08 カントーリーグ編 サトエル熱愛?サトシVSメガフシギバナ使い!

カントーリーグは順調に進んだ。300人以上の出場選手がいるので、1回戦は3日かけて行われるという。今日の大会1日目が終了する。
しかし、サトシとエルの熱愛に関する報道が続いている。トライポカロンのプロデューサーのヤシオさんのコメントによると…。

「若い時のわたしと同じだわ。一人の男を巡って何人の女と争ったことか…」

である。若い時の自分と重ねているようだ。しかも、容認している。この記事をみて、各所からのコメントが寄せられた。

「へぇ~、あのサトシがカロスクイーンと。意外と似合ってるかもな(byケ○○ン)」、「運命はわからないものだね(byデ○○)」、「いやいやびっくりじゃよ。あのサトシがのう(byオー○○博士)」、「スイレンの怒りを収めるのに一苦労だけど、実は似合っていたりして(byク〇イ)」、「いやはや、これでロケットグループは安泰だ。はっはっはっ!(byサ○○)」

と、祝福する声が挙がる一方…。

「実力的に申し分ないのは確かだけど、田舎者があの美しきカロスクイーンと付き合うのは相応しくない(byシュー○○ー)」、「サトシはんがあの女に寝取られたのがショックやね~ん(byモ○)」、「女にうつつ抜かすんじゃない。お前は俺が倒すのだから(byシ○ジ)」、「僕がお姉ちゃんに殺されちゃうよ!お姉ちゃんをもらって!(byマ〇〇)」

冷ややかなコメントが上がった。さらにこんなコメントもあった。

「ふざけるなー!絶対にサトシをぶっ潰す!(byシ〇〇)」、「セレナの純情を踏みにじったサトシをぶっ潰す!(byティ〇〇ノ)」、「やつをぶっ潰してセレナちゃんと付き合うのは俺だー!(byモブキャラ)」、「僕のエルたんがあいつに汚された!だからエルたんを救って、僕のものをエルたんの中にぶち込むのだ!(byモブキャラ)」

サトシに対する殺意が伝わるコメントであったのだが、最後のコメントはちょっと危ない。しかし、エルに対する殺意が込められたコメントのほうが多かった。

「わたしの想い人を奪ったカロスクイーンを許さない!(byア〇〇)」、「よくもサトシを寝取ってくれたわね!(by〇ス〇)」「どうやってあの超鈍感なサトシを言い包めたの!あの女許さないかも!(byハ○○)」、「なにがカロスクイーンよ!パフォーマンスではあたしのほうが上に決まってるわ!(byヒ○○)」、「サトシくん!あの女に惑わされたのね!わたしが救うから!(byベ〇)」

どれもこれも混沌としたコメントである。
この熱愛報道について、サトシからのコメントは得られなかったが、エルからのコメントを得ることができたようだ。

「セレナには申し訳ないけど、前々から気になっていた男の子のハートを掴むことができてよかったです。恋敵は多いですがサトシ君が取られないようにがんばっていきたいです。もし、サトシ君が浮気したら、監禁するかもしれませんね♪」

逆DV女になりかねないコメントである。サトシはともかくエルは嬉しそうにコメントしたという。
この報道の中で衝撃的な事実が浮かんだ。記事のタイトルは『サトシ選手には重大な出自が隠されていた!』。その内容の記事にはこう書かれていた。

『サトシ選手に姉がいるのだが、その姉がとんでもない人であった!その姉とは、地球連邦軍元帥にして全アメリカポケモンリーグチャンピオンマスター、世界ランキング1位の座につく世界チャンピオン、年収3億ドル以上を稼ぐ超セレブ、ゴッドファイブのロケットグループの令嬢(養女)モニカ・アスプルトン。チャンピオンマスター・モニカがこのカントーリーグ会場の周辺にいる。もうひとつ、サトシ選手の実の父親はとんでもない人だった。その父親とは、ゴッドファイブが一角、ロケットグループのサカキ総帥である。つまり、サトシ選手はあのロケットグループの御曹司であるという。証言はそのサカキ総帥本人からで、サカキ総帥はサトシ選手とカロスクイーン・エルとの熱愛報道を聞いて、嬉しそうに思わずこう証言したという。ちなみにチャンピオンマスター・モニカは超絶のブラコンだといわれている。他にも全国チャンピオンが確認されている。全日本ポケモンリーグチャンピオンマスター・カレン、全アイルランドポケモンリーグチャンピオンマスター・オルハ、全スペインリーグチャンピオンマスター・リル。この大物3人が、このセキエイ大会会場のどこかにいるとされている。しかし、チャンピオンマスター・カレンはVIPとしてカントーリーグに招待されても不思議でないのだが、招待されていなかったようだ』

