11 カントーリーグ編 セレナ&エルVSイーシャ!サトシがイッシュの連中をフルボッコ!

カントーリーグ6日目。午後の第5回戦が始まるまでの昼休み。にもかかわらず、会場は満席である。理由は、バトルフィールドのトレーナーボックスにはそれぞれ、セレナ&エルとイーシャが位置についてバトルしていたからである。セレナはニンフィア、エルはマフォクシーを出している一方、イーシャはツタージャとラティオスを使用する。しかもラティオスの首には、ラティオスナイトと呼ばれるメガストーンを首飾りとして下げている。イーシャの左中指にキーストーンの指輪を装着している。イーシャもメガシンカ使いである。

「ニンフィア!『スピードスター』!!」
「マフォクシー!『マジカルフレイム』!!」

ニンフィアとマフォクシーは仕掛けた。

「ツタージャ!ジャンプしてラティオスに乗ってかわすのよ!」

ツタージャはラティオスに乗り移って攻撃をかわす。ラティオスは飛行する。

「ラティオス!『ラスターパージ』!!」

指示を受けたラティオスはマフォクシーとニンフィアに向かって『ラスターパージ』を放った。2体のポケモンは辛うじてかわすもダメージを受けるが、まだまだやれると感じである。

「ここまでよ!ツタージャ!『ハードプラント』!!」
「「なんですって!!?」」

イーシャがツタージャに『ハードプラント』の指示を出したことに、セレナとエルは驚いた。そしてツタージャは本当に『ハードプラント』を放った。
『ハードプラント』は通常、ジャローダなど新人トレーナーが最初にもらう草ポケモンの最終進化したポケモンしか使用できない。にもかかわらず、ツタージャは『ハードプラント』を放った。

「ニンフィア!?」

セレナは叫んだ。ニンフィアは『ハードプラント』の攻撃を受けて戦闘不能になった。残るはエルのマフォクシー。

「サトシを諦めて!」

イーシャは叫んだ。

「誰が諦めるもんですか!マフォクシー!『ブラストバーン』!!」

エルは諦めなかった。マフォクシーは渾身を込めて『ブラストバーン』を放つも、ツタージャとラティオスにかわされる。

「ラティオス!『ドラゴンクロー』!!」

ラティオスは『ドラゴンクロー』を構えてマフォクシーに接近して放った。マフォクシーはこの攻撃を受けて戦闘不能になった。メガシンカ使うまでもなかった。
これによって、イーシャはセレナとエルを相手に、圧倒的実力差で勝利したのであった。同時に会場は大いに盛り上がりをみせた。

「「うぅ~!」」

負けたセレナとエルは悔し涙を流す。
これで2人はサトシを諦めることになるのだが、性格を考えると諦めるという文字はないようだ。とはいえ、余興は大成功に収めた。

 

 

ちなみにスタジアムの控え室…。

「おかげさまで儲かりました」
「こちらこそ感謝いたします」
「「ふふ…」」

ヤシオさんとオルハ姫様がいて、とくにヤシオさんはオルハから手渡された儲けの分300万円を手にして、札束を数えながら黒い笑みを浮かべていた。まるで越後屋から賄賂を受け取って悪事を企む悪代官である。余興の裏にこのような出来事があったとか…。

 

 

それから午後になって第5回戦スタート。その第1試合、サトシとアヤカがバトルすることになった。勝ったほうが準々決勝に進むことができるという。

「カロスリーグ以来ねサトシ君。リベンジを果たさせてもらうわよ」
「こっちは全力で行かせていただきます!」

2人のバトルはカロスリーグ以来である。

「サトシ君!もしわたしが勝ったら、わたしの恋人になって!!」
「はい!!……え…」
「決まりね!全力で行くわよ!」
「ちょっと!えぇ!?」

しかもアヤカ、自分が勝てば自分の恋人になってとサトシに伝え、サトシは勢いに乗って了承する。

「行くわよ!カエンジシ!!」

アヤカはカエンジシを出して…

「ゴウカザル!君に決めた!!」

サトシは苦労人ことゴウカザルを出した。バトルスタート。

 

 

一方、観客席…。珍しくモニカとカレンとレベッカ、オルハとイーシャとリルとリサの7人が揃って観客席に座っている。このとき、オルハとイーシャとリルとリサの4人は王族が着用するドレスではなく、普通の私服である。ただし、身に着けている衣服やアクセサリーも含めて、すべて高級ブランド物である。

