02 サトシにとって驚愕的な真実

その後、サトシ達ウルトラガーディアンズはルザミーネとビッケとバーネットとククイと別れて、ポケモンスクールの秘密基地に帰還した。しかし…。

「「「ええぇ!!?」」」

秘密基地内は荒らされていた。さらに、ルザミーネのポケモンであるピクシーも拘束された状態である。この光景を目の当たりにしたみんなは驚きを隠せなかった。

「なによこれ…」

マオは驚きのコメントを述べる。その後、ピクシーはサトシ達の手によって解放されている。

『ない!ないロト!』

ロトムはなにか慌てている。

「どうしたのロトム?」

サトシは聞いた。

『ウルトラボールがひとつもないロト!!』
「「「ええぇ!!?」」」

ウルトラボールがなくなっている…。それを聞いたみんなは驚きの声を上げた。

「あっ!そうだ!」

マーマネはこのエリアにある端末を操作し始めた。

「なにしているんだ?」

カキは聞いた。

「監視カメラの映像だよ。これでなにかがわかるはずさ」

マーマネの言葉にみんなは理解した。その後、監視カメラの映像が出てきた。映像には、ムサシとコジロウとニャースが映っていた。

「ロケット団…」
「しかも…鮮やか過ぎる…」

サトシとスイレンはコメントを述べる。犯人はロケット団であることは判明できたが、あまりにも鮮やか過ぎていることに、みんなは驚いた。
その後、みんなはルザミーネ達に連絡を入れて、事情を話す。

『ウルトラボールが盗まれたですって!?』
『犯人はロケット団ですか…』

ルザミーネとビッケは驚きの言葉を述べた。

『そもそも、秘密基地にはそう簡単に侵入できるものじゃないぞ』
『ええ』

ククイとバーネットはそう話す。

「さっき、確認しましたけど、どうやらサイバー攻撃を受けたようなんです」

マーマネはさらに端末を操作して、この秘密基地にサイバー攻撃を仕掛けられたことを確認する。それを聞いたルザミーネ達は関心を抱く。ロケット団はここまで有能なのかと…。

「思い出した!」

サトシはなにか思い出したようだ。

『どうしたロト?』

ロトムは聞いた。

「イッシュ地方で旅をしていたときにロケット団が邪魔してきたんだけど、そのときのロケット団は超有能で……。しかも、ゼーゲルというロケット団の科学者だっけ?その科学者がロケット団を部下にしていたんだ」

サトシはロケット団に関する事情をみんなに話した。

『ゼーゲル…興味深いわね…。もしそれが本当なら、ゼーゲルという男が裏で引いているのかもしれないわね』

ルザミーネはゼーゲルに対して興味を抱く。

『ウルトラボールがない以上、ウルトラガーディアンズの活動をしばらく休止せざるを得ないわ』

バーネットはこう述べた。

翌日…。メレメレ島のどこかにある場所…。その場所はロケット団の秘密基地となっている。会議室には、アポロ、ゼーゲル、ムサシとコジロウとニャースの5名がいる。フリントは別の任務のため不在。

「ウルトラボールの解析を完了し、ウルトラボールの製造を開始した。それまでは、このウルトラボールでウルトラビーストをゲットするほかないじゃろう」

ゼーゲルは報告を述べる。

「我々の最終計画は『かがやきさま』を確保するのが目的。ウルトラビーストはあくまでも『かがやきさま』を確保する戦力に過ぎない。最終的には、このボールを使います」

アポロはあるモンスターボールを見せた。そのモンスターボールとは、マスターボールである。どんなポケモンでも必ずゲットできるという代物であるが、マスターボール自体が非常に高価なため、簡単に市場に出回らない。高価であるという理由もあるが、製造するだけでもかなりのコストがかかるのが最大の理由。

