03 アローラ勢VSロケット団!サトシの姉モニカ登場!

アローラ地方・ポケモンスクール…。その教室にみんなが集まっていたのだが…。

「さてクチナシさん、あなたとロケット団の関係をお聞かせください」
「いやその…なんていうか…」
「サトシがどうなってもいいのですか?」
「嬢ちゃん…それは悪役のセリフだよ…」

クチナシはリーリエとスイレンの取り調べを受けていた。クチナシとロケット団の関係性を知るために…。なんていうか、コミカルな取り調べしか見えない。

「でしたら、ロケット団が捕まえた島の守り神はどこにいるのですか?」

ライチは聞いた。

「月輪の湖だと聞いた。恐らく、そこにロケット団が捕まえたウルトラビーストもいるだろう。とはいえ、サトシの性格を考えると、脱走して、そこに向かうかもしれんな」

と、クチナシは情報をベラベラと話す。

「だが、今のお前達じゃ勝てん」

クチナシは言い切った。

「どうすれば勝てるの?」

マオは聞いた。

「島の守り神を助けて、ウルトラビーストの救出をお願いする。恐らく、そこにはタツミというロケット団幹部もいる。そいつに勝つためには、島の守り神が力を合わせなければならないし、お前達のZワザも必要だ。ガチで挑もうと思うな」

なんだかんだと言って、クチナシはアドバイスする。

一方、サトシはというと、現在はハンサムとリラと一緒に、ハウオリシティのホテルにいる。なぜここにいるかは不明。サトシは自分の出世を知って落ち込んでいる…と、思いきや…。

「月輪の湖にカプ・コケコ達がいるだと!?すぐに助けないと…!」
「そうだね!」
「あれリラ?ここで俺を止めるんじゃないのか?」
「サトシだったら止めても無駄だし、それに僕は欲しいのがある」
「それは?」
「タツミが持っているメタグロスナイト」
「じゃあ俺はキーストーンをもらおうかな」
「「ふふふふふ…」」

サトシとリラは黒い笑みを浮かべている。ロケット団幹部タツミから、キーストーンとメタグロスナイトを奪おうとしているからだ。

「悪の道に染まりそうな気が…」

ハンサムは危惧していたとか…。

夕方…。ウラウラ島の月輪の湖…。その中央にある祭壇に、カプ・コケコ、カプ・テテフ、カプ・ブルル、カプ・レヒレが特殊な装置で捕らえている。そして、その周りに多くのウルトラビーストが特殊な檻に閉じ込められている。

「ウルトラホールの反応が徐々に大きくなっている。準備はいいな?」

そして、ロケット団達がいる。この場を指揮するのはゼーゲル博士で、その補佐を務めるのはタツミである。アポロは不在、ムサシとコジロウとニャースは不在である。

「はい。メガシンカ部隊、準備せよ」
「「「はっ!」」」

タツミの指示を受けて、その部隊のロケット団員達は、メガシンカできるポケモン達を出して準備を整えた。
ゼーゲルは通信機を手に取った。

「こちらゼーゲル。マトリ、予定通りこちらに来るのだな?」

相手はマトリというサカキの秘書の女性である。ロケット団幹部という一面を持つ。

『はい。我がロケット団精鋭部隊マトリマトリックスは現在、アローラ地方に向かうために準備しています。それと、報告要件があります』
「なんじゃ?」
『プラズマ団がヴァイタリンスグループの私設武装組織エイナルフォースによって壊滅されました』
「なんじゃと!?」
『お嬢様からの情報で、エイナルフォースもかがやきさまを狙っているとのことです』
「まずいな…。予定より計画を早めるぞ」
『はい』

ゼーゲルは通信を終えて、通信機を懐にしまう。

「エイナルフォースが動いたのですか?」
「ああ。一刻も早く、かがやきさまを確保するぞ」
「はい」

タツミはゼーゲルとマトリの会話を聞いて、深刻な表情になった。
そんなときだった。どこからか『10まんボルト』が放たれ、カプ・コケコを捕らえている装置に直撃。その装置が破壊され、カプ・コケコが解放された。