「サトシー!がんばってー!」
「その女をぶっ飛ばすのよー!」

しかも、イーシャとリサがメガホン(プラスチック製の安いやつ)を持ってサトシを応援。

『なんとサトシ選手!観客席にいる2人の美少女からの声援を受けています!しかもこの美少女達はただものではありません!余興に出演してくれたイーシャ姫はアイルランド王国王女にして世界に名を轟かせるトップコーディネーター!過去に行われたスウェーデン王国首都ストックホルムで行われたグランドフェスティバルの世界大会で準優勝という実績を持っています!一方、隣にいる美少女はスペイン王国王女リサ姫!イーシャ姫と同じく世界に名を轟かせるトップコーディネーターで、同じくグランドフェスティバルの世界大会に出場して、決勝の相手であるイーシャ姫を下して優勝したという高い実績を持っています!サトシ選手、なんとこの大物2人からの声援を受けています!わたくし実況の本音を述べると!アヤカ選手がんばれ!モテ男は人類の敵!サトシ選手爆発しろー!』
「ちょっと実況ー!なんでリサとイーシャのことをそんなに詳しいんですか!?」
『おおっとサトシ選手!2人のことを呼び捨てで呼んでいるぞ!すでに関係を持っているのか!?やはりサトシ選手!我々モテない男達のために爆発しろー!』
「公平に実況をやってくださいよ!!」

モテ男断罪すべし!と言わんばかりの実況を行う人に対して、次々とツッコミを入れるサトシであった。

「王女にたぶらかされたのねサトシ君!」
「えぇ!?」
「わたしは、ロケットグループ御曹司でなくトレーナーのサトシ君のことを好きになっちゃったのよ!だから救ってあげる!」
「ちょっとアヤカさん!それは…」

バトルの最中に、アヤカに告白されるサトシ。なにか間違った方向に行ってないか…。

「サトシ爆発しろー!」
「彼女できない男の無念を思い知れー!」
「ヒカリさんがなんで君に惚れるのですかー!」
「俺達モテない男にとってモテ男は人類の敵だー!」
「セレナの純情を踏みにじった罪を償えー!」

観客席にいるシゲル、ジュン、コウヘイ、タケシ、ティエルノはサトシに敵意を剥き出しにしている。

「お前らなー!!」

そんな5人にサトシはツッコミを入れる。
その後、サトシのゴウカザルはアヤカのカエンジシを倒し、アヤカが繰り出したニャオニクスを『フレアドライブ』でねじ伏せる。そしてアブソルを出して、アブソルをメガアブソルにメガシンカ。サトシはここでゴウカザルを戻してリザードンを出して、メガリザードンXにメガシンカ。そしてメガアブソルをねじ伏せて、準々決勝に進出するのであった。

「うぅ~!こうなったら~!!」

敗北したアヤカはなにか企んでいるのであった。

 

 

ポケモンスタジアムの控え室に、バトルを終えたサトシがいるのだが、そのときアヤカが現れた。

「サトシ君!」
「うわっ!アヤカさん!」

そしてアヤカは自分の唇をサトシの唇に押し当ててキスする。アヤカにとってのファーストキスでもある。

「今ここで、わたしを抱いて!」
「えっ!?」

そのとき、アヤカは服を脱ごうとしたそのときだった。

「わたしの弟になにしてるのかな~?」

さらに、超絶ブラコンことモニカが現れた。このときのモニカは、怒りに満ちた表情になっている。
アヤカはわかっていた。この人がサトシのお姉さんで全米チャンピオンで、しかも連邦軍上層部の関係者であることを…。

「だ…男女の営みです…!」

と、アヤカは怯えた表情になってこう言い切ると…。

「失せろ雌豚!!」
「いや~~!!」

モニカはアヤカを控え室から追い出して、アヤカは逃亡したという。

「お姉ちゃん、ありがとう。けど、ちょっとひどいんじゃ」
「これぐらい問題ないわ。それよりも…」

サトシはモニカに追い出されたアヤカのことを気にしていたそのとき、モニカにキスされて唇を奪われた。そしてキスを終える。

「わたしのファーストキスよ♪あの雌豚のキスをキレイにしちゃった♪」
「うぅ~…」

と、嬉しそうに話すモニカであった。超絶ブラコンでありながらサトシにファーストキスしてこなかったのが、精神的にある意味すごい。

(サトシとエッチ…サトシとエッチ…!)

