10 カントーリーグ編 サトシとアイルランドの姫君達(R-15)

夜、セキエイローレット…。12階にあるラウンジルーム。12~14階はスイートルームのエリアだが、このラウンジルームはスイートルームの利用者のみが利用できる。内装はシンプル。現在、ラウンジルームには、サトシ、モニカ、カレン、レベッカ、リル、リサ、オルハ、イーシャの計8名がいる。スイートルームの利用者だが、この8人のみとなっている。

「大変でしたわね。サトシ君の対戦相手が国際指名手配犯のフーリーだなんて」

オルハは話す。

「大変だったわよ。フーパまで使ってくるとは思わなかったからね」

と、カレンはこう漏らす。

「フーリーはどうなるのでしょうか?」

サトシはカレンに聞いた。

「インターポールに引き渡され、裁判を受けて即刻銃殺刑になるとのことよ」

話によれば、フーリーは銃殺刑になる予定である。大量殺人を犯した人間の末路にしては生ぬるいが、人権を考えてのことである。妥当といえば妥当である。

「その話はもうおしまいよ。リーリエちゃんがフーリーの存在を気づかせてくれたから、犠牲者を出さずに済んだのよ」
「ええ。本当にあの子には感謝しているわ」

モニカとカレンはリーリエについて評価している。
そのリーリエはというと、警察から感謝状が表彰されているのだが、それだけにはとどまらず、なんと国際刑事警察機構「略称:ICPO(インターポール)」からの感謝状も表彰されたという。
インターポールの話によれば、フーリーは長年追っていた国際指名手配犯ランクS。ランクとは国際指名手配犯の危険度を表す意味でもあり、Sの場合だと一番高いランクを意味する。その中でもフーリーはランクSの中でも厄介な存在で、インターポールやCIAなどの情報力を持ってしても発見すること自体が難しく、発見したとしてもすぐに逃げられ、事件を起こされの繰り返しであった。しかし、リーリエがフーリーの存在を気づかせてくれたおかげで、犠牲者を出さず逮捕に至ることができた。フーリーが長い間、インターポールから逃げることができたのは、幻のポケモンであるフーパの力のおかげだといわれている。
フーリーの逮捕は世間的に反響が大きかったらしく、リーリエは一躍、時の人となっていたとか…。

「それにしても、サトシ君人気絶好調だね」
「え?俺、人気あるんですか?」
「この新聞見てよ」

サトシはリルに手渡された新聞を見ると、バトルしたサトシの一面が大きく掲載されている。見出しのタイトルは『サトシ選手のファンが爆発的に急増!』。内容はこうだ。

『サトシ選手が活躍する毎に女性ファンが急増している。ほとんどのファンはロケットグループ御曹司としてではなくトレーナーとして見ているようだ。アンケートを取ってみると…「サトシ君素敵!」「サトシ君最高!」「あんなイケメンみたことがない」「サトシ様!わたしをお嫁さんにもらって!」「わたしを抱いて!」「サトシ君が童貞ならお姉さんが筆おろしを担当します!」「エルというカロスクイーンをぶっ潰してわたしがサトシ君の恋人になる!」と一部、卑猥な回答と混沌とした回答が返ってきた。ちなみに男性のアンケートだと…「リア充爆発しろ!」「モテ男は人類の敵!」「何人お姉さんに囲まれれば気が済むのだ!」「代われ!そして俺がモニカさんの弟になる!」「お姉さんキラーのスキルを是非伝授させていただきたい!」と、ほとんどがモテない男からの混沌とした回答となった。我々出版社はサトシ選手に言葉を送る。爆発しろと…』

前半から普通の内容だが、後半になるとサトシへの非難のコメントとなった。ほとんどがモテない男達からの非難だという。

「ところでサトシ君。今日は一緒に寝る?」

リルは誘うと…。

「まだ死にたくないのでお断りします!」
「ぷ~、酷いな~」

と、サトシは必至になって断る。

「じゃあ誰と一緒に寝たいの?」

リルは聞いてみた。

「オルハさん!……あ…」

と、思わず答えてしまったサトシ。

「なんでオルハなの?」
「聞かせてもらおうか」
「オルハはダメだよ?」
「オルハお姉様のような人が好みなの?」
「サトシ…」

これにはモニカとレベッカとリルとリサとイーシャが怒りを露わにしてしまう。

「まあ、サトシ君はわたしと一緒に!?」

オルハは顔を赤らめて恥ずかしそうに動揺するも…。

「いいですわ。一緒に寝ましょう♪」
「お姉様!?」

と、サトシと一緒に寝ることを嬉しそうな表情になって歓迎するも、イーシャに止められてしまう。
しかし、サトシと一緒に寝ることについて、カレンを除いてみんなで揉め始めた。このとき、カレンの腕にはサトシのピカチュウがいる。

