04 アローラ編 モニカちゃんの楽しいポケモン授業!

翌日、アローラ地方メレメレ島ポケモンスクール。
その教室内に、サトシ、リーリエ、マオ、スイレン、カキ、マーマネがすでに席に着いていた。このとき、それぞれの相棒となるポケモンが隣にいる。
そして、ポケモンスクールの教師を務めながらポケモン研究をしているククイ博士が現れた。彼らの担当教師をつとめる。がしかし、モニカが現れた。

「本日付けを持ちまして、わたし、モニカがこのクラスの臨時教師となります。1日かぎりですが、よろしくお願いします」
「「「よろしくお願いします」」」

普通に挨拶するモニカである。

「今日の授業はアイテムについてです。トレーナーとなると、アイテムを使ってポケモンを治療する機会がかなりあります。旅をしているとき、トレーナーはポケモンセンターに立ち寄り、ポケモンを治療してもらいます。しかし、近くにポケモンセンターがない場合、ポケモンが傷ついているとき、サトシだったらどうする?」

授業は始まるも、サトシを指名する。

「アイテムを使います」
「そう。だけどもし、手元に回復させるアイテムがなかったらどうする?」
「…根性でポケモンセンターに突っ走ります…」
「それも正解ね。町の中でポケモンセンターがなかったら根性で探すしかない。それでも見つからなかったらどうする?」
「…わからない……」
「まあ当然よね」

モニカはそう口にする。

「そのときは人間専門の病院に行って診てもらいます。簡易的ですがポケモンセンターの機能があり、看護師免許を持ったジョーイさんか、医師免許を持ったジョーイさんに診てもらうのが一般的となります。もし、山だったら自分で薬草を見つけて調合し、ポケモンのケガを治さなければなりません。近くに木の実があればいいのですが、その木の実がなければ、さっき言った自分で薬草を見つけなければなりません。わかった?スイレンちゃん」
「え、あ、はい!」

しかも、スイレンを名指しするモニカである。

「もうひとつ、トレーナーは食料の確保も大事です。ではマオちゃん、トレーナーが山の中にいました。手元に食料がない。さてどうする?」
「山菜で空腹を満たすほかありません。それよりも大事なのが水の確保です」
「正解よ。トレーナーはある程度のサバイバル能力を持たなければなりません。ではマーマネ君、トレーナーが極度の空腹になり、山菜を取れなくなりました。目の前にケンタロスがいます。あなただったらどうする?」
「ケンタロスをゲットします。ケンタロスに乗ってポケモンセンターまで行きます」
「正解」
「まあね」
「てっきり、ケンタロスを食べて空腹を満たす、という回答に期待しちゃったんだけどね」
「ええぇ!?」

ケンタロスを食べる…。その言葉を聞いたマーマネは驚いた。

「少し話はずれるけど、ではカキ君。もし、ポケモンを食べたらどのような法律が適用される?」
「ポケモン保護法第5条ポケモン捕食罪です。10年以上の懲役で上限はありません」
「詳しいわね」
「Zリングを持つ者として当然の知識です」
「なるほど。サトシもカキ君を見習うように」
「なんで俺!?」

カキを褒めるモニカだが、サトシに厳しい。

「そういえばイスラエルの戦場に出ていたとき、あるバカがポケモンを狩ってステーキにして食べていたわね」

と、付け足すモニカである。

「では、話を戻します。リーリエちゃんに聞きます」
「はい!」
「回復アイテムはどれくらいあるかわかる?」
「はい!キズぐすりといいキズぐすりとすごいキズぐすり、まんたんのくすりとかいふくのくすり、げんきのかけらとげんきのかたまり、あとはどくけしやまひなおしやなんでもなおしなどの状態異常回復アイテムもあります。木の実も含めると、たくさんあります」
「その中で初心者トレーナーにとってオススメなのは?」
「キズぐすりとげんきのかけらです」
「その理由は?」
「キズぐすりは傷ついたポケモンを治し、げんきのかけらは戦闘不能になったポケモンを治します。最低限、この2つを携帯することが求められます」
「よくできました。話を脱線するけど、お金の面については?」
「……わかりません………」
「たまに賞金が出ている大会が開かれてるの。トレーナーはその大会を資金源にしていることがあるのよ」
「なるほど!」
「だからリーリエちゃん、ポケモントレーナーとして旅する以上、強盗だけはやめなさい」
「絶対にやりません!」