しかも卑猥なことを妄想しているモニカでもある。今のモニカの頭の中は、サトシとの行為についての考えしかない。

 

 

その後、おちゃらけた第5回戦が終了。カントーリーグ6日目のスケジュールが終了した。
準々決勝に進出したのは、サトシ、シゲル、ショータ、ティエルノ、コテツ、シューティー、オリビエ、あとモブキャラの8人。トロバは脱落となった。ちなみにティエルノはサトシへの嫉妬心という力で3対0でモブキャラを下したとか…。準々決勝からは6対6のフルバトル。そして、明日の対戦相手の組み合わせも決まった。
第1試合はサトシVSコテツ、第2試合はシューティーVSモブキャラ、第3試合はシゲルVSショータ、第4試合はティエルノVSオリビエ、となった。

 

 

夕方…ポケモンスタジアムのラウンジ…。そこにはサトシとモニカ達7人がいる。

「サトシ…」

そのとき、スイレンが現れた。このときのスイレンは黒い。なぜなら、サトシの両脇にリサとイーシャがいる。そのリサとイーシャだが、サトシを巡って睨み合いをしている。一歩間違えれば命が危ういのは、サトシのほうである。

「サトシって、どこで寝ているの?」

スイレンは聞いた。

「セキエイローレットだけど」
「セキエイローレット?」

サトシはセキエイローレットと答えるが、スイレンは知らない。セキエイローレットについてはモニカが説明する。

「セキエイローレットとは、ロケットグループが経営するセレブ御用達の超高級ホテル。わたし達はそこのホテルのスイートルームで寝泊まりしているのよ」

わかりやすく説明するモニカである。

「スイレンはたしか、ポケモンセンターの宿泊施設だよな」
「うん」

サトシは聞くと、スイレンは肯定する。
ポケモンスタジアムに隣接するポケモンセンターは宿泊施設も完備している。セキエイローレットより大きく劣るが、それなりの規模と環境を持っている。

「サトシはいいよね。豪華料理ばっか食べて」

と、スイレンは羨ましそうにこうつぶやくと…。

「そうでもないさ。今日の朝食は米とみそ汁と野菜と木の実などを使った質素な料理だったぜ」
「夜は?」
「同じさ」

サトシはこう答える。お金持ちは豪華料理ばっかり食べているのかと思っていたスイレンだが、意外と質素だったことに驚いた。

「そういえば、昨日の夜は参りましたね」
「材料切らしてカップラーメンだもんね」

オルハとリルはこうつぶやく。

「どっかのポケモンに喰われたとか盗まれたとかも話もあったわね」
「そんなポケモン見てみたいな」

カレンとレベッカの話を聞くと、その原因はポケモンにあるようだ。
ちなみに、セキエイローレットの食べ物を盗んだのは、キテルグマであることを誰も知らない。

「そういえばスイレンちゃん。サトシになにか用なの?」

モニカは聞いた。

「はい。サトシと一緒に寝たいなぁ…って…それで…」
「ほぅ~」
「へぇ~」
「ふぅ~ん」

スイレンは顔を赤らめてモジモジした表情になってこう述べると、レベッカとリサとイーシャが反応した。しかもポケモンの技でいう「こわいかお」の表情になって…。しかも、スイレンはその「こわいかお」を目の当たりにして動揺する。