「そこまでだ!」
「ロケット団!観念しなさい!」

サトシとリラとハンサムが現れた。
それだけじゃなかった。

「『ダイナミックフルフレイム』!!」
「『スーパーアクアトルネード』!!」
「『ワールズエンドウォール』!!」

それぞれのZワザが放たれ、島の守り神達を捕らえている装置に直撃し、ウルトラビーストを捕まえている檻も破壊された。守り神とウルトラビーストが解放された。やったのは、カキとスイレンとグラジオ、そして後方には、マーマネとマオとリーリエがいて、島キングのハラと島クイーンのライチ、さらにルザミーネとビッケとバーネットが現れた。
ただ、クチナシは不在である。

「役者が揃ったようじゃな。そして、イッシュ地方以来じゃな小僧」
「ゼーゲル!?」

ゼーゲルは冷静だった。なぜなら、この展開を想定していたからである。しかも、ゼーゲルはサトシの顔を覚えていた。

「サトシ、大丈夫ですか?」
「ああ」

リーリエがサトシの傍に駆け寄る。

「あなたがロケット団のゼーゲル博士ね」

ルザミーネはゼーゲルに話しかけた。

「いかにも。あなたがエーテル財団のルザミーネ代表だな」
「ええ。島の守り神とウルトラビースト達を解放させてもらったわ」
「そいつらはくれてやる。だが、少し遊んでもらおうか」

ゼーゲルは後ろに下がると、メガシンカ部隊のロケット団員がポケモン達(スピアー、ゲンガー、カイロス、チャーレム、ライボルト)を前に出した。そして、団員達は左腕につけているブレスレットにある紫のキーストーンに触れた。

「「「メガウェーブ!!」」」

そう宣言すると、ポケモン達が黒いオーラに包まれた。次の瞬間、ポケモン達がメガシンカした。これには驚くみんなである。

「あれは…メガウェーブ!?」

サトシはメガウェーブを知っている。

「メガウェーブを知っているとはな…」
「なぜそれを!?」
「決まっておろう。アソッド王国のジャービスが研究していたメガウェーブなどネオ神秘科学の技術を我がロケット団が手にしたのじゃ」
「なんだって!?」
「メガシンカを手にしたポケモン達の力…思い知るがいい!やれ!!」

ゼーゲルの宣言で、みんなとロケット団の戦闘が始まった。

「メタグロス!メガシンカ!!」

タツミはメタグロスを出して、メタグロスをメガシンカ。こちらはオリジナルのキーストーンとメガストーンである。

「サトシ君、メガウェーブとかネオ神秘科学とか、説明してもらえる?」

バーネットはサトシにネオ神秘科学についての説明を求めた。サトシは自分が知っていることを詳しく話す。メガウェーブはポケモンを強制的にメガシンカするシステム。

「島キングの力を見せてやりますぞ!」
「島クイーンの力を見せてあげるわ!」

ハラはハリテヤマを出して、ライチはルガルガンを出す。

「フーディン!メガシンカ!!」

リラはフーディンを出して、フーディンをメガシンカさせる。サトシとリラの相手は、タツミである。
メガフーディンとピカチュウはコンビネーション攻撃でメガメタグロスに挑む。しかし、攻撃があしらわれた。

「無駄だ!俺のメタグロスにそんな攻撃は通用しない!『コメットパンチ』!!」

メガメタグロスは『コメットパンチ』で仕掛ける。メガフーディンとピカチュウはこれを受けるが、まだまだやれるという感じである。

「面白くなってきたな」

タツミは黒い笑みを浮かべる。
ウルトラビーストは自分達に危害を加えたロケット団に攻撃を仕掛けるが、メガウェーブでメガシンカしたポケモン達に苦戦を強いられている。
そんなときだった。

