25 国際大会編 圧倒的な実力を披露するサトシ!!

ロケットグループ別宅にククイ博士達アローラ組がやってきた。課外授業の一環で、明日トーキョーシティのトーキョースタジアムで開かれる国際大会「U-18トーキョーインターナショナルチャレンジ」に観戦するためである。滞在場所として、事前の連絡を受けたサトシはアローラ組を迎え入れる準備をしていた。そして、現在に至る。

夕方…。会場となるトーキョースタジアムには、出場予定の選手が大勢いる。現在はウェルカムパーティーが開かれており、選手とその関係者達はパーティーを楽しんでいる。サトシは自分のピカチュウとロトムとククイ博士達アローラ組を連れて、このパーティーに出席している。

『サトシ、僕達は偵察にきたのが目的ロト。相手選手を知らないとバトルで不利になるかもしれないロト』
「ああ、わかってるさ」
『というか、すごい実力者が集まっているロト』

ロトムの言うことはただしい。それは選手も同じである。

「おおサトシ、久しぶりだな」
「ダーシャン!?」

そのとき、サトシは誰かに声をかけられた。中国のダーシャンである。

「ダーシャンって、世界ランキング2位の中国の方ですよね?」
「なんか、フレンドリーって気がする」

リーリエとスイレンはコメントを述べる。

「しばらく見ないうちに強くなったじゃないか。俺も本気出させてもらうぜ」
「もちろんだ!」

サトシが強くなったことをダーシャンは喜ぶ。
その後、サトシはダーシャンをアローラ組に紹介する。

「俺はダーシャン。少林寺で修行する修行僧だ。賞金と修行の一環のために、この大会に参加したんだ」

と、ダーシャンは自己紹介する。

「賞金って出るの?」

マオは聞いた。

「聞いてないのか?優勝賞金は10億円」
「「「10億円!?」」」
「準優勝賞金は1億円」

ダーシャンの話をまとめると、国際大会の優勝賞金は10億円。準優勝賞金は1億円。妥当といえば妥当である。

「絶対に優勝しろサトシ!俺に豪華な家をプレゼントしてくれ!」
「そんな無茶な!?」

サトシに無心するククイであった。

「だが、あいつらには注意しろ」
「あいつら?」
「マルグリットがいるグループだ」

ダーシャンはある方向に指を刺した。その方向にサトシ達は目を向けると、マルグリット達数十人の選手達が集まっている。

「もしかして、ヨーロッパのトレーナーか?」
「ああ。噂のアーサー連合の加盟選手だ」

アーサー連合…。二十歳未満のヨーロッパのトレーナーとコーディネーターが加盟している連合組織。共通点は、王族と貴族などのセレブ連中にして全員が波導使い。別に秘密組織でもなんでもないが、そのアーサー連合に加盟するだけでも大変な名誉があるうえに多くのメリットが得られるといわれている。カントーリーグに出場していたオリビエもアーサー連合の一人で、上位に位置する。
マルグリットだけでなく、オリビエもいる。マルグリットが所属するファイヤーボールズのメンバーであるロレインやテティス達も含まれる。全員が出場選手である。

「アーサー連合については俺も聞いたことがある。結構有名だからな」

ククイもその組織について、耳にしたことがあるようだ。

「あれ?あの人もしかして、カントーリーグでサトシとバトルしたオリビエ?」

マーマネは気づいた。マルグリット達の中にオリビエがいることを…。

「ああ。あいつもアーサー連合の一人にして上層部のトレーナーだ」

と、解説するダーシャンである。

「もしかして、あいつら全員がそのアーサー連合」

カキは聞いた。

「ああそうだ。あいつらの目的は、カントーリーグでオリビエを打ち負かしたサトシを叩き潰すことだ」

ダーシャンはこう話す。

「叩き潰すって……サトシを殺害する気なのですか!?」
「「「ええぇ!!?」」」

リーリエの言葉にみんなは驚愕するが…。

「ちょっと待て!そこまで物騒なことはしないぞ!」

そのとき、背が高い男が現れた。

「おおヘルバルトじゃないか」
「ダーシャン…」
「アーサー連合はいつから不良組織に成り下がったのだ?」
「誤解だ!!」

ダーシャンとヘルバルトは知り合いだが、ダーシャンはからかうように笑い始めた。

「いいか!俺達はこのバトルの中で、オリビエ王子を打ち負かしたサトシを倒すことが目的なのだ!」

アーサー連合の目的を語るヘルバルトである。

「だそうだサトシ」
「はい?」

ダーシャンはサトシに声をかけた。

「お前がサトシか?」
「ああ。もしかして、ドイツのヘルバルト・フォン・ベルゲングリュンか?」
「俺を知っているなら話は早い。さっきも言ったように、我らアーサー連合の目的はお前を倒すことだ」
「面白れぇ。全力で受けてたつぜ」
「それは楽しみだ。お前が絶好調の状態でなければ倒す意味はないのだからな。体調管理は万全にしておけよ」
「ああ」