『スイレンはたまにサトシと一緒に寝てるロト』
「「「なに!!?」」」

空気を読まないロトムの爆弾発言。これにはびっくりのみんなである。

「その写真あるか?」
『……………』
「分解されたいというなら話は別だが」
『みせるロト!』

レベッカの脅迫に屈したロトムは、サトシとスイレンが一緒に寝ている写真をみんなに披露する。

「なんだ…ただ単に一緒に寝てるだけか…」

つまんなそうな表情になった。

「手は出してないよな?」

レベッカはサトシを睨んだ。

「出してませんよ!」

サトシはこう答える。

「寝ているスイレンのおっぱいに触って、パンツを下ろしてお尻とかあそことか舐めたり指を入れたりとかは?」
「絶対にありません!神に誓って絶対にありません!」

レベッカの言葉にサトシは必死に否定する。

「ということでスイレンちゃん。サトシはこっち側だからごめんね。お詫びにこれあげるから」

モニカはスイレンになにかを手渡した。なにかとは一枚の封筒である。その封筒をあけると、商品券である。

「これは?」
「アローラでも使える商品券1万円分」

と、モニカは説明する。

「モニカさん……賄賂でわたしの心を動かせるとでも思っているのですか…?」
「賄賂って人聞きの悪いこというんじゃありません!」

さすがのスイレンもこれには怒ってしまう。賄賂という言葉にモニカは反応するが…。

「でも賄賂ですわ」
「賄賂だね」
「立派な賄賂ね」

オルハとリルとカレンにツッコミを入れられるモニカである。

「もらっておきます」

しかも、スイレンはその商品券を懐にしまう。

「サトシ、かならず一緒に寝てもらうからね」

と、スイレンは行ってしまった。

「いい子だな。リサとイーシャと違って」
「「誰が!?」」

レベッカの言葉にリサとイーシャはツッコミを入れる。

 

 

翌日、カントーリーグ7日目スタートでポケモンスタジアム。準々決勝第1試合サトシ対コテツのフルバトル。会場は満席状態にある。モニカとカレンとレベッカ、オルハとイーシャとリルとリサはというと、なんとチャンピオン達がいるVIP席にいる。実は昨日、レッドからカレンを通じての連絡が入り、彼女達はレッドから招待されたという。拒否するものは誰もおらず、一部のジムリーダーと四天王はサインを求めるほどだった。
会場は満席状態であると説明したが、その一部に女の子の集団がある。その集団の正体は、サトシのファンである。そして、バトルフィールド。

「ドラピオン!君に決めた!!」

サトシはドラピオンを最初に出す。

「行け!ナットレイ!!」

対するコテツはナットレイを出す。鋼タイプを持つナットレイにとって、毒タイプの技は効果がない。妥当な判断である。バトルスタート。
書くのが面倒くさいので、読者様には想像でお願いいたします。ドラピオンは、コテツのナットレイとミルホッグを撃破。さらに『どくびし』を2回巻いているので、コテツが出したポケモンは、空を飛ぶポケモンと鋼タイプのポケモンと毒タイプのポケモンを除いて『猛毒状態』となる。『猛毒状態』になると、時間が経過する毎に削られる体力が大きくなっていくという怖ろしいものである。コテツはサザンドラを出して対応する。なんとか、ドラピオンの撃破に成功するが、サトシは一気に決着をつけるべくリザードンを出して、さらにメガリザードンXへとメガシンカさせる。
メガリザードンXの圧倒的な力によって、コテツのサザンドラ、ダイケンキ、そしてルカリオが戦闘不能。5対0でサトシの圧勝に終わった。

「強い…」

コテツはここで脱落となる。
その後、大会は続いた。第2試合は1対0でシューティーの勝ち。第3試合は1対0でショータの勝ち。第4試合は6対0でオリビエの勝ち。コテツとシゲルとショータはここで脱落となった。
明日の対戦相手の組み合わせも決まった。第1試合サトシ対シューティー。第2試合ショータ対オリビエ。
実はサトシとオリビエは今大会優勝候補。共通する点は、ほとんどの対戦相手を圧勝に収めたことにある。とくにサトシの場合、第2回戦と第3回戦の対戦相手がメガシンカ使いでしかも強敵で、比較してみるとシューティーのほうがずっと弱く感じる。

「悪いけどシューティー…明日は勝たせてもらう…!」

サトシはシューティーではなく、ショータの対戦相手であるオリビエを最強の敵と認識している。しかし、シューティーが相手でも手加減はできないので、最高のコンディションで臨むことになった。
カントーリーグ7日目のスケジュールが終了。

 

 

翌日…。カントーリーグ8日目がスタート。ポケモンスタジアムの会場。すでにサトシとシューティーはそれぞれのトレーナーボックスに入って位置に着いている。サトシの傍にロトムはいるがピカチュウはいない。ピカチュウはモニカの傍におり、モニカの膝の上に座っている。観客は満員。フィールドは土となった。