「よくボスがマスターボールを出してくれたものだな」
「『かがやきさま』は重要であると判断したのでしょう」

アポロとゼーゲルはそう話す。
そんなときだった。

『キーー!!』

キテルグマが現れた。

「「「ええぇ!!!??」」」

みんなは驚きの声を上げた。そのキテルグマはムサシとコジロウとニャースを捕まえて、ワンピースの月歩のように空中歩行して、空高く飛んで行ったという。

「「「なにこの感じー!」」」

キテルグマに拉致されたムサシとコジロウとニャースの言葉である。

「な…なんじゃあのキテルグマ…」
「随分とチートなポケモンですね…」

ゼーゲルとアポロは目がテンになって、キテルグマのチートぶりに驚いたという。

一方、ポケモンスクール…。今日の授業はバトルの実技で、現在はサトシとカキがバトルフィールドでバトルしている。サトシはルガルガンでカキはガラガラである。両者は互角である。マオとリーリエとスイレンとマーマネとククイ、ピカチュウとベベノムなどのポケモン達もそのバトルを見守る。

「腕を上げたじゃないか」
「そっちこそ」

サトシとカキはバトルを楽しんでいる。

『ピカー!!』
『ベー!!』

そのとき、ピカチュウとベベノムは悲鳴を上げた。みんなは驚いて2匹のほうを見ると、誰かに捕まっていた。

「ウルトラビーストゲット」
「ついでにピカチュウもゲット」

男女の二人組である。網の大砲でピカチュウとベベノムを捕まえた。

「何なんだお前達は!?」

サトシは尋ねた。

「何だかんだと聞かれたら」
「答えないのが普通だが」
「「まあ特別に答えてやろう」」
「地球の破壊を防ぐため」
「地球の平和を守るため」
「愛と誠実な悪を貫く」
「キュートでお茶目な敵役」
「ヤマト」
「コサブロウ」
「宇宙を駆けるロケット団の二人には」
「ショッキングピンク桃色の明日が待ってるぜ」
「なーんてな」
『ラッチューノ!』

その2人組であるヤマトとコサブロウは登場のセリフを述べてラッタが登場。ラッタはヤマトのポケモンで、リージョンフォームでなく普通のポケモンである。

「ああ!ヤマトにコサンジ!!」
「コサブロウと名乗ってるだろう!!」

コサブロウは敵味方問わず『コサンジ』と呼ばれ、間違われている。そのおかげで、コサンジ、ではなくコサブロウは敵味方関係なく、間違われた人間にツッコミを入れている。

「サトシ、知り合いなの?」

スイレンは聞いた。

「あいつらはムサシとコジロウとニャースと同じロケット団だ」
「「「!!?」」」

ムサシとコジロウとニャースとは、サトシのピカチュウを狙っているロケット団だが、空気を読まないキテルグマに連れ去られるというギャグ要素が増えている。

「おや、そこにいるのはジャリボーイじゃない」
「久しぶりだな。トレーナーをやめて学校生活を満喫しているとは良いご身分だな」
「トレーナーをやめてたまるか!なんでここにいるんだよ!ヤマトにコサンジ!?」
「コサブロウだ!我々はお前が持つウルトラビーストを確保することが目的だ!」
「ついでにピカチュウもゲットよ。わたしのペットポケモンとして可愛がってあげるわ」
「ふざけるなおばさん!」
「誰がおばさんよ!!?ぶっつぶす!!」

サトシに「おばさん」呼ばわりされたヤマトはブチギレ。

「ヘルガー!」
「グラエナ!」

ヤマトはヘルガー、コサブロウはグラエナを出す。サトシ達は相棒のポケモンを出してバトルに臨む。

「ヘルガー!『かえんほうしゃ』!!」
「バクガメス!こっちも『かえんほうしゃ』だ!!」

カキはヤマトとバトル。ヘルガーとバクガメスの技が激突。

「ルガルガン!『アクセルロック』!!」
「グラエナ!『はかいこうせん』!!」

サトシはコサブロウとバトル。ルガルガンはグラエナの『はかいこうせん』をかわしながら『アクセルロック』で攻撃。グラエナはダメージを受けた。

「アシマリ!『バブルこうせん』でピカチュウとベベノムを救って!」

スイレンはアシマリに指示。コサブロウの手にはピカチュウとベベノムがいる。アシマリはコサンジ、じゃなくてコサブロウに向かって『バブルこうせん』を放った。コサブロウはこれを受けた。

