03 アローラ編 登場!サトシの姉モニカと父親サカキ!驚愕な真実!

アローラ地方ポニ島の日輪の祭壇…。サトシ達一行はコスモッグを連れてきた。しかし、ロケット団のゼーゲルによって泳がされていた。キテルグマの出現、ジガルデとゲッコウガの活躍など、さまざまなアクシデントが起きたにもかかわらず、計画は成功。同時にロケット団ボスのサカキと、その令嬢であるモニカが現れた。そして、サトシにとって衝撃的な事実が走った。自分の実の父親がサカキであるということを…。

「つまりサトシはあのロケット団のボスの息子で……ロケットグループの御曹司!!?」

マオは驚きの声をあげた。

「証拠でもあるのかよ!?」

サトシは聞いた。その問いにサカキは答える。

「証拠は3つ。ひとつは、モニカとハナコはこの事実を最初から知っている。ひとつは、DNA鑑定でお前とわたしの関係が確定したこと。ひとつは、この写真だ」

と、サカキはその写真を懐から取り出すと…。

『ヒュ~』
「おおっと!!」

写真が風に飛ばされそうになったが、サカキは阻止する。

「「「顔は似てないけどサトシに似てる…」」」

サトシを知る人達はサトシのドジッぷりを知っているが、サカキのドジッぷりはサトシに似ている。もうひとつの証拠がこれであるとかないとか…。
サカキはその写真をサトシに手渡し、サトシは写真をみる。その写真に写っているのは、赤ちゃんを抱えているサトシの母ハナコ、若いサカキ、モニカと思われる少女。その赤ちゃんとは、サトシのことである。

「なんで…俺の傍から離れたんだよ…」

サトシは聞いた。

「ロケットグループは長年、ジェネラルグループとヴァイタリンスグループと対立している。その御曹司であるお前の存在が明らかになれば、かならず狙われるだろう。それを恐れたわたしは、ハナコと離婚する形でお前を遠ざけた。すまなかったなサトシ」
「親父…」

と、サカキはサトシを謝罪する。感動的な親子の再会シーンにみんなは見守るが…。

「だが、先ほど述べたように、オペレーション・テンペストの件を忘れたわけじゃないぞ!」
「まだ根に持っていたのかよ!?」

オペレーション・テンペストを阻止されたことにサカキは根に持っていた。

「わたしの息子なら、この計画を阻止してみろ!」

しかも、宣戦を布告している。

『そうはさせんぞ!』

パーフェクトジガルデがキュレムの猛攻を振り切ってサカキに仕掛けるが…。

「バンギラス!メガシンカ!!」

サカキはバンギラスを出してメガシンカさせる。しかもこのバンギラス、通常より一回り大きく、高さ3m以上ある。さらにメガシンカしてメガバンギラスになることで、4m以上の高さになる。仕掛けてきたパーフェクトジガルデをメガバンギラスが受け止める。

「『ドラゴンクロー』!!」

メガバンギラスは『ドラゴンクロー』でパーフェクトジガルデを吹っ飛ばし…

「キュレム!『フリーズボルト』!!」

モニカの指示を受けたブラックキュレムは『フリーズボルト』を放った。

『ぬあああああ!!!』

効果抜群の攻撃を受けたパーフェクトジガルデは倒れた。

「ついでにゲットさせてもらうわ!」

と、モニカはあるモンスターボールをとり出すと、ククイは真っ青な表情になる。

「あれはまさか、マスターボール!!」

そのモンスターボールとは、マスターボールである。

「わたくし、本で読んだことがあります!マスターボールを使えばどんなポケモンでもかならずゲットできると。そのポケモンが伝説のポケモンであってもです!」
「「「!!?」」」

リーリエの解説を聞いたみんなは驚きを隠せない表情になった。

「そうはさせるか!ピカチュウ!『10まんボルト』!!」
『ピカチュー!!』

サトシはパーフェクトジガルデのゲットを阻止するために動いた。ピカチュウが放った『10まんボルト』をモニカは難なくよける。しかし、マスターボールの使用を阻止できただけでも十分である。