「ボスゴドラ!君に決めた!!」

サトシはボスゴドラを出す。

「行け!ローブシン!!」

シューティーはローブシンを出す。バトルスタート。

「君に恥をかかせてやる!『ストーンエッジ』!!」
「『メタルクロー』で対応しろ!」

最初に仕掛けたのはシューティー。ローブシンは『ストーンエッジ』を放つも、ボスゴドラの『メタルクロー』で対応される。

「今だ!『アームハンマー』!!」

そしてローブシンはボスゴドラに接近して『アームハンマー』を仕掛けた。

「受け止めろ!!」

サトシの指示を受けたボスゴドラは『アームハンマー』を受け止めた。

「なに!?」

これにはびっくりするシューティー。

「『メタルクロー』で吹っ飛ばせ!そして『ギガインパクト』!!」

ボスゴドラは『メタルクロー』でローブシンを後方に吹っ飛ばして『ギガインパクト』で追撃。ローブシンはこの攻撃を喰らって戦闘不能になった。

「ローブシン戦闘不能!ボスゴドラの勝ち!」

審判はボスゴドラの勝ちを宣言。シューティーはローブシンを戻す。

「行け!ブルンゲル!!」

次に出したポケモンはブルンゲル♂。バトルスタート。

「『ラスターカノン』!!」
「『ハイドロポンプ』だ!!」

お互いの技がぶつかり合って相殺して爆発が起きる。

「『シャドーボール』!!」

ブルンゲルは『シャドーボール』を放ち、ボスゴドラに命中。しかし、ボスゴドラはまだまだやれるという感じである。

「僕のブルンゲルの特性は知っているはずだ」
「『のろわれボディ』だろう。触れたら動けなくなるってやつ」
「怖いのだろう。ボスゴドラを戻すことをおすすめするよ」
「いいや、ボスゴドラでブルンゲルを倒す」
「やれるものならやってみろ!」

ボスゴドラでブルンゲルを倒すとサトシは宣言する。気に障ったのか、シューティーは闘争心を燃やす。

「『ハイドロポンプ』!!」
「かわして接近!そして『シャドークロー』!!」
「えっ!?」

ボスゴドラはブルンゲルの『ハイドロポンプ』をかわして、さらにブルンゲルに接近して『シャドークロー』を放った。ボスゴドラは『のろわれボディ』で動けなくなるも、ブルンゲルを戦闘不能に追い込むことができた。

「ブルンゲル戦闘不能!ボスゴドラの勝ち!」

審判はボスゴドラの勝ちを宣言する。

「……………」

シューティーは戦慄した。サトシの強さに…。

(これがあいつの本当の実力か…!くそ…!キーストーンさえ手に入れていればこんなことには…!)

そして、途中からメガシンカを使えるトレーナーへの嫉妬心に変わった。どうやらシューティーは最後までキーストーンを手に入れることができなかったようだ。

「行け!ジャローダ!!」

シューティーは自慢のポケモンであるジャローダを出す。バトルスタート。

「やるぞ!ボスゴドラ!『メタルクロー』!!」
「『リーフブレード』で迎え撃て!!」

ボスゴドラの『メタルクロー』とジャローダの『リーフブレード』が激突。ボスゴドラが吹っ飛ばされた。

「今だ!『ハードプラント』!!」

そしてジャローダは『ハードプラント』を放った。ボスゴドラは『ハードプラント』を受けて戦闘不能になった。

「ボスゴドラ戦闘不能!ジャローダの勝ち!」

審判はボスゴドラの勝ちを宣言。サトシはボスゴドラを戻して次のポケモンを出す。

「ジュカイン!君に決めた!!」

次に出したポケモンはジュカインである。

「ここでジャローダをねじ伏せるぞ!」
「やれるもんならやってみろ!」

バトルスタート。

「ジュカイン!『でんこうせっか』!!」
「かわして『まきつく』!!」

ジュカインは『でんこうせっか』で仕掛けるが、ジャローダはかわして『まきつく』で捕らえる。

「これで2体目だ!」

シューティーは倒したと宣言するが…。

「いいや!ジャローダはここで終わりだ!」
「なに!?」
「『リーフストーム』!!」

ジュカインは『まきつく』で捕らわれた状態で『リーフストーム』を放つ。ジャローダはダメージを受けてジュカインから離れた。

「今だ!『シザークロス』!!」

そしてジュカインは『シザークロス』でジャローダに攻撃。まともに喰らったジャローダは戦闘不能になった。

「ジャローダ戦闘不能!ジュカインの勝ち!」

審判はジュカインの勝ちを宣言。

「そんな…」

自慢のジャローダがいとも簡単にやられたことに、シューティーは動揺を隠せなかった。
その後、シューティーはシャンデラ、バイバニラ、ケンホロウを出すも、ジュカインにすべて倒される。

