13 ロシア軍襲来編 北方の覇者!ロシア連邦!

カントーリーグ・セキエイ大会でサトシの優勝に終わった直後、ロシア連邦が突如として日本に宣戦布告。ロシアと隣接しているシンオウ地方にロシア軍が侵攻して、日本国防軍は応戦するも押されている。それだけにはとどまらず、ホウエンとジョウトとトーホクとセトグニとカントーにまでロシア軍の部隊が出現。そのカントー地方を制圧するために、セキエイ高原にまで部隊を率いてきたのが、ロシア軍大尉カテリーナ・ベススメルトノワ・チフォネエジ。前はロシア対外情報庁というロシアの諜報機関に所属して、情報と密偵に優れていると思いきや、カテリーナがバカだったおかげで犠牲者どころか負傷者が一人も出さずに撃退することができた。カテリーナとロシア軍兵士を捕らえることができた。
ロシアがなぜ宣戦布告してきたのかを整理してみる。首謀者はヴァイタリンスグループ。ロシアの実権を握るロケットグループと同じゴッドファイブの一角。ヴァイタリンスグループ総帥の名はエカテリーナ・アドリアーナ・ラバチェコスキーという絶世の美女である。つまりこの戦争を裏で操っているのはヴァイタリンスグループということになる。目的は、トーキョーシティにある無限稼働機関クリエイションドライブの設計図の入手、ロケットグループに対する武力制圧、そして個人的な理由でサトシの拉致。サトシを拉致する目的は、サトシとの性的な行為をするというどうしようもないことでもある。ちなみにこの目的、ロシア軍は誰も知らない。
さらに、バルチック艦隊が現れた。バルチック艦隊とは、バルト海に展開するロシア軍最強の艦隊。ロシア帝国時代の日露戦争でも畏怖されたが、結果は日本軍の勝利。しかし、バルチック艦隊の敗因は遠征による疲労とされているため、日本軍は単に運がよかっただけである。現在のバルチック艦隊は先ほど説明したとおりロシア軍最強で、天空を航行する飛行戦艦を中心に編成された艦隊。それだけでなく、バルチック艦隊に所属する兵士達一人ひとりが精鋭である。その艦隊を指揮する総司令官はヴォルコフ・ザポロジスキー元帥。50代後半の中年男性。ロシア軍の間で最も人望が高く、ヴァイタリンスグループに異議を唱えられる唯一の人物。仁義と騎士道精神に溢れる出来物だが、その仁義は日本の任侠映画を見て、騎士道精神は日本の時代劇を見て、それらからの影響を受けているためだという。ポケモントレーナーとしての一面を持つが、その実力は世界レベルに達する。

 

バルチック艦隊旗艦・飛行巡洋艦のブリッジ。そこにはヴォルコフがいて、その傍にロシア軍の軍服を身に纏った美少女がいる。名前はリンマ・ザポロジスキー。ヴォルコフの孫娘に当たる。なぜヴォルコフの傍にいるのかというと、ヴォルコフ自身が孫娘であるリンマを連れてきた。そのとき、ヴォルコフがマイクを手に取る。

「バルチック艦隊総司令官ヴォルコフ・ザポロジスキーである。帝政ロシア時代、バルチック艦隊は日本軍に敗れ、日露戦争では大日本帝国に敗れ、屈辱的な思いを味合わされた。それから、帝政ロシアが崩壊してソビエト連邦が誕生したが、そのソビエト連邦が崩壊し、今のロシア連邦が誕生した。日本と友好的な関係を持つ者もいるだろうが、それは問わない。我々の目的は、無限稼働期間クリエイションドライブの設計図と、ヴァイタリンスグループと同じゴッドファイブの一角、ロケットグループの武力制圧。無論、ロケットグループの武力制圧は簡単ではない。大国の正規軍に匹敵する軍事力を持つ私設武装組織を有している。だが、そんなのは関係ない。我々の最大の目的は、先祖の無念を晴らすことにある。日本にリベンジして、第二次日露戦争で勝利し、ロシアの誇りを取り戻そうではないか!!」
『『『うおおおーーーーー!!!!!』』』

