が多く集まっている。おそらくはファイヤーボールズにバトルを申し込む挑戦者達のようである。
ちなみにトーキョースタジアムはしばらくファイヤーボールズが貸し切りとなっている。契約は済ませているようだ。

「ふむサトシ。当日に屋台を出せばバカ売れするんじゃないか?」

レベッカはなにか企み始めた。

「それはいいんですけど……なにを出せばいいのですか?」

サトシは聞いてみた。

「無論、男達の欲望を利用して、ファイヤーボールズの生下着を売るとか」
「犯罪じゃないですか!?」
「それは冗談として真面目な話。ファイヤーボールズに関連するグッズはどうだ?あっちでもグッズが出回っているので珍しくない」
「なるほど…。あとは食べ物とかジュース類とかも行けますね。そして、回復アイテムなどを置くと、トレーナー達は買っていくと思います」
「ほう…さすがロケットグループの御曹司」

ファイヤーボールズの関連グッズは売り上げに期待できるが、ポケモンを回復させるアイテムも大いに期待できる。

「そういえばロケットグループはトーキョースタジアムの運営権を持っているのだったな?」
「ええ。トーキョースタジアムだけでなくトーキョードームの運営権も持っています。そのおかげで、収入の何割かがロケットグループに入ってくるというわけです」
「なるほど…。では、こっそりファイヤーボールズの偵察しにいくか?」
「ええ!?」

レベッカの提案にサトシは驚いた。

「ちょっとレベッカさん!」
「サトシ君をそんないかがわしいところに連れて行かないでください!」

セレナとエルは猛反発。

「なにをいう!ファイヤーボールズ、というよりマルグリットの本当の目的はサトシとの接触だ!」
「「え?」」

レベッカは論じ始める。

「マルグリットが加盟するヨーロッパの大型連合組織『アーサー連合』が存在する。秘密組織ではないため、詳細はインターネットで調べられる。わたしが知りたいのは、アーサー連合がサトシに目をつけるほどサトシが怖いのかにあることだ」
「「「なるほど…」」」

レベッカの説明に3人は納得する。

『アーサー連合はヨーロッパのチャンピオンマスタークラスの実力を持つトレーナーが加盟する連合組織だロト。共通するのは、王族と貴族とその他の富裕層の子息令嬢、いわば実力あるセレブのみが加盟しているロト。しかも、加盟するメンバー全員が波導使いでもあるロト』

と、ロトムは詳細に説明する。

「それはいいとして、どうやって偵察するんですか?」

サトシは聞いてみた。

「その必要はないわ」

そのとき、後ろから誰かに声をかけられた。声がした方向にみんなは振り向くと、5人の美少女がいた。しかも全員、グラマラスと美貌を兼ね備えている。

「おおマルグリットじゃないか」

5人の中央にいる一人の少女がマルグリットと呼ばれている。

「あんたもいたのね…」
「まあな。それで、なぜ偵察の必要がないのだ?」
「決まっている。偵察するまでもないくらいにあたし達が強いからよ」
「なるほど。言われてみればそうだな。邪魔したな。行くぞ、サトシ、エル、セレナ」
「サトシ?」

レベッカはサトシ達3人を連れて立ち去ろうとするが、マルグリットはサトシという名前に反応して…。

「ちょっと待ちなさい」

レベッカ達を呼び止めた。

「あなた、もしかしてロケットグループのサトシ?」

マルグリットはサトシに話しかけた。

「ああ、そうだけど…」

サトシは肯定するが…。

「もしかして、ファイヤーボールズのマルグリット・リンドストローム!?」

マルグリットの名を知っていた。

「あら?あたしのことを知っているとは光栄だわ」

マルグリットは肯定する。

「やっと会えたわね。あたしの同類」
「「「同類?」」」

同類という言葉にサトシとエルとセレナは反応する。

「あなた、自分が波導の勇者アーロンの血族であると知ってる?」
「ああ」
「あたしもあなたと同じアーロンの血族よ」
「えっ!?」

マルグリットは自分がサトシと同じアーロンの血族であることを明かす。

「マルグリットの話は本当だ。ちなみに、昨日お前とバトルしたダーシャンもアーロンの血族でもある」
「そうだったんですか?」

レベッカはダーシャンがサトシとマルグリットと同じアーロンの血族であるとサトシに説明するが、説明されるまでにサトシはその事実を知らなかったようだ。

「そのダーシャンがサトシと接触したときにうちら『アーサー』は動揺したのよ。それでサトシ、あたしとバトルして」

マルグリットはサトシにバトルを誘うも…。

「悪い。トレーナー休業中なんだ」

サトシは断った。

「なんだかんだいって、モンスターボールとキーストーンを持っているじゃない」

と、マルグリットは指摘する。たしかにサトシの首にキーストーンのペンダントとモンスターボールを持っている。

「だけどいいのか?あんた達ファイヤーボールズが俺とバトルしても」
「いいのいいの。場所はトーキョースタジアムの傍にあるポケモンセンターのバトルフィールドでどうかしら?」
「いいぜ」

結局、サトシは誘いに乗った。

「ああそうそう。彼女達の紹介忘れていたわね。あなた達からみて右から順番に、テティス、ロレイン、フェリシア、ケアリー。あたしと同じファイヤーボールズのメンバーにしてレギュラー。そして、アーサー連合の加盟者でもある」

と、マルグリットは4人の女の子達をサトシ達に紹介する。ちなみに、その中で一番スタイルがいいのはロレイン。ダイナマイトグラマラスボディと称されるほど豊満な体付きをしている。
だけど、マルグリットも含めたファイヤーボールズの女の子達は全員、キーストーンを所持している。

「ところでサトシ、そのポケモン、あなたの?」

マルグリットはロトムについてサトシに聞いた。

「ああ。ロトムだ」
『よろしくロト』
「「「喋った!!?」」」

ロトムが喋ったことにマルグリット達みんなは驚いた。さすがのデンマークでも、喋るポケモンはいないようだ。

 

トーキョースタジアムの傍にあるポケモンセンター。普通のポケモンセンターと違って大型。宿泊施設が完備されているのだが、その規模と内装は高級ホテル並み。屋外のバトルフィールド。サトシとマルグリットはすでに、それぞれトレーナーボックスに入っている。
ちなみに、人は誰もいない。

「使用ポケモンは1体。あたしはこの子で行くわ」

マルグリットはラグラージを出す。ラグラージの額にはメガストーン『ラグラージナイト』が装着されている。

「じゃあ俺はこいつで行くぜ。リザードン!」

サトシはリザードンを出す。バトルスタート。

「先制攻撃だ!『ドラゴンクロー』!」
「『アームハンマー』で迎え撃て!」

リザードンとラグラージの技がぶつかり合った。パワーは互角。

「やるわね。さすがオリビエを打ち負かした男の子。『ハイドロポンプ』!!」
「『かえんほうしゃ』!!」

さらに遠距離の技を放つ。互いの技がぶつかり合った。こちらもパワーは互角。

「波導を使ったわね?」
「わかる?」
「話には聞いていたけど、完全に覚醒しているわね。だったらこれならどう?」

マルグリットは手をかざすと、リザードンを纏っていた波導が消えた。

「波導が消えた?」
「アーロンの波導よ。アーロンの波導はね、相手の波導をかき消す力があるの。それだけじゃない、相手のポケモンの能力を10分の1に引き下げる力もある!」
「させるか!」

サトシは手をかざした。

「アーロンの波導が消えた!?アーロンの波導使えないんじゃないの!?」
「ヴァシリーサっていうロシアの全国チャンピオンにさらわれたのがきっかけで、自分がアーロンの血族だと知ったんだ。それ以来、この力を扱うのに猛特訓したんだ」
「ホントに!?」
「アーロンの波導そのものをかき消すことができるのかと思っていたけど、よかったぜ。だけど、相手のポケモンを引き下げる力があるなんて知らなかったな。それとマルグリット、見せてくれ。U-18ポケモントレーナー世界ランキング1位の力を…。リザードン!メガシンカ!!」

サトシはリザードンをメガリザードンXにメガシンカさせる。

「このあたしをぞくぞくさせるなんて…。サトシ、あなたいい男じゃない」
「それほどでも」
「だったら行くわよ。ラグラージ!メガシンカ!!」

マルグリットは左手の中指にはめ込まれている指輪を構えた。その指輪にキーストーンが付いている。キーストーンとラグラージナイトが共鳴して、ラグラージはメガラグラージにメガシンカさせる。メガシンカバトルに発展した。

 

一方、外野…。レベッカはロレインと会話していた。

「マルグリットのやつ、まったく本気出してないな」
「それでも、サトシ君は大したものだわ。マルグリットについていけるトレーナーなんて、ヨーロッパ中どこを探してもなかなかいないもの」
「まあそうだろうな。それにしてもアーサーの連中、そんなにサトシが怖いものなのかねぇ…。てっきり爆弾仕掛けて暗殺してくるのかと期待してたんだが」
「そんな物騒なことはしないわよ。それよりレベッカ、サトシ君はどんな子なの?」
「ぶっちゃけ、嘘が下手。素直でまっすぐな性格を持って、誰とでも仲良くなれる。それからあれだ…。トラブルに巻き込まれやすい。そして……特性『メロメロボディ』と『テクニシャン』を持つ」
「『メロメロボディ』と『テクニシャン』って…」
「わかりやすくいえば、サトシは女性にモテる。サトシとエッチした女は中毒となってサトシから離れられない。風俗嬢のお前達はどうかな?」
「「「中毒…」」」

ロレイン達は風俗嬢でもあるが、中毒という言葉に興味を抱いたとか…。

「確認するが、お前達は処女か?」

レベッカは聞いた。ロレインは回答する。

「いいえ。ただ、マルグリットだけは処女よ」
「風俗嬢のくせに?」
「ここだけは好きな人にあげるんだと一点張りで、客にサービスするときはいつもアナルセックスしているのよ」
「ある意味凄いな。風俗嬢やっていながら処女を守り抜いているとは…。ロレインはどうなんだ?」
「……言いたくないわ…」

と、ロレインは暗い表情になった。

 

そしてバトルフィールド…。決着がついた。

「ああリザードン!?」

サトシは叫んだ。メガリザードンXが地面に倒れて戦闘不能になり、同時にメガシンカが解けた。

(や…やばかったわ…)

どうやらマルグリットのラグラージは追い詰められていたようだ。ちなみにラグラージはすでにメガシンカが解けている。
その後、2人はそれぞれのポケモンを戻し、互いに近づく。

「ははっ、やっぱり強いな。さすが世界ランキング1位のトレーナーだ」
「そのトレーナーをここまで追い詰めたサトシもさすがね。これ、お礼ね」

そのとき、マルグリットはサトシの顔を掴んで、自分のほうにキスした。説明するまでもないが、口と口である。

「「ああああ!!!」」

サトシとマルグリットのキスに、セレナとエルは発狂して…。

「「離れて!」」

マルグリットからサトシを引き離して、そしてセレナはハンカチを手に取って…。

「痛い!痛いって!」

サトシの唇をゴシゴシと拭いた。

「なにするの?」

マルグリットはセレナとエルを睨んだ。

「こっちのセリフよ。人の男になにしてるの?」
「エルさん、エルさんの男でなくあたしの男です!」

エルはサトシを自分の男と言って、そんなエルにセレナはツッコミを入れる。

「決めた。あたし、これからサトシとデートするわ」
「「えぇ!?」」

そして、マルグリットはサトシの左腕に抱きつき、デートすると発言。セレナとエルにとっては許しがたいものである。

『待つロト!サトシはこれから英才教育の時間ロト!今日の授業は社交!社交的なマナーとダンスを学ぶロト』
「「「……………」」」

ロトムの言葉にみんなは沈黙した。そしてセレナとエルは心の中で、ロトムのツッコミに感謝する。

「あれサトシ、小さい頃から教育受けてないの?」

マルグリットは聞いた。

「俺、今までマサラタウンというところにいて、父親の顔や自分がロケットグループの御曹司であることを知らなかったんだ。いろいろあって、今に至るんだけどな」
「そうだったんだ…ちょっと意外ね…」

マルグリットのサトシに対する第一印象は、ただのボンボンだと思っていたけど、そうではなかったと理解した。

「ああサトシ様!こんなところにいたニャ!」

そのとき、ロケット団のニャースが現れた。どうやらサトシを探していたようだ。

「おおどうしたニャース」
「実はニャー達、ファイヤーボールズのイベントに屋台を出そうと思っていますニャ。そこでサトシ様に屋台の出店を許可してもらおうと、サトシ様を探していたのでニャース」
「なるほど」

サトシを探していた理由はこれである。

「「「ニャースが喋ってる!!?」」」

マルグリット達ファイヤーボールズのメンバーはニャースが喋っているところをみて、驚きを隠せなかった。

「そのニャース…サトシの?」
「ああ。一応な」
「今度…解剖させてもらえるかしら…?」
「ニャーーー!!!??」

解剖という言葉にニャースは恐怖の叫びをあげた。

「そんなに怖がらなくても…」
「マルグリット…ニャースは解剖が怖いんじゃない…。この場にいるキテルグマに怖がっている」
「キテルグマ?」

サトシが示した方向にマルグリットは振り向くと、キテルグマがいた。

『キー!!』
「ニャーーー!!」

ニャースは逃亡するが、キテルグマに捕まった。そして、キテルグマはニャースを抱えたまま空中歩行して、どこかに拉致されたのであった。
このチートぶりなキテルグマに、ファイヤーボールズのみなさんは唖然としていた。

「なにあのキテルグマ!?なんでワンピースの月歩できるの!!?」

さすがのマルグリットも、これには動揺を隠せなかった。

「キテルグマはアローラ地方しか生息していないポケモンなんだけど…」
「なんで日本にいるの?」
「そこまではちょっと…」
「アローラ地方のキテルグマって、あんなチートなポケモンだったの!?」
「そこまではちょっと…」

マルグリットの質問にサトシはこれぐらいしか回答できなかった。
それから落ち着いたころ、サトシ達一行はマルグリット達と別れてロケットグループ別宅に戻っていった。そしてサトシは英才教育を再会。今日はロトムの言うとおり、社交ダンスと社交的なマナーを学ぶため、場所は舞踏会などに使われている広間となっている。ちなみに、この授業を担当するのは、レベッカである。

「「むぅ~…」」

この様子をセレナとエルは羨ましそうな目で見ている。ちなみに2人は庶民で金持ちでもなんでもない。

 

一方…。トーキョースタジアムのある控え室…。マルグリットはヘルバルトと連絡を取っている。

「サトシ…なかなかいい男じゃない…。アーロンの波導の使い方もそれなりに心得ているし、自分がアーロンの血族だということも自覚している。バトルしてみてわかったけど、手加減したとはいえ、いずれあたしの脅威となるわ」
『ふむ…。そこまで成長しているとは思わなかったな。こちらでサトシ以外の要注意人物をリストアップしてみた』
「その要注意人物の中にダーシャンもいるでしょう」
『ああ。その他に日本のレベッカとロシアのユーリも含まれている。とくにアメリカの場合、ブレット、ゼノ、ルチル、ベアトリーチェ、そしてヴァネッサなどがいる。ルチルとベアトリーチェとヴァネッサは表立って活動していないようだが『ポケモン殺し』の異名を持つ』
「あたしも聞いたことがあるわ。バトル中に相手のポケモンを殺すトレーナーについてね。バトル中にポケモンが死ぬのは珍しいことではないけど、意図的にポケモンを仕留めるというのは、前代未聞だわ」
『自分で振っといてあれだが、その話はひとまず置いとく。我々欧州勢力は世界の頂点に立たなければならない。その理想を実現するために、アーサー連合という連合組織が誕生した。その中でも最強を誇るのがマルグリット、お前なのだ』
「買いかぶりすぎよ」
『それでもだ。数ヶ月後に日本で国際大会が開かれる。その大会に、ジュリアスとフォルセが出場する予定だ』
「ゴッドファイブの御曹司が?」
『それから、俺も出る』
「ダーシャンも出てくるかもしれないわ」
『ダーシャンが出てくるなら結構だ。世界一を目指す以上、ダーシャンを倒さなければならない』
「あたしも出てみる?」
『いや、やめてくれ』
「どうして?」
『俺が優勝できない』
「出る。それじゃ」
『ちょっと…』

マルグリットはバツッと電話を切った。スマートフォンを懐にしまうと、急に顔を赤らめてモジモジし始めた。

「サトシいい男…。あのセレナとエルとかいう小娘達からサトシを奪ってやるわ…!そしてサトシに処女を捧げてやるわ…!」

サトシに狙いを定めるマルグリットであった。

「あら、ちょうどいいじゃない」
「カルロッテさん?」

そのとき、カルロッテが現れた。

「これからロレインと一緒にサトシ君がいるロケットグループ別宅に行くの。あなたも行く?」
「行きまーす♪」

カルロッテはマルグリットを誘った。そして、マルグリットは嬉しそうに行くと答えた。

 

それから、ロケットグループ別宅のラウンジルーム…。

「やっときたわねカルロッテ」
「まさかここにいるとは思わなかったわカレン。久しぶりね」

そのテーブルにカルロッテとカレンがいる。
カルロッテ・オールストレーム…。デンマークポケモンプロチームのファイヤーボールズ総キャプテンにして全デンマークポケモンリーグチャンピオンマスター。風俗嬢にしてAV女優という一面もあるが、かなりの大物でもある。とはいえ、服装は普通である。ちなみに、彼女が連れてきたロレインの本名はロレイン・オールストレームで、カルロッテの実妹にあたる。彼女達はデンマーク王国貴族オールストレーム子爵家の令嬢で、カルロッテが長女でロレインが四女にあたる。二女と三女はファイヤーボールズのレギュラーメンバーで、風俗嬢にしてAV女優でもある。さらにいえば、彼女達の母親は元AV女優にしてファイヤーボールズの親会社ファイヤーコーポレーションの社長。オールストレーム子爵家の当主でもある。
ついでにいうが、マルグリットはデンマーク王国貴族リンドストローム伯爵家の次女。デンマーク貴族でもある。
実はカルロッテはカレンの呼び出しを受けて、ロケットグループ別宅にきたという。マルグリットとロレインはただの付き添い。

 

その2人はというと…。図書室でサトシの家庭教師に付き添っていた。授業内容は数学である。ちなみに社交の授業はすでに終了している。サトシは、もともと家庭教師を務めているレベッカと、途中から加わったマルグリットとロレインという3人の美しき美少女から授業を教わっている形になる。

「わかりやすく教えてくれてありがとうございます。ロレインさん」
「どういたしまして」

しかし、サトシはロレインを評価する。ロレインの教え方が3人の中で一番うまかったようだ。

「「むぅ~」」
「「うぅ~」」

レベッカとマルグリットは不満な表情をしているが、扉の外で様子を見ていたセレナとエルは羨ましそうな表情をしている。

「ロトム、次の授業は?」

ロレインは聞いた。

『次の授業は護身術。あれ?こんな授業なかったロト』

ロトムは保健体育と答える。

「ああ、姉さんが入れたんだ。内容は地球連邦軍が採用する『近接格闘術』だったはずだが」

カレンが入れたようである。

『なるほど。そういえばサトシ、ピカチュウの『10まんボルト』を受けても、リザードンの『かえんほうしゃ』をまともに喰らっても、ケンタロスにひかれてもピンピンしてたそうだロト』

ロトムの説明を聞いて…

「サトシ…それで平気ってすごくない…?」
「サトシ君大丈夫なの?」
「俗に言う『スーパーマサラ人』ってやつか…」

マルグリットとロレインとレベッカは引いたような表情になっていたとか…。

「護身術を終えたら次は?」

レベッカはロトムに聞いた。

『恋愛についてだロト』
「「「恋愛!?」」」

恋愛という言葉にみんなは驚いた。

『内容は女性とのデートとか、女性の心を鷲掴みする方法とかなどだロト。サトシはモテモテだけど、実は女性とデートしたことがないロト。これを機にサトシのモテモテ度をアップするロト』
「そんな授業あったのか?」
『僕が入れたロト。サトシのパートナーである僕がサトシという質を向上させようと考えたプランだロト』
「「「おぉ~」」」

ロトムは「恋愛」という授業を考えていた。内容と理由を聞かされると、レベッカとマルグリットとロレインは感心した表情になる。

『恋愛については護身術を終えたら話すロト』

護身術が終えるまではお預けのようである。
その後、サトシは武道場と思われるフロアに移動。講師はカレン。内容は先ほど申した護身術。いろいろと書くのが面倒くさいので省略します。
そして50分後、授業は終了。

「あれサトシ君、気になっていたけど、モニカから護身術教わった?」
「一応は」

どうやらサトシはモニカから護身術を教わっていたようである。次は恋愛の授業。
現在、カレンとカルロッテを含むみんなはラウンジルームにいる。

『まずサトシは女性とデートしてもらう。そのデートの中で改善点を見つけることが、この授業の第一目的だロト』

このとき、ロトムはアローラ探偵ラキのカツラをかぶって、ラキになり切っているとか…。

「それで、サトシとデートする女性は誰がいいのか?」

レベッカは聞いてみた。セレナとエルはサトシとデートしたいという願望を持っているのだが…。

『セレナとエルさんは除外』
「「なんで?」」
『サトシにメロメロでデートどころじゃない。レベッカさんもいいけど、金には汚いので除外だロト』
「あとで分解してやるから覚えてろよ…」