「しまった!?」

ピカチュウとベベノムは解放された。
それからしばらくすると、サトシとカキが有利な展開に進んだ。そして、Zリングを構える。

「俺の全身、全霊、全力!すべてのZよ、アーカラの山のごとく、熱き炎となって燃えよ!『ダイナミックフルフレイム』!!」
「いっけえぇ!ピカチュウ!これが俺達の!全力だあぁっ!『スパーキングギガボルト』!!」

それぞれのZワザを放ち、2人のポケモンを撃破。ついでにヤマトとコサブロウを吹っ飛ばす。

「「やな気持ち~!!」」

そして星になった。
落ち着いた雰囲気となった。

「どうなってんだよ…あいつら以外のロケット団がここにいるなんて…」

サトシは疑問を抱いた。みんなは不安を抱いていた。なぜかはわからないけど…。

夜…ククイの家…。

「え?あいつら以外のロケット団がアローラに現れたですって?」
「ああ」

サトシとククイはバーネットに説明する。他のポケモン達は遊んでいる。

「そういえば最近、アローラの外からやってくる人間が多くなったわね」

バーネットはこう話す。

「単なる観光客であればいいのだが、嫌な予感がするな」

ククイは深刻な表情になる。

「ウルトラボールがロケット団の手に渡ったということは、連中の目的はウルトラビーストを捕まえることにあるかもしれないわね」

バーネットはそう推測する。しかし、バーネットの予感は的中した。

翌日、アローラ地方にウルトラホールが開かれた。出てきたのはウルトラビーストのウツロイド。早くも察知していたロケット団は、ウルトラガーディアンズの秘密基地から盗み出したウルトラボールでウツロイドをゲットした。ウツロイドをゲットしたのは、フリントである。
メレメレ島にあるロケット団の秘密基地…。ムサシとコジロウとニャースがいるのだが、キテルグマから脱出したようだ。一方で、アポロとフリントは不在である。

「ウルトラビーストのウツロイド…これはなかなか…」

ゼーゲルは捕らえたウツロイドを解析し始めた。

「ウルトラビーストの言葉はニャーでもわからないのですニャ」

ニャースはこう話す。

「ポケモンの言葉でもわからないとはな…」

ますますウルトラビーストに興味を抱くゼーゲルである。

「邪魔するぞ」

そのとき、筋骨隆々の巨漢のロケット団団員が現れた。

「あれもしや…」
「ロケット団特務工作部の…」
「幹部のタツミさんだニャ…」

ムサシとコジロウとニャースはこう述べる。

「久しぶりだなお前達」

タツミというロケット団幹部はムサシ達と面識がある。

「お久しぶりですタツミさん。どうして特務工作部の幹部であるあなたが?」

コジロウは聞いた。

「ああ。総司令とゼーゲル博士の要請を受けて、島の守り神というポケモン確保のためにこちらに来たのだ」

島の守り神とは、カプ・コケコ、カプ・テテフ、カプ・ブルル、カプ・レフレのことである。実力自体は伝説のポケモンに勝るとも劣らない。

「あれ?警察に捕まったのでは?」
「ある人物のおかげで釈放されてね。そういえば、総司令とゼーゲル博士から聞いたぞ。無能と呼ばれたお前達が成果を上げて出世しているとは…。どうだ?俺の手伝いしないか?」

随分とフレンドリーなタツミである。

「ご厚意感謝いたしますが、自分達の任務があるので、辞退させていただきます」

ムサシは丁寧に断った。

「そうか。それは仕方ないな」

気性の荒い一面を持つタツミだが、途中から任務を放り出してまで誘いを受ける人間は好まない。
ムサシとコジロウとニャースの任務は、ウルトラビーストとかがやきさまに関する情報収集である。