ヴォルコフによってバルチック艦隊および、すでに日本に展開するロシア軍の士気が高まった。

『プリプリ~』

しかし、なぜかブリッジにプリンが現れた。キャップを持っていることから、落書きプリンである。

「いったいどこから?」
「かわいいねおじいちゃん」

ヴォルコフは疑問を抱くが、リンマはかわいいと述べる。やはり女の子はかわいいポケモンが好きなのだろう。だが、その落書きプリンが怖ろしいポケモンであると、ロシアの方々は想像できなかった。
落書きプリンは、通信で使うマイクを手に取って…。

『プ~プルルプ~プリ~プ~プリ~プ~♪』

歌い始めた。プリンの歌によって、全員、眠らされた。通信で使うマイクなので、バルチック艦隊の旗下の艦隊と部隊は全員沈黙。
その後、みんなが眠っていることに気がついた落書きプリンは途中で歌を中断。

『プリ!』

落書きプリンは風船のように頬を膨らまし怒りを露にした。そして、落書きプリンは油性ペンのキャップを外して、眠っている人達全員の顔に落書きし始めた。

『プリ♪』

そして、落書きプリンは満足して、この場から去っていった。
数分後…。眠らされた人達は全員、目を覚ました。

「なんじゃこれはー!!」
「しかも落ちない!!」
「「「うわぁーーー!!」」」

顔に落書きされたヴォルコフとリンマとその他のみんなは驚愕と動揺を隠せなかったという。

 

一方、セキエイ高原のポケモンスタジアムとポケモンセンターは、ロシア軍からの戦火から逃れるために避難してきた人がいっぱいである。ケガした人もいっぱいいる。そこにいるジョーイさんは、ポケモンのことは民間人に任せて、その人達の治療に専念する。実はこのジョーイさんは人間専門の医師免許を持っている。医師として人間の治療ができるようになっている。さらに、超高級ホテルであるセキエイローレットをモニカの独断で避難所として開放し、避難してきた人達を受け入れた。
そのモニカはポケモンセンターに司令部を置いて、司令官としてこの事態の対応に当たっていた。通常、上官であるヴェロニカが司令官になるはずだが、立場の違いによってかなわなかった。その司令部に地方チャンピオン達が招集されて、現在でも会議が行われている。なお、モニカの傍にヴェロニカ、オルハ、リルの3人がいる。

「いいこと!ここにロシア軍が来たら撃破する!人を殺してもいい!できなければ撃退しろ!それとイッシュとカロスのチャンピオンは日本から避難するように!といいたいけど、ミサイル撃ってくる可能性があるからわたし達に協力すること!命が惜しければね!もうひとつ、バルチック艦隊が出てきたそうよ」

モニカの言葉にレッドは反応する。

「バルチック艦隊といえばロシア軍最強の!?まずいじゃないですか!?」
「そう!だからまずいの!もうひとつ、六神将の一人であるポケモンマスターにして全ロシアリーグチャンピオンマスターのヴァシリーサ・アドリアーナ・ラバチェコスキーがシンオウ地方に現れたという情報が入ったわ!」
「「「ポケモンマスター!?」」」
「あいつは地球連邦軍元帥にしてロシア軍元帥でもある。現在はカレンが交戦しているけどね」

さまざまな情報がモニカに入っている。

「あなた達は今まで悪の組織と戦ってきたのかもしれないけど、今回の相手は敵国の正規軍。それも『北方の覇者』の異名を持つ大国ロシア連邦の軍隊。気を引き締めていきなさい」

モニカの言葉にみんなは首を縦に振る。

「大変だお姉ちゃん!」

そのとき、サトシが現れた。

「ロシア軍がこっちに向かってきた!」
「よし…!」

サトシの報告でモニカは重い腰を上げた。

 

セキエイ高原の最前線…。ジュンサーさん達警察の皆さんはポケモンを出して待ち構えている。軍人はすべて出払っているので、ここにいる軍人はモニカとヴェロニカだけ限定する。警察の役目は、犯罪から市民を守り、治安を維持することにあるのだが、相手は敵国の正規軍なので、専門外である。しかし、やれることだけはやる。
そして、機動戦車4機と装甲車6機、武装したロシア軍兵士は数十人に昇る。しかし、後方には巨大兵器の存在があった。