除外されて怒りを露わにしたレベッカの手にマイナスドライバーがあったとか…。

『……というわけで…マルグリットにはサトシとデートして、改善すべき点を見つけてもらう』
「OK!」
『その次はロレインさん。サトシとデートして大丈夫?』
「問題ないわ」

サトシとデートする相手はマルグリットとロレインを指定。除外されたセレナとエルとレベッカは不満を抱く。

『サトシ、絶対にやってはいけないことをいくつか伝えるロト』
「うん…」
『待ち合わせ時間に遅れること。食事のときは割り勘と女性に奢ってもらうこと。態度は傲慢であること。女性に暴力と暴言はダメ。最低、この4つを厳守しないと、女性に嫌われるロト』
「なるほど…」
『あとは、エロ本とエロDVDなどがあるアダルトショップに行かないこと。女性にナンパしないこと』
「しないよ!!」

と、ツッコミを入れるサトシ。

「じゃあ、行くわよサトシ♪」
「えぇ!?」

さっそく、マルグリットはサトシの右腕に抱きついて、ロケットグループ別宅を後にする。そして、こっそりと尾行するロトムとエルとセレナとレベッカとロレインである。カレンとカルロッテは、お茶を飲みながら会話しているという。

16 欧州編 サトエルとサトセレ!楽しいエッチな時間!(R-15)

それから2日経過。ロケットグループ別宅で、サトシは相変わらず英才教育と帝王学を受けて、それなりにこなしている。毎日訪れるレベッカのおかげもあってか、順調に進んでいる。ちなみに、サカキとハナコはずっと不在にして、ロケットコンツェルンの近くにある別の別宅で過ごしている。仕事のためである。
ちなみにレベッカとカレンが住んでいる場所はロケットグループ別宅の目と鼻の先。建物は屋敷で規模はロケットグループ別宅ほどではないが、大きいの一言。フレイヤー(レベッカとカレンの性)家は、国会議員の政治家や官僚などを排出するエリート中のエリート一家。生まれたときから将来が決まっているが、そこまでうるさくないようだ。カレンは地球連邦軍元帥、レベッカは聖ルドルフ学園経済金融学科に在籍している。もうひとつ言うが、カレンは長女でレベッカは三女。
その間にある次女の名はユイコ。現在の年齢は19歳。カレンの妹でレベッカの姉にあたるが、その2人の性格は正反対。性格はおしとやかで、本当の意味で清廉潔白。ポケモンコーディネーターにして波導使い。ロケットグループ傘下の大手企業の社長を務め、現在でも伸びて繁栄しているという。カレンとレベッカと同様にグラマラスな体付きと美貌を持つ美女でもある。髪型はロングヘアーなのだが、色が赤いのはカレンとレベッカと一緒である。ちなみに、サトシとモニカと面識がある。普段は実家に帰っておらず、会社近くの高級マンションに住んでいたのだが、最近になって実家に帰ってきた。
そのフレイヤー家という屋敷。その一室にカレンとユイコがいる。ちなみにその一室はカレンの部屋。家具と60インチの薄型液晶4Kテレビとブルーレイレコーダーが設置されている。それだけでなく、PS4やニンテンドースイッチなどゲーム機もある。

「レベッカがサトシ君にベッタリですって?」
「ええ。まあ、あの子のおかげでサトシ君の英才教育と帝王学も順調だし…」
「ロケットグループの御曹司としてふさわしい能力が身に着けたようですね。それよりお姉様、このポスターをご存知で?」

ユイコはポスターをカレンに見せると、カレンは真っ青な表情になった。

「ファイヤーボールズ…カルロッテ…なに考えてるのよ…」

と、こう口に漏らすカレンであった。
ポスターのタイトル名は『デンマーク王国ポケモンプロチーム「ファイヤーボールズ」来日!!』。内容はこう書かれている。

『男性の諸君、我らファイヤーボールズの美しき戦姫(ヴァナディース)にポケモンバトルを挑んでみませんか?挑戦料は1万円かかります。負けたら「さようなら」ですが、1万円を再び支払うことで挑戦可能です。あなたが指定した戦姫に勝利すれば、その戦姫が一日だけあなたの恋人になり、ホテル直行で肉体的な関係を結ぶことができます♪ちなみに15歳以下の人は挑戦料がかかりません。勝てば先ほど申したとおりになりますが、負ければ1日だけ8時間のアルバイトしてもらいます。食事は出ますがバイト代は出ませんので注意してください。応募開始日は○○月××日9時00分。場所はトーキョースタジアム。直接足を運ばないと応募はできませんので、ご応募をお待ちしております♪なお、女性でも受けつけています。女性の場合、我々のうち誰かに勝利すれば賞金10万円を差し上げます。詳しい詳細は指定のホームページをご覧ください』

しかも写真は、露出度が高いレオタードを着用したグラマラスと美貌を兼ね備えた妖艶の美女と美少女達が写っている。
ファイヤーボールズとは、デンマーク王国のポケモンプロチーム。女性のみ構成されているのが特徴だが、実はヨーロッパの中でも上位に位置するだけでなく世界大会常連の最強チームで、世界中のクラブチームが集まる世界大会に何度も出場して何度も優勝している。所属しているメンバー全員が世界大会の常連で、中には優勝経験を持つメンバーもいる。メンバー全員が波導使いにしてメガシンカ使いであるというのが、もうひとつの特徴である。指定のユニフォームは露出度の高い派手なレオタード。見えそうで見えない派手という名の付いた、きわどいレオタード衣装である。
ポスターに記載された美しき戦姫(ヴァナディース)とはファイヤーボールズのメンバーのことを指す言葉である。なぜこんな無茶苦茶な条件と勝利特典を記載したのかは不明だが、スケベ心を持つ男達が多く集まるのは言うまでもない。同時に、それに面白くない日本の女性達もいるという。

そのとき、カレンのスマホの着信音が鳴り響いた。カレンは応答すると…。

「もしもし」
『シロナよ』

相手はシンオウチャンピオンのシロナであった。

『ファイヤーボールズのポスターみた?』
「今見ているところよ」
『このふざけた内容にわたしは怒っているの。わたしはあいつらにバトルを申し込んで叩き潰そうと思っている』
「やめておいたほうがいいんじゃない?たしかにあいつらはふざけている。メンバー全員が風俗嬢だし」
『なんですって!?余計にふざけているわ!!ポケモンを扱う者や他のポケモンプロチームに対する冒涜よ!冒涜するにもほどがあるわよ!!』
「気持ちはわからないんでもないんだけど、それ以前にあいつらは世界大会常連で、メンバー一人ひとりがチャンピオンに勝るとも劣らない。中には世界大会優勝経験を持つ女もいるし…いくらあんたでも勝てるはずないと思うし…」
『それでもわたしはぶっ潰す!』
「そうね…。わたしも同じ気持ちだし…」
『だったらカレン!一緒に…』
「無理、わたしは忙しい。なぜならそのファイヤーボールズの中に、トーホクチャンピオンのギンノがいる。最近、ギンノから連絡来たんだけど…あいつ……風俗だけでなくAV女優もやってるのよ!!」
『な…なんですって!!!??』
「だからあいつを叩きのめすのに忙しい。あとは任せる。それじゃあね」

と、カレンはシロナからの電話を切った。
実はファイヤーボールズは多くの風俗店(主にキャバクラ、デリヘル、ソープランド、ストリップなど)を経営し、所属するメンバー全員が風俗嬢である。中には、AV女優として活躍しているメンバーもいる。日本で違法とされている売春だが、デンマークでは本番も含めて合法となっている。しかも、メンバー全員が自分の意思で風俗の世界に入っているというのには驚きである。とはいえ、プロなので風俗よりチームの活動を優先している。なお、ファイヤーボールズのメンバー全員が風俗嬢であることを隠していない。たまたま広まらなかっただけとのことであるという。
トーホク地方のチャンピオンはギンノという女性だが、現在はファイヤーボールズのメンバーにしてレギュラーを務める。無論、彼女も風俗嬢だが、AV女優という一面も持っている。トレーナーを目指す子供と現在のトレーナーが誰しも憧れるチャンピオンが風俗嬢兼AV女優とあっては、さすがのカレンも黙っていない。

 

一方、ロケットグループ別宅…。その敷地の門前に…。

「「……………」」

なぜかセレナとエルがいた。カロスに帰っていた彼女だが、ロケットグループ別宅の前にいる。実はサトシに連絡済み。

「大きい…」
「さすがロケットグループのお屋敷…」

2人はロケットグループ別宅の規模に驚きを隠せなかった。

「おお、やっときたか」
「「レベッカさん…」」

そのとき、門からレベッカが現れた。しかし、セレナとエルは黒いオーラを漂わせながらレベッカを睨んでいる。なぜサトシの家からレベッカが出てくるのかと…。

「まあ、入りな」

と、レベッカは自分の家のごとく2人を招いた。
ロケットグループ別宅のエントランス。2人はその豪華絢爛な風景を目の当たりにして驚いた。

「レベッカさん、どうしてここにいるのですか?」

セレナは聞いた。

「ああ。サトシの臨時的な家庭教師をしてるんだ」

と、レベッカは答える。

「どんなことを教えているのですか?」

エルは聞いた。

「わたしが担当しているのは、英語、社会、あとは金融と投資などお金に関することだ。それから、保健体育とか」
「「保健体育の内容は?」」
「主にサトシとのエッチだ」
「「レベッカさん!!」」

意地悪そうな笑みを浮かべて、サトシとのエッチと答えたレベッカに、セレナとエルは激怒してツッコミを入れた。
そして、サトシがいる図書室に移動。現在、サトシは宿題中(数学)で、その傍にサトシのピカチュウとロトムがいる。今回の家庭教師を担当しているのはレベッカ。

「セレナ、エルさん!?」
「サトシ!」
「サトシ君!」

サトシはセレナとエルの出現に驚き、セレナはサトシとの再会を喜ぶも、エルはサトシに駆け寄って抱きついた。

「エルさん!?」

これにはびっくりするサトシである。

「ああ!エルさんずるい!!」

これに反応するセレナは、サトシに抱きついた。

「あいつモテ過ぎるな…」

と、サトシのモテ度に不満を抱くレベッカである。

『サトシは宿題中ロト。静かにしてほしいロト』
「「……………」」

ロトムに指摘されて黙り込むセレナとエルである。

 

サトシが宿題している中、レベッカはセレナとエルを連れて図書室を後にする。そして廊下を歩く3人である。

「レベッカさん!サトシとエッチしたってホントなんですか?」

セレナは聞いた。

「ああ。サトシに処女を捧げることができたし、1週間に1回相手してもらう予定だ」

と、レベッカは自慢気に話すと、セレナとエルは嫉妬の炎を燃やし始めた。しかし、ここは耐える2人である。

「サトシ君とエッチしたいです!どうすればいいのですか?」

エルは少し方向を変えて、こういった質問をぶつけてみた。

「恋敵のお前達に教えてどうする?」
「「恋敵!?」」

恋敵という言葉に反応するセレナとエルである。

「まあいい。サトシとエッチしたいんだろう?」
「「うん」」
「まずは美容エステサロンでキレイになることから始めるんだ」
「「美容エステサロン?」」
「この別宅にある」
「「ええ!?」」
「その前にお前達の荷物を部屋に置くことだ」

ロケットグループ別宅の内部に美容エステサロンがあることに、セレナとエルは驚愕した。
セレナとエルは指定されたそれぞれの部屋に荷物を置いた。実は2人はしばらくの間、このロケットグループ別宅に宿泊することになっている。理由は長期的な休暇。トライポカロンのプロデューサーであるヤシオさんは今度、男性限定のトライポカロンを開催しようかと検討している。なぜなら、ポケモンコンテストに男性が出ていたからという単純な理由である。そのため、ヤシオさんは忙しく、セレナとエルのプロデューサーを休業して、2人に長期休暇を与えて今に至る。
とはいえ、部屋の豪華さと広さなどに2人は驚いていたとか…。ちなみにレベッカもここ最近、このロケットグループ別宅に寝泊まりしている。そして、レベッカはセレナとエルを連れて美容エステサロン、ではなく大浴場(女子風呂)に向かって、現在は身体を洗って湯船に使っている。

「さすがに入浴前でエステに行くわけにはいかんだろう」

と、レベッカの理由である。2人はそれに納得する。

「やはりセレナは毛が生えてないな」
「毛?どこですか?」

レベッカはセレナに指摘する。

「アンダーヘア」

と、レベッカはそう口にすると、表情が真っ赤になるセレナ。今のセレナはアンダーヘアはなく、いわゆるパイパン状態である。

「エルは薄いな」
「み…見ないでください…!」

エルのアンダーヘアは生えているが薄い。レベッカにマジマジと見られて、エルは恥ずかしそうな表情になる。

「レベッカさんは普通に生えてますね」
「ああ」

セレナはそう指摘すると、レベッカは肯定する。レベッカは普通にアンダーヘアが生えているが、キレイに整っている。

「ここのエステサロンでアンダーヘアを整えているからな。いわゆるVIO脱毛だ」

真面目な話、VIO脱毛にはメリットがある。そのひとつが清潔感。とくにIラインとOラインは排泄箇所なため、どうしても不衛生となる。ウォシュレットでキレイにしても、すぐに不衛生になる。IラインとOラインの毛をなくすことで、清潔感を保つことができる。それだけでなく、ショーツから毛がはみ出ないこともメリットのひとつである。

「それと、アソコと肛門を丁寧に洗ったほうがいいぞ。サトシに舐めてもらいたいならな♪」
「「~~~~~!!」」

レベッカがそう述べると、セレナとエルは顔を真っ赤にして恥ずかしがっていたとか…。
入浴後、3人は美容エステサロンに向かった。レベッカは今回受けないが、セレナとエルは受ける。受けるエステの内容はムダ毛の脱毛とその他。

 

そして夜…。サトシの部屋…。

「……………」

サトシは呆然としていた。なぜなら目の前に、ミニスリップタイプのランジェリー姿のセレナとエルとレベッカがいたからである。セレナは純白のランジェリー、エルは赤のランジェリー、レベッカは黒のランジェリーとなっている。さらに美容エステサロンの効果も含まれている。
ランジェリー姿となった3人の妖艶な姿を目の当たりにして、サトシは顔を真っ赤にして、さらに下半身に血液が集中してきた。ちなみに3人が着ているランジェリーの価格は2,980円。
サトシのピカチュウとロトムは別の部屋で就寝。

「サトシ…」
「サトシ君…」

セレナとエルはサトシに迫って3Pを始めた。この行為をレベッカは自慰行為しながら見ていた。
それから時間が経過して、サトシはセレナとエルの処女を奪っていった。ちなみにコンドームは使用している。その後、レベッカも参加して4Pにまで発展。
しかし、サトシの部屋の窓の外にロトムの姿があった。ロトムはこの4Pを録画する。そして、録画した動画をそのままモニカのスマートフォンに転送する。アメリカ本国にいるモニカは、ロトムから送られた動画を見て…。

「あの小娘ども!よくもわたしのサトシを!!」

怒りを露わにしていた。

「うるさいぞモニカ」
「むぅ~!」

日本は夜だがアメリカは昼の時間帯。モニカはペンタゴン(アメリカ国防総省)のデスクワークで、ヴェロニカと一緒に仕事している。ブラコン度は……あまり治っていないようだ。こんな部下を持つヴェロニカさんはご苦労様である。
なぜロトムがモニカに忠実なのかというと、サトシの女性関係について報告しないと分解すると脅されたからである。結果、ロトムはモニカの忠実な下僕と化している。

 

翌日の朝…。ロケットグループ別宅・サトシの部屋…。ベッドの上にセレナとレベッカが裸になって寝ているが、サトシとエルの姿がない。その2人はというと、浴室で入浴しながら行為をしていた。気がついたら2人は愛し合っているようだ。現在、サトシはバックでエルを攻めているが、エルの表情はすでにアクメ顔となっており、エルはサトシに何度もイカされているということである。ちなみに、コンドームはちゃんと使っている。

「シャトシく~ん…」
「うわっ!エルさん…!」

もはやエルは中毒になっている。浴室の床にサトシを押し倒して、さらにキスしながら騎乗位で攻め続けるエルである。昨日までは処女だったというのに、サトシと交わると女はこうも変わるのだろうか…。

「エルさん!抜け駆け禁止!!」
「セレナ!?」

途中でセレナも参加、といいたいが…。

「参加したかったら体とあそこをキレイにすることよ」
「むぅ~!」

エルに指摘されて、セレナはムッとした表情になる。とはいえ、エルの言うことはただしい。
それから、サトシとエルの行為は終わった。

「コンドーム…なくなっちゃったね」
「うん」

ゴムはもうなくなったので行為は終了。生でも可能だが、妊娠する確率は高くなるので、ここは安全を優先する。しかし、サトシのあそこはビンビンである。そのとき、エルはサトシのあれを口に咥えてフェラチオして鎮めるという方法に出た。

「(こうなったら…)サトシ、よければお尻使っていいよ」

セレナは最後の手段とばかりに打って出た。サトシにお尻を向けて、肛門をさらけ出すという方法である。

「ちょっとセレナ、肛門に入れるなんて汚いよ。それにローションがないし…」
「汚くないです!ちゃんとキレイにしました!」
「ローションは?」
「うぅ~」

しかし、ローションがないので無理。なくても可能なのだが、肛門が傷つくのでおすすめできない。それを聞いてセレナは悔しい表情になった。なんだか、エッチというより保健体育の実技授業をしているような感じだ。

「おおサトシ、お尻でやりたいならわたしが相手するぞ。ローションもあるし」
「「ええぇ!?」」

そのとき、レベッカがローションを持って浴室に現れ、それをみたエルとセレナは驚いた。

「未知の快感を味わあわせてくれ」
「う…うん…」

結局、サトシは承諾してしまった。
サトシはお尻を突き出しているレベッカの肛門にローションを塗る。肛門に指を入れてローションを塗りながらほぐしていく。ほぐれたところで、サトシはギンギンに反り立った自分のあれにローションを塗って、レベッカのお尻に挿入(状態はバックという後背位)。ローションという潤滑剤ですぐに入れることができた。サトシとレベッカはこの行為が初めてである。未知の快感を味わったサトシは、さらに味わいたいために腰を振ってお尻の中を突いていく。レベッカ本人も快感を覚え、気持ちよさそうな表情をしていて、気がついたらアクメ顔になっていた。そしてサトシは絶頂を迎え、レベッカのお尻の中に射精。レベッカ本人は床に倒れて、体がビクビクした状態になって、なかなか動けないでいる。
レベッカが味わった未知の快感をセレナとエルも味わいたいと思ったが…サトシのあそこがフニャフニャになって萎えてしまう。

「「うぅ~~~!!」」

これにセレナとエルは悔しがっていたとか…。

 

それから、サトシは図書室で英才教育と帝王学に関する授業を受け始める。普通の家庭教師なので無難である。
レベッカは聖ルドルフ学園に通学。セレナとエルはトーキョーシティにあるロケットグループが経営するロケットデパートで買い物中だが、サトシからプリペイドカードが2人にそれぞれ手渡された。10万円分使えるプリペイドカードである。さすがロケットグループの御曹司で太っ腹である。そのプリペイドカードで、2人は買い物を楽しんでいるという。
一方、モニカはというと…。

「アナルセックスまで…」

借りている高級マンション(3LDK)のダブルベッドの上で、ロトムから送られてきた映像をスマートフォンで見ていた。このときのモニカの表情は怖かった。アナルセックスでさえ自分も経験していないというのに、小娘ことレベッカに嫉妬心を抱いているのである。

「ブラコンを治すいい機会でもある」
「うぅ~…」

傍にいるヴェロニカは述べる。
実はアメリカは夜で就寝中の時間帯でもある。モニカとヴェロニカはそのマンションで同居して、現在はひとつのベッドで2人一緒に寝ている。このときの格好は、モニカは純白のミニスリップタイプのランジェリー、ヴェロニカは黒のミニスリップタイプのランジェリー。価格は日本円で19万8千円。高級ブランド物である。
なぜヴェロニカがモニカの傍にいるのかというと、モニカのストッパー役でもある。年収3億ドル以上の稼ぎは維持しているものの、最近のモニカは荒れている。表立った問題はないのだが、その問題が起こる前にヴェロニカがストッパー役を務めているという。真の目的はモニカの稼ぎの一部を巻き上げることにあるとか…。

 

戻ってロケットグループ別宅…。セレナとエルが大きな買い物袋を持って帰ってきた。買い物袋の中身は化粧品や洋服や下着などがたくさんある。それからお菓子、ニンテンドー3DSとそのソフトなどがある。そして、コンドームとローションなどのアダルトグッズ類を大量に購入している。この点については驚きであるが、使い道はサトシとの性行為である。あの感覚と愛情が忘れられず、またやりたいという願望が強い証拠でもある。
しかし、サトシは英才教育と帝王学。まっ昼間から行為できるはずがない。そんなわけで、セレナとエルはプールで泳ぐなどして遊び始めた。ちなみに水着はレンタルで、2人ともビキニである。