ほのぼのとした会話を弾むモニカとリーリエである。クラスメートとコミュニケーションをモニカは図っている。

「アイテムの使い方は次の授業の実技となります。わたしについてなにか質問は?」

モニカは質問タイムに入る。

「はい」

しかもククイが挙手する。

「世界ランキング1位で世界チャンピオンと呼ばれている全米チャンピオンのあなたがなぜ連邦軍に入ったのか聞きたい」

普通の質問である。

「まあいろいろあってね。17歳で幕僚士官学校に入学して……いろいろと武勲を重ねて…まあいまの地位にいたの。あとはロケットグループの仕事とかモデルとかCMとかいろいろ出て…みんなが言う年収3億ドルを稼ぐ超セレブになっちゃってるってわけ」

深い話だが重い話でもある。

「はいはーい!」

マオが質問する。

「付き合っている男性はいますか?」

恋愛についての質問である。

「いないわよ」
「どういうタイプが好みですか?」
「そうね…。サトシみたいなわんぱくな男の子…かな?」
「サトシのことどう思います?」
「ヤンチャでわんぱくな男の子かな?かわいいところがあるしね。だけど、あれはびっくりしたわ」
「びっくりって?」
「サトシが8歳になってもおねしょしていたこと」
「「「ぷっ!!」」」
「お姉ちゃん!それだけはやめてくれ!!」

サトシのことを想って高く評価しているが、おねしょについて触れたことで、みんなは笑い、サトシは動揺した。サトシにとっては黒歴史でもある。

「あら、レベッカが激写した写真があるわよ」
「やめてくれーー!!」

しかも、現像した写真もあるとのこと。

「質問!レベッカさんって誰なんですか!?サトシとどういう関係があるのですか!?」

スイレンが黒い表情になってモニカに質問する。

「わたしの友達の妹よ」
「その人、何歳ですか?」
「15歳くらいかな?」
「美人ですか?」
「わたしからみれば美人でグラマラスな体をしているわ」
「グラマラス…」

スイレンは自分の体が貧相であることに自覚し始めたとか…。

「その人はなにをやっているのですか?」
「聖ルドルフ学園経済金融学科っていうところの学生をやっていながらポケモントレーナーをやっているわ」
「強いですか!?」
「全国大会や国際大会など数多くの大会に出てほとんど優勝しているから強いわよ。どうしてレベッカについて聞くの?」
「むぅ~」

レベッカという少女に対抗意識を持つスイレンである。

「モニカさん、実は実は」

マオはその理由をモニカに耳打ちすると、モニカはニタニタとした表情になった。

「まさかスイレンちゃん…サトシのことをそう思ってるのね…」
「ぜんぜんぜんぜんちがいますちがいます!」

モニカに指摘されて動揺して顔が真っ赤になるスイレンである。

「いいじゃんスイレン。サトシはロケットグループの御曹司。結ばれれば超セレブの仲間入り…」

マオもニタニタした表情になるが…

「そんなんじゃないそんなんじゃない!サトシと付き合いたいだけでお金が目的というやましいことを考えていない!!」
「スイレン…自分の言ってること…自覚してる?」
「ああああああ!!」

激しく動揺するスイレンである。

 

 