「加勢するぜ!ワルビアル!」
「あたしも行くよ!ユキメノコ!」

クチナシとアセロラが現れた。同時に手持ちポケモンを出して、バトルに参加する。

「ほう、久しいなクチナシ」
「ゼーゲルの爺さんか…。爺さんが出てくるとは、マジなんだな」

しかもクチナシ、ゼーゲルとは顔見知りである。

「ならば…。ユキノオー!」

ゼーゲルはユキノオー出して…。

「メガシンカ!」

手に持っている杖に付いているキーストーンに触れて掲げた。ユキノオーは身に着けているユキノオナイトに反応して、メガユキノオーにメガシンカ。

「ちぃ…。メガシンカしてきやがったか。アセロラ、やるぞ」
「うん!クチナシおじさんが一緒なら!」

それでも、クチナシとアセロラは引かなかった。そして、二人はゼーゲルと対峙する。
一方…。

「無理矢理メガシンカさせてポケモンを操るとは…。非人道的行為ね」

ルザミーネはゼーゲルに対して苦言を述べる。

「なんとでも言うがいい。こちらは計画を早めなければならなくなったのでね」
「計画を早める?」
「ヴァイタリンスグループのエイナルフォースが動き出したのじゃ。プラズマ団を壊滅させてな」
「「「!!?」」」

ヴァイタリンスグループはロケットグループと同じゴッドファイブの一角で、ロケットグループと対峙しているロシアの強大な勢力。

「エイナルフォースが動いたのか!?」

クチナシは驚きの声を上げる。

「博士!大変です!」

ロケット団員が慌てた状態で現れた。

「日輪の祭壇にルナアーラと、黒いウルトラビーストが現れたという報告を受けました!」
「なに!?」

日輪の祭壇にルナアーラと黒いウルトラビーストが現れた…。それを聞いたゼーゲルは驚いた。

「ちぃ!日輪の祭壇に向かう!撤収するぞ!!」

ゼーゲルは撤退命令を出すが…。

「逃がすか!」

サトシは捕まえる気満々だったが、途中でタツミ達に立ちふさがれる。

「博士!今のうちに撤退を!我々はこいつらを引き受けます!」
「うむ!」
「メガシンカ部隊は俺に続け!」
「「「はっ!!」」」

ゼーゲルはメガユキノオーを戻し、ロケット団員達と一緒に、傍にあった大型ヘリコプターに乗り込み、ヘリコプターは飛び立った。

「最後まで俺達と付き合ってもらうぜ!」

タツミ達メガシンカ部隊はやる気満々だった。
だがそのとき、ウルトラホールが開かれた。現れたのは、ソルガレオというアローラに伝われし伝説のポケモンだった。これにはみんな驚く。

「ソルガレオ!?こんなときに…。メタグロス!『コメットパンチ』!!」

タツミはメガメタグロスでソルガレオに挑むが…。

『ガァーーー!!!』

ソルガレオは『メテオドライブ』で、攻撃を仕掛けてきたメガメタグロスを一撃で撃破。メガウェーブでメガシンカしたポケモン達もソルガレオの攻撃に倒れ、同時にメガシンカが解けた。

「く…くそ…」
『グルルルル…!』

追い詰められたタツミ達メガシンカ部隊。そして、今度はタツミ達が捕まった。
その後、アローラの警察が到着して、タツミ達を逮捕した。

「キーストーンはもらっていくぜ!」
「メタグロスナイトももらっていくよ!」
「そりゃねえぜ…」

同時にサトシは指輪タイプのキーストーン、リラはメタグロスナイト、それぞれタツミから奪うという形で手に入れた。キーストーンとメタグロスナイトを奪われたタツミは落ち込みつつ、ロケット団員達と共に、警察署に連行していった。
余談だが、リラはメタグロスを所持しており、前々からメタグロスナイトというメガストーンを欲しがっていたという。