「やっぱり遊んでいるほうが気持ちいいわ。あなたもそう思わないセレナ?」
「はい、サトシのお家ですもの。いっぱい遊ばなければなりませんね」
「うん。嫌がらせの手紙はもう見飽きたしね」

楽しく会話するエルとセレナである。
2人はカロス地方に帰ってポケモンパフォーマーとして活動しているも、ここ最近になって、エルに対する嫌がらせの数々が増えてきていた。主な嫌がらせは送られた手紙である。具体的な内容は、「サトシ君と別れて!」、「サトシ君と別れないと舞台に立てないようにしてやる!」、「わたしのサトシ様がこんなクソ女に寝取られるなんて…」などである。サトシとの熱愛を許さない多くのサトシファンの女性達からの不幸の手紙である。カントーリーグ開催中にサトシとエルの熱愛が報道されて以降、エルに対する風当たりが変わってきた。カロスクイーンとしての人気は維持しているものの、サトシファンの女性達を敵に回して今に至るという。サトシは女性の間で人気が急上昇しているのだが、ここまで熱狂的だったことについては予想外である。

「あたし…エルさんには負けませんよ。サトシの恋人の座を手に入れるのはあたしです」
「それはこっちのセリフよセレナ」
「「ふふっ」」

互いに宣戦布告するセレナとエルである。

「だけど、サトシ君とのエッチ、楽しみだね」
「サトシと二人きりでエッチするのはあたしです」
「それもこっちのセリフよ」

なんだかんだ言って、結局はサトシと3Pしてしまうという可能性になる2人である。

「たのもーー!!!」

そのとき、男性の声が響いた。

「「?」」

なんだろうという顔を浮かべるエルとセレナである。

 

それから2人は水着から衣服に着替えてエントランスに向かうと、サトシが来客した人を応対していた。

「あんたがサトシか。カントーリーグでオリビエ王子に勝ったっていう…」
「あんたは?」
「ああそうだった。俺はダーシャン。中国のポケモントレーナーで少林寺に所属する修行僧でもある」
「中国からわざわざ日本に…?」
「ああ。武者修行のために日本を回っていたのだが、張り合えるやつがいなくてな。それでお前のことを思い出したんだよ。俺とバトルしてくれないか?」
「いや、今はトレーナーを休業しているんだ」
「え?休業?」

その人の名はダーシャン。中国のポケモントレーナーにして少林寺に所属する修行僧の少年で年齢は14歳。サトシとバトルするためだけに訪ねてきたのだが、サトシがトレーナーを休業していることに、ダーシャンは驚いた。

「ちょっと、いろいろと学んでいたくてね。それより、オリビエってやっぱり有名なのか?」
「ああ。フランス代表として世界大会に出場したことがあるらしくてな」
「世界大会?…そういえばあいつ…フランスの全国大会に出場資格を得るためにカントーリーグに出場したと言っていたな…」
「そうらしいな。話を戻すが、オリビエはヨーロッパでも上から数えたほうが早いくらいの実力を持つトレーナーでもあるんだ。そのオリビエに勝ったお前は……ヨーロッパの『アーサー連合』の連中に目をつけられるかもしれない」
「アーサー連合?」
「二十歳未満のヨーロッパのトレーナーとコーディネーターが加盟している連合組織だ。やつらの共通点は、王族と貴族などのセレブ連中にして全員が波導使い。別に秘密組織でもなんでもないが、そのアーサー連合に加盟するだけでも大変な名誉があるうえに多くのメリットが得られるという。オリビエもそのアーサー連合の一人だ」
「なるほど…。そういえばレベッカさんっていう人から聞いたことがある。ヨーロッパにそういった組織があると…。名前までは知らなかったけど、一人ひとりの実力はチャンピオンマスタークラスで間違いないか?」
「そう思ってもいい。組織にトップはいないが、ドイツのポケモントレーナーであるヘルバルト・フォン・ベルゲングリュンという男がまとめている。そして、ゴッドファイブのジェネラルグループとクラリアングループの御曹司もそのメンバーに含まれている。中でも一番最強を誇っているのが、デンマークのファイヤーボールズのレギュラー、マルグリット・リンドストローム」
「マルグリット・リンドストロームって…U-18ポケモントレーナー世界ランキング1位の…?」
「さすが、情報を掴んでいるようだな。ところで、休業中で悪いんだが、バトルをしてくれないか?」
「別に構わないけど、やっぱりダーシャン、お前は波導使いなのか?」
「ああ。そういうお前も波導使いなはずだ。波導は使いこなせているか?」
「一通りはね。波導なしでバトル。メガシンカは……えっと…」
「キーストーンはちゃんと持っているからメガシンカバトルできるぞ」
「わかった。ルールはバトルフィールドに移動しながら決めるか」
「そうだな」

なんだかんだいって、2人はバトルすることになった。
ダーシャンが説明したアーサー連合という連合組織。後(のち)にサトシの目の前に立ちふさがる強敵の一人である。
サトシとダーシャンは屋外のバトルフィールドに移動。サトシはリザードンを出してメガリザードンXにメガシンカ。ダーシャンはガブリアス(色違い)を出す。首には『ガブリアスナイト』がぶら下げている。そしてメガリングを構えて、ガブリアスをメガガブリアスにメガシンカさせる。
バトルスタート。

 

一方、ロケットグループ別宅の敷地内に潜入して、このバトルを物陰から見ていた茶髪の少年がいる。その少年は偵察しているようだ。そして、スマートフォンを手に取って、ある人物と連絡している。

「こちらチボデー」
『ヘルバルトだ』
「ヘルバルトさん、予想外な展開が起こりました」

その人物とは、ドイツのトレーナーであるヘルバルトである。

「現在、サトシはある人物とバトルしています。その人物とは…中国のダーシャン」
『ダーシャンだと!!?なぜダーシャンがサトシとバトルしているのだ!?』
「わかりませんが、おそらくは武者修行の一貫としてサトシにバトルを挑んだかと…。そんなに脅威なのですか?」
『ああ。アーサーに加盟する多くのトレーナーがやつに打ち負かされた』
「そんなに実力が高いのですか!?」
『それよりどうだ?サトシのバトルは?』
「現在、サトシはメガシンカしたリザードンでダーシャンとバトルしていますが、一進一退の攻防です」
『サトシとダーシャンは波導使いだ。波導使いとしての力量はどうだ?』
「それが……お互い…波導を使っていません」
『…まあよい……ファイヤーボールズは今日、日本に入国する予定だ』
「わかりました……ちょっと!なにする!」
『どうした!?』

チボデーからの通信が途中で途絶えた。原因は、レベッカがチボデーを取り押さえ、スマートフォンを取り上げたからである。そして、レベッカは代わって電話に応答する。

「お前は誰だ?」
『…ヘルバルトだ…!』
「ヘルバルト・フォン・ベルゲングリュンか?わたしだ。レベッカだ」
『レベッカ…』

ヘルバルトはその人物がレベッカだと知って眉間にしわを寄せ始めた。

「サトシを偵察していたようだが、お前個人の判断か?それとも、アーサーの意思か?」
『…アーサー連合の一人であるオリビエ王子を敗ったのだ…。無視はできまい…』
「それで…サトシが波導使いとして完全に成長する前に叩き潰そうと企んでいるのか?」
『……………』
「アーサーの本音を当ててやろうか?お前達が恐れているのは、サトシがアーロンの血族として完全に覚醒することだ」
『……くっ………』
「どうやら当たったようだな」
『ヨーロッパは頂点に立たなければならない。アメリカでもロシアでも中国でもない…我々だ…!我々を阻む壁がそこにあるのなら、その壁を打ち崩すまで!』
「今の言葉、サトシとわたしに対する宣戦布告と受け止めた。挑むなら、いつでも受けて立つ!」

そしてレベッカはヘルバルトとの通信を切った。聖ルドルフ学園にいたはずのレベッカだが、どうやら帰ってきたようである。
そのバトルフィールド…。ダーシャンのメガガブリアスがサトシのメガリザードンXを倒して戦闘不能に追い込んだ。

「やばかった…」

ダーシャンの感想である。サトシに相当追い詰められていたようだ。

「久しぶりに思いきりできたよ。ありがとうダーシャン」
「こちらこそ」

と、互いに握手をかわすサトシとダーシャンである。

 

一方、トーキョーシティの国際空港。ある一団が空港のゲートから現れた。その一団は全員美女と美少女。

「噂のモニカの弟サトシ君…。どんな子かしらね…」
「カルロッテさん、サトシに手を出しちゃダメですよ」
「ふふっ、わかってるわマルグリット」

その一団の中からカルロッテとマルグリットという女性が出てきた。

「さて、サトシがどんな子か楽しみだわ」

マルグリット・リンドストローム。U-18ポケモントレーナー世界ランキング1位の座に君臨する最強の美少女。世界大会優勝と多くの国際大会で優勝を飾っている。最強の相手にサトシはどう出るのだろうか…。
ちなみにその一団とは、デンマークのポケモンプロチーム「ファイヤーボールズ」のメンバー20人。20人全員がレギュラーメンバーでもある。

15 欧州編 サトシ!ロケットグループ別宅に入居!

北方の覇者の異名を持つロシア連邦から日本に宣戦布告したことが、第二次日露戦争の始まりだった。一致団結した力とさまざまなアクシデント?によって、日本はロシアに勝利することができた。日本が勝利したことで世界に激震が走った。なぜなのかというと、ロシア軍最強のバルチック艦隊が撃退されたからである。その後、日本は各国からの支援などを受けて、戦争によって受けた傷を復興しつつある。
しかし、そんな中ある事件が起きた。サトシが何者かによって拉致されたという事件である。これでもサトシはロケットグループの御曹司。世界チャンピオンの異名を持つ年収3億ドルを稼ぐ超セレブのモニカの弟。これを知ったカレンはサトシの大規模な捜索を開始する。

 

 

そのサトシはというと、トキワシティの大きなホテルの一室に監禁された。サトシを拉致したのは…

「初めましてサトシ。わらわは全ロシアリーグチャンピオンマスターにしてヴァイタリンスグループの長女ヴァシリーサじゃ」
「ヴァシリーサ!?あのポケモンマスターの!?」
「おおっ!わらわを知っていたか。なら話が早い」

ユーラシア大陸を守護する六神将の一人であるポケモンマスター。全ロシアリーグチャンピオンマスター。ゴッドファイブがひとつ、ヴァイタリンスグループの長女ヴァシリーサ・アドリアーナ・ラバチェコスキーである。
ヴァイタリンスグループが第二次日露戦争の首謀者であるとサトシはわかっているので、かなりの警戒感を露わにしている。

「こうしてみると、なかなかのイケメンじゃな」

ヴァシリーサに気に入られたサトシである。

「あなたの目的はなんですか!?親父はあなたの要求を呑むはずがありませんよ!」
「強気じゃな。じゃが、目的は身代金でもなんでもないんじゃ。わらわの目的は……そなたと子作りじゃ」
「はい?」

ヴァシリーサの目的を知ったサトシはキョトンとした顔になる。

「これでもわらわは彼氏いない歴=年齢の処女じゃ。そなたと子作りを済ますことができれば、そなたや日本に手出ししない」
「こ、断りますよ!」
「問答無用!」

個人的かつ性的な目的だと知ったサトシは動揺を隠せず、逃げようとしたのだが、雷の波導を受けてしびれて倒れる。

「絶対に…あなたの思い通りには…」

このサトシの涙目になっている表情をみたヴァシリーサは、自分の中で何かが壊れた。

「サトシ!わらわとひとつになるのじゃ!」
「うわっ!」

サトシに対して興奮したヴァシリーサはサトシをベッドの中に放り込んだ。さらに動けないように雷の波導を放つも、なぜかかき消された。

「波導がかき消されたじゃと?そなたもしや…アーロンの血族か?」
「え…?」

アーロンの血族と聞いたサトシはすこし驚く。

「波導の勇者アーロンを知っておるか?」
「ええ。まあ…」
「アーロンが持つ波導は他者の波導をかき消す特殊な力を持っている。アーロンの波導はアーロンの血を引く者しか扱えない。そなた、なにか心あたりは?」
「えっと……あ…オリビエとのバトル…!?」
「どうやら心当たりがあるようじゃな。では、わらわが妊娠するまで相手をしてもらおうぞ」
「ええぇーーー!!?」

ヴァシリーサの言葉にサトシは驚愕を隠せなかった。
波導の勇者アーロンとは、数百年前に存在した伝説の波導使い。しかし、どこで生まれたのか、どこからきたのかさえ判明しておらず、謎の部分が多く残っている。だけど、これだけは判明している。アーロンの波導は他者の波導をかき消す力を持つ。しかも、アーロンの波導を使えるのは、アーロンの血筋を持つ者のみに限定される。現にサトシはカントーリーグでオリビエとバトルして、無意識のうちにオリビエの波導をかき消した。サトシがアーロンの波導を持つ、アーロンの血族であることが証明された。しかも、アーロンの血筋は王族の血筋よりも希少価値が高く、とくに王族と貴族はその血筋を求めているとされている。
戻って、ヴァシリーサはサトシの服を素早く脱がして全裸にして、自分も衣服を脱いで全裸になる。

「ほう。わらわに反応しているのか」

ヴァシリーサはサトシの下半身をみてニヤニヤした表情になっている。サトシの下半身に血液が集中しており、サトシのあれは「勃起」しているという。彼女はそれを手にしようとしたそのとき…。

「そこまでよヴァシリーサ」
「母上!?」

絶世の美女が空間転移で現れた。しかもヴァシリーサはその人を母親と呼んでいる。

「あなたは!?」

サトシは聞いた。

「初めましてサトシ君。ヴァイタリンスグループ総帥エカテリーナ・アドリアーナ・ラバチェコスキーよ。ヴァシリーサの母親でもあるの」

ロケットグループと同じゴッドファイブの一角であるヴァイタリンスグループの総帥が目の前に現れたことに、サトシは驚愕を隠せなかった。ヴァイタリンスグループはロケットグループと敵対関係にある状態。しかし、若い。めちゃくちゃ若い。ヴァシリーサという子供を産んだとは思えないくらいの美人である。

「ああ母上。サトシはアーロンの血族。わらわの波導をかき消したのが証拠じゃ」
「そうなの!?それは知らなかったわね…」

エカテリーナはサトシがアーロンの血族であると聞いて驚いた。

「…だったら……アーロンの血族がどんなものか試さないとね♪」

しかも彼女、素早く自分の衣服を脱いで全裸になる。

「母上!それはわらわの役目じゃ!」
「なにをいうのヴァシリーサ?サトシ君という若くてイケメンで素敵な男の子と交わる権利を母親であるわたしが持っているのよ?」
「そんな権利はないのじゃ!自分の年を考えろ!」
「だまらっしゃい!こっちは欲求不満なのよ!サトシ君とイチャイチャしたくてたまらないのよ!」
「それはこっちのセリフじゃ!一刻も早く処女を捨てて妊娠して女になりたいのじゃ!!」

しかし、ヴァシリーサとエカテリーナの間で親子喧嘩が勃発。取っ組み合いになってサトシを巡って争い始めた。
サトシはというと、こっそり服を着て、こっそり抜け出した。そして思った。こいつらがバカで助かったと…。エントランスに辿り着くと…。

「サトシ君!無事だったのね!」
「うわっ!カレンさん!」

カレンがいた。カレンはサトシの無事を確かめると、サトシを抱き締める。これにはびっくりするサトシ。

「サトシ!わらわと子作りじゃ!」
「わたしの息子になりなさい!」

直後、ヴァシリーサとエカテリーナが現れた。しかも、全裸でである。

「なんで全裸なのよ!?というかサトシ君になにしてんのよ!!!??」
「げっ!カレン!?」

カレンの怒りが爆発。
その後、ヴァシリーサとエカテリーナは空間転移で撤退してロシアに帰国した。面倒くさい事態になる前に撤退したのは妥当な判断である。

 

 

サトシ拉致事件は呆気ない幕引きとなった。ヴァイタリンスグループである総帥エカテリーナと長女ヴァシリーサがバカで助かった。結局、この事実が世間に知らされることはなかった。しかし、知ってほしくない人物である超絶ブラコンことモニカの耳に入った。このサトシ拉致事件を知ったモニカは発狂して、マサラタウンに向かおうとするも、ヴェロニカの拳骨によって沈黙された。

「サトシ~…サトシ~…」
「精神科の病院に入院させるか…」

と、ヴェロニカは検討したとか…。

 

 

あれから1ヶ月が経過。トーキョーシティにあるロケットグループ別宅。その一室にはサトシ、サカキ、ハナコ、そしてカレンがいる。このとき、サトシのピカチュウとロトムもいる。

「それじゃ」

と、カレンは退室する。実はサトシをここに連れてきたのはカレンである。

「サトシ、お前にはロケットグループの後継ぎとして、これから帝王学と英才教育を学んでもらう」

サカキはサトシにこう告げた。

「うん」

と、サトシは頷く。実は事前に知らされていた内容なので、サトシはある程度の覚悟を決めていた。

ロケットグループ別宅…一言でいえばめちゃくちゃでかいお屋敷。地下3階と地上5階の建物で屋根の色は赤。シャンデリアのあるエントランスホール、社交会が開けるほどの広いホール、本で埋め尽くされた図書室、厨房などがある。
部屋の数は膨大で、客室だけでも200室以上ある。客室すべてが洋室で、床全体にカーペットが敷かれているため靴を脱いで入らなければならない。内装が豪華で広さが20畳ほど。トイレと浴室は別々に分けられており、トイレは2畳ほどある。浴室のほうはユニットバスで大人3人入浴できるほどの広さを持つ。42インチの薄型液晶4Kテレビと、ソファーとテーブルとベッドなど基本的な家具が備え付けられている。全部個室で2階から4階が客室である。モニカの部屋は5階にあり、客室と同様に内装が豪華で広々としているが、内装は客室と変わらない。家具はダブルベッドとソファーとテーブルとタンスなどが備え付けられているが、55インチの液晶薄型4Kテレビとブルーレイレコーダーとゲーム機が設置されている。Nintendo Switch(ニンテンドースイッチ)とPS4がある。
バトルフィールドは全部で12フィールドあり、それぞれ屋外と屋内に分けられている。屋外は6フィールドあるが、屋内の地下2階と地下3階にそれぞれバトルフィールド3つ。計6フィールドある。地下1階は映画館やスタジオになっており、防音対策は万全である。1階は食堂と厨房、ラウンジ、トレーニングルーム、図書室、PCルーム、無人式ポケモンセンター、大浴場(源泉かけ流しの天然温泉)、美容エステサロンとなっている。敷地面積はトーキョーシティ一区域の六割以上を占めるといわれ、敷地内に周囲2kmの湖があるなど、現実ではもちろん、一般庶民の感覚でも考えられないような大豪邸である。庭園には大きなガーデニングも存在する。なお、別邸はトーキョーシティだけではない。
本宅と思えるような高級ホテル並みの設備が完備されているが、前までは本当にここが本宅だった。モニカが独断でここを別宅にし、本宅をエルモニア城というサウスタウン(トーキョーシティの南の町)にある大きな城に移転する。結果、執事とメイドの数が前と比べて10人前後に減った。

初めてロケットグループ別宅に訪れたサトシはかなり驚愕していた。

「金融学と経営学を中心に学んでもらう。お前には苦労かけるがな」
「といっても、期間はどれくらいなんだ?」
「3ヶ月を予定している。そのあと、ポケモンに関連する事業を携わってもらう」
「俺が?ポケモン関連の事業を?」
「ポケモンは大好きだろう。3ヶ月の間はポケモントレーナーの休業してもらう。その3ヶ月が過ぎたらポケモントレーナーを再開してもいい。もちろん、ポケモン関連事業と復興を両立させてもいい。とくに金融学と経営学は復興に役立つだろう」
「わかった」
「今日は休むといい。明日から忙しいぞ。それと、これがスケジュール表だ」

サトシはサカキからスケジュール表を手渡される。そのスケジュール表は、学校でいえば時間割である。そのスケジュール表を見ると非常に厳しい。

「あれ?ここでやるの?」
「ああ。専属の家庭教師に派遣してもらう。そのスケジュール表通りにこなしていけばいい」
「わかった。それと、屋敷内を冒険してみたいけど、いいかな?」
「ふふっ、もちろんだ。ここはお前の家でもあるのだから、くつろぐといい」

サカキはこう述べる。
それから、サトシは退出する。

「あの戦争以来、立派に成長したな」
「ええ」

サカキとハナコはサトシの成長を喜ぶ。

 

 

サトシは屋敷内を冒険するかのように色々と見回った。とくに感動した場所はバトルフィールドが備わっているということ。しかも12フィールドも…。ここで思いきりバトルできるということである。