「キラードロイドまで投入しているとはな…」
「本気ですね…」

現れたヴェロニカはため息して、モニカは少し警戒感を露わにする。
キラードロイド…。地球連邦軍が開発した全高8m以上ある巨大対人兵器。外見は西洋のドラゴンに似ているのが特徴で、赤く染まった巨大な翼と巨大な尻尾の先端そのものがブレードとなっている。両腕部はエネルギー弾を打ち出す巨大な重火器となっている。核ミサイルでさえ傷一つ付かないほどの頑丈な装甲を纏い、その巨体を利用した攻撃が可能となっている。さらに人工知能で動き、人間はおろかポケモンをも殺し続ける悪魔の兵器でもある。
キラードロイドの姿を目の当たりにした民間人は戦慄した。そのときだった。モニカとヴェロニカの後方から巨大な斬撃波が放たれ、それがキラードロイドに直撃。一刀両断になって爆散した。

「キラードロイドが!?」
「バカな!戦艦にも採用された強硬度を誇るカーボナイトの素材をあっさりと…」
「うわぁー!!」

ロシア軍が動揺したそのとき、ビームが次々と放たれて着弾して爆発。ロシア軍の半数近くを壊滅状態に追いやった。

「まったく…こんなところにこなければみんな死なずに済みましたのに…ねえリル」

モニカ達の後方にオルハが現れた。このとき、身の丈以上の黒刀を手に持っている。そして、ロシア軍に向けて人差し指をかざすと、その人差し指からビームが放たれた。
それだけにはとどまらなかった。ロシア軍の周囲だけ濃霧が現れ始めた。

「なんだこれは!?」
「機動戦車が消えていく!?」
「身体も!?」
「うわぁーー!!」

直後、機動戦車とロシア軍兵士が次々と霧散し始めた。

「わたしの得意波導術は、相手に幻影をみせること、相手を分解させることだよ♪」

そのとき、ロシア軍の後方にリルが特殊な拳銃を持って現れた。その拳銃をロシア軍に向けて次々と発砲する。喰らったロシア軍兵士、機動戦車、そして装甲車が消滅していった。

「くそ!」

ロシア軍兵士は自動小銃を構え、それぞれリルとオルハに向けて発砲した。しかし、2人はよけようとしなかった。銃弾が2人に当たるも、その銃弾がなぜかすり抜けて効果がなかった。何発も発砲するも、やはり効果がない。

「無駄だよ?今のわたし達はロギアになって、自然と一体化しているんだよ」
「効かないとはいえ、王族に発砲した代償は大きいですわよ」
「「「ひぃーーー!!!」」」

その後、リルとオルハたった2人によって、ロシア軍の部隊が全滅。

「さすが『デビルシスターズ』」

と、ヴェロニカはつぶやく。
実はリルとオルハはヨーロッパの人々から『デビルシスターズ』と呼ばれている。過去にポケモンバトルのタッグバトルで2人は組んだことがある。普通は犬猿の仲だが、バトルになると姉妹同然の息ピッタリなコンビネーションが披露されるという。結果、タッグバトルでこの2人が組むと最強と呼ばれるようになる。あるポケモンマスターでさえ、この2人とのバトルから逃げるほどに脅威となったといわれている。また、過去のクーデター事件で2人は組んで、たった2人でその敵対勢力を壊滅させたというかなりの実績を持つ。そのためなのか、オルハとリルの2人組は人々から、悪魔の姉妹を由来にした『デビルシスターズ』と呼ばれるようになったとされている。
リルとオルハが使ったロギアとは、自然と一体化する波導術のひとつだが、この波導術を使いこなすにはかなりの熟練度を要する。ポケモンバトルでもよく使われるが、武装色の波導を使った攻撃であれば無効化できる。ワンピースのロギアをイメージするとわかりやすい。リルは霧のロギアを使ったのに対し、オルハは光のロギアを使った。オルハが放ったビームは光のロギアの攻撃方法。リルが敵を霧散したのは霧のロギアの攻撃方法で、手に持っていた拳銃で相手を一撃で消滅させる。なお、その拳銃はただの拳銃ではなく『波導デバイス』と呼ばれるもので、これを使えば簡単に波導攻撃が可能になるという。
ちなみに、オルハは死者を蘇生させる波導術を会得しているが、この波導術は相手が死亡してから24時間以内にでないと効果がでない、病死した人は24時間以内でも効果がでない、さらに使用すると、その人が味わった痛みを一時的にそのまま味わうというリスクを要するが、痛みだけなので命に別状ないうえに、麻酔に等しい波導術を自身にかけることで痛みを和らげてリスクを減らすという裏技的な方法がある。