「ソルガレオ、久しぶりだな!そして、助けてくれてありがとう!」

サトシはソルガレオとの再会を喜ぶ。ソルガレオはサトシに何かを語り掛けている。

「そうか。ウルトラビースト達を連れて行くのだな」
『ガル』
「頼むぜ」

その後、ソルガレオはウルトラホールを開いて、ウルトラビースト達を連れて、ウルトラホールの中に入っていった。

「「「サトシ!」」」

そんなとき、グラジオとリーリエ達がサトシのところにやってきた。

「ていうかリラさん、サトシを連れて酷いです」
「サトシと一緒にここまで来たことを褒めて差し上げますわ」

しかし、リーリエとスイレンはリラを睨んだ。だが、リラは余裕の表情をしている。

「こっちも任務だから仕方ないよ。でも、メタグロスナイトを手に入れたから良しとしましょう。サトシもキーストーンを手に入れたしね」
「「む~」」

と、リラは言う。そのサトシはというと…。

「我が心に答えよキーストーン!進化を超えろ!メガシンカ!って、カロスリーグで戦ったアランっていうトレーナーのセリフだぜ!」

キーストーンを持って、みんなの前でポーズを決めていた。アランがかわいそう…。

「だけど、メガストーンがないと、メガシンカできないんじゃないの?」

マーマネは指摘する。

「そうだな~…。プラターヌ博士に聞いてみるか?」
「「「プラターヌ博士?」」」

プラターヌ博士とは、カロス地方のポケモン研究者で、特にメガシンカについて熱心に研究している。
それから、みんなはウラウラ島のマリエシティのポケモンセンターに移動。サトシはポケモンセンターの電話機を使って、カロス地方ミアレシティにあるプラターヌ博士のポケモン研究所に連絡する。
ちなみに、カプ・コケコ達島の守り神は、それぞれの島に帰っていった。

『サトシ君じゃないか』
「お久しぶりです博士」
『久しぶりだね~。それにしても、イメチェンしたのかい?』
「そ…それはちょっと…」

サトシとプラターヌは久しぶりに会話するが…。

「久しぶりですねプラターヌ博士」
『ククイ博士じゃないですか。そちらはバーネット博士!いや~、研究発表会以来ですね。懐かしいです』

ククイとバーネットが割って入ってきた。しかも、互いは顔見知りである。
サトシはアローラで起きている出来事をプラターヌに説明する。キーストーンを手に入れたことについて…。

『まさかサトシ君がキーストーンを手に入れるとはね…』
「ゲッコウガがいない今、頼れるのはZワザと、このキーストーンの二つです。それで、メガストーンが欲しいと思って、それで連絡したんです」
『なるほどね…。どのようなメガストーンが欲しいかい?』
「そうですね…」

サトシは考えた。メガシンカできる手持ちのポケモンはあるものの、どれを選べばいいのかわからない。しかし、サトシはアランとカロスリーグでバトルしたことを思い出した。自分もリザードンを持っていると…。

「アランが持っていたリザードンのメガストーンが欲しいです」
『リザードナイトXだね。リザードナイトXなら今、手元にあるよ。アローラ地方のククイ博士の自宅でいいのかな。そこに発送するよ。届くまでには3日かかると思う』
「お願いします」
『頼まれました』

そして、通信が切れた。

「みなさん、ここにおられましたか」

エーテル財団のザオボーが現れた。

「どうしたの?」

ルザミーネは聞いた。

「日輪の祭壇に現れたルナアーラと黒いウルトラビーストについてですが、ロケット団から逃れ、ウルトラホールに逃げました」

日輪の祭壇にはロケット団がいて、現れたルナアーラと黒いウルトラビーストを捕獲しようとしたが、失敗に終わり、この二つはウルトラホールに逃げた。これを聞いたみんなは安堵したという。