「ケンホロウ戦闘不能!勝者!サトシ選手!」

審判はサトシの勝利を宣言。5対0で圧勝した。しかも、自慢のリザードンを使うことなく…。

「くそーーー!!!」

それからスタジアムの廊下…。手加減されたと思い込んだシューティーは、その悔しさを叫んだ。
イッシュリーグでサトシと戦ったシューティー。しかし、これがサトシの本当の実力と思い知らされたという。

 

 

それから午後、準決勝第2試合ショータ対オリビエ。フィールドは岩。バトルが始まる。
そして、30分も経たないうちに終わった。

「そんな…」

ショータは落ちこんだ。目の前にはジュカインが倒れていた。これには観客達も盛り上がるどころか、ほとんどの人達が動揺している。VIP席にいるチャンピオンと四天王とジムリーダー達でさえざわめくほどだ。

「ジュカイン戦闘不能!勝者!オリビエ選手!」

審判はオリビエの勝利を宣言する。実は戦績が6対0。しかも、手持ちを入れ替えておらず、最初に出したポケモンであるカメックスしか使わなかった。最後はジュカインとバトル。ショータはジュカインをメガシンカすると、オリビエはペンダントとして首に下げているキーストーンに触れて、カメックスをメガシンカさせる。結果は先ほど申したとおり。
そしてオリビエはショータの前に歩き出し、ショータの前に立つ。

「僕にメガシンカを使わせたのは君が初めてだよ。だけど、世界の実力差を知ることで得られるものが勝利より大きいときもある。負けは恥じゃない。次に勝つためのステップアップさ」

と、ショータにそう述べて去っていった。

「さてサトシ。女神に愛された君はこの僕とどこまでやれるのかな?だけど、全力を出させてもらうよ」

オリビエは眉間にしわを寄せて、サトシに対して闘争心を燃やし始めた。実は彼は始めからサトシしか注目していなかった。

 

 

VIP席にいるカレンはこう話す。

「ショータ君は強いけど、オリビエ王子は幾多の国際大会に出場してほとんど優勝している。世界規模の国際大会でもそう。そんな彼だけど、チャンピオンリーグの出場資格を持っていない。地方リーグで優勝するどころか、一度も出場していない。おそらくだけど、その出場資格を得るために、カントーリーグに出てきたかもしれないわね」

カレンの話に、傍にいるエリカは反応する。

「道理で強いと思いました。じゃあオリビエ王子の実力は…?」
「チャンピオンマスタークラス。しかも波導使いでそれも一流…。日本の地方チャンピオン最強のレッド君でも勝てるかどうかもわからないほどよ」
「そこまでの実力を持っているのですか!?」
「世界大会の代表に選ばれても不思議ではないってことよ。しかもオリビエ王子、サトシ君しか注目していない」
「サトシ君…勝てるのでしょうか…?」
「勝率は少ないでしょうね。まだ波導使いとして完全に目覚めていないから」

カレンの話を聞いて、エリカは不安な表情になった。
そのとき、着信音が鳴り響いた。モニカのスマホからである。モニカはそのまま電話に出ると…。

「はい、もしもし」
『わたしだモニカ』
「これはヴェロニカ大元帥!?」

ヴェロニカ大元帥という人物が出てきた。
ヴェロニカ・シュヴェルトラウテ…。地球連邦軍大元帥でモニカとカレンの上官で連邦軍のトップでもある。モニカやカレンを上回る美貌とグラマラスな体付きをしている絶世の美女だが、美貌にそぐわぬほどの鋭い眼光と苛烈極まりない性格を持ち、モニカやカレンなど連邦軍上層部でも恐れられるほどである。そして、ポケモンマスターの称号を持つアメリカ大陸の『四皇』の一人。そんな武闘派な一面を持つ彼女だが、実はポケモントレーナーではなくポケモンコーディネーター。とはいえ、バトルの実力はモニカ以上で、世界チャンピオンと称されるモニカでさえ、まだ一度も勝てたことがないという。