 

落ち着いたころ、モニカとヴェロニカ達はポケモンセンターの司令部に移動。それから数時間が経過。
ここで情報が入ってきた。ロシア軍に対抗するため、各地で義勇軍が組織された。その中でも勢力を誇っているのがロケットグループの私設組織であるロケット団。独自に開発した最新兵器を導入してロシア軍に対抗しているが、ここでヴァイタリンスグループの私設武装組織『エイナルフォース』が現れ、抗争状態に入った。この首謀者はヴァイタリンスグループ。戦いに挑む理由が十分ある。
そして日本首都トーキョーシティでも動きがあった。トーキョーシティにロシア軍が現れたのだが、波導使いを中心に構成された義勇軍によって撃退された。さらに朗報が入った。シンオウ地方でカレンがヴァシリーサと交戦しているが、そのヴァシリーサを退くことに成功して、ロシア領土サハリンの国境付近にまで戦線を押し戻すことができた。しかし、まだ安心ができない。バルチック艦隊の存在である。バルチック艦隊はロシアというよりヴァイタリンスグループの意に反して戦線を拡大している。彼らは日露戦争で敗れた日本にリベンジして勝利することを目的に士気が高まっている。さらに、その総司令官であるヴォルコフの部隊運用能力の高さに、モニカとヴェロニカは驚異を感じている。

「ヴァシリーサを退けてもバルチック艦隊のヴォルコフがいる以上、戦争は終わらない」
「しかもヴォルコフは先代のポケモンマスターでもある。波導使いとしての総合能力ならわたしに匹敵するかもな」
「頭痛いですね。しかもヴォルコフは、日露戦争の勝利にこだわっているとみました。日本にリベンジしようと考えているらしいです」
「その可能性は高い。やつは親日派だが、日本の良いところをとり入れてロシアの力にしている」
「ソビエト連邦が崩壊だけにとどまったのはヴォルコフの力あってのこそです。彼を倒せば、ロシアは弱体化するのでは?」
「ヴォルコフ自身もそう思っているだろう。まずは追い詰めてみよう」
「そうですね。すでにアメリカ本国にいる艦隊に援軍を要請しましたし、時間さえ稼げれば勝てる可能性が高くなるでしょう」

モニカとヴェロニカはヴァシリーサよりバルチック艦隊の脅威に関心を寄せている。
そのとき、ノック音が響いた。

「空いているわよ」

モニカは応じると…。

「失礼します」

エリカが現れた。

「どうしたの?」
「避難している人達がパニックを起こしています。なんでも、バルチック艦隊が日本にやってきたとかなんとかと…」
「その情報、どこで聞いたの?わたし達しか知らないはずだけど」
「わかりません。その避難者達はどうしたの?」
「何人か逃げました」
「それを早く言いなさい!」

エリカはモニカに避難者達の現状を報告する。バルチック艦隊は日本でほとんど知らないといわれるほど知名度が高い。世界に名を轟かせる最強の軍隊である。そのため、パニックを恐れてバルチック艦隊の存在を秘匿していたが、どうやら避難者達に知られたようである。

「セキエイ高原の周辺にロシア軍がいるのよ!セキエイ高原から出てきたら殺されるわ!」

モニカはそう叫ぶ。

「エリカちゃん、わたし達はここから動けない。ジムリーダーと四天王だけで対応して。それと、セキエイ高原からすでに逃げた者達は見捨てなさい」
「で、でも…」
「自業自得よ。そいつらを助ける義理はわたし達にないわ」
「わかりました。全力で対応します」

エリカはこの部屋から退室する。

 

状況をまとめると、バルチック艦隊が日本に現れたと知った人々はパニックになって、何人かがセキエイ高原から逃げようとした。現在、サトシ達が彼らを追って、ジムリーダーと四天王たちは彼らを落ち着かせようとしているが、なかなかうまくいかないでいる。そんなとき、銃声が鳴り響いた。ロシア軍による発砲である。サトシ達は物陰に隠れながらこっそり、銃声がした方向に行くと、3人の男性が血を流して殺害されている。言うまでもなく、ロシア軍が行った。