サトシが絶好調の状態で倒すことをヘルバルトは話す。プライドの高いトレーナーのようだ。

「ところでサトシ、彼らはお前の仲間か?」
「ああ」

サトシはヘルバルトにアローラ組を紹介する。

「アローラ地方か。そういえば、腕につけているリングはもしかして、Zリングか?」
「おっ、ヨーロッパにも伝わっているのか?」

ククイは反応する。

「ああ。よければZワザ、見せてもらえないだろうか?」
「だが、君達は明日の大会に出場するのだろう。いいのか?」
「練習試合はできるから問題ない」

選手同士の本格的なバトルは禁止されているが、練習試合程度であれば問題ないようだ。

「わかった。誰かヘルバルトとバトルしたい人は?」
「俺がやります」

カキは名乗り出た。
その後、屋外のバトルフィールドに移動。ダーシャンも興味があるとして、彼らについていく。バトルフィールドのトレーナーボックスには、それぞれヘルバルトとカキが着いている。
バトルしない人達は、その場にあるベンチに腰掛ける。

「1対1のバトルだ。俺はボスゴドラでいく!」
「なら俺はバクガメスだ!」

ヘルバルトはボスゴドラ、カキはバクガメスをそれぞれ出す。ボスゴドラの体にメガストーン『ボスゴドラナイト』が身に付いている。

(アローラのポケモンか…)
(メガストーンか…)

ヘルバルトはバクガメスを見るのは初めて。カキはボスゴドラの体に身に着けているメガストーンに気がついた。バトルスタート。

「バクガメス!『かえんほうしゃ』だ!!」

バクガメスはボスゴドラに『かえんほうしゃ』を放った。しかし、難無く振り払った。

「なに!?」

これには驚くカキである。

「重量級のポケモンの力を見せてやる。『ヘビーボンバー』!!」
「『ドラゴンテール』で迎え撃て!!」
「気をつけろ!ボスゴドラの特性は『ヘビィメタル』!!」
「なに!?」

『ヘビーボンバー』で仕掛けるボスゴドラに、バクガメスは『ドラゴンテール』で迎え撃った。しかし、『ヘビーボンバー』に『ドラゴンテール』が負けた。結果、バクガメスはふっ飛ばされた。ボスゴドラの特性は『ヘビィメタル』。

「『ヘビィメタル』は自分の体重が2倍になる特性。『ヘビーボンバー』は鋼タイプの技で、自分の体重が多ければ多いほど威力が増す技です」

リーリエは解説する。

「ヘルバルトは重量級のポケモンを中心とするバトルスタイルを取っている。あいつのスタイルを打ち崩すのは、さすがの俺もまいったぜ」
「バトルしたことがあるの?」
「ある国際大会でな。そのときは俺が勝ったんだがな」