「だが、再びルナアーラとウルトラビーストが現れるかもしれない」

ハンサムはこう話す。

「確かにな…。だが気になるのは、ヴァイタリンスグループの動きだ」

クチナシはヴァイタリンスグループについて話し始める。

「ヴァイタリンスグループはロケットグループと同じゴッドファイブの一角で、エイナルフォースという私設武装組織を有する。勢力はロケット団と同じだが、噂には、エイナルフォースの正体がロシア軍の特殊部隊だと言われている」
「「「ロシア軍!?」」」

ロシア軍という言葉にみんなは驚いた。

「仮にエイナルフォースがロシア軍の特殊部隊で、アローラ地方に潜んでいるとしたら、かがやきさまを狙ってくるに違いない、仮にかがやきさまが連中の手に落ちたら、戦争の道具として使われるのが目に見えているな」
「戦争って…そんなバカな…」
「第一…ヴァイタリンスグループがロシア軍を動かせるの…?」

ルザミーネとバーネットは動揺する。

「ロシア政府の大統領はヴァイタリンスグループの総帥エカテリーナの側近。つまり、エカテリーナがロシア政府の実権を握っているという形になる」

ロシアはすでにヴァイタリンスグループの傀儡となっていると聞いて、みんなは驚いた。

「そういえば、ゼーゲル博士は「計画を早めなければならなくなった」とか、「エイナルフォースが動き出した。プラズマ団を壊滅させてな」と…」

ルザミーネはゼーゲルの言葉を思い出して、それをみんなに説明する。

「それが事実だったら、エイナルフォースはアローラ地方にやってくるか、すでに潜伏しているかのどちらかだ」

クチナシはそう考えている。

「サトシが狙われる可能性は?」

リラは聞いた。

「十分に考えられる。あんちゃんがエイナルフォースの手に落ちたら、負けだと思ってもいい。しっかり守るんだぞ。じゃあな」
「クチナシおじさん!あたしも!」

と、クチナシとアセロラは去っていった。
気がついたら夜となり、みんなはポケモンセンターの宿泊施設を利用する。絶対に守らなければならない対象となっているサトシについてだが…。

「僕がサトシと一緒に寝るよ」

リラが名乗り出た。

「不潔です!それならわたくしも一緒に寝ます!」
「わたしも!」

しかし、リーリエとスイレンもリラに対抗して、サトシと一緒に寝ると名乗り出る。

「俺…グラジオ達と…」
「「「ダメ!!」」」

サトシはグラジオ達男子と夜を過ごそうとしているが、リーリエとスイレンとリラは拒否した。

「まあいいじゃない。サトシ君、その前にこれを渡すわ」

ルザミーネはサトシにあるものを手渡した。手のひらサイズの箱である。

「これは?」

サトシにはわからなかった。

「コンドームよ」

ルザミーネは平然と答えた。ほとんどのみんなはそれを聞いて、引いたような表情をしている。

「コンドームとは、どういうものなんですの?」

リーリエは知らなかった。ちなみにサトシも…。ルザミーネはリーリエに近づいて、コンドームについて耳打ちすると、リーリエは真っ赤になった。

「い…いりませんわ!サトシとそんな…やましいことを…!」

そして酷く動揺する。

「サトシ君はロケットグループの御曹司。必ず物にしなければダメよ」
「お母様ったら…」

別の方向に向かっているルザミーネである。なぜコンドームを持っているのかが謎である。

(ちっ…サトシに処女を捧げるチャンスだったのに…)

と、リラは心の中で悔しがっていたとか…。
夜…サトシとリーリエとスイレンとリラが利用している四人部屋…。四人は通常通りパジャマ姿になっており、傍にはロトムとベベノムとピカチュウがいる。

「だけど、リラが国際警察の一員になっているとは思わなかったな。バトルタワーを留守にして大丈夫なのか?」
「うん。クロツグさんっていうシンオウのタワータイクーンに任せているから大丈夫だよ」