「ま…マジか…」
『生命反応が感じられないロト』
「…行きましょうサトシ…」

サトシ、ロトム、ショータはこう述べる。初めて人が死んだところを目の当たりにして驚愕と動揺を隠せなかった。その後、サトシ達は殺された3人の男性を諦めて、この場を後にする。
抜け出した人達をなんとか連れ戻すことに成功したのだが、犠牲が3人だけで済んだのは不幸中の幸い。
なぜ抜け出したのかというと、投降すれば命は必ず助かるとか、日本は平和憲法で守られているので殺されはしない、などというくだらない幻想を抱いたのが理由とされているからである。平和ボケした人達の考えはこんな感じのようだ。
しかし、各地で義勇軍が組織されていると知った人々は、自分達でなんとかしようと立ち上がる人達もいる。連邦軍と国防軍がほとんど出払っている。
そんなときだった。セキエイ高原周辺にいたロシア軍が何者かの攻撃を受けた。攻撃を仕掛けたのは、カントー地方に駐留する在日アメリカ軍。今までロシア軍の攻撃を受けたが、なんとか撃破してこちらにたどり着いたという。モニカの命令を受けてである。そして合流することに成功する。
避難者達をトキワシティにまで移送すると、モニカとヴェロニカは計画。しかし、その前にやることがある。誰が避難者達にバルチック艦隊の情報を流したのかについてである。ロシア軍大尉カテリーナ、という説もあるのだが、すでに拘束しているのでそれはない。2人はアメリカ軍兵士にスパイの存在を確かめるべく、避難者達を調査。そして、避難者の一人の男性を拘束。
取り調べによれば、その男性は避難者ではなく、外から流れてきた避難者なのだが、セキエイ高原がロシア軍によって包囲されているので、外から来るのは不可能。徹底して取り調べを行い、ついに自白。その男性は避難者ではなく日本の左翼団体に所属する者で、ロシアから左翼団体を通じて、バルチック艦隊の存在を全国の避難者達に知らせたとのことである。実は日本の左翼団体はロシアから密約を交わされている。
密約の内容はこうだ。日本左翼団体とその団体に所属する政治家達がロシアによる日本制圧に協力した場合は、今の政権与党の保守勢力を一掃して、ロシアと同じ社会主義と共産主義の政権を樹立することを公認。その代わり、日本がロシアに従属することを誓うこと。そのため、日本の左翼団体のほとんどがロシア軍侵攻を歓迎しているとされている。この内容を聞いたモニカとヴェロニカとオルハとリルは、ここまで日本が堕落したのかと呆れてしまっている。実際、日本には共謀罪とかスパイ法とかが存在しない。左翼の政治家がなにがなんでも、それらの法案成立を反対している。結果、今の事態を引き起こしたといっても過言ではない。
捕らえたその左翼団体に所属する男性だが、この男がバルチック艦隊出現の情報を避難者に伝えた結果、3人が犠牲になった。ヴェロニカとモニカの独断でその男をアメリカ軍に引き渡す。2人の指示を受けたアメリカ軍の兵士達は、男性を誰も見えないところに連れて、そして銃殺したという。
その後、避難先であるセキエイ高原からトキワシティに移動する計画をモニカ達は立てた。避難者達を22番道路からトキワシティに誘導するという内容である。なぜトキワシティなのかというと、物資も施設もここより揃っているという単純な理由である。しかし悪いことに、ロシア軍の部隊がすでにトキワシティを制圧している。とはいえ、数はそんなにいない。そのロシア軍を撃退するため、モニカはアメリカ軍を率いて先行する。しばらく時間を置いて、それからヴェロニカが避難者達をトキワシティにつれていく。説明を聞いた避難者達は不安を抱くも、ここにいるよりはずっといいというほとんどの声があった。
作戦開始。モニカ達アメリカ軍が先行。そしてしばらく時間が経過した後、ヴェロニカは避難者達を連れて移動開始。さらに時間が経過しても、トキワシティから戦闘の音が聞こえない。数時間経過して、ロシア軍に襲われることなくトキワシティに到着。気がついたら夜になっていた。先行していたはずのモニカとアメリカ軍がなぜか唖然とした表情になった。なぜなら…。