「お気に召しましたかサトシ様」
「アポロさん」

そのとき、アポロという男性が現れた。彼はロケットグループ一族に使える古株。ロケットグループの企業母体であるロケットコンツェルンの専務取締役にしてロケットグループの執事長を務める。執事長とは、すべてのロケットグループの執事とメイドを統括する役職である。
ロケットコンツェルンとはどのような企業かというと、一言でいえば世界最大の大企業である。世界に進出し、世界各地に数多くの子会社が置かれている。ロケットコンツェルンは様々な事業を展開している。IT、自動車産業、不動産業、石油と天然ガスの油田開発、金や宝石、レアメタル、レアアースなどと言った希少金属の資源採掘、軍需産業という兵器開発などの事業を行っている。無論、ポケモン関連の事業も行っている。世界各地で事業を展開しているロケットコンツェルンでも、日本で様々な事業を行っている。現在のロケットコンツェルンのCEOはサカキ。専務取締役はアポロである。その他にも、建設会社とか印刷会社とか色んなロケット・グループ傘下の企業が存在する。その企業の社長は、どれもこれもロケットグループの幹部連中ばかりである。

「驚いたでしょう。ゴッドファイブの一角、ロケットグループの力を」
「ええ」
「明日から忙しそうですね。逃げないことを期待してますよ」
「大丈夫ですって!」
『スケジュールは僕が管理するロト』
「おや、これは頼もしい」
「ロトムまで!」

関係は良好である。

 

 

3日後、ヨーロッパ・ギリシャ共和国・クレタ島の海沿いにある高級ホテル「ペルセウス」。5つ星ホテルにしてセレブ御用達の超高級ホテルである。地下2階と13階建て。客室が250室で全てがスイートルーム。階層より幅が広い建物なのが特徴でもある。
そのホテルの会議ホール、二十歳未満の少年少女のポケモントレーナーとポケモンコーディネーターが集まっていた。彼らの共通点は、ヨーロッパ各国の王族と貴族と大手企業や財閥などの子息と令嬢にして、全員が波導使いである。その中に、イーシャとリルとオリビエの姿がある。一部、世界に名を轟かすほどの者や、プロとして活動する者も数多くいる。彼らは年に1度、このホテルに集まってギリシャの集まりに出席して情報交換やバトルなどの交流を重ねている。

「まさかカントーリーグであなたが負けるとは思いませんでしたよ、オリビエ王子」
「これでも全力で出したんだよウェルズ」

ウェルズというイギリスのポケモントレーナーの少年がオリビエに話しかけた。

「我々がこうして集まったのは、あなたが敗北したことにありますぞ。ヨーロッパに名を連ねるポケモントレーナーとコーディネーターは最強であらねばならない。我々やアメリカや中国に負けたならまだ納得できるが、あなたほどのお方がカントーリーグで日本のトレーナーに負けるとは…」
「相手がすこし特殊なトレーナーだったんだヘルバルト」
「レベッカか?」

ヘルバルトというドイツのポケモントレーナーは聞いた。

「いや、サトシというロケットグループの御曹司だよ。彼は波導使いの訓練期間が足りないにもかかわらず、土壇場で覚醒した。それだけじゃない。彼は……アーロンの波導を使ってきた」
「「「!!?」」」
「アーロンの血族とみて間違いないだろう。しかも、さらに成長すれば、僕達ヨーロッパのトレーナーにとって脅威だ」

サトシがロケットグループの御曹司。しかもアーロンの血族。それらの要素を聞いたみんなは驚愕を隠せなかった。

「それとまいったよ。ロシアが日本に宣戦布告して、しかもバルチック艦隊まで出てきたからね。にもかかわらず、撃破して日本が戦争に勝利した。日本各地で結成したポケモントレーナーの義勇軍がもっとも活躍したそうだ」

と、第二次日露戦争のことを話すオリビエ。オリビエ以外にも、この場にいるリサとイーシャも当事者でもある。

「もうひとつ、落書きプリンとか極悪トゲピーとか、さらにチートなキテルグマ。そして喋るニャースが日本にいる」

オリビエは喋るニャースについて話すと…。

「そんなニャースいるわけないでしょう」

一人の美少女が否定した。

「無理に信じろとは言わないよマルグリット」

その美少女の名はマルグリットという。

「話を戻そう」

ここでヘルバルトが本題に入る。

「アーロンの血族自体というのは驚異だが、サトシの実力そのものも脅威だろう。俺が知っているアーロンの血族は、ここにいるデンマークのマルグリットとイギリスのソフィ、中国のダーシャン、そして議論の中心となっている日本のサトシ。そういえばリサ姫とイーシャ姫、サトシは現在、なにをしているかわかりますか?」

ヘルバルトはリサとイーシャに聞いた。

「昨日、サトシと電話で話したんだけど、ポケモントレーナーを休業して帝王学と英才教育に専念するとか…」
「ロケットグループの御曹司として本格的に活動し始めているそうよ」

と、2人はサトシの近況を話す。

「ありがとうございます。まあ、ゴッドファイブの御曹司だ。それぐらいの教育を受けて当然か…」

ヘルバルトは納得する。

「それで、ロケットグループと同じゴッドファイブのジェネラルグループとクラリアングループの御曹司はサトシをどう思うか?」

この集まりに、ジェネラルグループの御曹司とクラリアングループの御曹司が出席している。ジェネラルグループの御曹司の名はジュリアス。クラリアングループの御曹司の名はフォルセ。

「取るに足らない存在と思うだろうが、オリビエ王子に勝利したやつを無視できんだろう。それに、我々ジェネラルグループはロケットグループとの対立関係にある。ロケットグループより劣ることすら許されんのだ」
「わたしはサトシのこと知らないから、何とも言えないね」

と、2人はサトシについて述べる。

「それで、誰がサトシと接触してみる?」

ヘルバルトはここで提案する。

「ヘルバルト、サトシと接触してどうすんの?」

リサは聞いた。

「リサ姫とイーシャ姫とオリビエ王子を除いて、我々はサトシのことを知りません。彼を知るには、彼と接触することが一番です。住所はたしかマサラタウンでしたね」
「いや、トーキョーシティのロケットグループ別宅に引っ越したと言っていたわ。サトシはたぶん、そこにいると思う」
「わかりました」

サトシの居場所を掴んだヘルバルト。

「接触するなら、あたしが行こうかしら?」

ここでマルグリットが提案する。

「U-18ポケモントレーナー世界ランキング1位のお前がか!?」

この提案にヘルバルトは驚愕した。ヘルバルトだけでなく、みんなも同様に驚愕したという。
彼女はマルグリット・リンドストローム。デンマーク王国貴族リンドストローム伯爵家次女で、デンマークのポケモンプロチーム『ファイヤーボールズ』ジュニア部門に所属するレギュラーのキャプテン。波導の勇者アーロンの血族でもある。過去の実績をまとめると、デンマークの全国大会に出場して優勝。大規模な国際大会である欧州チャンピオンズリーグ・ロンドン大会に出場して優勝。U-18ポケモントレーナー世界選手権にデンマーク代表としてシングルスに出場して優勝。U-18ポケモントレーナー世界ランキング1位。つまり、この場にいるヨーロッパのトレーナーの中でマルグリットは最強を誇る。

「お前ほどの者が行かなくても、俺が行くべきだろう」

ヘルバルトは自ら行くと提案する。

「いえ、ファイヤーボールズの行事で1ヶ月後に日本に行かなければならないのが理由なのよ」
「なるほど…」

マルグリットの説明にヘルバルトは納得した。

「トレーナーを休業しているなら、バトルはできないかもね」

と、マルグリットは述べる。

 

 

それから1ヶ月が経過した。この1ヶ月の間、各国でさまざまな動きがあった。
ポケモンプロチームがない国が次々とポケモンプロチームを組織する。日本もそれに含まれている。日本のポケモンプロチームの組織設立はカレンが提案したもので、目的は日本の地位向上。国際ポケモン協会は世界ランキングを実施し、各国のポケモントレーナーの平均レベルを発表している。実は日本は世界ランキング80位と低いレベルにある。

「低すぎるわ。もう少し上位に行かないと」

日本ポケモン協会で会議しているカレンは不満を漏らす。
ちなみに世界ランキング1位はアメリカ。2位はイギリス、3位は中国、4位はロシア、5位はカナダと、領土が広大な国ほど上位を占めている傾向にあるといわれているが、トレーナーレベルもまた凄まじく、古くからポケモンプロチームが存在している。
戻って日本ポケモン協会…。

「トレーナーのレベル向上のためにはまず、我々が徹底したサポートを行わなければならない。最近の日本人トレーナーはあまり国外に出たがらないからね」

と、カレンは述べる。

一方、地球連邦政府は評議会を開いた。内容は第二次日露戦争についてである。加盟国全ての評議会議員が出席している。
中国の評議員は、日本政府の要請を受けて、ロシアからホウエン地方を守るために軍隊を派遣したにもかかわらず、その軍隊を追いやった責任について日本に追及した。しかし、日本の評議員は、要請した覚えはないうえに先制攻撃を仕掛けてきたのはそちらと反論。そして中国の評議員はついに頭のネジが外れて、ホウエン地方は我が国の領土と発言した。これに対して日本の評議員は、ホウエン地方は古来から我が国の領土、その発言は我が国に対する宣戦布告するも同然と反論。この反論に中国の評議員は沈黙。漁夫の利を得ようとした中国に各国は冷たい視線を向けるのであった。
そのロシアの評議員は日本に対してこう述べた。クリエイションドライブという無限稼働機関があればロシアのエネルギー問題の解決に期待が見込める。しかし、連邦は我が国にクリエイションドライブを分配してくれなかった。日本にクリエイションドライブの視察を求めるが、連邦政府や在日米軍の圧力により拒んだ。ロシア国民の生活を守るためには仕方なかった。日本に侵攻してクリエイションドライブの設計図が欲しかった、サンプルでもいいので欲しかった、日本に謝り切れないほどの罪を犯した、賠償金は現金ではなく、我が国が採掘した石油と天然ガスを積極的に供給する。タダにはできないが、相場より5分の1の価格で輸出する。このロシアの謝罪を日本は受け入れ、ロシアと積極的な経済交流を行うことを約束し、サンプルについては返す必要はない、代わりにロシア国民の生活をより豊かにしてほしいと、ロシアに述べたという。

 

 

そしてロケットグループ別宅…。サトシは別宅の図書室で家庭教師の指導を受けて勉強していた。その家庭教師とはレベッカである。
傍にはロトム図鑑がいるのだが、ピカチュウはいない。そのピカチュウは、なぜかモニカの部屋で昼寝している。

「この一ヶ月の間、セレブとしてのマナーやダンスも上々、金融と経営も上々、わたしが通っているルドルフの経済金融学科の初等部の期末テストでは90~100点。予想以上だ」

レベッカは聖ルドルフ学園というトーキョーシティにある私立学校に通っており、経済金融学科の中等部3年A組の生徒でもある。常に成績トップという優等生で、中等部の生徒会長を務めている。聖ルドルフ学園は日本一神学校にして日本最高規模と豪華さを誇る有名校でもある。日本のみならず海外からも有数のセレブ子女が集うことで知られ、平均偏差値もずば抜けて高い。
サトシについては、短い期間で高い成績を残している。

『本当に予想以上だロト。ポケモンバカのサトシがここまでできるとは…』
「俺だってやればできるんだ」

ロトムの評価にサトシはツッコミを入れる。

「さてサトシ。次はお前の部屋に移動だ」
「?」

レベッカはサトシを連れて、サトシの部屋に移動。

「ああロトム。お前は休んでくれ」
『わかったロト』

と、ロトムはどこかに行ってしまった。そしてレベッカとサトシは部屋の中に入る。
サトシの部屋は5階にあり、その部屋の内装が豪華で20畳ほどの広さを持つ。トイレと浴室が設置され、別々に分かれている。トイレは2畳ほどある。浴室のほうはユニットバスで大人3人入浴できるほどの広さを持つ。家具はダブルベッドとソファーとテーブルとタンスなどが備え付けられているが、55インチの液晶薄型4Kテレビとブルーレイレコーダーとゲーム機(ニンテンドースイッチ)が設置されている。

「次は保健体育の授業だ」
「保健体育?」
「そうだ。授業の内容は、わたしとエッチすることだ」
「ええぇ!!?」

レベッカは保健体育の授業と称し、自分と行為することが授業内容であるとサトシに話す。サトシはそれを聞いて驚くも、レベッカは衣服を脱いで下着姿となる。そしてレベッカはサトシにキスする。レベッカにとってファーストキスでもある。そのキスはすぐに終わった。レベッカにキスされたサトシは呆けたような表情になる。
ついでにいうが、保健体育という授業はスケジュールに入っていない。

「この1ヶ月、かなりたまっているだろう。たまったものを吐き出さないと体に毒だ」
「…いいの?」
「それに……わたしはお前が好きだサトシ」

レベッカはサトシに告白し、サトシを誘惑する。

「レベッカさん…!」

この誘惑にサトシは負けて、レベッカをベッドのうえに押し倒してキスする。レベッカは抵抗する意思はなく、それどころか受け入れる。レベッカ自身もサトシのキスが気持ちよく、ディープキスにまで発展する。その間、サトシはレベッカのブラジャーを脱がし始めるも、なかなかうまくいかない。

「無理矢理やるとブラジャーは壊れる。背中に手を回してホックを外す。そして、乳首を舐める」

と、サトシはレベッカの言われたとおりに、レベッカの背中に手を回してホックを外し、ブラジャーを取る。すると、豊満で美しく形が整ったバストが現れた。サトシはバストを触って乳首に口を当てて吸い始める。
それから数十分後、サトシはレベッカが履いているショーツを脱がし、レベッカの足を開いて性器を見る。さすがのレベッカも、これには恥ずかしく、表情が真っ赤になる。

「サトシ…ここを舐めてくれないか…」

レベッカはサトシに、舐めてほしい自分の性器の箇所を指定し、サトシはそこの部分を舐め始める。レベッカが指定した場所はクリトリスという部分。そこを舐められているレベッカはかなり感じ、気持ちよさそうな表情をしている。
それから数十分後、レベッカはサトシの上に乗って、サトシのあれを加えてフェラチオし始める。サトシはレベッカの性器全体を美味しそうに舐めている。シックスナイン状態である。このとき、2人は全裸である。レベッカのフェラチオを受けて、サトシは絶頂を迎えようとしたとき、レベッカはフェラチオを中断。

「イクときはわたしの中に…。お前から入れてくれないかサトシ」

そして、レベッカは股を開いて受け入れる体勢を整えた。サトシはギンギンに反り立った自分のあれをレベッカの中に入れる。このとき、コンドームを装着している。レベッカの中に入ると、レベッカの中から血が出てきた。同時にレベッカは痛みを堪えていた。レベッカの処女をサトシのあれば突き破ったことによる出血と痛みである。

「レベッカさん?」
「大丈夫だサトシ、動いてくれないか」
「うん…」

レベッカはサトシを抱き締め、サトシはその状態で腰を動かす。そして数十分後、サトシはレベッカの中で絶頂を迎えた。
行為を終えた後、サトシとレベッカは互いに寄り添った状態で、ベッドのうえで横になっている。

「すっきりしただろう」
「はい。あの…その…痛くなかったですか?」
「ああ痛かった。けど、2回目からは痛くならないだろう」
「2回目?」
「1週間に1回、わたしとエッチする。1週間もすればたまっていくだろう。ロケットグループ御曹司たる者、女の体を知らなければならない」
「そういうものなのですか?」
「ああ。そして世間には、わたしが将来のロケットグループ御曹司夫人であることも知らさないとならないしな」
「いや、それだけはやめてください!」

レベッカの関係を世間に知られたら、別の意味でサトシの命が危うくなる。そのことに感づいたのか、サトシは警戒しているとか…。

(サトシは誰にも渡さんからな…)

しかも、レベッカは心の中で黒い表情を浮かべていたとか…。これでサトシはモニカだけでなく、2人目としてレベッカを抱いてしまった。
サトシの未来によれば、サトシは多くの女性を虜にして、一部の女性を抱くことになるだろう。同時に特性『メロメロボディ』と『テクニシャン』に磨きがかかってきているという。

14 ロシア軍襲来編 バルチック艦隊の脅威に立ち向かう人々!

現在の戦況…。昨日、トーキョーシティに出現したロシア軍は波導使いを中心に構成された義勇軍によって撃破された。しかし、再び現れた。しかも、無限稼働機関クリエイションドライブの設計図があると思われる研究所を襲撃。しかし、その設計図の入手は阻止された。とくにロシア軍はその設計図にこだわっている。
クリエイションドライブとは、半永久的なエネルギーを供給できるという無限稼働機関。そのエネルギーは強大で、宇宙戦艦やスペースコロニーなどの動力機関に採用されるほど。開発者は地球連邦の研究所で、現在は原子力発電所に取って代わるクリエイションエネルギー発電基地が次々と建設されている。クリエイションエネルギー発電基地とは、クリエイションエネルギーを電力に変換して供給する施設で、放射線という概念がないので安全。地球連邦軍基地が駐留して管理しているため、事故が起きてもテロが起きてもすぐに対応可能となっている。さらに、その発電基地を中継している発電所がいくつか存在しており、その発電所の管理は民間企業に委託している。
クリエイションドライブを分配されているのは、日本、アメリカ、カナダ、フランス、イギリス、イタリア、ドイツ。それ以外の国にも分配されているものの、実は中国とロシアなどには分配されていない。とくにロシアはエネルギーに関して深刻な問題を抱いている。地球連邦政府に訴えても、ロシアの実情を理由にクリエイションドライブが分配されないようになっているが、本当の理由は不明。さらにヴァイタリンスグループの影響。結果、ロシアが日本に攻め込んで今に至る。ヴァイタリンスグループにとってもメリットがある。ロケットグループそのものを武力制圧することで、莫大な資産を手にすることができるのである。その総帥はロシアのことをどう思っているかは不明である。

もうひとつ、モニカからカレンに連絡し、日本の左翼団体がロシアと密約を交わしていると報告した。これに激怒したカレンはトーキョーシティの防衛省と警察省に連絡。独自の権限を持って彼らを動かし、全国にいる左翼団体に属する者と政治家達を一斉に捕らえた。彼らはスパイ法が適用されないとの理由で釈放を求めるが、実は日本最大の法律があった。外患罪と呼ばれるものである。外患罪とは、海外で例えるなら国家反逆罪。これに問われた者は、ほとんどが死刑になるという。左翼団体の者と政治家達を一斉に捕らえるのに、この法律が適用された。一部、死刑にならなくても、上層組織の死刑は免れない。
さらに調べてみると、各省庁や大手企業にも影響が根付いていたという事実がある。もうひとつは、日本にあるクリエイションドライブの設計図が偽物であったことが判明した。地球連邦政府は日本にスパイ法と共謀罪がないと知りながらも、国家機密にあたるクリエイションドライブの設計図を提供した。しかし、偽物を提供した時点で信用していないことがわかったという。

 

 

現在、トキワシティのポケモンセンターは戦場状態である。具体的には、義勇軍としてロシア軍と戦ったポケモントレーナー達が負傷してポケモンセンターに運び込まれている。病院は満杯状態で、頼れるのはポケモンセンターのみ。幸い、トキワシティのポケモンセンターのジョーイさんは看護師免許を持っており、セキエイ高原のポケモンセンターのジョーイさん(医師免許持ち)を補佐しながら患者の対応に当たっている。人が足りないので、女性達(セレナやエルやカスミなども含む)はジョーイさん達の手伝いをしている。その女性の中にサトシとモニカの母親ハナコがいる。マサラタウンにまで影響が及ばなかったようだ。
モニカとヴェロニカ達アメリカ軍は、大きなホテルに司令部を設置してトキワシティを守護している。その大きなホテルに男性と女性と子供が多く集まっていた。ロシア軍に対抗するため、各地で組織された義勇軍のように、自分達も義勇軍を組織して義勇兵として参加することを望んでいたのである。その中に、ワタルやダイゴ、シロナやレッドなどチャンピオン達と四天王とジムリーダー達も含まれている。軍上層部であるモニカとヴェロニカはこれを容認。しかし、ポケモントレーナーでもない10歳未満の子供達が参加するのは容認しなかった。代わりに食料調達の任務に着かせた。その代わり、ジュンサーさんや義勇兵となった彼らが護衛することになっている。

「外国人に義勇軍を参加させるわけにはいかないわ。どうしてもというなら、安全な場所で補給活動して」

モニカの一言で、イッシュ地方とカロス地方など海外の人達は参加できなかった。日露戦争に関係ない第三の外国人を巻き込むわけにはいかなかったからである。
現在、大きなホテルの会議室には、モニカ、ヴェロニカ、オルハ、リル、レッド、ダイゴ、ワタル、シロナの計8人がいる。軍事会議である。

「ハナダシティ、シオンタウン、セキチクシティ、クチバシティ、そしてヤマブキシティ。この5つの街にバルチック艦隊の精鋭部隊が駐屯しているという情報よ。先日、日本国防軍と在日米軍が大規模な共同作戦を実施したが、失敗に終わった。なにせそれらの部隊を指揮しているのは、バルチック艦隊総司令官であるヴォルコフ・ザポロジスキー元帥。ソビエト連邦が崩壊しただけで済んだのは彼の手腕によるとされている。おまけに人望も高い。彼のためなら、ロシア軍は命を捧げる覚悟。現在のポケモンマスターであるヴァシリーサより、かなり強敵であると覚えといて」