『トランプで勝負して勝ったほうがサトシと一緒に寝るロト。サトシが勝った場合はオルハ姫と一緒に寝ることができるロト』
「まあ♪」
「いや…その…」

ロトム図鑑の提案でみんなでトランプすることになった。カレンも加えて…。しかもオルハが有利。勝負の内容は……豚のしっぽ。ルールはWikipediaを参照に…。
ただ、これだけは言える。トランプゲームの中でも痛いゲームでもある。ちなみにそのトランプは100円ショップで購入したものだとか…。
ゲームがスタート。

「痛い!なにすんのよ!?」
「へへ~んだ」

モニカとリルのやり取り。

《バコーン!》
「オルハ!あんたなんでテーブルを叩き割るの!?」
「ごめんなさい。思わず…」

オルハが持ち前の怪力によってテーブルが破壊。そんなオルハにカレンはツッコミを入れる。ちなみにこのテーブル、価格は約30万円。すげぇ…。
このようなコメディが続いた。そして終わった。結果は…。

「やりましたわ♪」

オルハが勝利した。ちなみにビリはサトシ。相手が相手なのでしょうがない。

「「「うぅ~~~!!」」」

サトシと一緒に寝たがっていたモニカ達は物凄い目でオルハを睨み始めた。

「(こうなったら…)お姉様、わたし、お姉様と一緒に寝たいのです。ダメでしょうか?」

イーシャは目をウルウルにして、オルハにこんなことを言い出し始めた。不安な妹が頼りになる姉の傍にいたいというものが、実際の目的はサトシと一緒に寝ることである。

「まあいいでしょう。その代わり、サトシ君とお見合いすることが条件です」
「「「え…」」」
「はい♪」

オルハは条件付きでイーシャの頼みを飲んだ。しかし、なぜお見合いが条件なのかが気になる。これについてオルハはみんなに説明する。

「実はハナコさんから密かに連絡を受けまして、サトシ君をイーシャとお見合いさせて、イーシャの婿にしてくれと頼み込まれたんです。わたしは了解し、サトシ君とイーシャの仲を進展させたかったのですが、想像以上に進展してくれました。あとは一緒に寝るだけです」
「なぜ?」

モニカは聞いた。

「ひとつは、モニカのブラコンを治すため。ふたつは、ロケットグループとアイルランド王家の両家を進展させるため。みっつは、個人的にサトシ君がほしかったためですわ」
「「「え…」」」
「ハナコさんに「イーシャではなくわたしの婿だったらどうします?」と問いかけたら、ハナコさんは「むしろ歓迎するわ」と嬉しそうに了解を得てくれましたの。まあ、イーシャはサトシ君に好意を抱いているので、イーシャに譲りましたがね」

実はオルハとハナコはグルだった。ハナコからオルハに接触し、お見合い話を持ち掛けるなど、いろいろと手をまわした結果が今に至る。どうやらイーシャはハナコに気に入られたらしい。
ちなみに、男性が年下で女性が年上という10歳以上年の差婚の例がいくつかある。

「ちょっと!スペイン王家はどうなるのよ?アイルランド王家よりかなり親交を深めているのはスペイン王家なんだよ?」

これに面白くないのがリルである。リサもそう。

「どうやらハナコさん、サトシ君を怖がっているという理由で、リルがいるスペイン王家との距離を置きたがっていたようです」
「サトシ君がわたしのどこが怖がってるの?」

リルがオルハに尋ねると…。

「めちゃくちゃ心あたりあるんだけど…」

代わりにモニカがこう答えた。するとリルは絶望したような表情になったという。

「ちょっと待ってください。真面目な話、サトシはカロスクイーンのエルとの熱愛について世間に報道されています。この件についてはいかがなさるのでしょうか?」

レベッカはオルハに聞いた。

「それについては対策を練っています。こちらの評判が多少落ちるかもしれませんが」

しかも、オルハはサトシとエルの熱愛についての対策を考えているようだ。

「ではサトシ君。そろそろ寝ましょう。イーシャも」
「え?」
「はい♪」

サトシの意思決定に関係なく、オルハはサトシを連れて自分の部屋に戻っていった。イーシャもそれに続く。

「ロトム!」
『はいロト』

モニカに話しかけられたロトム。

「オルハの部屋の様子をこのスマートフォンに映して」
『わかったロト』

ロトムはモニカのスマートフォンに映像が送れるように登録。

「今すぐオルハの部屋に直行よ」
『了解ロト』

そしてロトムはサトシ達の後についていく。

「モニカ、なにするの?」

カレンは聞いた。

「サトシの童貞が奪われないように監視するの」
「もし奪われたら?」
「突入よ」
「……………」

このときのモニカの目は真っ赤になっている。今でも怒りと悲しみが交差しているという。

 