「挨拶が遅れてすみません」
「いや、説明するまでもないと思うが、お前には島の守り神の確保を頼みたい。四体すべて。できるか?」
「確保するだけなら手段は選びません。よろしいですね?」
「無論じゃ」

タツミとゼーゲルは黒い笑みを浮かべた。

それから、ポケモンスクール…。ウルトラビーストのウツロイドがロケット団に捕まったことについては、ポケモンスクールにいるサトシ達の耳に入った。

「最悪な事態が起きたな」

ククイはつぶやく。

「くそ…どうすることもできないのかよ…」

サトシは憤った。みんなもそうである。
そんなときだった。ネッコアラがポケモンスクールの上にある鐘をガンガンと鳴らし始めた。ウルトラガーディアンズ緊急出動要請である。

「大変じゃククイ博士」
「校長先生!?」

ポケモンスクール校長ナリヤ・オーキドが現れた。かなり慌てている様子だった。

「メレメレ島の戦(いくさ)の遺跡にロケット団が現れたのじゃ!!」
「「「えぇ!?」」」

メレメレ島の遺跡にロケット団が現れた…。それを聞いたみんなは驚いた。

「戦の遺跡って?」

サトシは聞いた。

「カプ・コケコがいる遺跡だ」
「なんだって!?」

ククイは答えると、サトシは驚いた。

「ウルトラガーディアンズ、とりあえず基地へ。俺は真っ先に現場に向かっているぜ」

その後、サトシ達ウルトラガーディアンズは秘密基地に移動。ククイは戦の遺跡に向かった。

ウルトラガーディアンズの秘密基地に到着したサトシ達。このとき、専用コスチュームを着ている。

『アローラ、ウルトラガーディアンズ』
「「「アローラ」」」

そのとき、モニターにルザミーネとビッケとバーネットが現れた。

「ロケット団がカプ・コケコを狙っていると聞きました!」

サトシは聞いた。

『ええ。なんとしても阻止しなければならないの。他の島の守り神達、カプ・テテフ、カプ・ブルル、カプ・レフレはすでにロケット団の手に落ちたわ』
「「「!!?」」」

カプ・テテフ、カプ・ブルル、カプ・レフレ、この守り神のポケモン達はロケット団に捕らわれた。それを聞いたサトシ達は驚いた。

「だけど、そう簡単に捕まえられるのですか?」

マオは聞いた。それについてバーネットは説明する。

『そう。守り神達の実力は他の伝説のポケモンに勝るとも劣らないから、並のポケモンでは太刀打ちできないと思う。だけど、メガシンカポケモンだったら、実力で倒せるかもしれないわ』

メガシンカポケモンについて触れたバーネット。

『情報によれば、そのロケット団はメタグロスをメガシンカして守り神達を倒して捕らえています。守り神のポケモン達はフェアリータイプを持っているから、鋼タイプのポケモンが相手では相性が最悪ってことです』

ビッケはそう説明する。

『なんとしても、カプ・コケコを守ってちょうだい。ウルトラガーディアンズ!出撃!』
「「「ウルトラジャー!!」」」

ウルトラガーディアンズは戦の遺跡に向かって、それぞれのライドポケモンに乗って出撃する。

一方、戦の遺跡の前…。そこにはメレメレ島の島キングのハラと、ハラの相棒であるハリテヤマがいた。だが、傍にはグラジオと、その相棒であるシルヴァディがいる。シルヴァディは特性『ARシステム』とメモリによって、電気タイプになっている。二人は共闘しているようだ。なぜなら目の前には、タツミ率いるロケット団がいるからである。
このときのタツミはオニドリルを二体出して、ハラとグラジオとバトルしている。

「強い…」
「それだけの強さを持ちながらなぜ悪に加担するのだ…?」

ハラは尋ねた。

「決まっている。俺の強さをロケット団が活かしてくれるからだ。強さこそ正義!勝ったやつが正義!まさかロケット団の俺が正義という言葉を使うことになるとはな」
「「ロケット団!?」」