詳しく書かれており、サトシの正体が暴露された。サカキ自身の証言によって…。この号外的な記事が世に出回り、さらにインターネットにも出回った。この情報を知ったモニカはサカキに猛抗議。サカキは「すまん。思わず」とモニカに謝る。ドジな面が暴露されたともいう。

 

 

夕方…。夕食の時間になり、サトシ達はセキエイローレットのレストランで食事をとっている。具体的なメンバーは、サトシ、モニカ、カレン、レベッカ、リル、リサ、オルハ、イーシャの8人。とくにサトシ、モニカとレベッカとリサから睨まれている。

「あのクソ親父、サトシの秘密をバラしやがって…」

モニカはサカキについて愚痴をこぼす。徐々に言葉が悪くなっている傾向である。

「真面目な話なんだけど、サトシ君も気をつけたほうがいいわよ」
「え?」

カレンはサトシに話しかける。

「今回の報道でサトシ君に近づく女が増えるかもしれない。その女の目的が金絡みである可能性も十分あるってことよ」

と、忠告する。

「大丈夫ですよ。そんな女はいませんって」
「「「不安だ…」」」

無邪気なサトシに不安がるお姉様方である。ちなみに、リサとイーシャの年齢はサトシより一つ年上である。

「不安だからこそ、わたしがサトシのパートナーになってやる」

と、レベッカは名乗り出た。

「レベッカはお断りよ」
「サトシ君にとって害を成す存在だからね」

しかし、モニカとカレンにツッコミを入れられる。

「なぜ?」

レベッカは聞いた。それについてカレンは回答する。

「金の亡者だからよ。ルドルフで生徒会長やっている身でありながら資金を横領して、家具や最新の家電などを購入しているからよ」
「な…なんのことだ?」
「使わなくなった家電はネットオークションで売りさばいて自分の懐に入れて、横領疑惑が浮上したら誰かに罪を擦り付ける。あなたは有能だけど心は汚いわね」
「姉さんこそなんだ?家の金庫から現金を抜き取って洋服を買い漁って、しかも高い下着ばかり買っていたではないか」
「なぜそれを知ってる!?」

レベッカは金の亡者だが、カレンも同等であるという一面を持つ。ちなみにこれ、本当の話である。

「じゃあわたしは?」

リサは笑顔でモニカに聞いてみた。

「あなたがサトシの相手として申し分ないけど、姉がね…」
「ぷ~!わたしのどこが不満だというの?」

モニカはリサをサトシの相手にふさわしいと述べるが、姉に問題があるとして首を横に振った。それを聞いたリルは言うまでもなくモニカに抗議。

「無難なのは……イーシャね」
「わたし?」

カレンはイーシャを指名する。

「アイルランド王国王女だけでなく清楚で可憐。さらにポケモンコーディネーターとして世界大会の優勝経験を持つ。サトシ君には不相応だわ」
「カレンさん…それちょっとひどくないですか…」

イーシャを評価するも最後はサトシにツッコミを入れられる。

「ちょっと待って!イーシャだけはダメよ!あんな腹黒女と一緒になったらサトシ、逆DV受けることになるわよ!」
「逆DV?なにそれ」
「……………」

リサはイーシャだけはダメだと訴えるが、サトシは逆DVという言葉は知らないようだ。
ちなみにDV(ドメスティックバイオレンス)とは、簡単にいえば男性が女性に暴力を振るうことを意味する。逆DVとは女性が男性に暴力を振るって、立場が逆転したことを意味する。最近、逆DVの被害男性が増えているとか…。