それから授業が終わった。モニカは現在…。

「かわいい~♪」

サトシのピカチュウとニャビーとモクローとイワンコと遊んでいる。実はモニカはかわいいポケモンが大好き。

「サトシ!絶対に進化させちゃダメよ!いいわね!」
「俺のポケモンなんだけど…」
「なんかいった?」
「な、なんでもありません!」

かわいいと判断したポケモンを進化させないのが、モニカの鉄則でもあるという。

「いいサトシ!かわいいポケモンは世界を救うの!わかる?」
「わかりません…」

しかも、自分の持論を唱えるモニカでもある。

「それと、スイレンちゃんとの交際は認めません」
「はい!?」
「カントーリーグ・セキエイ大会の出場に向けての特訓に集中しなければならないのが最大の理由」

モニカはサトシがスイレンとの交際を認めないと発言して理由を述べた。たしかにその理由は誰もが納得する。

「そういえばお姉ちゃん、どうしてカントーリーグにこだわるの?俺、しばらくはここで過ごしたいし…」

サトシにしてはいい質問である。

「理由は3つある。ひとつめは、大会の規模が前回よりかなり大きいこと。ふたつめは、他の地方を含む海外のトレーナーが集まって出場していること。みっつめは、各地方の四天王とチャンピオンがVIPとしてその大会に招待されていること。これ以上の大会はないわ。サトシがその大会に出場し、優勝して、わたしの弟にふさわしいトレーナーとして成長させることが、わたしの目的よ。カロスリーグで準優勝したんだから次は優勝できるわ。そのためにはまず、大会当日までに戦力を揃えないとならない。だからサトシにはキーストーンとメガストーンをまず手に入れてもらわなければならないの。わかった?」
「ああ!わかったぜ!!」

モニカの詳しい説明を聞いて、サトシは燃え上がった。

「そういうことなら、急いでカントーに帰って特訓しないとならんな」

そのとき、ポケモンスクールの校長を務めるナリヤ・オーキドが現れた。普段はポケギャグをくり返す個性的な校長だが、今回はそれがない。

「ポケモンスクールの在校生がカントーリーグで優勝したら我が校は鼻が高い。当日には…ポケモンスクール全校生徒がセキエイ高原に足を運んで応援しよう」
「ホントですか!?」
「彼らはポケモンリーグというものがテレビでしか見たことないのじゃ。これは、いい機会でもヨルノズク!」
「「……………」」

結局はポケギャグを披露したナリヤ校長。2人は沈黙したとか…。

 

 

モニカが講師のアイテムの使い方についての実技がスタート。全米チャンピオンだけあって、みんなは注目して真剣である。しかし、サトシに対してはスパルタである。

「なんでこれがわかんないの?今までよく生きてこられたわね」
「勘弁してよ~(泣)」
『サトシかわいそうロト』
「ロトムはわたしに解剖されたい?」
『健闘を祈るロト!』

しかも、ロトムは保身に走って逃亡。一応、授業は無事に事なきを終えた。
昼休み…。サトシ達はみんなで集まって昼食をとっている。

「えぇ!?サトシ、カントーに帰っちゃうの!?」

マーマネは驚きの声をあげた。みんなも驚きの表情をしている。

「ああ。休学してカントーリーグに向けて特訓さ」

サトシはその理由を述べる。

「なにも、ここで特訓すれば」

カキはそういう。誰しもそう思う。

「カントーのサファリゾーンでいろんなポケモンをゲットすることになってるんだ。あと、キーストーンとメガストーンを手に入れなければならないし、マサラタウンのオーキド研究所のポケモン達を育てなければいけないから、帰らなければならないんだ」

詳しい理由を説明するサトシである。それを聞いてみんなは納得した。

『そういえばサトシが現在持っているポケモンを検索してみたロト』
「「「見せて見せて~!」」」

しかもロトム、サトシの保有するポケモンを検索していた。みんなは見たいと詰め寄った。
そして落ち着いたころ、みんなはサトシのポケモンを閲覧している。

「おお!リザードンを持っているのか」
「色違いのヨルノズク、キレイですわ」
「ジュカインとドダイトス、わお!フシギダネもいる!」
「あ!ブイゼルとキングラーも!」
「カビゴンもいる!」

カキ、リーリエ、マオ、スイレン、マーマネが順に感想を述べる。しかし、気になる点を5人は見つけた。

「「「なんでケンタロスが30匹もいるの?」」」

ケンタロスである。サトシのケンタロスは全部で30体いる。

「実はサファリゾーンで…」

と、サトシは事情を説明する。

「みんな~~~~!!!!」

そんなとき、ドドドという走る音を響かせながら、こっちにやってきた人がいる。そして、勢いよくズッコケた。これを見た人達は唖然とした表情になる。コケた人が立ち上がると…。

「「「ライチさん!?」」」

その正体はアーカラ島の島クイーンのライチである。

「全米チャンピオンにして世界チャンピオンのモニカさんがいるってホント!!?あたし、それを聞いてわざわざやってきたの!!」

ライチはポケモンスクールにモニカがいると聞いて、アーカラ島からこちらにやってきたのである。

「わたしを呼んだの誰?」

そのとき、モニカが現れた。

「モニカさんですね!あたし、アーカラ島の島クイーンのライチと申します!あたしとバトルしてください!」

しかもバトルを申し込んできた。ズッコケてモニカにバトルを挑んでは、相変わらず忙しい人である。

「いいけど」
「えぇ!?」

モニカはそのバトルを了承するも、それについてサトシは驚いた。

「なに驚いてるのサトシ?」
「だってお姉ちゃん、他の人とのバトル嫌がってなかったっけ?」
「嫌がってたわ」
「じゃあなんで?」
「暇だからよ」

これがモニカの理由である。
そしてバトルフィールドに移動。島クイーンと世界チャンピオンのバトルが見れるだけあって、他のスクールの生徒や教師も集まってきた。ライチとモニカがそれぞれトレーナーボックスにつく。