とのことである。

「ところでリラさん、サトシのベッドから離れてもらえないでしょうか?」
「そうだよ。サトシ、迷惑じゃん」

リーリエとスイレンはリラに指摘する。なぜなら、サトシのベッドにリラがいるからである。

「サトシを守るためだよ。僕がサトシと一緒に寝ないでどうするの?」
「「むぅ~!」」

と、リラは国際警察という職権を乱用する。
そして夜、結局はみんな、自分のベッドで眠っている。スイレンとリーリエはスヤスヤと眠っており、サトシも同様に眠っているが、リラはなぜか起きていて、サトシのベッドの前にいる。しかもリラ、パジャマを脱いで下着姿となる。リラの下着の色は黒で統一されており、なんというか、大人の雰囲気を漂わせている。

「サトシ…僕の処女をあげるね…」

さらにリラは黒のショーツを脱いで、サトシのベッドの中に入る。
だが、次の瞬間…。

『プ~プルルプ~プリ~プ~プリ~プ~♪』

なぜかプリンの歌が聞こえてきた。

「なんでプリンの歌なの…?」

と、リラはプリンの歌で眠ってしまった。
実はこの歌は、カントー地方からアローラ地方にやってきた落書きプリンの仕業である。ポケモンセンターの屋上で歌っているのだが、なぜここで歌っているのかも不明である。

翌日…。

「「あーーー!!」」

リーリエとスイレンが大声で叫んだ。なぜなら、サトシとリラが一緒に寝ているからである。

「あれリラ…どうしてここに?」

サトシは寝惚けた表情で起きた。

「おはようサトシ…」

と、リラはベッドから出ると…。

「な…なんで下着姿なの…?」
「なんでパンツ履いてないんですの?」

スイレンとリーリエの指摘にリラは…

「あっ…!」

自分がショーツを脱いだ状態の下着姿になっていることに気づいた。サトシは顔を真っ赤にして、リラから顔を逸らす。

それから、ポケモンセンターのエントランス…。みんな集まっている。

「信じられませんわ!国際警察のリラさんがサトシに…あんな…あんないかがわしい行為をするなんて…!」

リーリエは相当にカンカンである。

「だから未遂だってば…。プリンの歌が聞こえて…それで眠っちゃったんだよ」

リラは説明する。

「あ~…プリンの歌聞こえたね…」

マオはこう述べる。
それから落ち着いた頃…。

「ロケットグループの御曹司であるサトシを守り切るには、あの人の力が欠かせません!」

気がついたら、リラはこの場を仕切っている。

『あの人とは誰ロト?』

ロトムは聞いた。

「全アメリカポケモンリーグチャンピオンマスターのモニカさん!」
「「「!?」」」
「あの人はロケットグループの令嬢としての一面を持っているし…。サトシのお姉さん…で、いいよね?」
「うん」

リラはモニカという全アメリカチャンピオンのモニカに頼ることを決めた。しかも、その人はサトシの姉である。

「モニカさんって、どんな人なの?」
「年収3億ドルを稼ぐ超セレブの生活をお聞かせください!」
「普段、どんな生活しているのか聞きたい聞きたい!」

それに反応するスイレンとリーリエとマオである。このときの3人は目を輝かせている。

「家にいるときはだらしないよ」
「「「はい?」」」
「だけど、部屋には物凄い高いものが飾ってあるし、俺も詳しくは知らないけど、モデルやらなにやらやっていて、それで気がついたら、こうなったんじゃないのかな」

サトシでさえ詳しく知らない。

一方、その頃…。ロケット団の秘密基地…。

「ミッションは失敗に終わりましたが、ソルガレオとルナアーラ、さらにルナアーラを追撃していた黒いウルトラビーストのデータを確保しました」
『データを得られただけでも十分な収穫だ。次のウルトラホールの出現までどれくらいかかるか?』
「確かなことは言えませんが、3日はかかるかと…」