「真面目な話。サトシ君はイーシャのことどう思っているの?」

オルハはサトシに聞いてみた。するとサトシはイーシャをみて顔を赤らめ始めた。

「えっとその……綺麗で素敵な人だなあと…」
「……………」

恋愛に超鈍感なサトシにここまで言わせるとは、イーシャは本当に綺麗な女の子のようだ。サトシからの評価を受けたイーシャは顔を赤らめたとか…。

「わたしはどうですか?」

そしてオルハは自分のことをどう思っているのかについてサトシに聞いてみた。

「すごい綺麗な人で…性格はその…お姉ちゃんやリルさんと比べると優しいなと…」
「「ちょっと!!」」

オルハと比較されたモニカとリルはサトシに抗議し始める。

「オルハの性格は非常に腹黒いのよ!」
「こうみえても短気で暴力振るうんだよ!」

オルハの評判を落としかねない発言だった。

「短気だなんてとんでもない。モニカ、リル、わたしは気が長いのですよ」
「「ドス黒いオーラを出してる時点で短気なのよ!」」

この発言を受けたオルハはドス黒いオーラを漂わせ始めたとか…。

「お姉ちゃん、リルさん、オルハさんはそんなことする人ではないと思います」
「「無邪気な子供はある意味怖ろしい…」」

と、サトシはオルハを擁護する。

「モニカ、わたし、サトシ君を気に入りましたわ」
「うわっ!オルハさん!」

そのとき、オルハはサトシを後ろから抱き締める。これには動揺するサトシ。

「わたしの婿、でなくイーシャの婿にしてもいいでしょうか?」
「ちょっと今!わたしの婿って言ったよね!言ったよね!?絶対にサトシをやらないからね!」

オルハの本音にモニカはツッコミを入れる。

 

 

翌日…。大会2日目がスタート。2日目の第1回戦が始まり、会場は大盛り上がり。シゲルとトロバとティエルノは順調に勝ち上がった。トロバはリザードンをメガリザードンYにメガシンカさせて勝利。ティエルノとシゲルはカメックスをメガカメックスにメガシンカさせて勝利。ティエルノとシゲルに関しては、大会前にキーストーンとカメックスナイトというメガストーンを入手したようだ。そして、ナオシも勝利。ミミロップをメガミミロップにメガシンカさせてである。どうやらナオシもキーストーンとミミロップナイトを手に入れていたようだ。
一方、サトシはポケモンセンターのラウンジでアローラ組と合流して、大会の様子をテレビで観戦している。アローラ組のメンバーは、ククイ、リーリエ、スイレン、マオ、カキ、マーマネ。そしてナリヤ校長とアーカラ島の島クイーンのライチ。ここにはいないその他のポケモンスクールの生徒達もこのスタジアムのどこかにいる。このとき、スイレンはサトシの傍から離れない。それどころかくっ付いている。今までサトシはロケットグループの御曹司だという理由で女の子達から近寄ってきたが、スイレンによって追い返されてしまったとか…。
カキとククイの普段着は上半身裸なのだが、今はちゃんと服を着ている。

「しかし、昨日は大変だったな」

と、ククイはサトシをからかった。

「ああ!サトシこんなところに」

そのとき、ショータが現れた。

「この人たちがあのアローラ地方の」
「ああ」

サトシはショータにアローラ組を紹介する。

「簡潔的ですが、サトシからみんなのことを聞いています。僕もアローラに行って島巡りしてZリングを手に入れたいです!」
「カロスリーグベスト4とのバトルか。燃えてきたわね!…だけどメガシンカなしよ!あたしがキーストーン手に入れるまで!」
「え…ええ…」

ライチはショータとバトルすることに期待感を膨らませたという。

「その前に俺とバトルしてくれよ」
「今は大会期間中なので無理ですが、いつかやりましょう」

カキはフレンドリーにショータと接する。

 

 

面倒くさいので、いろいろとスキップします。大会2日目終了。
そして翌日。大会3日目がスタート。3日目の第1回戦が始まり、会場は相変わらず大盛り上がり。ショータはマサムネと対戦。マサムネとは、かつてサトシとホウエンリーグ・サイユウ大会でバトルして敗北したトレーナーで、外見は一言でいえば「着物を着たいなかっぺ大将」である。結果は3対0でショータの圧勝。ジュカインをメガシンカさせて勝利を収めている。その他にもシューティーやコテツなどイッシュ組が勝ち進んでいる。意外とやるシューティーである。
しかし、強力なトレーナーが現れた。そのトレーナーの名はオリビエという少年で、イッシュ地方に伝わる幻のポケモン・ビクティニを使用する。相手はインド風の容貌したトレーナー(最強メガシンカAct4に登場)。フーディンをメガシンカさせるも手も足も出なかった。メガシンカがすべてでないことが証明されたものの、左手の中指にキーストーンが付いた指輪がある。この少年もメガシンカを使うが、メガシンカを使うまでもなかったという。
ポケモンスタジアムのラウンジで、テレビを通じてその様子が映し出される。そのラウンジに、サトシとイーシャがいる。