「ライチさんと言ったっけ?わたしはこの子で行くわ」

モニカが出したポケモンはサーナイト。しかも、サーナイトの首には首飾りがついている。その首飾りについている石こそが、サーナイトナイトというサーナイトがメガシンカするのに使うメガストーンである。

「ルガルガン!」

ライチはルガルガン(まひるのすがた)を出す。バトルスタート。

「ルガルガン!『いわなだれ』!!」

先制したのはライチ。ルガルガンが放った『いわなだれ』がサーナイトを襲うが、サーナイトはなんと、紙一重でかわしている。

「『サイコショック』!!」

サーナイトが放った『サイコショック』がルガルガンに直撃。ダメージを受けるもまだ立っている。

「まだまだ!」

そしてライチはZリングを構える。ルガルガンにZパワーを纏わせる。

「『ワールズエンドフォール』!!」

ルガルガンはZワザを放った。しかし、サーナイトは避けようとしない。Zワザがそのまま直撃。ライチは笑みを浮かぶと、なんとサーナイトが違う場所にいた。

「サーナイトの『テレポート』よ」
「そんな…!」

実はサーナイトは『テレポート』で違う場所に瞬間移動して、ルガルガンのZワザをかわすことができた。

「ここから本気よ」

そのとき、モニカは身に着けているネックレスのキーストーンに触れた。

「サーナイト!メガシンカ!!」

キーストーンとサーナイトナイトが同調し、サーナイトの体から進化の光が放たれた。進化の光が徐々に消えると、サーナイトが違う姿に変わっていた。

「サーナイトが進化した!?」

メガシンカを知らないライチは驚きを隠せなかった。

「『サイコブースト』!!」

メガサーナイトはルガルガンに向かって『サイコブースト』を放った。ルガルガンはこの攻撃を受けて、たった一発で戦闘不能になった。圧倒的な力を見せつけたモニカに、みんなは声がでないほど驚いた。

 

 

そして落ち着いた頃…。サトシ達みんなは元の場所に戻っていた。

「モニカさん!どうやってサーナイトを進化させるのですか!?」

ライチは聞いた。

「メガシンカ知らないの?」
「メガシンカ?なんですかそれ?」

やはりメガシンカのことを知らないようだ。メガシンカについてモニカは説明すると…。

「キーストーンとメガストーンか……すごいすごい!あたし、今度カロス地方で旅してみようかな…。ところで、なんでサトシはモニカさんのことを「お姉ちゃん」っていうの?」

感想から質問に切り替えるなど忙しい人である。そのことをサトシは説明すると…。

「えええぇぇ!?サトシって、あのモニカさんの弟で、あのロケットグループの御曹司!?」

やはりライチは驚いた。

「はぁ…もうすこし若かったらサトシにアタックしていたのに…」
「なにか言った?」
「別に何も…」

モニカに睨まれたライチは怯えた。サトシにアタックする理由は、やはり金のようである。
それから、午後の授業が始まった。ライチも飛び入り参加して教師側に立ち、サトシ達のクラスの担当することになった。

「今日の授業はポケモンリーグについて」

モニカは授業を進めた。

「各地方ではポケモンリーグが開催されますが、そのポケモンリーグに出場するためにはどうすればいい?サトシ答えて」
「はい。ポケモンセンターで登録した後、ポケモンジムを回って8つのバッチを集めます」
「そう。開催前に集めないと出場できないので注意が必要です。そのポケモンリーグで優勝するとどうなるか、はいリーリエちゃん」
「チャンピオンズリーグの出場資格が与えられます」
「よろしい。ポケモンリーグの話に戻るけど、中には伝説のポケモンを使ってくるトレーナーもいる。サトシにとっては苦い思い出でしょう」
「まあ…」
「そういう連中もいるってことよ。さらにメガシンカ、もしかしたらZワザを使ってくるトレーナーもいるかもしれない。そういえば、アローラにポケモンジムとかポケモンリーグとかないわね」