「ずいぶん生意気になったようねサトシ。昔は「お姉ちゃんお姉ちゃん」と懐いていたのに。反抗期ってやつかしら?」
「いくらお姉ちゃんでも、それだけは止める!」
「ならばお仕置きよ!エルレイド!メガシンカ!!そしてデスカーン!」

モニカはサトシに敵意を剥き出しにして、場に出ているエルレイドをメガシンカさせ、さらにデスカーンを出す。メガシンカ前のエルレイドは特殊な石をはめ込んだ首飾りをしていた。それがメガストーン、エルレイドナイトである。そしてモニカのキーストーンは首に飾っているネックレスになり、そのネックレスについている石がキーストーンである。

「全米チャンピオンと波導使いの力を思い知らせてやるわ!」
「波導使い…!?」

ピカチュウ&サトシゲッコウガVSメガエルレイドとデスカーン。モニカとサトシのダブルバトルが始まった。

一方、カキとグラジオなどのみんなは、それぞれの相棒のポケモンを出して、サカキのメガシンカポケモンであるメガバンギラスを相手にしている。数ではこちらのほうが有利なのだが、それどころか劣勢に立たされている。

「Zワザはたしか、バトルで一度しか使えないはずだったな。わたしからみれば、Zワザなど価値のないものに等しいのだ!『ストーンエッジ』!!」

メガバンギラスは『ストーンエッジ』を放つ。しかし、みんなはその攻撃をかわす。

「たしかに、Zワザはバトルで一度しか使えない。みんな!一瞬でもいい!隙を作ってくれ!メガシンカポケモンにZワザが通れば勝負がつく!グラジオ、俺と一緒にZワザを放つぞ!」
「ああ!」

カキはみんなにそう指示する。グラジオはその提案を受け入れる。

「行くよみんな!アママイコ!『マジカルリーフ』!!」
「アシマリ!『バブルこうせん』!!」
「トゲデマル!『10まんボルト』!!」

マオとスイレンとマーマネのポケモン達がメガバンギラスに向かって、一斉に技を放った。しかし、まったくダメージを与えられなかった。

「無駄だ!『あくのはどう』!!」

サカキの指示を受けたメガバンギラスは3匹のポケモンに向かって『あくのはどう』を放った。だが、アママイコとアシマリはかわすが、トゲデマルが攻撃を受けて戦闘不能になった。

「トゲデマル!!?」

戦闘不能になったトゲデマルのところにマーマネが走る。

「ブースター!シャワーズ!」

バージルはブースターとシャワーズを出す。

「ブースター!『かえんほうしゃ』!!」

指示を受けたブースターは『かえんほうしゃ』を放った。しかし、メガバンギラスに効果が薄い。

「その状態で『かえんほうしゃ』を放ってバンギラスを高温状態にするんだ!」

だが、ブースターは『かえんほうしゃ』を放ち続ける。なにをするのかとみんなは思うが…。

「そういうことね!ピクシー!『かえんほうしゃ』!!」

バージルの意図に気づいたルザミーネはピクシーを出す。そのままピクシーに指示を出して『かえんほうしゃ』を放って、その状態を維持する。

「その程度でメガバンギラスを止められると思うか?」

サカキは強気でいる。

「ええ。たしかにメガシンカしたポケモンは非常に強力。ひとつひとつの技がZワザに匹敵する。だけどねロケット団、エーテルパラダイスを土足で踏み込んだ代償は大きいわ!」