「オリビエ王子?」
「フランス王国の第3王子よ。多くの国際大会に出場して、ほとんどが優勝しているんだけど、どうして地方リーグに?」

イーシャはオリビエについて語っている。

『ピピッ!データによれば、オリビエという王子は国際大会優勝など数多くの実績を残しているけど、今まで地方リーグに出場したことがないらしいロト』

と、ロトムがオリビエのデータを検索して解説している。

「気をつけてサトシ。オリビエ王子は波導使い。フランス王家の血筋を持つ人しか使えない波導術を使ってくる」
「それだけじゃないさ。あいつの左手にキーストーンが付いた指輪があるのを見た。相手がメガシンカ使ってきたにもかかわらず、圧倒的な実力で勝っている。しかもビクティニという幻のポケモンを使う。たぶん、出場者の中でオリビエは最強だろう」
「そこまで見ているんだ…。鋭いね」
「普通の人間じゃ波導使いに勝てないってお姉ちゃんが言っていたからな」

オリビエの実力を高く評価するサトシにイーシャは関心を持った。
なぜサトシがイーシャと一緒にいるのかというと、オルハの勧めでデートしている。恋愛感情までにはいかないが、イーシャ自身もサトシに興味を抱いている。
しかし、このデートに面白くない連中がいる。そして尾行している。具体的なメンバーを上げると、シゲル、カスミ、セレナ、エル、モエ(2回戦進出している)、スイレン。その他にモニカ、カレン、レベッカ、リル、リサ、オルハの6人。気がついたら大所帯になっている。
そのとき、イーシャは微笑んでサトシに引っ付くと…。

《ゴーーーー!!!!!》

サトシ大好きな女性達から嫉妬と怒りの炎が燃え上がり、シゲルについては…

「なんであいつだけモテんだよ…!」

と、サトシに嫉妬心を剥き出しにして対抗意識を持った。

「サトシはん!!」

しかもモエ、サトシの前に姿を現した。

「モエじゃないか。久しぶりだな」
「久しぶりやない!サトシはんは惑わされてるんや!その女に!」
「?」

モエはサトシにそう抗議した。するとイーシャはモエのほうに振り向いた。

「な…なんやその美少女は……うち…負けた…」

あのモエでさえ敗北を認めるほどの美しさである。

「こうしてみるとキレイね…」
『クワ』
「またいつの間に出てきて…!」

カスミもそうである。そして、久しぶりにみたカスミのコダックである。

「あれ?全日本チャンピオンのカレンさんじゃないですか」
「ようやっと気づいたの?ハナダジムのジムリーダーのカスミちゃん」
「「「ええぇ!!?」」」

カスミはカレンの存在に気づいたが、カレンはカスミのことを知っている。初対面でありながらである。
しかも、周辺がざわつき始めた。

「おいあれ、全米チャンピオンにして世界チャンピオンのモニカさんじゃないか!?」
「あっちはワールドコンテストチャンピオンマスターにして全スペインチャンピオンのリル姫様!?」
「オルハ姫様もいるぞ!」
「全日本チャンピオンのカレンさんも!?」
「なんなんだあのメンツは!?」

ついにモニカとカレンとリルとオルハの存在が一般人に知られてしまった。

『みなさま、明日の第2回戦の組み合わせが決まりました。電光掲示板やインターネットでご確認をお願いします』

そのとき、ポケモンスタジアム全域に放送が流れた。電光掲示板に対戦相手の組み合わせが表示された。明日は第2回戦すべて終わるように日程が組み込まれている。第1試合はサトシ。相手はメガネをかけた少年。名前はミツグ。

「なるほどねぇ…。次の対戦相手は君か」

そのとき、閉じた傘を持ってグリーンのレインコートを着たメガネの少年が現れた。彼がその対戦相手である。
ちなみにこの少年、最強メガシンカAct4に登場してアランに敗れたメガシンカ使い。モブキャラなので、こちらで名前を決めさせていただきました。

「お前がミツグか」
「そうだよ。もし、僕が勝ったら……セレナちゃんを僕の彼女にする!!」
「へ?」
「「「はい?」」」

サトシに宣戦布告。しかもセレナを懸けてである。

「じゃあね」

と、ミツグは去っていった。

「モテモテねセレナ」
「嬉しくないです!」

そんなセレナをからかうエルであった。

 