ハラとグラジオが知るロケット団はムサシとコジロウとニャースのこと。この男もロケット団だということは、組織の規模はどれくらい大きいのかと考えてしまう。

「カプ・コケコを差し出せばこの場から退く!そうではない場合は容赦はしない!オニドリル!『はかいこうせん』だ!!」

タツミの指示を受けたオニドリル2体はそれぞれ、ハリテヤマとシルヴァディに向かって『はかいこうせん』を放った。

「「かわせ!!」」

ハリテヤマとシルヴァディは攻撃をかわした。そのとき、ハラはZリングを構えた。ハリテヤマはZパワーを身にまとう。

「我、メレメレ島、そして守り神カプ・コケコと意思を共にする島キングなり!今こそ全ての力を一つにするとき!『ぜんりょくむそうげきれつけん』!!」

そして、ハリテヤマはZワザを繰り返した。オニドリルはZワザの攻撃を受けたが、辛うじて戦闘不能に至らなかった。

「効果いまひとつにも関わらずこの威力か…。だが、Zワザを見切った」

タツミは笑みを浮かべたそのとき…。

「『いわなだれ』!!」

どこからか岩タイプの技がオニドリルに向かった。オニドリルはこの攻撃を受けて戦闘不能になった。

「誰だ!?」

タツミは叫んだ。ハラとグラジオの傍に、アーカラ島の島クイーン・ライチと、ライチのポケモンであるルガルガン(まひるのすがた)が現れた。

「アーカラ島の島クイーンのライチよ。ロケット団、アーカラ島の守り神カプ・テテフを返しなさい!!」

ライチはタツミにこう叫んだ。

「おおライチさん、久しぶりじゃないですか。それより、カプ・テテフは…」
「やつらの手に落ちたんです!」
「「!?」」

ライチはカプ・テテフがロケット団に捕らわれたと説明すると、ハラとグラジオは驚愕した。

「形勢逆転だ。カプ・コケコを除く全ての守り神を返してもらおうか!」

形勢逆転で優位に立つハラとグラジオとライチである。

「ふっ…なかなかやるじゃないか…。だが、俺にこれを使わせたのはまずかったかもな。ゆけ!メタグロス!!」

タツミはメタグロスを出す。メタグロスの右前足にあれが付いている。メガストーン『メタグロスナイト』である。そしてタツミは左手の中指にあるキーストーンを構えた。

「あれはまさか…!?」

グラジオはメタグロスナイトとキーストーンの存在に気づいた。

「そのまさかだ。メタグロス!メガシンカ!!」

タツミはメタグロスをメガメタグロスにメガシンカする。

「「「メガシンカ!?」」」

メタグロスがメガシンカした光景を目の当たりにした3人は驚愕した。

「ハリテヤマに『しねんのずつき』!!」

メガメタグロスはハリテヤマに対して『しねんのずつき』で攻撃を仕掛けた。この攻撃を受けたハリテヤマは戦闘不能になった。

「ルガルガン!!」

グラジオはルガルガン(まよなかのすがた)を出した。

「ライチさん!」
「ええ!」

グラジオとライチはZリングを構えた。お互いのルガルガンがZパワーを身にまとう。

「蒼き月のZを浴びし岩塊が今…滅び行く世界を封印する!」
「轟け、命の鼓動!天地を貫く岩の響きよ!」
「「ワールズエンドフォール!!」」

そしてルガルガン二体はZワザを放った。そのZワザをメガメタグロスは受ける。同時に爆煙が舞い上がった。

「シルヴァディ!ほのおメモリを!『マルチアタック』でとどめだ!!」

グラジオはわかっていた。Zワザでメガシンカポケモンはそう簡単に倒せないと…。シルヴァディを炎タイプに変えて仕留めるのが、グラジオの狙いである。
シルヴァディは『マルチアタック』でメガメタグロスにとどめを刺しに出た。