ダーシャンはヘルバルトのバトルスタイルを解説する。マオの質問にダーシャンは、以前のバトルでヘルバルトに勝ったことがあると答えた。

「攻めていくぞ!ボスゴドラ!メガシンカ!!」

ヘルバルトは左の中指にはめられた指輪の石に触れた。その石はキーストーン。ボスゴドラはキーストーンとボスゴドラナイトに反応して、メガボスゴドラにメガシンカする。

「来るぞ!」

カキとバクガメスは構えた。

「『メタルクロー』!!」
「『トラップシェル』!!」

メガボスゴドラは『メタルクロー』で仕掛けた。バクガメスは甲羅をメガボスゴドラに向けて攻撃を防ぎ、さらに『トラップシェル』でカウンターを仕掛ける。

「なに!?」

これには驚くヘルバルト。

「今だ!行くぞバクガメス!!」

カキはZリングを構えた。

「俺の全身、全霊、全力!すべてのZよ、アーカラの山のごとく、熱き炎となって燃えよ!『ダイナミックフルフレイム』!!」

バクガメスがZパワーをまとって、メガボスゴドラに向けてZワザを放った。メガボスゴドラはZワザをまともに受けた。

「よし!」
「いくらメガシンカしたボスゴドラでも効果抜群です!」
「これで決まりね」

マオとリーリエとスイレンは歓喜に沸く。

「いや、ボスゴドラは立っているぞ」
「「「え…?」」」

ダーシャンの言葉にみんなは驚きの顔をしてバトルに振り向く。

「なに!?」

カキは驚いた。なぜなら、Zワザをまともに受けたにもかかわらず、メガボスゴドラが立っているからである。

「そうか!メガボスゴドラの特性は『フィルター』!」

サトシは声を上げた。

「『フィルター』といえば効果抜群の技を受けるダメージを抑えるという特性だな」

ククイは解説する。

「あれ?ボスゴドラの特性は『ヘビィメタル』だったんじゃないの?」

疑問に思ったマーマネは聞いた。

「メガシンカすると、タイプと特性が変わるポケモンがいるんだ」

その答えにサトシは話す。

「ボスゴドラ!『ドラゴンクロー』!!」

メガボスゴドラがとどめを刺しに出た。

「バクガメス!『トラップシェル』!!」

バクガメスは『トラップシェル』で迎え撃つ。『ドラゴンクロー』と『トラップシェル』は激突するも、『ドラゴンクロー』のパワーが勝った。結果、バクガメスは戦闘不能になった。バトルを終えたメガボスゴドラは元の姿に戻る。

「あのカキが負けた…」
「さすが世界ランキング7位のトレーナー…」

マオとマーマネは驚きのコメントを述べる。

「いいバトルをありがとう」
「こっちこそ」

と、検討を称え合うヘルバルトとカキである。

「『フィルター』なかったら倒れてたかもね」
「マルグリット!?」

そのとき、マルグリットが現れた。

「ヨーロッパのトレーナーか?」

サトシは気づいた。マルグリットの後方に、アーサー連合に加盟するトレーナー達がいる。

『すごいメンツロト』

ロトムは感想を述べる。

「サトシ、これお前のポケモンか?」

ヘルバルトは驚きながら、ロトムについてサトシに聞いた。

「ああ。ポケモン図鑑に入ったロトムだ」
『よロトしく』
「「「しゃべった!?」」」

ロトムが喋ったことに、すでに知っているマルグリットやオリビエ達を除くヨーロッパのトレーナーは驚いた。

「すごい…今度…分解させてもらえるか?」
『ロトーーー!!!??』

ヘルバルトの目つきがやばいと感じたロトムは恐怖を隠せなかった。
それから落ち着いた頃…。

「それで、どうしてみんなここに?」

ダーシャンは聞いた。

「アローラのポケモンとZワザが見たいというからこっちにきたのよ」
「なるほど…」

マルグリットは話す。

「アローラのZワザが強力なら………それ以前にどうやってZワザを使えるのだ?」

ヘルバルトはアローラ組に聞いた。

「アローラで島巡りをやって、試練を受けるんだ。試練を受けて突破したらZリングをもらえて、Zクリスタルを手に入れて、初めてZワザを使えるんだ」

と、ククイは説明する。

「なるほど。そういえばスイレンちゃん。Zワザを放つとき、かわいいポーズやったよね。あのポーズをやらないとZワザ出せないの?」
「うん。ちゃんと決まらないとZワザ出せない」