 

夜…セキエイローレットのスイートルーム…。その一室にカレンがいた。そのとき、扉をノックする音が響いた。

「開いているよ」

カレンは応答すると、洋服を着た少女が現れた。

「悪いわねエリカ。こんなところに呼び出して」
「いえ、わたくしこそびっくりしました。まさかカレンさんがここにいるとは」

その少女とは、タマムシジムのジムリーダー・エリカである。
実はカレンとエリカは師弟関係にあり、エリカはカレンの弟子にあたる。実はエリカが店長を務める香水店のスポンサーはカレンで、香水のノウハウをカレンから教わった過去を持っている。
それから、カレンとエリカはソファーに座って落ち着く。

「海外を含む各地方のジムリーダー、四天王、チャンピオンを集めて、なんの会議をしているのかを話してもらえるかしら?」
「……………」
「大丈夫よ。盗聴される心配はない。これでもわたしは全日本チャンピオンの前に地球連邦軍の上層部だからね」
「…わかりました……」

エリカはカレンに包み隠さず、会議の内容を詳しく話した。

「全国チャンピオン戦術会議に…対波導使い戦術会議ね…。だから波導使いであるわたしやモニカなどの全国チャンピオンが招待されていないわけか」
「はい。その人が波導使いだけで勝敗が決するといっても過言ではありません。普通の人間では勝てないといわれています」
「でもねエリカ、普通の人間でも、波導使いに結構勝っているのよ。明らかに、わたし達波導使いに対する差別じゃない。そんなにわたし達が怖いの?」
「いえ!決してそういうわけでは…」
「ナツメはどうなの?あれは超能力者で、ある意味波導使いより厄介なのよ」
「ナツメさんについては、結局は触れられませんでした。エスパーポケモンがいますし…」
「なるほど。波導使い戦術会議なら、トーホクチャンピオンのギンノはどうしたの?」
「ギンノさんはいません。あの人は波導使いで会議に招待されていませんが、それ以前にデンマークにいますし」

実はトーホク地方側はチャンピオンが不在になっている。ギンノとはトーホクリーグチャンピオンマスターにして波導使い。波導使いなので、対波導使い戦術会議に招待されることはないが、それ以前にデンマークにいるので、招待しようがない。

「全国チャンピオン戦術会議についての話に入るけど、ほとんどの連中が世界ランキング上位を占めているの。地方チャンピオンじゃわたし達にかなわないことを知って会議しているの?」
「そこまではちょっと…」
「まあいいわ。だけど、わたし達じゃかなわない連中がいるということを教えておいてあげるわ」
「カレンさん達がかなわない連中ですって!?いるのですか!?」
「いるわよ。わたしだってそいつらに何度か負けている。いわゆる『ポケモンマスター』の称号を持つ連中よ」
「ポケモンマスター?一人だけじゃないんですか?」
「一人だけじゃないのよ。モニカでさえポケモンマスターの称号すら手に入れられなかったし、その連中の強さは、次元を超えている」

カレンの話を聞いていると、エリカは恐怖を感じた。世界チャンピオンと称されるモニカでさえ得られなかった『ポケモンマスター』の称号。その称号を持っている人の強さは、次元を超えているという。

「わたしが知るポケモンマスターの称号を持つ人は、ジノ・アンソニー、ライル・アンジェリー、ルルーシュ・エルフリッゾ、ヴェロニカ・シュヴェルトラウテ。わたし達はこの4人をアメリカ大陸に君臨する4人の皇帝。通称「四皇」と呼んでいる」
「四皇…」
「さらにヨーロッパとロシアと中国などの国家があるユーラシア大陸には6人のポケモンマスターが存在する。パンドラ・ゲンドゥル、リルファ・マローネ・アルフォンス、ヴァシリーサ・アドリアーナ・ラバチェコスキー、ソンサク・ハクフ、マンフレディ・フォン・ヴェラッティ、アッシュ・グレイクス。ポケモンマスターの称号を持つ彼らをユーラシア大陸を守護する神の将軍。通称「六神将」と呼ばれている。無論、今挙げたポケモンマスターは全員波導使い」
「しかし、それほどの実力を持っているなら、なぜ彼らは有名にならないのでしょうか?」
「表舞台に立って活動していないからよ。ヴァシリーサを除いてね」
「ヴァシリーサとはたしか、全ロシアリーグチャンピオンマスターですね。だけど、いい噂はあまり聞きません」
「冷酷無比で残虐性が高く、対戦相手のトレーナーを事故と称して何度も殺害している。わたしもあいつと何度かバトルしているけど、負けるほうが多いわね」
「あのカレンさんが…」