それから時間が経過。オルハが利用するスイートルーム…。サトシとオルハとイーシャ、そして合流したロトム図鑑。現在、3人はお風呂に入って入浴中。サトシがいるにもかかわらず、オルハとイーシャは大事な部分を隠そうとしていない。しかし、気になるのが湯船の大きさである。最低4人ぐらいは入れるくらいの大きさで、浴室も4人が余裕で横になれるくらいのスペースになっている。
3人はなにをやっているのかを具体的に説明すると、オルハは体を洗ってシャワーを浴びている。湯船にはサトシとイーシャがいるのだが、イーシャの背中にサトシの体をくっついて、サトシはイーシャを抱き寄せているという構図となっている。このとき、サトシのあれがギンギンに立っている。12歳にしては大きい。そしてイーシャはサトシのほうに振り向いて、サトシの首に腕を絡ませて、そしてキスする。イーシャのファーストキスでもある。相性があったのか、サトシは欲情してしまい、ディープキスに発展するなどしてキスを楽しんでいた。この様子をロトムが映像としてモニカのスマートフォンに送る。
現在、モニカは自分のスイートルームにいるのだが、カレンとレベッカ、リルとリサが全員いて、しかもネグリジェ姿となっている。このとき、サトシのピカチュウもいるが、カレンの腕の中にいる。しかも、スイートルームに備えつけてある50インチの薄型液晶4Kテレビに接続して、テレビにオルハのスイートルームの様子を映し出されている。ちなみに、音声付きである。
全裸となっているサトシとイーシャの熱烈なディープキスを目の当たりにして、モニカとレベッカとリルとリサは嫉妬の炎を燃やし始めた。

「サトシの貞操がやばい…」

モニカは危機感を覚えた。

『イーシャ、わたしもよろしいかしら?』
『お姉様!?』
「「「え…」」」

すると、オルハはイーシャと交代する形で、なんとサトシとキスし始めている。オルハにとってファーストキスなのだが、やはりディープキスに発展している。さらにサトシの腕を自分の股間に誘導して触らせ始める。

「あの変態!」

リルは叫びを上げた。それだけにとどまらなかった。

『続きはベッドでやりましょう』

オルハはサトシとイーシャと一緒にお風呂から上がってベッドに移動。ちなみにベッドは天蓋付きのダブルベッド。
オルハはサトシをベッドの上に放り込んで、イーシャはサトシを押し倒すような形で熱いキスをし始めた。そしてオルハは、なんとサトシのあれを口に加えてフェラチオし始めた。

『お姉様ずるい!』

と、イーシャは体を180度回転させて、サトシに自分の恥ずかしい部分を見せるような感じの「シックスナイン」の態勢に入り、オルハから代わってフェラチオし始める。サトシ自身も女のあそこを間近でみるのは初めてであるが、フェラチオされているサトシ本人は気持ちよさそうな表情になっている。そのとき、完全に欲情したサトシはイーシャのあそこを舐め始める。これをクンニという。クンニされているイーシャは、気持ちよさそうな感じになっている。

「サトシ!汚いわよ!!」

リサはサトシがイーシャにクンニしていることについて怒りを露わにしている。

『イーシャ代わって。わたしもサトシ君に舐めてもらいたいですわ』

と、オルハはイーシャと代わって、サトシの上に乗って、シックスナインの態勢になってサトシに恥ずかしい部分を見せる。王女というだけあって、オルハの性器の形はキレイで、陰毛もキレイに整っている。そのキレイな部分をサトシは舐め始める。舐められているオルハは気持ちよさそうな表情をしているが、サトシ本人は美味しそうな感じで舐めている。

「くっ…サトシに舐めてもらったことがないのに…」

悔しそうな表情でその映像を見るモニカである。
それから数分が経過。

「あ…」

レベッカは口を開いた。映像にはなんと、オルハがサトシの下半身に跨って、サトシのあれを自分の中に入れようとしている。

「まずい!サトシの童貞が!」

と、モニカはオルハの部屋に直行しようとしたそのときだった。

『お姉様!サトシの初めてはわたしのもの!』
『こればかりは姉に譲りなさい!』
『いやよ!お姉様はお相手が見つかるまで純潔をお守りください!』
『だったらわたしがサトシ君と結婚しますわ!』
『サトシと結婚するのはわたしです!』