「いい狙いだ。だが、爪が甘かったな。『コメットパンチ』!!」

そのとき、爆煙からメガメタグロスが『コメットパンチ』の耐性で出てきて、シルヴァディはこれを受けた。さらに二体のルガルガンも巻き込まれた。この攻撃で、シルヴァディとルガルガン二体は戦闘不能になった。

「お兄様!!?」

直後、サトシ達ウルトラガーディアンズがライドポケモンに乗って現れた。

「みんな!大丈夫か!?」

同時に、ククイが現れ、ルザミーネとビッケとバーネットが現れた。

「ああ!お前はジョウト地方でギャラドスを無理矢理進化させた…!」
「ピカチュウを連れた、あのときの小僧か…!」
「どうしてここにいるんだ!?」
「ウルトラビーストを捕らえ、島の守り神を捕らえ、そして最強のポケモン軍団を作るのが我々の目的なのだ!」

サトシとタツミはお互いの顔を覚えていた。

「知っているの?」

マオは聞いた。

「あいつもロケット団。ジョウト地方で、特殊な電波でギャラドスを無理矢理進化させたことがあったんだ!」
「「「!!?」」」

サトシはタツミについて説明した。
そのときだった。

『コー!!』

カプ・コケコが現れた。

「カプ・コケコ!?」

マーマネは驚きの声を上げた。

「ダメだカプ・コケコ!あいつの狙いはお前だ!!」
『コー!!』

このときのカプ・コケコは怒りを露わにしている。そのとき、特性『エレキメイカー』で『エレキフィールド』を展開する。

「面白い!受けてたとう!メタグロス!『こうそくいどう』だ!!」

メガメタグロスとカプ・コケコのバトルが始まった。そのとき、カプ・コケコは『ほうでん』を放つ。しかし、『こうそくいどう』によってかわされた。

「『コメットパンチ』!!」

メガメタグロスは攻撃を仕掛ける。この攻撃がカプ・コケコに直撃。しかし、カプ・コケコはまだまだやるようだ。

『コー!!』

カプ・コケコは怒りに溢れる。なぜ怒っているのかというと、カプ・テテフ、カプ・ブルル、カプ・レフレという島の守り神がロケット団に捕らわれたこと、ロケット団が島を荒らしているというところである。

「俺達も加勢するぜ!」

サトシ達ウルトラガーディアンズはカプ・コケコの援護に向かおうとしたが…。

「そうはさせるか!行け!お前達!」
「「「おおーー!!」」」

ロケット団の下っ端達が現れて妨害を受けた。援護に向かえない状態だった。ルザミーネとビッケとバーネットとククイも妨害を受けている。

「終わりだ!『コメットパンチ』!!」

メガメタグロスはカプ・コケコに向かって『コメットパンチ』を放った。カプ・コケコはこれをまともに喰らい、後方にふっ飛ばされて戦闘不能になった。

「カプ・コケコが…」
「敗れた…」

ククイとバーネットは驚愕の表情になる。他のみんなもそうである。

「確保せよ」
「はっ…」

タツミはロケット団の下っ端に命じた。下っ端達は特殊な装置でカプ・コケコを拘束する。

「やめろー!!」

サトシ達ウルトラガーディアンズはカプ・コケコのほうに向かった。しかし、メガメタグロスが立ちふさがる。

「やめておけ。どうせお前達は何もできやしないのだから。メタグロス、地面に向かって『アームハンマー』!」

メガメタグロスは地面に向かって『アームハンマー』を放って土煙を舞い上がらせた。
その後、舞い上がった土煙が消えると、タツミ達ロケット団の姿がなかった。離脱したのであった。

「なんなのあのメタグロス…」

スイレンは疑問の口にする。

『ピピッ、あれはメガメタグロス。メタグロスがメガシンカした姿ロト』

ロトムは解説する。

「ちくしょー!」

ライチは悔しがっていた。アーカラ島の守り神であるカプ・テテフは捕らわれ、メレメレ島の守り神であるカプ・コケコが捕らわれた。悔しいのはライチだけじゃない。みんなもである。