ポケモンマスターについて説明するカレン。

「この話は終わり。もう遅いからここで寝なさい」
「よろしいので?」
「その代わり、可愛がってあげるから」
「はい…」

カレンはエリカを抱き締め、エリカは顔を赤らめながら受け入れた。そして、ベッドの上で二人は眠りについた。カレンがエリカを抱き枕にしている状態である。このとき二人は下着姿で実に官能的なのだが…。

『ク~』

セキエイローレットの外には、なぜかキテルグマがいる。普通ならアローラに生息するポケモンだが、これだけは言える。いつもムコニャを拉致っているあのキテルグマである。

『プリプリ~』

さらに油性ペンを持ったプリンもいる。このプリンはサトシがカントーやジョウトなどで旅をしていたときに何度も出くわして、歌って相手を眠らせ、眠った相手の顔に落書きする、あの落書きプリンである。

『ク~』
『プリ?』

しかも、顔合わせしてしまった。それからどうなったかは不明である。

 

 

翌日…。カントーリーグ4日目がスタート。第2回戦の第1試合サトシVSミツグのバトル。サトシはガブリアスを最初に出して、ミツグはバクオングを出す。バトルが始まった。ガブリアスは圧倒的な強さでバクオングを戦闘不能にして、2番手として出してきたツンベアーを戦闘不能にさせる。そして3番手として、ミツグが出したポケモンはフシギバナ。直後にフシギバナをメガフシギバナにメガシンカさせる。ちなみに懐中時計がミツグのメガシンカデバイス。メガフシギバナの圧倒的な力によって、サトシ自慢のガブリアスは戦闘不能になった。ガブリアスを戻すと、サトシは2番手としてリザードンを出して、メガリザードンXにメガシンカさせる。
互いは一進一退の攻防を繰り広げる。

「そういえば君はカロスリーグでアランと戦って負けたようだね」
「アランを知ってるのか?」
「僕はアランに負けてね。いつかリベンジしようと思っているんだ。それに……アランに負けた君が僕に勝てるわけないだろう!フシギバナ!『つるのムチ』で捕まえろ!!」

ミツグの指示を受けたメガフシギバナは『つるのムチ』でメガリザードンXを捕まえる。

「今だ!『ベノムショック』!!」
「『かえんほうしゃ』で迎え撃て!!」

メガフシギバナの『ベノムショック』とメガリザードンXの『かえんほうしゃ』が激突。大爆発が起きた。この反動でメガリザードンXは『つるのムチ』から解放される。

「ならば『ハードプラント』!!」
「一気に決める!『ブラストバーン』!!」

メガフシギバナは『ハードプラント』を放った。それに対応するメガリザードンXは『ブラストバーン』を放つ。

「なっ!!?」

お互いの技が激突するも『ブラストバーン』が『ハードプラント』によって現れた巨大なツルを燃やし、そのままメガフシギバナに直撃。メガフシギバナは『ブラストバーン』の攻撃を受けて戦闘不能になった。同時にメガシンカが解けた。

「フシギバナ戦闘不能!よって勝者!サトシ選手!」

審判はサトシの勝利を宣言する。同時に会場は大盛り上がり。
これによってサトシは第3回戦に進出した。

「そんな…バカな…」

ミツグは地面に膝を着いて落ちこんだ。

「アランが勝ったなら、俺でも勝てるだろう」

と、サトシは敗北したミツグに対してこう述べた。
ミツグの願いであるセレナとの交際は、露として消えたのであった。

 

 

しかし、観客席には、道化師の衣装を纏ってジュペッタの人形を糸で操り人形にしている不気味な男がいる。

「ロケットグループの御曹司の実力、たしかに見届けた。ふふふふ…」

男は不気味に笑う。彼もカントーリーグ出場者で、現在も勝ち残っている。
ちなみに彼は、最強メガシンカAct4の最後の場面に登場するメガシンカ使いで、ジュペッタをメガジュペッタにメガシンカする使い手でもある。

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