問題はバルチック艦隊の対応であると、モニカは話す。

「だが、我々にとってもっとも恐るべきことを考えなければならない」

そのとき、ヴェロニカは重い口を開いた。

「その恐るべきこととは、なんでしょうか?」

ダイゴは聞いた。

「中国軍の介入」
「「「!!?」」」

ヴェロニカはそうつぶやいた。

「日本と中国は関係が良好とは言えない。やつらはホウエン地方を欲しがっている。その意味がわかるか?」

と、ヴェロニカは聞いた。

「中国海軍による太平洋進出…!」

ワタルはそう話すと…。

「そうだ」

ヴェロニカは肯定する。

「中国がホウエン地方を掌握すれば太平洋進出が容易となる。我々としても中国軍の動きを封じ込めておきたい。その名分のためにアメリカ本国からホウエン地方に軍隊が派遣される。とはいえ、中国軍が動く可能性は低いだろうな」

ヴェロニカはそう話すと…。

「どうしてそう言い切れるのですか?」

モニカは聞いた。

「中国はヴォルコフ、というよりバルチック艦隊の存在そのものを恐れている。そのまま介入すれば、ボコボコにされるということだ。いくら中国が物量で挑んでも、最悪な結果になるということだ」

ヴェロニカの解説にみんなは納得する。

「今の戦力を考えるとトキワシティで籠城するしかない。幸いにも食料や物資などもあるし、野生のポケモン達も我々に協力してくれる。だけど、長期戦は避けたい。1週間…1週間でバルチック艦隊を撃破するわよ。ポケモン達を使ってね…!」

モニカの言うことはただしかった。しかし、みんなは躊躇してしまう。ポケモンを戦争の道具に使うということ…。相手は過去の日露戦争で戦ったバルチック艦隊。当時の日本艦隊の司令官は、国民的英雄とされている東郷平八郎。しかし、東郷平八郎のような英雄は誰一人として現れなかった。

 

 

一方、ヤマブキシティの上空を飛行しているバルチック艦隊の旗艦・飛行巡洋艦のブリッジ…。

「東郷平八郎?」

リンマは口にする。

「当時の大日本帝国軍と満州軍の連合艦隊司令長官だ。わたしの祖父は当時のバルチック艦隊に所属する乗組員だった。日露戦争でバルチック艦隊が敗北して、祖父が捕虜になった。それでも、東郷は我々の人権を考慮し、我々をロシア帰国に尽力してくれたそうだ。敵としては憎むべき存在だが、人としては尊敬すべき存在だった。日本が堕落して以降、東郷のような者は現れることなくなった。カレン・フレイヤーだけが、唯一のまともな人間だったようだ」

ヴォルコフはカレンを評価する。

「日本の左翼団体の状況は?」

ヴォルコフは管制官に報告を求めた。

「左翼団体はカレン・フレイヤー旗下の国防軍および防衛省と警察省によってすでに壊滅。カレン・フレイヤーによってのようです」
「まあよい。あんな売国奴はいずれ消すさ。おそらく、トーキョーシティにあるクリエイションドライブの設計図も偽物だろう」
「どうしてわかるので?」
「地球連邦政府がスパイ法と共謀罪のない国に重要な機密情報を与えると思うか?」
「たしかにそうですね。わたしがもし、連邦政府の政治家だったら、絶対に与えませんね」
「そうじゃろう」

管制官に同意する司令官である。

「閣下、エイナルフォースに潜入していた密偵からの報告です。ロケット団との抗争に負けて全滅したとのことです」

別の管制官が話しかけた。

「ほう。さすがロケットグループの私設組織」

と、ヴォルコフは述べる。

「それともうひとつ、クリエイションエネルギー発電基地の制圧に成功したと、ついさっき報告があがりました」

別の管制官が報告し始める。

「設計図の存在は確認できませんでしたが、クリエイションドライブのサンプルを入手したとのことです」
「わかった。そのサンプルが本物の設計図じゃろう。制圧部隊をすべて撤収させるのだ」
「わかりました」

実はヴォルコフは事前にクリエイションエネルギー発電基地を部隊に攻撃させていた。トーキョーシティにあるクリエイションドライブの設計図が偽物であると判断したからである。
サンプルが手に入ったのなら、本物の設計図を手に入れたも同然。これでロシアのエネルギー問題の解決に大きな期待が見込める。

 

 

それから数時間が経過。トキワシティの大きなホテル…。

「なんですって!?クリエイションエネルギー発電基地が襲われた!?」

モニカ達のもとに、ロシア軍によるクリエイションエネルギー発電基地襲撃の報告が上がった。それを聞いたみんなは驚愕を隠せなかった。
目の前にアメリカ軍兵士がいて、彼からの報告による。

「まずいな。トーキョーシティにあるクリエイションドライブの設計図が偽物であるとヴォルコフは事前に見抜いていたようだ」

ヴェロニカは冷静である。

「襲撃したロシア軍部隊は何者か?隠密行動に優れているとみたが」
「はい。ロシア対外情報庁の工作部隊ですが、現在はバルチック艦隊の旗下にあります。しかし、情報によれば、彼らは異様な格好をしていたとのことです」
「その異様な格好とは?」
「日本の忍者が纏う黒装束の格好です」
「「「忍者!!?」」」

クリエイションエネルギー発電基地を襲撃したのは、ロシア対外情報庁の工作部隊であると判明したのはいいが、なぜか忍者の格好をしていたということに、みんなは驚いている。

「刀を持って、クナイや手裏剣を投げて、まきびしを巻いて、さらに自動小銃など…。明らかに忍者です」
「忍者は自動小銃以前に銃を使わないと思うが?」

と、兵士の報告を聞いてヴェロニカは呆れる。
実は各国の諜報機関の間では、日本の忍者が流行っている。ロシアの諜報機関は忍者の優れたところを吸収し尽くした結果、忍者そのものになっていたという。中には、忍者になりたいがためだけに諜報機関を目指したという人もいる。たしかに忍者の役目は隠密と工作と情報収集などであるが、間違った方向に行っている諜報機関も中にはいる。

 

 

それから数時間が経過。サトシは義勇軍の一員となって、トキワシティ周辺の見回りをしている。このとき、傍にレベッカがいて、レベッカもサトシと同じ義勇軍の一員である。さらに、ロトムとピカチュウも含まれる。現在、サトシとレベッカは双眼鏡を持って、ロシア軍の存在を探索しているところである。

『ニビシティに向かう道にロシア軍はいないロト。だけど、トキワの森にロシア軍の兵士が多数存在するロト。ゲリラ戦は危ないロト』
「波導使いの存在は?」
『ほとんどだロト』
「ゲリラ戦で波導使いは強いからな。現状を考えるとニビシティの解放は得策だが…」
『情報によれば、トキワの森とニビシティに駐留しているロシア軍はすべてバルチック艦隊の部隊だロト』
「またバルチック艦隊か…」

レベッカはため息する。

「引き返すぞ」
「はい」

レベッカとサトシはこの場を後にしてトキワシティに戻っていった。

 

 

トキワシティの大きなホテル。サトシとレベッカとロトムは現状をモニカに報告している。このとき、モニカの腕にサトシのピカチュウがいて可愛がっている。

『トキワの森にはロシア軍、しかも波導使いが潜んでいるロト。情報をまとめると、ここからタマムシシティに行けるけど、その先にバルチック艦隊の精鋭部隊が待ち構えているロト。どっちにしても籠城するのが得策だロト』
「それだけじゃなく、食糧など補給物資も無限じゃない。尽きるのも時間の問題。まず補給路を確保するのが重要ね」
『可能性があるのは、ニビシティを解放して、そこからハナダシティに向かう。だけどそれだと時間がかかり過ぎるロト』
「こっちも深刻よ。義勇軍が組織されたとはいえ、今でもここが最前線エリアでもあるの」

モニカは深刻な表情をして、みんなにこう述べた。

「ありがとう。あなた達はホテルの部屋で休んでいいわ。サトシの部屋よ」
「「はい」」

サトシとレベッカはこの場を後にする。

 

 

籠城して2日が経過した。
シンオウ地方…カレン率いるシンオウ地方の義勇軍と国防軍と在日米軍が大規模な共同作戦を実施し、シンオウ地方にいるロシア軍を撃退することに成功した。しかし、バルチック艦隊のヴォルコフはこの事態を想定し、事前に準備していた国境にいるロシア軍に進軍命令を下す。その兵力は約5万。数十機のキラードロイドと数百機の機動戦車とその他の最新兵器が次々と導入される。

「しつこいわね…!!」

カレンが愚痴をこぼすほどだった。

ホウエン地方…漁夫の利を得るために中国軍が動き出す。中国軍の目的はホウエン地方の制圧である。ヴェロニカの予想は外れたが、この事態も想定済み。すでに到着していたアメリカ軍と、ホウエン地方に駐留する国防軍が、侵攻してきた中国軍を撃破。潜水艦も何隻か出撃していたのだが、アメリカ軍が水中用人型機動兵器を用いてすべて撃沈する。同時にホウエン地方に展開するロシア軍を義勇軍が撃破する。
ジョウト地方…ジョウト地方で組織された義勇軍だが、警察と連携してロシア軍を撃破。トーホク地方とセトグニ地方も義勇軍を中心に次々とロシア軍を撃破していく。
カントー地方…カントー地方が一番の問題。しかし、彼らがすでに動いている。その彼らとは、バトルフロンティアのフロンティアブレーンである。フロンティアブレーンを中心とした義勇軍がニビシティを強襲して、占領していたロシア軍を撃破。バルチック艦隊の精鋭部隊だったので、かなりの時間を要した。それを知ったモニカ達はトキワの森にいるロシア軍を攻撃して壊滅するが、楽に勝てた。実はロシア軍、スピアーの大群に襲われていた。それが原因である。ロケットグループとロケット団も独自に開発した最新兵器を持って、カントー地方に展開するロシア軍を撃破して、いくつかの補給路を確保した。

 

 

翌日…。トキワシティにいるモニカとヴェロニカはタマムシシティに進軍計画を立てている。現在、タマムシシティ行きの道路は在日米軍が駐留し、タマムシシティを占領するロシア軍とにらみ合いの状態になっている。計画はこうだ。フロンティアブレーンを中心とした義勇軍がハナダシティ、こちらはタマムシシティを同時に強襲。しかし、ハナダシティとタマムシシティに駐留しているロシア軍はバルチック艦隊の部隊。かなりの時間を要する。カレンがいるシンオウ地方からの援軍も期待できないので、自分達でやるしかない。

 

 

そして2日経過。カントー地方の義勇軍たちはタマムシシティとハナダシティの攻略戦を開始。
翌日、ロケット団とトーキョーシティの義勇軍も参戦してシオンタウンとセキチクシティを攻略。そして、ヤマブキシティに進軍。モニカとヴェロニカは強力な波導を持って、バルチック艦隊の戦艦を次々と撃沈させる。残ったのは、旗艦となっている飛行巡洋艦。その巡洋艦はクチバシティに撤退。同時に攻撃を受けて地上に落下。巡洋艦から次々とロシア軍兵士が出てきて応戦する。しかし、かなりしぶとく、義勇軍にも多数の犠牲者が出てきた。
さらに翌日、戦争が始まって1週間が経過。クチバシティの戦闘は国防軍と在日米軍と義勇軍の勝利に終わった。気がついたら朝になった。墜落した飛行巡洋艦の周りに銃を構えた国防軍と在日米軍の兵士達がいる。そして、巡洋艦からヴォルコフとリンマと数十名のロシア軍兵士達が出てきた。彼らにはもう戦闘を続ける体力がない。
このとき、シンオウ地方にいたカレンも到着。ロシア軍の大規模な侵攻を受けたシンオウ地方だが、カレンが率いる国防軍と在日米軍と義勇軍が力を合わせて、なんとか撃退に成功する。落ち着いてから、こっちに来て合流する。

「…ロシアは……二度…死んだ…」

突然、ヴォルコフは口を開いた。その表情はとても悲しかった。

「一度目は…日本との戦争に敗れ…我がバルチック艦隊が敗れ…ロシア帝国が死んだ…。二度目は…アメリカとの冷戦に敗れ…ソビエト連邦が死んだ…。…だが…これ以上…ロシアを死なせるわけにはいかない…!」

そのとき、ヴォルコフは手にスイッチを構えた。

「これは…お前達によって落とされた…我が旗艦の自爆装置だ…!我々の死を持って…第二次日露戦争を終結させる!」

飛行巡洋艦に搭載された自爆装置の起爆スイッチである。

「じゃあなんで!始めから撤退しなかったのよ!?」

カレンは叫んだ。

「バルチック艦隊としての誇りが我らをそうさせたのだ…。110年以上前の日露戦争で敗北した先祖達の無念を…晴らさせてやりたかった…」

ヴォルコフはその理由を述べた。

「クリエイションドライブのサンプルも手に入れ、今頃は本国に到着している頃だろう。これでロシアのエネルギー問題は解決したも同然だ…悔いはない…」

そのとき、リンマとロシア軍兵士は拳銃を持って、その銃口に自分を向けて引き金を指に触れた。
とくにリンマという少女の姿を見た人々はショックを隠せなかった。まだ15も満たない少女がロシアの軍服を身に纏い、そして『自決』という選択肢を選ぼうとしたことに…。

「リンマ…」

孫娘であるリンマの悲痛の叫びを聞いたヴォルコフは、これでいいのかと悩んだ。
そんなとき、とんでもないアクシデントが起こった。

『プリプリ~』

落書きプリンが出現した。

「え!?」
「こんな重苦しいシーンに落書きプリンですって!?」

モニカとカレンは驚きの声を上げた。
既に歌う態勢に入っていた。

『プ~プルルプ~プリ~プ~プリ~プ~♪』

止めようにも止められなかった。プリンの歌によって、全員、眠らされた。
その後、みんなが眠っていることに気がついた落書きプリンは途中で歌を中断。

『プリ!』

落書きプリンは風船のように頬を膨らまし怒りを露にした。そして、落書きプリンは油性ペンのキャップを外して、眠っている人達全員の顔に落書きし始めた。

『プリ♪』

そして、落書きプリンは満足して、この場から去っていった。
数分後…。眠らされた人達は全員、目を覚ました

「またー!!?」

リンマは顔に落書きされたことに動揺を隠せなかった。

「こんな無様なことがあるか…」

と、ヴォルコフ大将も動揺した。

「あの落書きプリンめ…」
「嘘でしょ…」
「なんなのよあのプリン…」

同じく被害を受けたヴェロニカとカレンとモニカも落ち込んだ。
目を覚ました人達は全員、顔に落書きされたことに気づいて動揺していた。みんなはプリンがやったことに気づいている。

「やっと到着したニャ!」

そんなとき、ロケット団のニャースが現れた。ムサシとコジロウは傍にいないようだ。

「サトシ様、モニカ様、ご無事でなによりでしたニャ!」
「ああ…」
「うん…」

ニャースはサトシとモニカのために駆けつけてきたようだが…。

「「「ニャースが喋ってる!!?」」」

ロケット団のニャースを知らない人々は一斉に驚きの声を上げた。ヴォルコフとリンマ達ロシア軍も同じ反応する。

「日本に喋るポケモンがいるのか!?」
「落書きプリンに続いて喋るニャースとは…」
「なんて恐ろしい国なんだ…」
「我々が負けたのも納得がいく…」

特にロシア軍のみなさんにとっては衝撃的である。

「はっ…制圧しろ!!」

今の状況に気づいたカレンは制圧命令を下した。
カレンの機転によって、無駄な犠牲者を出さずに済み、この戦争は日本の勝利に終わった。

『チョゲ?』

それだけでは終わらなかった。今度はトゲピーが現れた。しかもそのトゲピー、ヴォルコが持っていた起爆スイッチをいつの間にか手に持っていた。

「あっ!そのスイッチは!?」

カレンはトゲピーからスイッチを取り戻そうと動いたが…。

『チョゲッゲッゲッゲッゲ』

そのトゲピーが本性を現した。その表情は可愛いとは無縁で、まさに怖い顔であった。

「あのトゲピー、まさか!?」

サトシには見覚えがあった。

「知ってるのサトシ?」

モニカは聞いた。

「知ってるもなにも、シンオウ地方で旅をしていたときにあのトゲピーと遭遇して、あいつに宇宙に飛ばされて、最後にレックウザに襲われて、散々な目に合ったんだ」

と、サトシは説明する。
サトシとタケシとヒカリのメンバーでシンオウ地方で旅をしていたとき、ある場所にてそのトゲピーと遭遇。そのトゲピーの本性は極悪トゲピー。普段は本性を抑えて猫を被っており、そのせいでほとんどのみんなが騙されている。詳しくはポケモンDPの142話『史上最悪のトゲピー』をご覧ください。

『ポチッ』

そんな極悪トゲピーが起爆スイッチを押した。

「「「逃げろーーー!!!」」」

それを見た人々は全員逃亡。自決する予定だったはずのロシア軍のみんなも含めて…。そして一分後、飛行巡洋艦が爆発した。その後、極悪トゲピーは機嫌良く立ち去っていった。

「やることがえげつない…可愛いのに…」

可愛いポケモンが大好きなモニカにとってはショックであった。
飛行巡洋艦の爆発により、クチバシティは甚大な被害を受けるも、死亡者どころか負傷者はゼロで済んだ。
極悪トゲピー、恐るべし。しかし、それだけでは終わらなかった。

『キー!』

なんとキテルグマが現れた。

「「「ひぃーーー!!!」」」

ロケット団のムコニャは恐怖の叫びを上げた。そして、やっとみつけたと言わんばかりに、キテルグマはムコニャを捕らえた。そして、空中歩行して、両足をプロペラのように回転して、空へと飛んで行った。ムコニャはキテルグマに拉致された。
この光景を目の当たりにしたみんなは唖然とした表情になった。

「な…なにあのキテルグマ…!?」
「ワンピースの月歩をやるとはすごいのぅ…」

リンマとヴォルコフでさえこの反応である。そして、ロシア軍は思った。日本はなんておそろしい国なんだと…。

 

 

その後、捕虜となったリンマとヴォルコフとその他のロシア軍兵士については全員、ロシア本国に強制送還となった。捕虜交換の交渉の価値がないためと、捕虜の食事の費用の節約のためだというのが理由である。全員処刑しても後味が悪いため却下された。どっちにしても、ロシアに軍事行動する力はもう残っていない。同時に、日本とロシアの平和条約が締結されて、敗戦したロシアは日本に多額の賠償金を支払うことに決定し、国交もそのままとなるも、しばらくの間は地球連邦政府の監視下に置くことになった。ヴォルコフはロシア軍を辞任。リンマはロシア軍を除隊し、祖父ヴォルコフと共に普通の暮らしを満喫している。全ロシアリーグチャンピオンマスターであるヴァシリーサについてだが健在中。
日本政府についてだが、第二次日露戦争をきっかけにして、スパイ法と共謀罪を成立。元々進めていた憲法改正も急ピッチに進めて、国防軍の法律をアメリカ軍の法律に改正することが決定した。しかし、国防軍と警察とその他の省庁すべてが地球連邦政府の監視下に置かれることになった。堕落し切った日本に対する制裁であるといわれているが、過去のGHQが諸悪の根源でもある。しかし、GHQはもういないので、法律とか憲法とかなどの改正し放題にもかかわらず、それを行わなかった日本の責任は重大でもある。とはいえ、戦争の傷跡は大きいので、連邦政府はこれ以上咎めなかった。
そのロシアは日本からクリエイションドライブのサンプルを手に入れて本国に持ち帰ることに成功した。これによって、ロシアで大きな問題となっているエネルギー問題の解決に期待が見込めるようになった。

 

 

それから1週間が経過。日本は各国からの援助を受けて、戦争で受けた傷を徐々に復興していった。復興完了まで何年もかかると言われているが、必ず復興されることをみんなは信じている。ゴッドファイブのロケットグループもこの復興に大きく携わっている。義勇軍は解散し、義勇軍に所属していたメンバーのほとんどがその復興に携わっている。有事の際は再び結成されることを約束された。なお、義勇軍のメンバー全員に勲章が授与されたという。
モニカとヴェロニカはアメリカ本国に帰国し、地球連邦軍本部に戻って、第二次日露戦争の戦後処理に当たっている。

「いやだー!サトシと離れるのいやだー!他の女にサトシが汚されるー!」
「わたしと一緒に来い!これは命令だ!そのブラコンを治すいい機会でもある!」
「いやだー!」

帰国途中、モニカとヴェロニカの間でこんなおチャラけたやり取りがあったという。
イッシュ組とカロス組の人達は全員帰国。セレナとエルはサトシと一緒にいたいと拒んでいたが、カロスにいる家族に無事な姿を見せるためにはやむを得なかった。アローラ組も帰国。家族が心配しているという理由である。サトシはアローラのポケモンスクールの生徒だが、ロケットグループの一員として復興に携わるという理由で日本にとどまった。オルハとイーシャとリルとリサも故郷の国に帰国する。オリビエもである。

「そういえば、サトシに褒美をやるのを忘れてたな。まあいいか。また来るし」

と、ヴェロニカは口にする。

13 ロシア軍襲来編 北方の覇者!ロシア連邦!