『キー!』

キテルグマがいた。

「キテルグマ!?アローラにしか生息していないポケモンがなぜここに!?」

ヴェロニカでさえ驚く。モニカ達がなぜ唖然とした表情になっているのかというと、トキワシティを占領していたロシア軍の部隊がすでに全滅していたからである。モニカ達が到着する前の話である。やったのは、キテルグマ1体のみ。そして、キテルグマは両足をプロペラのように回して、空を飛んで消えていった。
あまりのチートぶりなキテルグマに、みんなは唖然とした表情になって驚いたという。

「モニカ…あのキテルグマ…」
「なにもいわないでください大元帥!ワンピースの月歩で空中歩行しているとか!メガシンカしたポケモンを一発で戦闘不能にしたとか!もう思い出したくありません!」
「あり得んだろうそれ!」
「わたし達が来たときにはロシア軍が全員戦闘不能になっていたんです!」

モニカはヴェロニカに、キテルグマについてこう述べたという。

 

こうして、トキワシティはキテルグマ1体によってロシア軍から解放された。まだ潜伏しているのではと思ったのか、モニカはアメリカ軍兵士達に、ロシア軍が潜伏しているかどうかと捜索し始めた。まだ油断はできないようだ。
そして、トキワシティのホテル。避難者達はそのホテルで宿泊することになった。大きなホテルなのだが、女性と子供を中心に部屋が割り当てられるようになった。
現在、サトシはトキワシティのホテルの大浴場で入浴していた。オリビエと一緒に…。2人は大きな湯船に浸かっている。このとき、大浴場は2人しかいない。ロトムとサトシのピカチュウはモニカと一緒にいる。

「いや~、いいお風呂だね~」
「だな~」
「スリル満点でいいよね日本。ロシアに宣戦布告されて、生きている心地がするよ~」
「こんな経験は絶対にないよな~」

ゆったりしている2人である。そのとき、ワイワイの声が扉の向こうから聞こえてきた。しかし、違和感がある。

「女性の声だね」
「ああ。近いからかな」

声は女性の声である。それでものんびりしている2人である。ガラガラと扉が開くと、なぜか全裸の少女達が数十人現れた。その少女の中に、セレナ、ユリーカ、サナ、エル、スイレン、マオ、リーリエ、カスミ。さらにエリカやナツメやコルニなどその他のジムリーダーの女の子達が含まれている。ライチさんもいる。
サトシとオリビエは素早く身を隠す。

「なんで!?ここ男湯だよね!?」
「見間違えるはずがないぞ!?」

2人は裸の女子達の出現に動揺を隠せなかった。ただ、これだけは言える。見つかったら殺されると…。
実はこれにはからくりがあった。シゲル、ジュン、コウヘイ、タケシ、ティエルノというモテない男達による攻撃である。方法は至って単純。サトシとオリビエが来る直前、男湯と女湯の看板を交互に入れ替えて、サトシとオリビエは看板が入れ替わった後の男湯のエリアに入って、さらにその直後、男湯と女湯の看板を入れ替えたという。結果、サトシとオリビエはなにも知らず、女風呂にのんびりと浸かっていたのである。
さらに悪いことに、シロナとカルネの女性チャンピオン。ヴェロニカ、モニカ、オルハ、リル、レベッカ、イーシャ、リサという王族クラスのメンツまでもやってきた。これにはサトシとオリビエは動揺する。見つかったら確実に殺されると…。

「あ~あ、サトシ君と混浴したかったな~」
「それをいうならわたしだってそうですわ」

と、本音を漏らすリルとオルハ。

「戦闘後の汗を流すのは気持ちがいいな」
「そうですね」

ヴェロニカとモニカは感想を述べる。

 

一方、サトシとオリビエ。

「作戦だよ。まず音を出してみんなの気を逸らす。直後、脱衣場に入る。うまくいけば僕達の勝ちさ」
「なるほど」

オリビエの作戦案にサトシは同意する。ちなみに、扉は引き戸である。

「じゃあ行くよ」

作戦開始。オリビエは持っていた桶を隅っこのほうに投げる。その音に気がついたみんなは音がした方向をみる。そしてサトシとオリビエは隙を突いて移動。オリビエが脱衣場の扉を開ける。オリビエは脱衣場に逃げ込むことに成功した直後、扉を閉める。