マルグリットの説明にスイレンは答える。

「話しを戻すけどさ」

そのとき、オリビエが割って入った。

「サトシ、みんなは君を倒したがっているのは言うまでもないっしょ。僕も負けっぱなしでいたくないからね」

と、オリビエは言う。

「紹介するよ。この美少女はイギリスのソフィ」
「よろしく」

オリビエはまずソフィという美少女を紹介する。

「きれい…」
「スタイルも顔立ちも抜群ですわ…」
「まさにセレブのお嬢様…」

スイレンとリーリエとマオはソフィを評価する。

「ちなみに彼女、サトシと同じアーロンの子孫だよ」
「マジか…」

ソフィがアーロンの血族と知って、サトシは驚いた。

「ゴッドファイブの御曹司もいるよ。こっちがジェネラルグループのジュリアスで、こっちがクラリアングループのフォルセ」

オリビエの紹介に出てきたジュリアスとフォルセは前に出て、サトシの前に立つと、サトシを睨み始めた。サトシも負けじと睨み返す。

「ジェネラルグループか…」
「ロケットグループと対立関係にあるゴッドファイブ…」

ククイとダーシャンはコメントする。

「で、こっちはウェルズ。女にモテなくて悩んでいるイギリスのトレーナー」
「余計なことは言わなくて結構ですよ!」

オリビエはウェルズというイギリス出身のトレーナーを紹介するが、本当にモテないようだ。そのウェルズが出てきてオリビエにツッコミを入れる。

「とにかく、僕達は君を倒す!」

と、サトシに宣戦布告。

「俺は注目されないんだな」

ダーシャンは述べる。

「それじゃ俺行くよ」
「おう。また明日な」

サトシはアローラ組を連れて、この場を後にする。しかもスイレン、サトシにくっついている。

(あの子をぶっつぶす…)

と、ロレインはスイレンに嫉妬して『こわいかお』になっていたとか…。

 

ロケットグループ別宅・エントランス…。

「そういえば、レベッカさんがいなかったね」

スイレンは指摘すると、みんなは気づいた。レベッカがいなかったことに…。レベッカもこの国際大会に出てくる予定。

「騒がしいところが苦手なんでな」
「「「レベッカさん!?」」」

そのとき、レベッカが現れた。

「ヨーロッパの連中に結構絡まれていたようだな」

と、レベッカは指摘する。どうやら見ていたようだ。

「あのねレベッカ、サトシにとってあんたは敵なのよ」

そのとき、モニカが現れた。

「やあモニカさん。しばらくここに住むことになりましたので」
「…………」

と、レベッカは挨拶すると、モニカは沈黙の怒りを持って、レベッカを追い出したという。

「ちょっとモニカさん!なんで追い出すんですか!?」
「サトシにとってあんたは敵だって言ったでしょ!?」
「いいじゃないですか!なんたってわたしはサトシの嫁…!」
「それ以上言ったらぶっ飛ばす!」

モニカのブラコンに対するレベッカの抵抗も虚しかったとか…。

 

翌日…。トーキョーシティのトーキョースタジアムで国際大会「U-18トーキョーインターナショナルチャレンジ」が開催された。世界各国のトレーナーが集まるだけあって、日本中のトレーナーが彼らを見るために観戦している。気がついたら、観客席は満員である。
ルールは単純。予選まではダブルバトルで使用ポケモンは2体のみ。予選は4人になるまでずっと続く。対戦の組み合わせはランダムに決まる。本選に進出できるのはわずか4人。本選は6対6のフルバトル。

観客席にVIP席は設けられているが、注目すべき人物が2人いる。マンフレディ・フォン・ヴェラッティとアッシュ・グレイクスという2人の男性。この2人は、ユーラシア大陸を守護する神の将軍、通称「六神将」が一人。ユーラシア大陸のポケモンマスターである。
20代に見える美青年のほうがアッシュで、40代に見える渋い男性はマンフレディ。マンフレディは貴族だが、アッシュは平民である。

「予想以上に集まってきましたねヴェラッディ卿」
「ああ。ヨーロッパのトレーナーが頂点に立たなければならない。それを証明するために、我々はこの国際大会を主催したのだから」

マンフレディとアッシュ、彼らはこの国際大会の主催者で、真の目的はヨーロッパのトレーナーが世界の頂点に立つことである。

「だけど心配はない。我々ヨーロッパ人にはマルグリットという世界最強のトレーナーがいます。彼女が負けることはまずあり得ない」
「もし、負けたらどうするアッシュ?」
「我々がそこまでだったってことです。ですが、これは国際大会。負けても別に問題はありませんが、世界大会なら話しは別です」
「世界大会は国の名を背負って選手達が戦う。まあ、世界各国のトレーナーの実力を見るいい機会かもな」
「楽しみですね。ところで、わたしは楽しみにしている選手がいます」
「それは?」
「サトシです。彼はカントーリーグでオリビエ王子を倒し、アーサー連合を敵に回しました。しかも彼は、アーロンの血族です」
「なるほど…」

マンフレディは黒い笑みを浮かべている。2人はサトシを注目している。

「そろそろ時間だ」
「はい」

マンフレディに催促され、アッシュは壇上に立ち、マイクを構える。すると、会場は静まり返った。

「U-18トーキョーインターナショナルチャレンジの主催者の一人、アッシュ・グレイクスです。観客のみなさま、わざわざこの会場に足を運んでくださり、感謝に堪えません。わたし達がこの国際大会を主催する目的は、ポケモントレーナーに国境線がないことを証明するためです。本音を言えば、日本で国際大会を開いて、アメリカやヨーロッパを含む世界各国のトレーナーを見せることが目的でもあります。話しが長くなりましたが、これより、国際大会、U-18トーキョーインターナショナルチャレンジの開催を宣言いたします!」