イーシャとオルハがサトシの童貞を巡ってケンカをしている。
しかもそのときだった。

『プ~プルルプ~プリ~プ~プリ~プ~♪』

なぜかプリンの歌が聞こえてきた。

「な…なんでプリンの歌が…」

カレンはそう言葉を発した瞬間、プリンの歌を聞いたみんなは眠ってしまった。やっている最中のオルハとイーシャとサトシも眠りに落ちて、なんとロトムまでも眠ってしまった。
プリンの歌の主は、セキエイローレットの屋上にいる落書きプリン。ここまで歌の範囲が広いとは、さすが落書きプリンであるという。

 

翌日の朝…。オルハのスイートルーム…。サトシはベッドの上で目を覚ました。

「あれ?俺…プリンの歌で眠って……ぶっ!!」

隣りにオルハとイーシャがスヤスヤと眠っている。言うまでもないが、3人は全裸状態である。これを知ったサトシは驚いて、寝ぼけから覚めた。

「う~ん…サトシ君、おはようございます」
「あ…おはようございます」

オルハも目が覚めた。そして、オルハはサトシを押し倒してキスする。

「な、なにするんですか?」

いきなりのことでサトシはオルハとのキスを中断。

「朝の性交ですわ♪」

朝っぱらから営むのが目的である。イーシャはまだスヤスヤと寝ているが、ロトムは沈黙した状態である。そして改めて、オルハはサトシにキスし始め、ディープキスに発展する。すると、サトシのあれがみるみるうちに大きくなった。オルハはサトシのあれの亀頭を自分の性器に触れ始め…。

「入れますわ」

と、自分の中に入れようとしたとき…。

「そこまでよ!!」

モニカがオルハのスイートルームに現れた。しかもこのとき、モニカはネグリジェ姿である。

「お姉ちゃん!?」
「モニカ!?」

モニカの出現にオルハとサトシはびっくりする。

「サトシの童貞は渡さん!」
「きゃっ!なにするのです!?」

そして、モニカはオルハとサトシを引き離した。
それから時間が経過。落ち着きを取り戻す。モニカによって貞操が守られたサトシであった。このとき、サトシとオルハは服を着ている。

「スヤスヤ…」
『ロト…』

まだ寝ているイーシャとロトムであった。

 

その後、サトシはモニカによって、サトシが使うスイートルームに連れていった。

「お姉ちゃんなにするの!?」
「そんな状態で出歩くの?お姉ちゃんに任せなさい」

しかもモニカ、サトシのズボンとトランクスパンツを無理矢理下ろして、反り立ったサトシのあれを口に加えてフェラチオし始めた。このときのモニカは、嬉しいのとおいしいという感情が交差したような表情になっている。
そして数分後、絶頂を迎えたサトシはモニカの口の中に射精する。モニカは射精された精液をそのまま飲んだ。

「おいし♪」

モニカの感想である。しかし、サトシのあれがまだ勃起した状態である。

(チャンス♪)

モニカはショーツを下ろしてネグリジェのスカートをめくって、サトシに恥ずかしい部分を見せる。

「サトシ、あなたのお〇〇〇んをわたしのこの中に入れなさい。それを治すには仕方ないことなの」
「う…うん…」

モニカに誘導されたサトシ。モニカのあそこをみるのは初めてではないが、こんなに間近かつはっきりみたのは初めてである。色と形もオルハに負けておらず、陰毛もキレイに整っている。そしてサトシは、自分のあれをモニカが自分の指で広げているところの穴に入れようとしたそのとき…。

「そこまでですモニカ!!」
「ちっ!?」

オルハが現れた。そしてオルハはサトシとモニカを引き離す。これについてモニカは邪魔されたと言わんばかりに悔しそうな表情になっている。結果、サトシの貞操をオルハが守った。

「自分の弟になんてことをしているのですか!?」
「サトシに性教育しているのよ!邪魔するな!」
「とことん邪魔しますよ!」
「「うぅ~~!!」」

サトシを巡って争い始めるオルハとモニカである。
それから、みんなと合流するも、カレンを除いてサトシを巡って争ったのは言うまでもない。

 

カントーリーグ6日目スタート。ポケモンスタジアム。今日は快晴でバトル日和である。そして第4回戦第1試合サトシVSベル。両者はすでにトレーナーボックスに立って位置に着いている。観客席は超満員。