「とりあえず…落ち着ける場所に移動しましょう…」

ルザミーネの言葉にみんなは同意する。

メレメレ島のリリィタウンの広場…。島の守り神がすべてロケット団の手に落ちた。

「これで守り神達はロケット団の手に落ちたことになる…。現れたウルトラビーストは次々とロケット団に捕まっている…。我々がまずやるべきことは、その守り神とウルトラビーストを救うことだ」

ククイは今後の方針について話すと、みんなは同意する。

「だけど、連中がどこにいるかわからないよ」

マーマネは疑問の言葉を述べる。

「それなら心配いりません」

ハラは話す。

「守り神達が捕らわれたことをアローラのトレーナーに知らしめれば、みんな協力するでしょう」

ハラの提案にみんなは同意する。

「だけどグラジオ、どうしてここに?」

サトシは聞いた。

「守り神達とウルトラビーストがロケット団に捕まったと知ってな、それでここに来たんだ」

と、グラジオは説明する。

「じゃあ!みんなでカプ・コケコ達とウルトラビーストをロケット団から救おう!」
「「「おお!!」」」

サトシはこう述べると、ウルトラガーディアンズ達は高揚して声を上げた。

「待ちなあんちゃん」

そのとき、ウラウラ島の島キング・クチナシが現れた。

「クチナシさん」

サトシは反応する。

「久しいじゃねえかハラさん、ライチ」
「久しぶりですなクチナシさん」
「どうしたの?こんなところにきて」

ハラとライチはクチナシを知っている。

「どちらさま?」

スイレンは聞いた。

「ウラウラ島の島キングのクチナシさんだよ」

と、サトシは説明する。

「クチナシさんも守り神達とウルトラビーストの救出に協力してくれるのですか?」

サトシは聞いた。

「いや、警告しにきたよ」
「「「警告?」」」

クチナシは説明する。

「まずロケット団の状況を説明するよ。ロケット団はイッシュ地方の組織であるプラズマ団との抗争をおっぱじめたそうだ」
「プラズマ団だって!?そいつら、ジュンサーさん達に逮捕されて…」
「そのプラズマ団のボス・ゲーチスが七賢人という幹部を動かして脱獄したんだ」
「幹部達がいたのか…」
「だが、プラズマ団は壊滅するだろう。やつらは「かがやきさま」を捕まえて最強のポケモン軍団を作ることが最終目的であるが、真の目的は、世界五大財閥「ジェネラルグループ」と「ヴァイタリンスグループ」との抗争に備えるためだ」
「「「ええぇ!!?」」」

ロケット団の真の目的を聞かされたみんなは驚愕した。

「バカな!ゴッドファイブに挑むなんて正気の沙汰じゃないわ!」

ルザミーネは声を荒げる。

「正気だから挑むんだろう。ロケット団の正体は、同じゴッドファイブの一角であるロケットグループの私設武装組織。裏社会すら恐れられている存在だ。ロケットグループのトップに立つ総帥の名を知っているか?」
「確か、サカキ総帥だとか…」
「ロケット団のボスの名はサカキ。ロケットグループ総帥兼ロケット団のボスでもある」

ルザミーネははクチナシの質問に答えた。ルザミーネほど社交界に精通している人であれば、ゴッドファイブの総帥の名を知っている。

「そういえばあんちゃん」

クチナシはサトシに話しかけた。

「お前は自分の父親の顔を覚えているか」
「え…」

サトシの父親について尋ねられた。

「…わからないです…」

サトシはこう答えるしかなかった。実はサトシの父親は、サトシが生まれて間もなく姿を消した。ポケモントレーナーとして旅に出ているとまでは聞かされている。

「だろうな…。ハンサム、リラ」
「え…」

クチナシに呼ばれて出てきた男女の二人組が現れた。

「ハンサムさん、リラ!?」
「久しぶりだねサトシ」

サトシとリラは面識がある。なぜなら二人は、カントーのバトルフロンティアでバトルしたことがあり、リラ自身はサトシに好意を抱いている。
このときのリラは黒いスーツ「ゲームのポケモンSMの衣装」で、女性らしい体付きをしている。短い紫の髪が腰まで伸ばしている。さらに、スーツの左の襟にブローチがついているが、そのブローチはキーストーン。リラもメガシンカを使うようだ。