アポロは通信でサカキに連絡している。このとき、アポロの傍にゼーゲルがいる。

『そうか…ならばわたしもアローラに赴くとしよう』
「サカキ様自らですか?」
『息子の顔が見たくなったのだよ』
「なるほど…。それでは、お待ちしております」

通信が終わった。

「全く…エイナルフォースには参ったものだな…。まさかこんなに早く動くことになるとは…」
「ヴァイタリンスグループもかがやきさまの力を理解しているからこそ、エイナルフォースを動かしたのでしょう。ジェネラルグループの動きも無視はできません」
「しかも、アローラにウィークリーグループの影響がある。にも関わらず、ウィークリーグループが動かないのは不思議じゃな」
「恐らく、ロケットグループとヴァイタリンスグループがアローラで激突すると予想し、疲弊したところで一気に動くのではないかと」
「漁夫の利か…」

ゼーゲルとアポロは会話をする。

「失礼します。お二方に報告があります」

そのとき、ロケット団員が現れた。

「実は……お嬢様がアローラに現れました」
「「えぇ!?」」

お嬢様がアローラに現れた…。それを知ったアポロとゼーゲルは驚愕した。

それから昼になった…。アローラ地方のメレメレ島にあるハウオリシティのリゾートホテル…。その屋外に並んでいるパラソルの中で、ビーチチェア(足を伸ばせて寛げる長い椅子)の上で寛いでいる美女がいた。その美女は長い金髪をなびかせているだけでなく、美貌とグラマラスな容姿を兼ね備える絶世の美女である。このとき、美女のお腹の上にエネコがいる。
美女が首に身に着けているネックレスにキーストーンがついている。メガシンカを使うようだ。

『ネ~』

エネコも寛いでいる。

「ふふ…サトシに会うのが楽しみ…」

と、美女はエネコを撫でながら微笑んでいる。
そんなときだった。

「へぇ~、話には聞いていたけど、さすが観光名所だね」
「だろう。初めてアローラに来たときは、サメハダーに乗って、ここで遊んだんだよ」

リラとサトシが来て、後ろにはマーマネ、カキ、リーリエ、スイレン、マオ、グラジオの計8人がいた。
ちなみに、ククイなど大人達はそれぞれどこかで落ち着いている。

「あれ…サトシ?それに…隣にいる女は誰なの…?」

そのとき、美女は怖い顔になって、ドス黒いオーラを漂わせ始めた。隣りの女とは、リラのことである。

「小さい頃、よくお姉ちゃんと結婚したいと言っていたのに…。サトシにわたしのファーストキスと処女を捧げて…サトシの童貞をもらって…それからそれから…。って、サトシの貞操が危ないわ。あの女を抹殺しないと…!」

美女はサトシに対していかがわしい妄想を抱きつつ、傍にあったバッグを手に取ると…。

「あれ…もしかして…お姉ちゃん?」
「?」

サトシに声をかけられた。美女が妄想に浸っているうちに、サトシ達のほうからやってきたという。

「サトシ~~~♪」
「うわっ!?」

美女は嬉しそうにサトシに抱き着いた。

「やっぱり…モニカお姉ちゃん?」
「そうよ」

その美女の名はモニカという。

「サトシのお友達?」

サトシの周りにいる少年少女達に気づいたモニカ。

「もしかして、全米チャンピオンのモニカさんですか!?」

リーリエは驚いた表情でモニカに聞いた。

「そう。アメリカ軍元帥にして、全アメリカポケモンリーグチャンピオンマスターで、サトシの姉のモニカよ」
「「「おお!!?」」」

モニカは自分の身元を明かすと、リーリエ達は驚いた。
その後、サトシ達はモニカと同席して談話していた。すでに自己紹介を済ませている。

「サトシの彼女…この中にいるの?」

しかし、モニカは目をギロリして、みんなというより女の子達を睨んだ。

「いえいえ…ただのクラスメイトです」

マオはこう答える。

「あなたはどうなの?」

モニカはリラに聞いた。

「えっとその……サトシと一緒に寝た仲です…!」
「サトシと…一緒に寝た…?」
(しまった…思わず口を…!?)