アッシュは開催を宣言すると、会場は大いに盛り上がった。

 

第1試合、オープニングバトルに出てくる選手は、サトシ。サトシの相手は韓国出身のポケモントレーナーのキム・ユジンである。バトルフィールドは荒野に設定された。
そして、ポケモンを出す合図が出た。

「行け!ピジョット!ドンカラス!!」

ユジンは二体のポケモンを出した。しかもピジョットはメガストーン『ピジョットナイト』を持っている。

「ゲッコウガ!ピカチュウ!君に決めた!!」

対するサトシはゲッコウガとピカチュウを出した。オープニングバトルが始まった。

「ピジョット!『エアスラッシュ』!!ドンカラス!『あくのはどう』!!」

先に仕掛けたのはユジン。

「かわせ!ゲッコウガ!『みずしゅりけん』!!ピカチュウ!『10まんボルト』!!」

ゲッコウガとピカチュウはその攻撃をかわして仕掛けた。しかし、ピジョットとドンカラスは2体のポケモンの攻撃をかわす。

「ここからが本番だ!」

そのとき、ユジンは左手首に装着している『メガバンクル』を構えた。

「ピジョット!メガシンカ!!」

『ピジョットナイト』と『メガバンクル』が共鳴してピジョットの体が発光。その光が消えるとピジョットの姿が変わった。メガピジョットにメガシンカしたのである。

「使ってきたか」

しかし、サトシは笑みを浮かべた。

「メガシンカしたピジョットの力を見せてやる!ドンカラス!『ねっぷう』!!ピジョット!『ぼうふう』!!」

ユジンは勝負に出た。ドンガラスが放った『ねっぷう』がメガピジョットの『ぼうふう』と組み合った瞬間、威力ある技が完成した。これが決まればユジンの勝利である。

「ピカチュウ!『10まんボルト』を放ちながら回転!カウンターシールドだ!!」

サトシの指示を受けたピカチュウは『10まんボルト』を利用したカウンターシールドを出した。これによって、ドンガラスとメガピジョットのコンビネーション技が防がれた。

「なに!?」

これには驚くユジン。

「いくぞゲッコウガ!俺達はもっともっと強く!!」

サトシとゲッコウガが構えた瞬間、ゲッコウガの体に水が纏い始めた。纏った水が巨大な水手裏剣となって背中に背負うだけでなく姿も変わった。ユリーカ曰くサトシゲッコウガである。キズナ現象によるメガシンカで、サトシとゲッコウガがシンクロすることにより初めて成せると言われているが、結局は謎に包まれたものである。
この光景に人々は驚きと感心を持つ。

「まずい!構えろ!!」

ユジンはサトシゲッコウガの脅威を感じてドンカラスとメガピジョットに指示を出すも…。

「遅い!ゲッコウガ!メガピジョットに向けて『みずしゅりけん』!!」

サトシの指示を受けたサトシゲッコウガは背中に背負っている『みずしゅりけん』をメガピジョットに勢いよく投げ飛ばした。

「ピジョット!?」

メガピジョットはサトシゲッコウガの強烈な攻撃を受けて、たった一撃で戦闘不能になった。同時にメガシンカが解けた。

「決めるぞピカチュウ!」
『ピカ!』

サトシはZリングを構えた。

「これが俺達の!全力だあぁっ!『スパーキングギガボルト』!!」
「なにっ!!?」

ピカチュウはZパワーを纏って、Zワザを放った。これには驚くユジン。ピカチュウが放ったZワザはドンガラスに直撃。戦闘不能になった。

「マジか…」

ユジンは地面に膝が着いた。

「ピジョットとドンカラス戦闘不能!サトシ選手の勝利!」

審判はサトシの勝利を宣言した。サトシの圧倒的な力によりユジンは敗北したのである。サトシのエースポケモンはリザードンだが、強いのはリザードンだけではないことを世界に知らしめた。
Zワザを決めたことで、観戦していたアローラ組は大いに盛り上がった。

ロケットグループ別宅でテレビを見ていたモニカは…

「さっすがわたしの弟♪」

盛り上がっていた。
大会はまだまだ続く。

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