「誰なのその人達?」

スイレンはなぜか怖い顔をしている。

「彼女はリラでカントーのバトルフロンティアのタワータイクーンなんだ」
「今は国際警察の一員よ」
「そうなの?」
「うん」

リラは現在、国際警察の一員として活動している。

「この人はハンサムさん。国際警察の人でもあるんだ」

サトシはハンサムを紹介する。
しかし、リラとハンサムは気まずそうな表情になっていた。

「ハンサム…あんちゃんを拘束しな」
「ああ…」

ハンサムはサトシに手錠をかける。

「「「ええ!?」」」

サトシが逮捕された場面を目の当たりにして、みんなは驚愕した。

『サトシ、なにしたロト!?』
「俺にもわからないよ!どういうことなのハンサムさん!?」

サトシは動揺を隠せなかった。

「あんちゃん、俺は島キングになる前はハンサムと同じ国際警察の一員で、裏社会で活動するロケット団のボスと情報のやり取りをしていたんだよ」
「「「ええぇ!?」」」
「まあ、色々あって国際警察をやめて、退職金を得て、賄賂を受け取るなどして現在に至るよ」
「クチナシ…お前を収賄罪の容疑で逮捕したいのだが…」
「冗談だ」

クチナシのほうが手錠をかけるのにふさわしいとみんなは思ったとか…。

「あんちゃんの親父についての話を戻すが…。あんちゃん…お前の父親の名はサカキ。お前さんは…ロケットグループの御曹司にして…ロケット団のボスであるサカキの息子なんだよ」

クチナシから告げられたサトシの父親の存在。その父親が、ロケット団のボス・サカキ。この事実を聞かされたみんなは驚愕を隠せないような表情になった。とくに一番ショックが大きいのは、サトシ自身のほうである。

「お前も薄々感じていたはずだ。お前が幼少の頃に慕っていた義理の姉はロケットグループの令嬢にして全米チャンピオンのモニカ。モニカ嬢が証明している。お前とサカキのDNA鑑定も済ませたが、見事に親子関係が一致したよ」

クチナシは詳しく説明する。実はサトシとモニカは深い関係にある。幼少の頃、サトシとモニカはマサラタウンで過ごしていた。しかし、モニカは自分の姉であるという自慢話すらできなかった。実力差が開き過ぎて、別の世界にいる人間だと感じている。

「さて、来るんだサトシ君」

ハンサムはサトシを連れて行った。ピカチュウもサトシと一緒に行く。

『僕も行くロト!』

ロトムもである。

「サトシをどうするのですか!?」

リーリエは聞いた。

「サトシは我々にとって重要な参考人よ。こうでもしなければ、ロケット団だけでなく、プラズマ団や他の組織からサトシを守れないから。それじゃ、この辺で」

リラは淡々な口調でみんなにこう述べた。
その後、リラはハンサムとサトシのところに去っていった。

「クチナシさん、説明してもらいますからね!!」
「え…あ…ああ…」
「賄賂も含めてです!」

リーリエの迫力にクチナシは負けて、今度はクチナシがみんなの取り調べを受けることになった。

サトシはというと、リラとハンサムと一緒に車で移動している。説明するまでもないが、ロトムとピカチュウもいる。しかし、リラは密かに黒い笑みを浮かべていた。

(これでサトシとイチャイチャできる…)

ロケット団よりリラのほうが危ないとか…。

“02 サトシにとって驚愕的な真実” への3件の返信

  1. あと、この小説を作るにあたって、クチナシとサカキがアニメで知り合いという設定は美味しかったですか?

    1. そうです。リラもです。リラもサトシに対して積極的に攻めていきます。次回はモニカお姉ちゃん登場するかもです。

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