カントーリーグ・セキエイ大会でサトシの優勝に終わった直後、ロシア連邦が突如として日本に宣戦布告。ロシアと隣接しているシンオウ地方にロシア軍が侵攻して、日本国防軍は応戦するも押されている。それだけにはとどまらず、ホウエンとジョウトとトーホクとセトグニとカントーにまでロシア軍の部隊が出現。そのカントー地方を制圧するために、セキエイ高原にまで部隊を率いてきたのが、ロシア軍大尉カテリーナ・ベススメルトノワ・チフォネエジ。前はロシア対外情報庁というロシアの諜報機関に所属して、情報と密偵に優れていると思いきや、カテリーナがバカだったおかげで犠牲者どころか負傷者が一人も出さずに撃退することができた。カテリーナとロシア軍兵士を捕らえることができた。
ロシアがなぜ宣戦布告してきたのかを整理してみる。首謀者はヴァイタリンスグループ。ロシアの実権を握るロケットグループと同じゴッドファイブの一角。ヴァイタリンスグループ総帥の名はエカテリーナ・アドリアーナ・ラバチェコスキーという絶世の美女である。つまりこの戦争を裏で操っているのはヴァイタリンスグループということになる。目的は、トーキョーシティにある無限稼働機関クリエイションドライブの設計図の入手、ロケットグループに対する武力制圧、そして個人的な理由でサトシの拉致。サトシを拉致する目的は、サトシとの性的な行為をするというどうしようもないことでもある。ちなみにこの目的、ロシア軍は誰も知らない。
さらに、バルチック艦隊が現れた。バルチック艦隊とは、バルト海に展開するロシア軍最強の艦隊。ロシア帝国時代の日露戦争でも畏怖されたが、結果は日本軍の勝利。しかし、バルチック艦隊の敗因は遠征による疲労とされているため、日本軍は単に運がよかっただけである。現在のバルチック艦隊は先ほど説明したとおりロシア軍最強で、天空を航行する飛行戦艦を中心に編成された艦隊。それだけでなく、バルチック艦隊に所属する兵士達一人ひとりが精鋭である。その艦隊を指揮する総司令官はヴォルコフ・ザポロジスキー元帥。50代後半の中年男性。ロシア軍の間で最も人望が高く、ヴァイタリンスグループに異議を唱えられる唯一の人物。仁義と騎士道精神に溢れる出来物だが、その仁義は日本の任侠映画を見て、騎士道精神は日本の時代劇を見て、それらからの影響を受けているためだという。ポケモントレーナーとしての一面を持つが、その実力は世界レベルに達する。

 

バルチック艦隊旗艦・飛行巡洋艦のブリッジ。そこにはヴォルコフがいて、その傍にロシア軍の軍服を身に纏った美少女がいる。名前はリンマ・ザポロジスキー。ヴォルコフの孫娘に当たる。なぜヴォルコフの傍にいるのかというと、ヴォルコフ自身が孫娘であるリンマを連れてきた。そのとき、ヴォルコフがマイクを手に取る。

「バルチック艦隊総司令官ヴォルコフ・ザポロジスキーである。帝政ロシア時代、バルチック艦隊は日本軍に敗れ、日露戦争では大日本帝国に敗れ、屈辱的な思いを味合わされた。それから、帝政ロシアが崩壊してソビエト連邦が誕生したが、そのソビエト連邦が崩壊し、今のロシア連邦が誕生した。日本と友好的な関係を持つ者もいるだろうが、それは問わない。我々の目的は、無限稼働期間クリエイションドライブの設計図と、ヴァイタリンスグループと同じゴッドファイブの一角、ロケットグループの武力制圧。無論、ロケットグループの武力制圧は簡単ではない。大国の正規軍に匹敵する軍事力を持つ私設武装組織を有している。だが、そんなのは関係ない。我々の最大の目的は、先祖の無念を晴らすことにある。日本にリベンジして、第二次日露戦争で勝利し、ロシアの誇りを取り戻そうではないか!!」
『『『うおおおーーーーー!!!!!』』』

ヴォルコフによってバルチック艦隊および、すでに日本に展開するロシア軍の士気が高まった。

『プリプリ~』

しかし、なぜかブリッジにプリンが現れた。キャップを持っていることから、落書きプリンである。

「いったいどこから?」
「かわいいねおじいちゃん」

ヴォルコフは疑問を抱くが、リンマはかわいいと述べる。やはり女の子はかわいいポケモンが好きなのだろう。だが、その落書きプリンが怖ろしいポケモンであると、ロシアの方々は想像できなかった。
落書きプリンは、通信で使うマイクを手に取って…。

『プ~プルルプ~プリ~プ~プリ~プ~♪』

歌い始めた。プリンの歌によって、全員、眠らされた。通信で使うマイクなので、バルチック艦隊の旗下の艦隊と部隊は全員沈黙。
その後、みんなが眠っていることに気がついた落書きプリンは途中で歌を中断。

『プリ!』

落書きプリンは風船のように頬を膨らまし怒りを露にした。そして、落書きプリンは油性ペンのキャップを外して、眠っている人達全員の顔に落書きし始めた。

『プリ♪』

そして、落書きプリンは満足して、この場から去っていった。
数分後…。眠らされた人達は全員、目を覚ました。

「なんじゃこれはー!!」
「しかも落ちない!!」
「「「うわぁーーー!!」」」

顔に落書きされたヴォルコフとリンマとその他のみんなは驚愕と動揺を隠せなかったという。

 

一方、セキエイ高原のポケモンスタジアムとポケモンセンターは、ロシア軍からの戦火から逃れるために避難してきた人がいっぱいである。ケガした人もいっぱいいる。そこにいるジョーイさんは、ポケモンのことは民間人に任せて、その人達の治療に専念する。実はこのジョーイさんは人間専門の医師免許を持っている。医師として人間の治療ができるようになっている。さらに、超高級ホテルであるセキエイローレットをモニカの独断で避難所として開放し、避難してきた人達を受け入れた。
そのモニカはポケモンセンターに司令部を置いて、司令官としてこの事態の対応に当たっていた。通常、上官であるヴェロニカが司令官になるはずだが、立場の違いによってかなわなかった。その司令部に地方チャンピオン達が招集されて、現在でも会議が行われている。なお、モニカの傍にヴェロニカ、オルハ、リルの3人がいる。

「いいこと!ここにロシア軍が来たら撃破する!人を殺してもいい!できなければ撃退しろ!それとイッシュとカロスのチャンピオンは日本から避難するように!といいたいけど、ミサイル撃ってくる可能性があるからわたし達に協力すること!命が惜しければね!もうひとつ、バルチック艦隊が出てきたそうよ」

モニカの言葉にレッドは反応する。

「バルチック艦隊といえばロシア軍最強の!?まずいじゃないですか!?」
「そう!だからまずいの!もうひとつ、六神将の一人であるポケモンマスターにして全ロシアリーグチャンピオンマスターのヴァシリーサ・アドリアーナ・ラバチェコスキーがシンオウ地方に現れたという情報が入ったわ!」
「「「ポケモンマスター!?」」」
「あいつは地球連邦軍元帥にしてロシア軍元帥でもある。現在はカレンが交戦しているけどね」

さまざまな情報がモニカに入っている。

「あなた達は今まで悪の組織と戦ってきたのかもしれないけど、今回の相手は敵国の正規軍。それも『北方の覇者』の異名を持つ大国ロシア連邦の軍隊。気を引き締めていきなさい」

モニカの言葉にみんなは首を縦に振る。

「大変だお姉ちゃん!」

そのとき、サトシが現れた。

「ロシア軍がこっちに向かってきた!」
「よし…!」

サトシの報告でモニカは重い腰を上げた。

 

セキエイ高原の最前線…。ジュンサーさん達警察の皆さんはポケモンを出して待ち構えている。軍人はすべて出払っているので、ここにいる軍人はモニカとヴェロニカだけ限定する。警察の役目は、犯罪から市民を守り、治安を維持することにあるのだが、相手は敵国の正規軍なので、専門外である。しかし、やれることだけはやる。
そして、機動戦車4機と装甲車6機、武装したロシア軍兵士は数十人に昇る。しかし、後方には巨大兵器の存在があった。

「キラードロイドまで投入しているとはな…」
「本気ですね…」

現れたヴェロニカはため息して、モニカは少し警戒感を露わにする。
キラードロイド…。地球連邦軍が開発した全高8m以上ある巨大対人兵器。外見は西洋のドラゴンに似ているのが特徴で、赤く染まった巨大な翼と巨大な尻尾の先端そのものがブレードとなっている。両腕部はエネルギー弾を打ち出す巨大な重火器となっている。核ミサイルでさえ傷一つ付かないほどの頑丈な装甲を纏い、その巨体を利用した攻撃が可能となっている。さらに人工知能で動き、人間はおろかポケモンをも殺し続ける悪魔の兵器でもある。
キラードロイドの姿を目の当たりにした民間人は戦慄した。そのときだった。モニカとヴェロニカの後方から巨大な斬撃波が放たれ、それがキラードロイドに直撃。一刀両断になって爆散した。

「キラードロイドが!?」
「バカな!戦艦にも採用された強硬度を誇るカーボナイトの素材をあっさりと…」
「うわぁー!!」

ロシア軍が動揺したそのとき、ビームが次々と放たれて着弾して爆発。ロシア軍の半数近くを壊滅状態に追いやった。

「まったく…こんなところにこなければみんな死なずに済みましたのに…ねえリル」

モニカ達の後方にオルハが現れた。このとき、身の丈以上の黒刀を手に持っている。そして、ロシア軍に向けて人差し指をかざすと、その人差し指からビームが放たれた。
それだけにはとどまらなかった。ロシア軍の周囲だけ濃霧が現れ始めた。

「なんだこれは!?」
「機動戦車が消えていく!?」
「身体も!?」
「うわぁーー!!」

直後、機動戦車とロシア軍兵士が次々と霧散し始めた。

「わたしの得意波導術は、相手に幻影をみせること、相手を分解させることだよ♪」

そのとき、ロシア軍の後方にリルが特殊な拳銃を持って現れた。その拳銃をロシア軍に向けて次々と発砲する。喰らったロシア軍兵士、機動戦車、そして装甲車が消滅していった。

「くそ!」

ロシア軍兵士は自動小銃を構え、それぞれリルとオルハに向けて発砲した。しかし、2人はよけようとしなかった。銃弾が2人に当たるも、その銃弾がなぜかすり抜けて効果がなかった。何発も発砲するも、やはり効果がない。

「無駄だよ?今のわたし達はロギアになって、自然と一体化しているんだよ」
「効かないとはいえ、王族に発砲した代償は大きいですわよ」
「「「ひぃーーー!!!」」」

その後、リルとオルハたった2人によって、ロシア軍の部隊が全滅。

「さすが『デビルシスターズ』」

と、ヴェロニカはつぶやく。
実はリルとオルハはヨーロッパの人々から『デビルシスターズ』と呼ばれている。過去にポケモンバトルのタッグバトルで2人は組んだことがある。普通は犬猿の仲だが、バトルになると姉妹同然の息ピッタリなコンビネーションが披露されるという。結果、タッグバトルでこの2人が組むと最強と呼ばれるようになる。あるポケモンマスターでさえ、この2人とのバトルから逃げるほどに脅威となったといわれている。また、過去のクーデター事件で2人は組んで、たった2人でその敵対勢力を壊滅させたというかなりの実績を持つ。そのためなのか、オルハとリルの2人組は人々から、悪魔の姉妹を由来にした『デビルシスターズ』と呼ばれるようになったとされている。
リルとオルハが使ったロギアとは、自然と一体化する波導術のひとつだが、この波導術を使いこなすにはかなりの熟練度を要する。ポケモンバトルでもよく使われるが、武装色の波導を使った攻撃であれば無効化できる。ワンピースのロギアをイメージするとわかりやすい。リルは霧のロギアを使ったのに対し、オルハは光のロギアを使った。オルハが放ったビームは光のロギアの攻撃方法。リルが敵を霧散したのは霧のロギアの攻撃方法で、手に持っていた拳銃で相手を一撃で消滅させる。なお、その拳銃はただの拳銃ではなく『波導デバイス』と呼ばれるもので、これを使えば簡単に波導攻撃が可能になるという。
ちなみに、オルハは死者を蘇生させる波導術を会得しているが、この波導術は相手が死亡してから24時間以内にでないと効果がでない、病死した人は24時間以内でも効果がでない、さらに使用すると、その人が味わった痛みを一時的にそのまま味わうというリスクを要するが、痛みだけなので命に別状ないうえに、麻酔に等しい波導術を自身にかけることで痛みを和らげてリスクを減らすという裏技的な方法がある。

 

落ち着いたころ、モニカとヴェロニカ達はポケモンセンターの司令部に移動。それから数時間が経過。
ここで情報が入ってきた。ロシア軍に対抗するため、各地で義勇軍が組織された。その中でも勢力を誇っているのがロケットグループの私設組織であるロケット団。独自に開発した最新兵器を導入してロシア軍に対抗しているが、ここでヴァイタリンスグループの私設武装組織『エイナルフォース』が現れ、抗争状態に入った。この首謀者はヴァイタリンスグループ。戦いに挑む理由が十分ある。
そして日本首都トーキョーシティでも動きがあった。トーキョーシティにロシア軍が現れたのだが、波導使いを中心に構成された義勇軍によって撃退された。さらに朗報が入った。シンオウ地方でカレンがヴァシリーサと交戦しているが、そのヴァシリーサを退くことに成功して、ロシア領土サハリンの国境付近にまで戦線を押し戻すことができた。しかし、まだ安心ができない。バルチック艦隊の存在である。バルチック艦隊はロシアというよりヴァイタリンスグループの意に反して戦線を拡大している。彼らは日露戦争で敗れた日本にリベンジして勝利することを目的に士気が高まっている。さらに、その総司令官であるヴォルコフの部隊運用能力の高さに、モニカとヴェロニカは驚異を感じている。

「ヴァシリーサを退けてもバルチック艦隊のヴォルコフがいる以上、戦争は終わらない」
「しかもヴォルコフは先代のポケモンマスターでもある。波導使いとしての総合能力ならわたしに匹敵するかもな」
「頭痛いですね。しかもヴォルコフは、日露戦争の勝利にこだわっているとみました。日本にリベンジしようと考えているらしいです」
「その可能性は高い。やつは親日派だが、日本の良いところをとり入れてロシアの力にしている」
「ソビエト連邦が崩壊だけにとどまったのはヴォルコフの力あってのこそです。彼を倒せば、ロシアは弱体化するのでは?」
「ヴォルコフ自身もそう思っているだろう。まずは追い詰めてみよう」
「そうですね。すでにアメリカ本国にいる艦隊に援軍を要請しましたし、時間さえ稼げれば勝てる可能性が高くなるでしょう」

モニカとヴェロニカはヴァシリーサよりバルチック艦隊の脅威に関心を寄せている。
そのとき、ノック音が響いた。

「空いているわよ」

モニカは応じると…。

「失礼します」

エリカが現れた。

「どうしたの?」
「避難している人達がパニックを起こしています。なんでも、バルチック艦隊が日本にやってきたとかなんとかと…」
「その情報、どこで聞いたの?わたし達しか知らないはずだけど」
「わかりません。その避難者達はどうしたの?」
「何人か逃げました」
「それを早く言いなさい!」

エリカはモニカに避難者達の現状を報告する。バルチック艦隊は日本でほとんど知らないといわれるほど知名度が高い。世界に名を轟かせる最強の軍隊である。そのため、パニックを恐れてバルチック艦隊の存在を秘匿していたが、どうやら避難者達に知られたようである。

「セキエイ高原の周辺にロシア軍がいるのよ!セキエイ高原から出てきたら殺されるわ!」

モニカはそう叫ぶ。

「エリカちゃん、わたし達はここから動けない。ジムリーダーと四天王だけで対応して。それと、セキエイ高原からすでに逃げた者達は見捨てなさい」
「で、でも…」
「自業自得よ。そいつらを助ける義理はわたし達にないわ」
「わかりました。全力で対応します」

エリカはこの部屋から退室する。

 

状況をまとめると、バルチック艦隊が日本に現れたと知った人々はパニックになって、何人かがセキエイ高原から逃げようとした。現在、サトシ達が彼らを追って、ジムリーダーと四天王たちは彼らを落ち着かせようとしているが、なかなかうまくいかないでいる。そんなとき、銃声が鳴り響いた。ロシア軍による発砲である。サトシ達は物陰に隠れながらこっそり、銃声がした方向に行くと、3人の男性が血を流して殺害されている。言うまでもなく、ロシア軍が行った。

「ま…マジか…」
『生命反応が感じられないロト』
「…行きましょうサトシ…」

サトシ、ロトム、ショータはこう述べる。初めて人が死んだところを目の当たりにして驚愕と動揺を隠せなかった。その後、サトシ達は殺された3人の男性を諦めて、この場を後にする。
抜け出した人達をなんとか連れ戻すことに成功したのだが、犠牲が3人だけで済んだのは不幸中の幸い。
なぜ抜け出したのかというと、投降すれば命は必ず助かるとか、日本は平和憲法で守られているので殺されはしない、などというくだらない幻想を抱いたのが理由とされているからである。平和ボケした人達の考えはこんな感じのようだ。
しかし、各地で義勇軍が組織されていると知った人々は、自分達でなんとかしようと立ち上がる人達もいる。連邦軍と国防軍がほとんど出払っている。
そんなときだった。セキエイ高原周辺にいたロシア軍が何者かの攻撃を受けた。攻撃を仕掛けたのは、カントー地方に駐留する在日アメリカ軍。今までロシア軍の攻撃を受けたが、なんとか撃破してこちらにたどり着いたという。モニカの命令を受けてである。そして合流することに成功する。
避難者達をトキワシティにまで移送すると、モニカとヴェロニカは計画。しかし、その前にやることがある。誰が避難者達にバルチック艦隊の情報を流したのかについてである。ロシア軍大尉カテリーナ、という説もあるのだが、すでに拘束しているのでそれはない。2人はアメリカ軍兵士にスパイの存在を確かめるべく、避難者達を調査。そして、避難者の一人の男性を拘束。
取り調べによれば、その男性は避難者ではなく、外から流れてきた避難者なのだが、セキエイ高原がロシア軍によって包囲されているので、外から来るのは不可能。徹底して取り調べを行い、ついに自白。その男性は避難者ではなく日本の左翼団体に所属する者で、ロシアから左翼団体を通じて、バルチック艦隊の存在を全国の避難者達に知らせたとのことである。実は日本の左翼団体はロシアから密約を交わされている。
密約の内容はこうだ。日本左翼団体とその団体に所属する政治家達がロシアによる日本制圧に協力した場合は、今の政権与党の保守勢力を一掃して、ロシアと同じ社会主義と共産主義の政権を樹立することを公認。その代わり、日本がロシアに従属することを誓うこと。そのため、日本の左翼団体のほとんどがロシア軍侵攻を歓迎しているとされている。この内容を聞いたモニカとヴェロニカとオルハとリルは、ここまで日本が堕落したのかと呆れてしまっている。実際、日本には共謀罪とかスパイ法とかが存在しない。左翼の政治家がなにがなんでも、それらの法案成立を反対している。結果、今の事態を引き起こしたといっても過言ではない。
捕らえたその左翼団体に所属する男性だが、この男がバルチック艦隊出現の情報を避難者に伝えた結果、3人が犠牲になった。ヴェロニカとモニカの独断でその男をアメリカ軍に引き渡す。2人の指示を受けたアメリカ軍の兵士達は、男性を誰も見えないところに連れて、そして銃殺したという。
その後、避難先であるセキエイ高原からトキワシティに移動する計画をモニカ達は立てた。避難者達を22番道路からトキワシティに誘導するという内容である。なぜトキワシティなのかというと、物資も施設もここより揃っているという単純な理由である。しかし悪いことに、ロシア軍の部隊がすでにトキワシティを制圧している。とはいえ、数はそんなにいない。そのロシア軍を撃退するため、モニカはアメリカ軍を率いて先行する。しばらく時間を置いて、それからヴェロニカが避難者達をトキワシティにつれていく。説明を聞いた避難者達は不安を抱くも、ここにいるよりはずっといいというほとんどの声があった。
作戦開始。モニカ達アメリカ軍が先行。そしてしばらく時間が経過した後、ヴェロニカは避難者達を連れて移動開始。さらに時間が経過しても、トキワシティから戦闘の音が聞こえない。数時間経過して、ロシア軍に襲われることなくトキワシティに到着。気がついたら夜になっていた。先行していたはずのモニカとアメリカ軍がなぜか唖然とした表情になった。なぜなら…。

『キー!』

キテルグマがいた。

「キテルグマ!?アローラにしか生息していないポケモンがなぜここに!?」

ヴェロニカでさえ驚く。モニカ達がなぜ唖然とした表情になっているのかというと、トキワシティを占領していたロシア軍の部隊がすでに全滅していたからである。モニカ達が到着する前の話である。やったのは、キテルグマ1体のみ。そして、キテルグマは両足をプロペラのように回して、空を飛んで消えていった。
あまりのチートぶりなキテルグマに、みんなは唖然とした表情になって驚いたという。