「ちょっとオリビエ!」

向こうにサトシを置いて…。

「ごめんねサトシ。成功率を少しでも上げる方法はひとつ、サトシが犠牲になることだよ。それに、君はイケメンでモテモテだから殺されやしないよ。健闘を祈る。グッドラック♪」

オリビエは保身を図って、サトシを犠牲にして逃亡に成功。置いてかれたサトシは扉を開ける。鍵は閉まっていないのが幸いした。扉を開けた直後、その扉が閉じられた。サトシが閉じたわけではない。同時に視線を感じる。感じたほうに振り向くと…。

「どうしてここにいるのかなサトシ?」

黒いオーラを放出しながらニコニコ顔のモニカがいた。言うまでもなく、怒っている。このとき、モニカは大事な部分を隠していない。扉を閉めたのはモニカである。
さらに視線を感じて、サトシは感じた方向に振り向くと、女性の皆さんが立っている。大事なところを隠している女性と、堂々と晒している女性などいろいろいた。サトシは思った。殺されると…。

「さてサトシ。戯言を聞こうか」

一番迫力があるのはヴェロニカである。大事な部分を隠そうとせず堂々とさらけ出している。そしてサトシは思った。言葉を間違えるとあの世に行ってしまうと…。

「えっと…ここ…男湯じゃなかったんですか…?」

サトシは言うと…。

「いいや、女湯だ。看板にそう書いてあるだろう」

ヴェロニカは述べた。

「子供の特権を使ってまで、女の裸をみたかったのか?」

と、ヴェロニカは聞くと…。

「そこまでして見たいとは思いませんよ!」

と、サトシは言う。

「今の言葉、女性がもっとも怒らせる言葉のひとつと知ってのことか?」
「えぇー!!?」

ヴェロニカの指摘にサトシは叫んだ。その証拠に、女性達から黒いオーラが漂い始めている。

「それと、隠さなくていいのか?」
「?」

さらにヴェロニカに指摘された。サトシの今の状態、大事なところを隠していない、それどころか堂々と晒している状態。さらに悪いことに、下半身に血液が集中している。俗に言う「勃起」状態である。

「ああ!!UFO!!!」

サトシは指を刺してこう叫ぶと、みんなはその方向に顔を逸らす。

「ダッシュ!」
「待てこのエロガキ!!」

その隙を突いてサトシは脱衣場の扉を開けて逃亡。そのサトシをモニカが追いかける。

「大きかった…もしサトシのあれがわたしの中に…」
「サトシがわたしの体に反応して…」
「絶対に一線を超えてみせるわ…」

スイレンとセレナとエルの感想である。とくにセレナは自分に反応してサトシがああなったと、嬉しく思い込んでいたようだ。

 

直後、サトシはモニカに捕まってホテルの一室(サトシとモニカの部屋)で説教。さらに、オリビエはその他の女子達に捕まった。2人はそれぞれ無実を訴えるも、彼女達は聞く耳持たなかった。
その後、男湯と女湯の看板が入れ替わっていたことが判明。後から現れたクノエジムのジムリーダーであるマーシュさんが、何も知らずに男湯に入ったことで発覚した。この事件の黒幕となっていたシゲル、ジュン、コウヘイ、タケシ、ティエルノが捕まって、セレナ達女子達のみなさんにフルボッコにされたという。無実が晴れてよかったサトシとオリビエ。しかし、オリビエは平和だが問題なのはサトシ。
サトシはモニカに迫られて、ベッドの上で何度も相手をされている。コンドームを使っていないのだが、モニカの中で何度も絶頂を迎え、繰り返し、そして干からびたような状態になったとされる。モニカ本人は満足した表情で、サトシを抱き枕にして就寝する。明日のロシア軍との戦いの前に生き残れるのかと、サトシは思ったとか…。
ちなみに、多くの女性達はサトシと一緒に寝たがっていたとか…。ある意味、ロシア軍バルチック艦隊より恐ろしい。

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