リラは思わず事実を零してしまい、モニカに睨まれている。

「さて…」
<カチャ>
(((えぇ~~~!!!??)))

しかも、モニカの手には拳銃が握られていた。明らかに、リラを殺す気満々である。それを見たみんなは心の中で叫びを上げた。
余談だが、彼女はアメリカ軍元帥として、拳銃の携帯が許されている。

「もしかしてモニカさんって…」
「ブラコン?」

リーリエとスイレンはこう話す。
実はモニカはサトシに対して、超絶のブラコンという一面を持つ。
それから数分後…。

「ピカチュウ~~~♪♪♪」
『ピカ…』

モニカはピカチュウを抱き上げた。

『ネエ~』
「ああごめんねエネコ、浮気しちゃって」

自分のエネコも抱きかかえる。

「かわいいポケモンが好きなんだな」
「なんか、親近感沸いちゃうかも」

カキとマーマネのコメントである。

「へぇ~…ロトムが喋るとはねぇ~…分解していいかしら?」
『それだけはやめてロト!!?』
「だって…気になるじゃない」
『ロトーーーー!!?』

モニカによって分解されそうになるロトムの命は風前の灯火だったという。

『ベー!』

そのとき、傍にいたベベノムがモニカの前に飛んできた。

「なにこれ?見たこともないポケモンだわ」

モニカでさえ初めて見るポケモンである。

「ベベノムっていう、ウルトラビーストなんだ」
「ウルトラビースト?異世界のポケモンってこと?」
「ウルトラビーストを知ってるの?」
「これでもアメリカ軍元帥よ。情報が腐るほど入ってくるからね」

ウルトラビーストについて知っているようだ。

「あのモニカさん、お願いがあって、あなたに会おうとしていたんです」

リラは本題に入る。

「サトシの彼女になりたいの?わたしが認めるとでも?」

しかし、モニカはギロリとリラをにらみつけた。

「いえ違います!」

リラは動揺しながらも、違うと答える。

「じゃあなに?」

モニカは改めて聞いた。

「自分は国際警察の一員ですが、ロケット団という組織だけでなく、ヴァイタリンスグループのエイナルフォースっていう武装組織がサトシを狙っているそうなんです。単刀直入に申します。サトシを悪の組織から守ってください!」

リラはモニカに対して頭を下げた。そのとき、モニカは真剣な眼差しになる。

「その様子だと、サトシの秘密を知っているようね?」
「ロケットグループの御曹司だと聞きました。ロケットグループの令嬢であるモニカさんならサトシを守れるかと…」
「その判断は正しい。エイナルフォース自体がやばいからね」
「やばいって…ヴァイタリンスグループの私設武装組織だと聞きましたが?」
「エイナルフォースは確かにヴァイタリンスグループの私設武装組織としての一面を持つけど、その正体は……ロシア連邦軍の特殊部隊よ」

エイナルフォースがロシア軍の特殊部隊だとは聞いていたが、事実だと聞いて、みんなは驚いた。

「エイナルフォースはソビエト連邦崩壊前の時代から存在していた特殊部隊で、多くの戦争に参加してきた。メンバー全員が戦争のプロといっても過言ではないわ」

しかも、エイナルフォースは多くの戦争に参加してきたという事実を聞かされ、みんなは驚愕した。

「だから、エイナルフォースはかがやきさまをゲットして、次の戦争に備えているというわけ」

モニカは「かがやきさま」についても知っている。

「しかも、三日は連中は動かないでしょう。表立って行動するバカじゃないしね。というわけでサトシ、ピカチュウを貸してもらうわ」
「ああピカチュウ!?」

結局はこうなる。サトシのピカチュウをモニカに奪われてしまったという。

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