「モニカ…あのキテルグマ…」
「なにもいわないでください大元帥!ワンピースの月歩で空中歩行しているとか!メガシンカしたポケモンを一発で戦闘不能にしたとか!もう思い出したくありません!」
「あり得んだろうそれ!」
「わたし達が来たときにはロシア軍が全員戦闘不能になっていたんです!」

モニカはヴェロニカに、キテルグマについてこう述べたという。

 

こうして、トキワシティはキテルグマ1体によってロシア軍から解放された。まだ潜伏しているのではと思ったのか、モニカはアメリカ軍兵士達に、ロシア軍が潜伏しているかどうかと捜索し始めた。まだ油断はできないようだ。
そして、トキワシティのホテル。避難者達はそのホテルで宿泊することになった。大きなホテルなのだが、女性と子供を中心に部屋が割り当てられるようになった。
現在、サトシはトキワシティのホテルの大浴場で入浴していた。オリビエと一緒に…。2人は大きな湯船に浸かっている。このとき、大浴場は2人しかいない。ロトムとサトシのピカチュウはモニカと一緒にいる。

「いや~、いいお風呂だね~」
「だな~」
「スリル満点でいいよね日本。ロシアに宣戦布告されて、生きている心地がするよ~」
「こんな経験は絶対にないよな~」

ゆったりしている2人である。そのとき、ワイワイの声が扉の向こうから聞こえてきた。しかし、違和感がある。

「女性の声だね」
「ああ。近いからかな」

声は女性の声である。それでものんびりしている2人である。ガラガラと扉が開くと、なぜか全裸の少女達が数十人現れた。その少女の中に、セレナ、ユリーカ、サナ、エル、スイレン、マオ、リーリエ、カスミ。さらにエリカやナツメやコルニなどその他のジムリーダーの女の子達が含まれている。ライチさんもいる。
サトシとオリビエは素早く身を隠す。

「なんで!?ここ男湯だよね!?」
「見間違えるはずがないぞ!?」

2人は裸の女子達の出現に動揺を隠せなかった。ただ、これだけは言える。見つかったら殺されると…。
実はこれにはからくりがあった。シゲル、ジュン、コウヘイ、タケシ、ティエルノというモテない男達による攻撃である。方法は至って単純。サトシとオリビエが来る直前、男湯と女湯の看板を交互に入れ替えて、サトシとオリビエは看板が入れ替わった後の男湯のエリアに入って、さらにその直後、男湯と女湯の看板を入れ替えたという。結果、サトシとオリビエはなにも知らず、女風呂にのんびりと浸かっていたのである。
さらに悪いことに、シロナとカルネの女性チャンピオン。ヴェロニカ、モニカ、オルハ、リル、レベッカ、イーシャ、リサという王族クラスのメンツまでもやってきた。これにはサトシとオリビエは動揺する。見つかったら確実に殺されると…。

「あ~あ、サトシ君と混浴したかったな~」
「それをいうならわたしだってそうですわ」

と、本音を漏らすリルとオルハ。

「戦闘後の汗を流すのは気持ちがいいな」
「そうですね」

ヴェロニカとモニカは感想を述べる。

 

一方、サトシとオリビエ。

「作戦だよ。まず音を出してみんなの気を逸らす。直後、脱衣場に入る。うまくいけば僕達の勝ちさ」
「なるほど」

オリビエの作戦案にサトシは同意する。ちなみに、扉は引き戸である。

「じゃあ行くよ」

作戦開始。オリビエは持っていた桶を隅っこのほうに投げる。その音に気がついたみんなは音がした方向をみる。そしてサトシとオリビエは隙を突いて移動。オリビエが脱衣場の扉を開ける。オリビエは脱衣場に逃げ込むことに成功した直後、扉を閉める。

「ちょっとオリビエ!」

向こうにサトシを置いて…。

「ごめんねサトシ。成功率を少しでも上げる方法はひとつ、サトシが犠牲になることだよ。それに、君はイケメンでモテモテだから殺されやしないよ。健闘を祈る。グッドラック♪」

オリビエは保身を図って、サトシを犠牲にして逃亡に成功。置いてかれたサトシは扉を開ける。鍵は閉まっていないのが幸いした。扉を開けた直後、その扉が閉じられた。サトシが閉じたわけではない。同時に視線を感じる。感じたほうに振り向くと…。

「どうしてここにいるのかなサトシ?」

黒いオーラを放出しながらニコニコ顔のモニカがいた。言うまでもなく、怒っている。このとき、モニカは大事な部分を隠していない。扉を閉めたのはモニカである。
さらに視線を感じて、サトシは感じた方向に振り向くと、女性の皆さんが立っている。大事なところを隠している女性と、堂々と晒している女性などいろいろいた。サトシは思った。殺されると…。

「さてサトシ。戯言を聞こうか」

一番迫力があるのはヴェロニカである。大事な部分を隠そうとせず堂々とさらけ出している。そしてサトシは思った。言葉を間違えるとあの世に行ってしまうと…。

「えっと…ここ…男湯じゃなかったんですか…?」

サトシは言うと…。

「いいや、女湯だ。看板にそう書いてあるだろう」

ヴェロニカは述べた。

「子供の特権を使ってまで、女の裸をみたかったのか?」

と、ヴェロニカは聞くと…。

「そこまでして見たいとは思いませんよ!」

と、サトシは言う。

「今の言葉、女性がもっとも怒らせる言葉のひとつと知ってのことか?」
「えぇー!!?」

ヴェロニカの指摘にサトシは叫んだ。その証拠に、女性達から黒いオーラが漂い始めている。

「それと、隠さなくていいのか?」
「?」

さらにヴェロニカに指摘された。サトシの今の状態、大事なところを隠していない、それどころか堂々と晒している状態。さらに悪いことに、下半身に血液が集中している。俗に言う「勃起」状態である。

「ああ!!UFO!!!」

サトシは指を刺してこう叫ぶと、みんなはその方向に顔を逸らす。

「ダッシュ!」
「待てこのエロガキ!!」

その隙を突いてサトシは脱衣場の扉を開けて逃亡。そのサトシをモニカが追いかける。

「大きかった…もしサトシのあれがわたしの中に…」
「サトシがわたしの体に反応して…」
「絶対に一線を超えてみせるわ…」

スイレンとセレナとエルの感想である。とくにセレナは自分に反応してサトシがああなったと、嬉しく思い込んでいたようだ。

 

直後、サトシはモニカに捕まってホテルの一室(サトシとモニカの部屋)で説教。さらに、オリビエはその他の女子達に捕まった。2人はそれぞれ無実を訴えるも、彼女達は聞く耳持たなかった。
その後、男湯と女湯の看板が入れ替わっていたことが判明。後から現れたクノエジムのジムリーダーであるマーシュさんが、何も知らずに男湯に入ったことで発覚した。この事件の黒幕となっていたシゲル、ジュン、コウヘイ、タケシ、ティエルノが捕まって、セレナ達女子達のみなさんにフルボッコにされたという。無実が晴れてよかったサトシとオリビエ。しかし、オリビエは平和だが問題なのはサトシ。
サトシはモニカに迫られて、ベッドの上で何度も相手をされている。コンドームを使っていないのだが、モニカの中で何度も絶頂を迎え、繰り返し、そして干からびたような状態になったとされる。モニカ本人は満足した表情で、サトシを抱き枕にして就寝する。明日のロシア軍との戦いの前に生き残れるのかと、サトシは思ったとか…。
ちなみに、多くの女性達はサトシと一緒に寝たがっていたとか…。ある意味、ロシア軍バルチック艦隊より恐ろしい。

12 カントーリーグ編 決着!サトシVSオリビエ!

カントーリーグ9日目の最終日。ポケモンスタジアムの観客席は超満員。そしてVIP席には各地方のチャンピオン(トーホクチャンピオンは除く)と四天王とジムリーダーの姿があり、他にもモニカ、レベッカ、オルハ、イーシャ、リル、リサの姿もある。

「え?カレンさんはトーキョーシティに?」

レッドはモニカと会話している。

「ええ。なんだか用事ができたって言っていたからね」
「それは残念ですね」

実は2人は知り合いである。ちなみに、レッドは18歳。

(言えるわけないじゃない…!ロシア軍が日本に攻撃してくるかもしれないからその対応に当たっていると言ったらパニックになっちゃうじゃない…!)

この事実を知るのはモニカ一人。パニックになると考えて明かすことができないでいた。判断は正しい。

「しかし、しばらく見ないうちにあいつ強くなりましたね。そして女の子にはモテている。男として羨ましいかぎりですよ」
「ええ。モテすぎるのもちょっとね」
「モニカさんのブラコンも治さないと」
《バキッ!!》

その瞬間、モニカの鉄拳がレッドの脳天に直撃。痛がっているレッドである。

「なにか言った?」
「いえ…なんでもないっす…」

モニカにとってブラコンは禁句である。

「なんだ…まだブラコンを治してないのかモニカ…?」
「……………」

そのとき、鋭い眼光の持ち主にして絶世の美女が現れた。その美女は紅蓮のごとく燃えるような赤い目をしている。モニカにとってその声は聞き覚えがあり、冷や汗がダァーっと流れ始めた。声がした方向にモニカは振り向くと…。

「久しぶりだなモニカ」
「ヴェロニカ大元帥閣下!!?」

地球連邦軍大元帥にしてモニカとカレンの上官ヴェロニカ・シュヴェルトラウテが現れた。このときの服装は軍服でなく私服姿である。

「どうしてここに?」
「暇だからきたのだ」
「ここ、許可がないかぎり立入禁止となってるんですけど」
「ああ。わたしが連邦軍大元帥と明かしたらすんなり通してくれたぞ」

VIP席にまできた理由である。

「それでレッド、モニカのやつはまだブラコンを治してないのか?」

レッドに聞いた。

「ええ。フーリーの事件があってから、もうべったりと…」

と、事情を話す。2人は顔見知りのようだ。

「フーリー?ああ。サトシの対戦相手でフーパを使った国際指名手配犯か。それは大変だったな。そんなことはどうでもいいが、オルハとリル、モニカのブラコン度はどのくらいか?」

ヴェロニカはオルハとリルに聞いた。オルハとリルとも知り合いである。

「サトシの童貞を奪いました」

と、オルハは言うと…。

「ほう、最後の一線を越えてしまったか」

ヴェロニカはモニカを睨んだ。

「血はつながっていないので問題ありません」
「まあそうだな。だがお前もサトシではなく他の男を作ったらどうだ?」
「サトシがいるので作りません。そもそも大元帥も人のこと言えないのでは?行き遅れたままアラサーに突入して…」
《バキッ!!》

行き遅れとアラサーというキーワードに反応して、ヴェロニカはモニカの脳天に拳骨をぶちかました。モニカは死ぬほど痛がっている。

「誰が行き遅れでアラサーだと…?」
「す…すいません~…」

そして、ヴェロニカはモニカのほほをつねり始めた。
この光景を目の当たりにしている人達は唖然とした表情になっていた。世界チャンピオンと称されたモニカが一人の女性に恐れているということに、誰も想像できなかったようである。

「誰なのあの人?」

シロナはレッドに聞いた。

「ヴェロニカ・シュヴェルトラウテさん。地球連邦軍大元帥でモニカさんの上官に当たる人で、アメリカ大陸に君臨する四皇の一人のポケモンマスターです」
「「「!!!??」」」

ヴェロニカがポケモンマスターであるという事実を聞いて、みんなは驚愕を隠せなかった。

「俺は一度だけ、モニカさんとヴェロニカさんのフルバトルをみましたが、結果はヴェロニカさんが圧勝。6対0でモニカさんがボコボコにされました」

と、話すと…。

「ちょっとレッド君!その事実だけは明かさないで!」

モニカに突っ込まれた。

「別に恥ずかしいことじゃないでしょう」

と、レッドは少し笑みを浮かべてこう話した。

「あの…」

そのとき、エリカが恐る恐るとヴェロニカに声をかけた。

「タマムシジムのジムリーダーのエリカと申します。カレンさんからヴェロニカさんについて、少しですが話を聞きました。サイン、もらえないでしょうか…?」

しかもご丁寧に色紙と黒のマジックペンをヴェロニカに差し出す。

「ちょっとエリカちゃん、ヴェロニカ大元帥の機嫌が悪そうだから、殺されないうちに離れたほうがいいよ」

と、モニカは忠告するが…。

「誰が機嫌悪いだと?わたしはそんな短気ではない」

ヴェロニカに突っ込まれた。

「…違うんですか?」
「当たり前だバカモノ。わたしが年中無休機嫌悪くしていると思っているのか?これでもポケモンコーディネーターだ。観客に機嫌悪そうな表情を見せるほど愚かではない」
「「「ええぇー!?」」」

見た感じ武闘派そうな人が、実はポケモンコーディネーターであることに、その事実を知らないみんなは驚愕を隠せなかった。
そのとき、ヴェロニカはモニカが座るVIP席の椅子に腰を下ろす。そこわたしの席と言おうとしたモニカだが、これ以上言うと殺されかねないので、あえてとどまった。
ヴェロニカはエリカの求めに応じて色紙にサインを書いた。

「ありがとうございます」

ポケモンマスターのサイン、一生に一度あるかないかの機会である。

「あの…僕もお願いしていいでしょうか…」

ダイゴさんもである。

「男は嫌いだから断る」
「ガーン!!」

ヴェロニカに断れてしまった。これにショックを受けるダイゴ。

「ああダイゴくん。大元帥は男嫌いの女好きのレズだから、女しかサインしてもらえないのよ」
「…そうなんですか…?」

と、ヴェロニカがサインを断った理由をモニカはダイゴに話す。
その後、女性を中心に、ヴェロニカにサインを求めたのはいうまでもない。

 

そしてバトルフィールド。サトシとオリビエがそれぞれの入口から現れてトレーナーボックスに入る。この瞬間、サトシファンとオリビエファンの女性達が熱狂的かつ声を上げ始める。
サトシの傍にピカチュウがいることから、ピカチュウを使用するようである。ちなみに、傍にロトムがいる。

「会いたかったよサトシ。君とのバトル、楽しみにしていたんだ。今までの相手はつまらなかったからね」
「それじゃ、俺とのバトルを楽しんでくれ。今までの相手はつまらなかったんだろう?期待してもいいぜ」
「ホントに!?実は前にモニカさんから君のことを話してくれたんだ」
「お姉ちゃんを知っているのか!?」
「社交界の交流っていうのがあるんだ。そこで何度か顔を合わせてるよ」
「なるほど」
「それより、僕のことを知っている?」
「ああ。フランス王国第3王子オリビエ殿下だろう。リサとイーシャが話してくれたんだ。王族同士の付き合いで何度も顔を合わせているはずだ」
「うん、そうだよ。それより、オリビエでいいよ。言っておくけど、僕は波導使い。君から波導を感じるけど、まだ完全に覚醒したわけじゃないよね?」
「ああ。運がよければ覚醒するかもな。だけど、全力で行くぜ。お前が波導使いであろうと」
「それでいい。フランス王家の血筋を持つ者のみが使える波導術を披露してあげるよ」

オリビエとサトシはモンスターボールを手に取った。バトルフィールドは草原と決まった。
カントーリーグ最後のバトルが始まった。

「デオキシス!君に決めた!!」

サトシはいきなりデオキシス(ノーマルフォルム)を出す。観客達は少し動揺する。

「君に決めたよ!メタグロス!!」

オリビエはメタグロスを出す。相性的にはややメタグロスのほうが有利である。バトルスタート。

「メタグロス!『でんじふゆう』!!」

先制したのはオリビエ。メタグロスは『でんじふゆう』によって浮遊し始めた。

「『シャドーボール』!!」

デオキシスは『シャドーボール』を放った。

「『こうそくいどう』でかわせ!そして『コメットパンチ』!!」

メタグロスは『こうそくいどう』でかわす。そして『コメットパンチ』でデオキシスに攻撃。デオキシスはダメージを受けるもまだまだやれるって感じである。

「『アタックフォルム』にチェンジ!『サイコブースト』!!」

デオキシスはフォルムチェンジして『サイコブースト』を放った。しかし、よけようとしない。それどころか、オリビエは笑みを浮かべていた。

「『武装色の波導』!!」

そう口にすると、メタグロスの体全体が黒く染まった。そして『サイコブースト』を受けるも、ダメージを受けている気配がなかった。

「黒く染まった?」
「これが波導使いのバトルだ!『コメットパンチ』!!」

そしてメタグロスは『コメットパンチ』でデオキシスに攻撃を仕掛けるが…。

「『テレポート』でかわせ!」

デオキシスは消えるも…。

「『見聞色の波導』!!」

オリビエはそう叫ぶと、メタグロスは『テレポート』で姿を現わしたデオキシスをいとも簡単に発見。

「まずい!『ディフェンスフォルム』!『リフレクター』!!」

サトシは慌てて、デオキシスに『ディフェンスフォルム』と『リフレクター』を指示。デオキシスはフォルムチェンジして『リフレクター』を張るも…。

「貫く波導術!『ブリューナク』!!」

オリビエは手をかざして『ブリューナク』と叫んだ瞬間、メタグロスの『コメットパンチ』がパワーアップ。デオキシスはその攻撃を受けた。『リフレクター』は破壊され、吹っ飛ばされ、観客席の壁に激突。戦闘不能になった。

「デオキシス戦闘不能!メタグロスの勝ち!」

審判はメタグロスの勝ちを宣言する。

「…!?」

防御に特化したディフェンスフォルムのデオキシスをたった一発で戦闘不能になった。これについて、サトシは動揺を隠せなかった。サトシはデオキシスをボールに戻す。

「普通さ、ディフェンスフォルムのデオキシスがたった一発でやられるのはあり得ないことだよ。そのからくりを教えてあげる。審判、タイム」
「あ…うん…タイム!」

オリビエは審判にタイムを要求して、審判はそれを受け入れてタイムをかけて、一時中断となった。それを聞いた観客達はざわめき始めた。

「メタグロスがなぜ黒くなったのか、それは武装色の波導を纏わせたからだ」
「武装色の波導…?」
「武装色の波導は、いわば見えない鎧を着るような力。その鎧が固ければ固いほど、その分の攻撃力に転じる。武器に纏わせることもできるし、ポケモンと同調させることで、そのポケモンに纏わせることができる。その結果、攻撃力と特殊攻撃力を増幅させるだけでなく、防御力と特殊防御力も増幅させることできるというわけだ。どれくらい増幅させられるかは波導使いの力量にかかっている。次は見聞色の波導についてだ」
「見聞色の波導…?」
「見聞色の波導は相手の気配をより強く感じる力。その力が高まれば、視界に入らない敵の位置と数を把握できるし、さらには相手が次の瞬間になにをしようとしているかを読み取ることができる。ちなみに、見聞色の波導を鍛えすぎると、わずかだけど未来が見えるという話だ。最後に僕がやったからくりについてだ。僕がデオキシスを倒すときに使ったのは『ブリューナク』と呼ばれる波導術」
「ブリューナク…」
「ブリューナクはフランス王族の血を引く者しか扱えない波導術。効果は攻撃対象のポケモンの防御力と特殊防御力を無視し、さらに『まもる』と『リフレクター』と『ひかりのかべ』を破壊する貫通効果を持つ」
「そうか!それでディフェンスフォルムのデオキシスの防御力と特殊防御力をゼロにしたのか!?」
「そういうこと。そういえば、武装色と見聞色を知らないの?」
「ああ。お姉ちゃんから、まず波導を完全にコントロールする特訓を始めるようにと言われたんだ。そこまで教わってない」
「特訓を始めたのは?」
「約3ヶ月前から」
「う~ん…僕が武装色と見聞色を完全に会得するのに1年半ぐらいかかったからね…。無理もないよ。武装色と見聞色を会得するのに、平均的に2年かかるといわれているから、恥ずかしく思うことはないよ」

オリビエは波導使いの戦い方についてサトシに解説する。オリビエは波導使い。しかし、サトシは波導使いとして完全に覚醒していない。

「ありがとなオリビエ。それでも俺は勝ちにいくぞ」
「今の君じゃ波導使いである僕には勝てないよ」
「そうでもないさ。普通の人間でも波導使いに勝っているという前例があるからな。その前例に従ってバトルする!」
「たしかにそうだね」

サトシは改めて闘争心を燃やす。

「審判、プレイを」
「プレイ!」

オリビエは審判に伝えると、審判はプレイを再開。

「ピカチュウ!頼む!!」
『ピカ!!』

サトシはピカチュウを出す。

「サトシ、ピカチュウ出すなんて舐めてるの?」

オリビエは唖然とした表情になった。

「安心しろオリビエ。俺のピカチュウは過去に、カイリューとバンギラスとメタグロスを倒したことがあるから」
「嘘っ!それが本当なら、全力を出すよメタグロス!」
『メタ!!』

ピカチュウが600族のポケモンを撃破してきたことを知ったオリビエは驚くも、闘争心を燃やす。バトルスタート。

「ピカチュウ!『10まんボルト』!!」
「『コメットパンチ』!!」

ピカチュウとメタグロスの技が激突して爆発した。

 

一方、観客席…。オリビエの口から波導使いの存在とその戦い方を聞かされて、今でも動揺している観客もいる。波導使いという言葉を知っている観客はいるが、ほんの一部でしかない。
ショータ達がいる観客席…。