「メタグロス!君に決めた!!」

サトシが出したポケモンはメタグロス。

「いくのよ!エンブオー!!」

ベルが出したポケモンはエンブオー。相性ではエンブオーが有利である。バトルスタート。
書くのが面倒くさいのでスキップさせていただきます。エンブオーは戦闘不能、ムーランドとオノノクスを出すもメタグロスにかなわず。結果、サトシの圧勝に終わった。

「サトシく~ん!手加減してよ~~!!」

敗者となったベルのセリフである。
そして午前中の第4回戦が終わった。予想外の結果になった。午後の第5回戦に進出したのは、サトシ、シゲル、ショータ、トロバ、ティエルノ、ナオシ、シューティー、コテツ、オリビエ。ナオシとベルはここで脱落である。
第5回戦の対戦相手の組み合わせが決まった。サトシの相手は、カロスリーグでバトルした女性トレーナーのアヤカである。ちなみに、シゲルの相手はティエルノ、ショータの相手はトロバとなった。

 

そのころ、ポケモンスタジアムのラウンジ。そこにはエルとセレナがいるのだが、目の前にはオルハとイーシャがいる。オルハはエルをここに呼びだしたのだが、エルの傍にセレナがいて、さらにサトシに好意を抱く女の子。関係者としてセレナもここに呼びだされた。

「もう知っていると思いますが、アイルランド王女のオルハです。こっちは妹のイーシャです」

と、オルハは自己紹介し、イーシャを紹介する。

「イーシャ姫ってもしかして、スウェーデン首都ストックホルムで行われたグランドフェスティバルの世界大会の準優勝者の?」
「ええ。知っているなら話が早いですわ」

イーシャはポケモンコーディネーター。グランドフェスティバルの世界大会の準優勝という成績を残して、その名をヨーロッパ中に轟かせている。ちなみに、そのときの相手はリサで、イーシャはリサに敗れて優勝を逃している。

「単刀直入に申します。エルさんとセレナさん、サトシ君のこと諦めてくれますか?もちろん、タダとは言いません」

オルハは二人に封筒を差し出す。封筒を開封すると1枚の紙があった。小切手である。

「「1千万円!?」」

それぞれの小切手には1千万円が記載されている。これにはエルとセレナは驚く。

「あの…理由をお聞かせ願えないでしょうか…?」

エルは尋ねる。

「そうでしたね」

オルハはその理由を述べる。

「ハナコさんというサトシ君のお母様から、サトシ君とイーシャのお見合い話を持ち掛けられまして、わたし達アイルランド王家はそれを了承しました。サトシ君とイーシャの仲をさらに進展させるためにいろいろと工夫しましたが、結果は想像以上にうまくいき、今では一緒に寝るほどの仲にまで進展させることができました」
「…サトシ君のほうは?」
「サトシ君本人もイーシャのことを気に入っています。ここからが本題です。エルさん、セレナさん、サトシ君を諦めてもらえないでしょうか?この1千万円は手切れ金です」

オルハは二人にサトシを諦めろと伝える。

「お断りします!」
「わたしもです!」

エルとセレナは1千万円の小切手をオルハに返す。

「ゴッドファイブの一角であるロケットグループの御曹司とアイルランド王家のお見合いですよ。あなた方が入る余地は…」
「わたしはサトシ君を諦めません!サトシ君はわたしの初恋の人でもあります!」
「そうです!サトシは絶対に渡しません!」

エルとセレナは強い意思を見せつけ、お金という誘惑に惑わされなかった。

「いいでしょう。ならエルさんとセレナさん、イーシャとバトルしませんか?」
「「え…」」

オルハは2人にこう提案した。

「エルさんとセレナさんは自慢のポケモンを1体ずつ出して、イーシャは2体出して、ダブルバトルを行うという単純なルールです。イーシャに勝てば、我々はサトシ君を諦めましょう。ちなみに1千万円も差し上げます。そして、お2人が負けたら、サトシ君を諦めてください」

オルハの提案にエルとセレナは…

「わかりました!」
「やりましょう!」

乗った。これにイーシャは黒い笑みを浮かべる。

「そうそう、イーシャは波導使いですので、対策は万全に。では」

オルハはイーシャを連れて立ち去ろうとすると…。

「ちょっと待ってください。バトルはどこでやるんですか?」

セレナは聞いた。

「ああ、そうでしたわね。場所はこのスタジアムのバトルフィールド。午後の第5回戦が始まるまでの余興です。すでに許可を得ていますので、心配はありません。では、30分後には始めましょうか」

オルハは話を終えるのだが、バトルが30分後に始まるということなので、エルとセレナはバトルに向けての準備を始めた。

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