アローラ地方には島巡りという独特な風習を持っているが、ポケモンジムとポケモンリーグはない。

「モニカさん、実はアローラ地方にポケモンジムとポケモンリーグの設置が決まって、現在は建設中なんだ」
「あらそうなの?」
「決まったのは最近なんだ。知らないのも無理はない」

ククイは説明するが、モニカはその事実を知らなかった。サトシやみんなもである。

「話を戻すけど、一番ランクの高い大会というのがあるの。それが世界大会」

世界大会という言葉を聞いて、サトシは目を輝かせている。

「世界大会の出場者はその国の代表として出場するのは言うまでもないでしょう。各国によって選出方法は異なるけど、ある程度実績がある人でないと選ばれないというのは共通しているからね。それともうひとつ、ごくまれに特殊な能力を持つ人間がいるの。その特殊能力の正体は波導。波導を行使する人間を『波導使い』と呼ぶ」

モニカは波導使いについて説明し始める。

「波導使いは波導を使ってさまざまな現象を起こすの。そしてバトルのときはポケモンが持つ波導と同調して、そのポケモンにさまざまな能力を与える。たとえば、相手の攻撃を先読みしたり技の攻撃力を倍増させたりなど…。世界ランキングの上位は全員波導使い。これでもわたしは波導使いなんだけどね」

興味深い内容にみんなは真剣になった。

「もし、波導使いとバトルすることになったら、どんな作戦でいけば勝てるのですか?」

マオは聞いた。

「普通の人間が波導使いに勝つ作戦は、さまざまな工夫を凝らしてバトルすることよ。まあでも、実際に波導使いとバトルすることになったら、がんばって美しく散りなさい」
「えぇーー!!?」

モニカの言葉にマオは驚きの叫びを上げた。

「じゃあ、波導の使い方教えて!」

マオは食い下がった。

「無理」
「なんでです!?」

理由を聞いた。

「真面目な話をするけど、波導を使える人間は、その素質がある人や波導使いの血筋を持つ人などにかぎられる。素質があれば波導使いとして覚醒することもあれば、生まれながらにして波導を使える者もいる。わたしの見立てだと、マオちゃんには波導使いとしての素質は……ない」
「……………」

すべての人間が波導を使えるとはかぎらないということである。それを聞いたマオは落ち込んだ。

「素質があるのは……サトシ…カキ君…リーリエちゃん…ライチさんぐらいかな」
「「おお!」」
「わあ!」
「やったー!」

モニカに素質があると断言した人は、サトシとカキとリーリエとライチの4人。それを聞いた4人は喜んだ。

「……………」

対象から外れたスイレンはほほを膨らませて悔しがっていたとか…。

「サトシの場合はバリバリ素質あるからね。強力無比な波導使いになれるわよ」
「ホントに!?」
「ただし、地獄の特訓をバリバリこなせればの話だけどね」
「……………」

地獄の特訓と聞いて、サトシは暗い表情になった。
それから授業は無事に終えて、今日のポケモンスクールは終了した。夕方…。
ポケモンスクールの広場に、サトシはスイレンと一緒にいる。

「いきなりカントー地方に帰るなんて突然だね」
「ああ。今回のカントーリーグは凄いらしくて、長い特訓が必要なんだ」
「じゃあわたし、マサラタウンに遊びに行こうかな」
「おっ、いいぜ。楽しみして待っているから」
「~♪」

顔を赤らめるスイレンである。
その状況を物陰に隠れて見守っている人達…。

「え?これだけなの?」
「これが健全なお付き合いというやつなのですね」
「押し倒してやってしまうことに期待してたのに…」
「そうなったら止めるわよ。生だったら妊娠する可能性があるからね」

マオ、リーリエ、ライチ、モニカはなにかに期待していたようだ。

 

 

その後、メレメレ島の国際空港。サトシとモニカはククイ達みんなに見守られる中、飛行機に乗って、カントー地方マサラタウンへと帰っていった。だがしかし、なにか忘れている気がする。

『……………』

メレメレ島の守り神カプ・コケコである。そしてカプ・コケコはこう思っていた。

『おれを忘れてんじゃねえよサトシ!!』

である。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。