『今どこにいる?』
「日本カントー地方セキエイ高原のポケモンスタジアムの会場です」
『休暇は終わりだが、日本に滞在してろ』
「…なにかあったんですか?」
『正確にはなにかが起きようとしている。実はロシア軍が日本方面に軍事展開しているという情報を得た」
「なんですって!?」

ロシア軍が日本方面に軍事展開している…。それを聞いたモニカは驚愕した。

『軍事演習も何度も行っているそうだ。もしかしたら、日本と戦争する準備をしているのかもな。これは、真面目な話だ』
「わかりました。幸いにも傍にカレンがいます。カレンと相談してから対応します」
『わかった』

モニカはヴェロニカとの通信を終えた。

「カレン、ちょっと」
「?」

そして、カレンを呼び出して、誰にも聞こえないところに移動する。ヴェロニカとの会話の内容をモニカは説明すると、カレンは驚愕を隠せなかった。

「ロシア軍が日本に攻め込んでくるですって!?」
「日本方面で何度も軍事演習を行っているそうよ」
「…わかった…国防軍をシンオウ地方方面に配備させるわ…」
「ええ。それと……国防軍の連中にはこう命令を下して。ロシアが攻め込んできたら憲法と法律に違反して応戦しろと。今の日本の憲法と法律は、国防軍に対して死ねと言っているようなものよ」
「わかったわ。さっそく準備しにいくわ」

カレンはモニカの進言を受け入れ、セキエイ高原を後にする。

 

 

カントーリーグ8日目が終了。
夜…セキエイローレットのモニカのスイートルーム…。そこには、サトシとモニカがいる。このとき、サトシとモニカは一緒に入浴している。2人とも湯船に浸かっている状態である。
ちなみに、ピカチュウとロトムはお休み中だとか…。

「サトシ、愛しているわ♪」

と、モニカはサトシに寄り添う。

(作戦通り…。みんなの料理に遅効性の睡眠薬を盛ったからね…。さらにその他の妨害などを防ぐため、部屋全体に波導の結界を張った…。我ながら完璧♪サトシにわたしの処女を捧げてサトシの童貞をいただき♪)

モニカは策士である。その若さで連邦軍元帥の地位を射止めただけのことはある。
その後、モニカの主導によって、モニカとサトシはベッドの上で一線を越えた。モニカの思惑通りとなったという。

 

 

翌日の朝…。睡眠薬を盛られたと知ったレベッカとオルハとイーシャとリルとリサはモニカに対して怒りを露わにする。同時にモニカは自分の処女をサトシに捧げ、サトシの童貞を奪ったという事実を知る。当然、モニカは勝ち誇った顔をしている。

「サトシの嫁はわたしに決定ね♪」
「「「認めなーーーい!!!」」」

セキエイローレットでは、こんなおちゃらけな騒動があったという。

 

 

カントーリーグ9日目の最終日。ポケモンスタジアムの観客席は超満員。屋内の売店や屋台などで売られているサトシとオリビエに関連するグッズが販売され、女性を中心とした人達が購入して、気がついたらすべて売り切れ状態となった。今でも入荷待ちである。
サトシはロケットグループの御曹司でイケメン、オリビエはフランス王国の王子で美少年、2人は何も知らず女性達を虜にしている。ちなみに、サトシのグッズが手に入らないと知った20代前半の女性の一人が、サトシグッズが手に入らないという理由で暴徒化して、一時騒然となった。容姿と顔立ちが綺麗な人でサトシの熱狂的ファンなのだが、結局はジュンサーさんによって御用となった。

「ちなみにこれは、サトシが昨日履いていたトランクスパンツ。まだ洗濯していないそうだ」
「「「キャーーー♪♪」」」

しかも、レベッカはちゃっかりと屋台を構えて、サトシが昨日履いていたとされるトランクスパンツを生で販売し始めた。1着しかないのでオークション形式となった。ちなみに支払いはクレジットカードでも対応可能。結果、10万円で売れた。
年不相応の豊満な体付きと美貌を併せ持つレベッカだが、心はやはり汚かったようだ。

「サトシのパンツが足りないと思ったら…」

と、この光景を目の当たりにしたモニカは怒りを露わにしたとか…。

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