「道理で手も足も出ませんでしたよ…」
「ていうか、反則じゃないのか?」
「ルールには問題ないとされています」

ショータは改めて波導使いの強さを知ることになる。ティエルノの言うとおり、たしかに反則に等しいのだが、トロバがいうには問題ないそうだ。

 

一方、VIP席…。

「まさかオリビエ王子が出てくるとは思わなかったらね。あのとき、ちゃんと武装色と見聞色を教えておけばよかったわ」

サトシに波導の使い方を教えたモニカでさえ後悔している。

「心配するなモニカ。土壇場で覚醒というのがあるだろう」
「大元帥…」

そんなモニカにヴェロニカは話す。

「ああそうそう。落ち着いたらマサラタウンのお前んちにしばらく厄介になるからそのつもりで」
「はい!?」

と、ヴェロニカの言葉にモニカは驚愕した。

「うち、せまいですよ!?」

モニカは拒否するが…。

「前来たときはせまいと感じなかったが?そもそも2階建ての100坪で6LDKの新築住宅建てているのだろう。問題ないだろう」

ヴェロニカはこう述べる。

「さらに迎賓館までこっそりと建てたそうじゃないか。お前はマサラタウンにどれだけ家を建てれば気が済むのだ?マサラタウンからモニカちゃんタウンにするのか?」
「「「モニカちゃんタウン…」」」
「それだけじゃないぞ。軍事施設の一部を私物化して、その一室を「モニカちゃんのかわいいポケモンルーム」と名付けてかわいいポケモン達と戯れていたではないか」
「あの…わたしのかわいいポケモン達は…」
「あのかわいいポケモン達はわたしが引き取った。かわいく育てているから安心せよ」
「この年増女!!」
「誰が年増女だ!!上官侮辱罪で叩き切ってやる!!!」
「いやーー!!」
「待て!この小便臭い小娘がー!!」

モニカに年増女呼ばわりされたヴェロニカは、空間から剣を顕現して、それを手に取って、逃げるモニカを追い掛け回し始めたのであった。

 

一方、バトルフィールド。

「ピカチュウ!『エレキボール』!!」

ピカチュウはメタグロスに向かって『エレキボール』を放った。メタグロスは攻撃をまともに受けて戦闘不能になった。

「メタグロス戦闘不能!ピカチュウの勝ち!」

審判はピカチュウの勝ちを宣言。同時に会場は盛り上がった。

「マジ…?」

オリビエはピカチュウの強さに唖然としていた。こちらは武装色と見聞色の波導を使ったにもかかわらず…。そして、オリビエは気を取り直して、メタグロスを戻して次のポケモンを出す。

「君に決めたよ!フライゴン!!」

フライゴンを出してきた。

「ピカチュウ、戻って休んでくれ」

サトシはピカチュウを戻す。相手は地面とドラゴンなので、判断は妥当である。

「グライオン!君に決めた!!」

サトシが出したポケモンはグライオンである。バトルスタート。

 

一方、セレナとエルとサナがいる観客席。

「サトシがんばれー!!」
「負けないでサトシー!!」
「そこよグライオン!!」

3人は熱心に声援を送っている。

 

戻ってバトルフィールド。

「フライゴン!『りゅうせいぐん』!!」

オリビエは勝負に出た。フライゴンは『りゅうせいぐん』を放った。上空から地上に向けて、次々と降り注いでいく。

「グライオン!かわして『ハサミギロチン』!!」

グライオンは『りゅうせいぐん』の弾丸を次々とかわしてフライゴンに接近して『ハサミギロチン』を放った。フライゴンは『ハサミギロチン』を喰らって戦闘不能になった。『ハサミギロチン』は一撃必殺の技で、どのようなポケモンでも、これをまともに喰らえば必ず戦闘不能になる。

「フライゴン戦闘不能!グライオンの勝ち!」

審判はグライオンの勝ちを宣言。同時に会場は大盛り上がり。オリビエはフライゴンを戻して次のポケモンを出す。

「君に決めたよ!クレベース!!」

次に出したポケモンはクレベース。重量級のポケモンである。相性ではクレベースが有利である。バトルスタート。

「グライオン!『ストーンエッジ』!!」
「こっちも『ストーンエッジ』!!」

互いのポケモンは技を放って激突。爆発する。

「『こうそくスピン』!!」
「飛べ!」

続けてクレベースは『こうそくスピン』でグライオンに迫る。グライオンは飛んでかわす。

「『ギガインパクト』!!」

さらに『ギガインパクト』でクレベースに攻撃。

「『こおりのキバ』!!」

クレベースは『こおりのキバ』で仕掛けようとするが、いつの間にかグライオンの姿がなかった。それどころか、『ギガインパクト』の反動を利用して、クルクルと回転しながら距離を取って後退した。

「とどめをさす!『ハサミギロチン』!!」
「同じ手は通用しない!『ゆきなだれ』!!」

グライオンは『ハサミギロチン』の態勢を取ってクレベースに攻撃を仕掛けるも、『ゆきなだれ』で対応される。グライオンは効果抜群の技を受けて戦闘不能になった。

「グライオン戦闘不能!クレベースの勝ち!」

審判はクレベースの勝ちを宣言する。同時に会場は盛り上がりをみせる。サトシはグライオンを戻して次のポケモンを出す。

「ルチャブル!君に決めた!!!」

次に出したのはルチャブル。出てきた瞬間にカッコよくポーズを決めた。バトルスタート。

「『ゆきなだれ』!!」

先制したのはクレベース。

「かわして『とびひざげり』!!」

ルチャブルは攻撃をかわしながらクレベースに『とびひざげり』を仕掛けた。クレベースは効果抜群のダメージを受けたが、まだピンピンしている。

「『ストーンエッジ』!!」

クレベースは『ストーンエッジ』を放った。ルチャブルは攻撃を受けるが、まだまだピンピンしている。

「とどめだ!『こうそくスピン』!!」
「まだまだ!『フライングプレス』!!」

オリビエは勝負に出た。クレベースは『こうそくスピン』で突撃するが、ルチャブルは『フライングプレス』で対応する。両者の技が激突。結果は、クレベースが戦闘不能になった。

「クレベース戦闘不能!ルチャブルの勝ち!」

審判はルチャブルの勝ちを宣言。同時に会場は盛り上がった。オリビエはクレベースを戻す。

(まずい…。波導使いとして覚醒していないにもかかわらず、まさかサトシがここまでやるとは……。もし波導使いに覚醒したら……僕達ヨーロッパ勢のポケモントレーナーにとってかなりの脅威となる…!それどころか…頂点に立つ可能性も十分あり得る…!ここから先は……容赦しない…!)

オリビエは改めてサトシの脅威を感じ始めた。

「君に決めたよ!ドンガラス!!」

ドンガラスを出してきた。ルチャブルはそのまま。バトルスタート。

「ルチャブル!『からてチョップ』!!」
「こっちは『つじぎり』!!」

お互いの技が激突。パワーは互角である。

(なんだ…?相手の動きが読める……これが見聞色…じゃあ武装色は…?考えるの面倒だ!イメージだイメージ!)

サトシはなにか掴んだようだ。

「ルチャブル!おれを信じてくれ!お前に波導を与える!!」
『ルチャ!』

波導を使おうとしている。

「そうはさせるか!武装色!『ブレイブバード』!!」

オリビエはドンガラスに武装色の波導を纏わせて『ブレイブバード』を指示。

「『フライングプレス』!!」

サトシは『フライングプレス』を指示。そのとき、ルチャブルの体が黒く染まった。

「武装色の波導!?」

武装色の波導である。これにはオリビエも驚く。互いのポケモンの技が激突。するとドンガラスが吹っ飛ばされて地面に倒れて戦闘不能。

『ルチャーー!!』

ルチャブルは雄叫びをあげた。見たか!と言わんばかりの雄叫びである。

「ドンガラス戦闘不能!ルチャブルの勝ち!」

審判はルチャブルの勝ちを宣言。

「……まさか………」

オリビエは動揺している。ここまで追い詰められるとは予想できなかったからである。オリビエは次のポケモンを出す。

「頼む!カメックス!!」

次に出したのはカメックス。バトルスタート。

「ルチャブル!体力を削られるだけ削るんだ!『シザークロス』!!」
「なめるな!『グロウパンチ』!!」

ルチャブルとカメックスの技が激突。カメックスの技が勝り、ルチャブルは戦闘不能になった。

「ルチャブル戦闘不能!カメックスの勝ち!」

審判はカメックスの勝ちを宣言。サトシは2タテしたルチャブルを労いながらボールに戻して、次のポケモンを出す。

「ゲッコウガ!君に決めた!!」

サトシはここでゲッコウガを出す。バトルスタート。

「カロスリーグのデータにあった厄介なポケモン…。シンクロ率を高めることでフォルムチェンジする特殊なポケモンか……カメックス!メガシンカ!!」

オリビエはここでカメックスをメガカメックスにメガシンカさせる。バトルスタート。

「俺達はもっともっと強く!行くぞ!!」

サトシとゲッコウガが構えた瞬間、ゲッコウガの体に水が纏い始めた。纏った水が巨大な水手裏剣となって背中に背負うだけでなく姿も変わった。ユリーカ曰くサトシゲッコウガである。キズナ現象によるメガシンカ、というよりフォルムチェンジ。サトシとゲッコウガがシンクロすることにより初めて成せると言われているが、結局は謎に包まれたものである。
この光景に人々は驚きと感心を持つ。

「カメックス!『ハイドロカノン』!!」
「ゲッコウガ!『みずしゅりけん』!!」

お互いに放れた技が激突して爆発する。

「『いあいぎり』!!」

サトシゲッコウガは『いあいぎり』で仕掛ける。メガカメックスはダメージを受ける。

「なんてポケモンだ。…卑怯だけどあれを使わないと勝てない…」

オリビエは追い込まれた。

「さらに『つばめがえし』!!」

サトシゲッコウガは追い打ちをかける。このままだとメガカメックスは倒れる。次のポケモンでも勝てる見込みはない。
そして、オリビエは秘策に出た。オリビエは自然とそのまま顔を横に振り向くと、サトシはつられて、オリビエが振り向いた方向に顔を向ける。観客やVIPの人達も同様である。

「『グロウパンチ』!!」
「しまった!!?」

一瞬の隙を突いたメガカメックスはサトシゲッコウガに渾身の一撃を込めた『グロウパンチ』を放った。この一撃によってサトシゲッコウガは戦闘不能。同時に姿が戻る。

「ゲッコウガ戦闘不能!カメックスの勝ち!」

審判はカメックスの勝ちを宣言。

「ちょっとオリビエ!卑怯じゃないのか!?」

サトシは抗議するが…。

「こんな古典的な罠に引っかかった君が悪いけど」
「うぐっ…」

オリビエに言い返され、返す言葉が見つからなかった。

「ちなみにこれ『よそみ』と言って、モニカさんが編み出した卑怯の中の卑怯の技でもある」
「お姉ちゃん!どういうことだよこれ!?それでも世界チャンピオンなのかよ!?」

『よそみ』を編み出したモニカにサトシは猛抗議するが…。

「うっさいわね!もし負けたらピカチュウをわたしのペットポケモンにするからね!」

拡声器を持って逆に言い返された。

「鬼ー!そんなんだから恋人できないんだよ!」
「わたしの恋人はサトシで十分だ!血はつながってないから問題ない!」
「いやだよ!お姉ちゃんの恋人になったらあの世に行きそうだ!」
「ふざけんな!やっぱり負けたらサトシ、あなたのかわいいポケモン全部いただくからね!勝ったらお姉ちゃんの恋人になること!」
「勝っても負けても俺が不幸になるの変わんねえじゃねえか!」

そして、姉弟の口喧嘩が始まった。

「サトシ!負けたら地獄の特訓が待っているから覚悟しろ!!」
「ヴェロニカさん!どうしてそこに!?」
「勝てたら褒美やるから細かいこと気にするな!試合に集中せよ!」

さらにモニカからヴェロニカに代わった。サトシは彼女を知っているが、その苛烈さもサトシ自身が知っている。負けたら明日の朝日が拝めるかどうかもわからない。
ちなみに、サトシゲッコウガがダメージを受けるとサトシにダメージを受けるという仕組みになっているが、こんな状態なのでダメージもくそもない。
気を取り直して続行。

「リザードン!君に決めた!!」

リザードンを出して…。

「メガシンカ!!」

メガリザードンXにメガシンカさせる。バトルスタート。

「リザードン!『かえんほうしゃ』!!」
「カメックス!『りゅうのはどう』!!」

お互いの技が激突。パワーは互角。

「『ドラゴンクロー』!!」
「『グロウパンチ』で迎え撃て!!」

さらに接近戦。この調子が続いて1時間が経過。メガリザードンXとメガカメックスはまだ戦っている。

「まずい!サトシが波導使いに覚醒しちゃった!しかも僕の波導もかき消される!?」

どうやらサトシはこのバトルで波導使いに覚醒して、さらにオリビエの波導をかき消す。バトルの中でサトシは成長した。

「まさかアーロンの子孫とはね。ソフィとマルグリットと同類だとは……一気に決める!『ハイドロカノン』!!」
「まだだ!『ブラストバーン』!!」

メガリザードンXとメガカメックスはそれぞれ、渾身の一撃を込めた技を互いに向けて放った。双方の技が激突することなく、相手に着弾する。攻撃を受けたメガリザードンXとメガカメックスは倒れて戦闘不能。同時にメガシンカが解ける。

「リザードン!カメックス!共に戦闘不能!」

審判はリザードンとカメックスの戦闘不能を宣言。同時に会場は大盛り上がりをみせた。
サトシとオリビエはそれぞれのポケモンを戻して、最後のポケモンを出す。

「また頼むぜピカチュウ!」
『ピカ!!』

サトシはピカチュウを出す。

「君に決めたよ!ビクティニ!!」

オリビエはイッシュ地方の幻のポケモンであるビクティニを出す。最後のバトルが始まった。

「(Zワザを取っておいてよかったぜ…!)ピカチュウ!『10まんボルト』!!」
「(もう波導は切れて使えない…!)ビクティニ!『かえんだん』!!」

ピカチュウとビクティニは互いに向けて技を放った。技が激突して爆発。互角である。

「(出し惜しみはしない…!)『Vジェネレート』!!」
「『でんこうせっか』で接近して『アイアンテール』で打ち上げろ!!」

ビクティニは『Vジェネレート』を出して突撃するも、ピカチュウは『でんこうせっか』のスピードを利用して接近し、ビクティニを『アイアンテール』で打ち上げる。

「『エレキボール』!!」

さらに『エレキボール』を放ってビクティニに着弾。地面に落ちて大きなダメージを受けるも立っている。

「とどめだ!!」

そしてサトシはZリングを構えた。Zパワーがピカチュウを纏い始めた。

「これが俺達の!全力だあぁっ!『スパーキングギガボルト』!!」
「まだだ!『オーバーヒート』!!」

ピカチュウはZワザを放ち、ビクティニは『オーバーヒート』を放った。ピカチュウのZワザが『オーバーヒート』を打ち消し、そのままビクティニに着弾。ビクティニはそのまま倒れて戦闘不能になった。ピカチュウは立っている。

「ビクティニ戦闘不能!よって勝者はサトシ選手!」

審判はビクティニの戦闘不能を宣言して、サトシの勝利を宣言する。
この瞬間、カントーリーグ・セキエイ大会の優勝者はサトシとなった。同時に会場は大盛り上がり。とくにサトシ大好きな女の子達は歓喜に沸いた。アローラ組に関しても、最後にサトシがZワザを決めたことについて、喜びを隠せなかったという。

「やれやれ。完敗だよ」

そのとき、オリビエはビクティニを抱き上げてサトシに近づいた。

「だけど、悔しくないさ。次に戦うときは絶対に負けないからね」
「望むところさ」

オリビエとサトシは握手を交わすと、会場はさらに盛り上がった。

『緊急速報です!』

そのとき、会場の巨大なモニターが切り替わった。緊急速報という言葉にみんなは静かになった。

『ロシア連邦が突然、日本に対して宣戦を布告!シンオウ地方は現在、ロシア軍の大規模な侵攻を受けており、国防軍は対応していますが陥落するのも時間の問題です!それだけでなく、ホウエンとジョウトとトーホクとセトグニ!このカントーにまでロシア軍の部隊が出現したとのことです!みなさん、今すぐ避難を……!』

ロシアが日本に宣戦布告。モニター画面が突然プツンと切れた。

「ロ…ロシア軍だって…!?」
「なんでいきなり…!?」

このニュースを聞いた観客達は動揺を隠せなかった。

「避難はさせない…そんなことはあたしが許さない…!」

そのとき、ロシア軍の軍服を纏ったロシア人の女性が空間転移で会場のど真ん中に姿を現した。同時に上空に、ロシアの国旗を掲げた巨大戦艦が1隻現れた。

「何者だ!?」

サトシは聞いた。

「あたしはロシア軍大尉カテリーナ・ベススメルトノワ・チフォネエジ。カントー地方制圧部隊を指揮するもんや」

と、女性は指を鳴らすと、上空の巨大戦艦から、都市制圧用の機動戦車が出撃して、次々と会場に着地する。会場に着地した起動戦車は全部で6機。機動戦車とは、先ほど説明したように都市制圧用を想定して開発されたロシア軍自慢の半人型機動機体。全長は約4m。両肩に重機関銃、右手には巨大なチェーンソー、左手にはパイルアンカーという人を殺すことに特化した兵器を搭載されている。
さらに会場に、武装したロシア軍兵士が次々と現れた。

「目的はなんだ!?」

サトシは聞いた。

「そんなの言えるもんか。トーキョーシティにある無限稼働機関クリエイションドライブの設計図とか、ロケットグループを武力で制圧とか、ヴァイタリンスグループが主導しているとか、サトシ君を拉致ってニャンニャンするとか、そんなの言えるもんか」
「……ちゃっかり目的を言ってるんですけど…」
「「「……………」」」

ロシア軍は機密性が高いとされる正規軍だが、このカテリーナの女性、ロシア軍の目的を全部言ってしまった。これに唖然するロシア軍と人質にされそうになる観客達であった。

「サトシを拉致ってニャンニャンするってどういうことなの!?」

しかもモニカ、拡声器を使ってカテリーナに問いかけた。

「そんなの言えるもんか。あたしの親友のヴァシリーサがベッドの上でイチャイチャしたいとか、そういうことを言えるもんか」
「……あんた本当にロシア軍の軍人なの…?目的をバラしてどうすんの…?」
「しまったーーー!!!」

口が軽いカテリーナである。指摘されて自覚し始めたカテリーナは後悔の念を叫んだ。そしてロシア軍は思った。こんなのが上官で大丈夫なのだろうかと…。恥ずかしくて逃げ出したいと思っていた。
そのとき、ヤマブキジムのジムリーダーであるナツメが動いた。自身が持つ超能力で機動戦車をすべて無力化して圧縮させてペシャンコにする。

「「「!!?」」」

これには驚いたロシア軍兵士である。

「「「取り押さえろーーー!!」」」

観客達も勇気を出して、会場を制圧しつつあるロシア軍兵士をすべて取り押さえた。直後、警察組織が駆けつけ、ロシア軍兵士をすぐに拘束する。
動くまでもなかったモニカとヴェロニカである。そして、ヴェロニカは動いて、上空に飛んでいる巨大戦艦に向かって右腕をかざした

「破壊!」

と、ヴェロニカは口にすると、巨大戦艦が散りになって消えた。爆散せず、正確には消滅である。この光景を目の当たりにした観客達は驚愕する。
ヴェロニカが行ったのは、『破壊』という属性を持った波導を利用した波導術。ポケモンマスターの称号を持つ者しかできない波導術である。イメージとしては、ドラゴンボール超の破壊神が使う『破壊』という技である。そのままだが…。波導にも種類があるという。

「げぇ!?ババア!!」

カテリーナはヴェロニカがいると知って驚いた。ババア呼ばわりして…。しかも、モニカとリルとオルハは笑いを堪えていたとか…。

「誰がババアだ!それより貴様、わたしとモニカがいることを知って襲撃したのは褒めてやる!」
「え?いたの?」
「…貴様……どこの部隊に所属していた?」
「ロシア対外情報庁だけど?」
「諜報機関に所属していたのか!?貴様のような口の軽い軍人がよく諜報機関に配属されたな!」
「そ、そそ、そんなの関係ないでしょう!」
「会場に誰がいるのかを把握してから実行しろ!破壊してやる!!」
「いやだ!せめてサトシ君に処女を捧げてから…」

その瞬間…。

《チュドーン!!》
「きゅ~」

カテリーナが攻撃を受けて爆発して気絶した。やったのは…

「人の弟を汚そうとしやがって…」

スティンガーミサイルをぶっ放したモニカである。そのスティンガーミサイル、どこから持ち出したのかは不明。
ちなみにカテリーナは20代前半なのだが、彼氏いない歴=年齢の処女である。容姿と顔立ちは良い方なのが、彼氏ができない原因はそこにあるとか…。
だけど、ロシアが日本に宣戦布告して侵攻を始めたのは事実である。しかし、この会場から犠牲者どころか負傷者をゼロに抑えることができた。カテリーナがバカで助かったのは不幸中の幸いである。