しかもルザミーネは怒りを露わにしている。
ブースターとピクシーの『かえんほうしゃ』が終わると、メガバンギラスは真っ赤になっていた。

「まさかやつら!止めろ!!」

ゼーゲルは彼らの意図に気づいたが…。

「もう遅い!今だシャワーズ!『ハイドロポンプ』!!」

バージルはシャワーズに指示。シャワーズはメガバンギラスに向かって『ハイドロポンプ』を放った。『ハイドロポンプ』が着弾した瞬間、大爆発が起きた。

「な…なにが起きたというのですの?」

リーリエには状況が理解できなかった。ほとんどの人達もそうである。

「水蒸気爆発さ…。高温状態のものに水をかけると、気化して発生する爆発なんだ。さすがポケモンレスキューというわけか」

ククイは今の現象について説明し始める。

「バンギラスが弱ったぞ!今だ!!」

ククイの言葉にカキとグラジオが頷いてZリングを構える。

「水蒸気爆発ごときにわたしのバンギラスが…ん!?」

しかし、メガバンギラスは倒れない。
彼らが欲しかったのは、一瞬の隙であった。

「俺の全身、全霊、全力!すべてのZよ、アーカラの山のごとく、熱き炎となって燃えよ!『ダイナミックフルフレイム』!!」
「蒼き月のZを浴びし岩塊が今…滅びゆく世界を…封印する!食らえ!『ワールズエンドフォール』!!」

カキのバクガメスは『ダイナミックフルフレイム』を放ち、グラジオのルガルガンは『ワールズエンドフォール』を放った。彼らの全身全霊をかけたZワザがメガバンギラスに直撃する。

「ふっ、やるじゃないか」

サカキはこう漏らすと、メガバンギラスが地面に倒れた。同時にメガシンカが解けた。
この光景にロケット団は戦慄するが、カキ達みんなは歓喜に沸いた。

「しかし、サトシのほうはどうだ?」

サカキの言葉に、みんなはサトシのほうに振り向く。現在のサトシはモニカとバトルしていた。しかし、ピカチュウが倒れて戦闘不能になっている。サトシゲッコウガは立っているが風前の灯火。だが、サトシはなぜか息を切らしていた。シンクロ状態にあるので、サトシゲッコウガがダメージを受けたら、サトシもそのダメージを受けるという。
モニカのメガエルレイドとデスカーンは無傷。

「デスカーン!『どくどく』よ!」

デスカーンはサトシゲッコウガに『どくどく』を放った。サトシゲッコウガは喰らって『猛毒状態』となる。そのとき、サトシは倒れた。ただ倒れただけじゃない。毒を浴びている状態であり、サトシ本人は苦しい状態でもある。

「やっぱりね。サトシとゲッコウガはシンクロ状態にあり、ゲッコウガがダメージを受けるということはサトシもそのダメージを受ける。もし、ゲッコウガが状態異常になれば、サトシも状態異常になる。サトシゲッコウガと言ったっけ?強力だけど諸刃の剣ね」

モニカは倒れたサトシのほうに歩いていく。歩きながらデスカーンを戻し、ブラックキュレムを戻した。ブラックキュレムが入っているボールはハイパーボールである。

「「「サトシ!!?」」」

みんなは倒れたサトシをみてサトシの名を叫ぶ。

「さて、切り札を出そう」

サカキは戦闘不能になったバンギラスを戻して、同時にあるポケモンを出す。

「な…」
「嘘…」
「バカな…」

ククイとビッケとバージルはそのポケモンをみて驚愕を隠せなかった。みんなも同じ表情をしている。サカキが出したポケモンとは、DNAポケモン・デオキシス(ノーマルフォルム)。

『デオキシスロト!伝説のポケモンだロト!!』

ロトムでさえも驚く。
まだこんなポケモンを持っていたのかと、みんなは絶望していた。

「ん?こちらサカキだ」

そのとき、サカキの通信機が鳴り響き、サカキは通信機を懐から出して応答する。

『こちら、ウルトラビースト確保部隊隊長!キテルグマに邪魔されて…ウルトラビーストの確保に…失敗しました…!』
「なんだと!?」
『それだけじゃありません…。あのキテルグマ…なぜかウルトラビーストを率いて……うわあああ!!!』
「おい!」

途中で通信が切れた。

「モニカ!緊急事態だ!ウルトラビースト確保部隊がウルトラビーストの確保に失敗した!」
「なんですって!?」
「報告によれば…キテルグマに邪魔されたとかなんとかと…」
「キテルグマ!?」

ウルトラビーストの確保に失敗したという話を聞き、みんなは驚くも安堵している。しかし、気になっていることがある。キテルグマである。
キテルグマといえば誰もが思いつくだろう。サカキとモニカが到着する前の話で、キテルグマの出現によって計画が若干狂ってしまったことがある。もし、そのキテルグマだったら…。

「ふう…」
「なんとか…」
「振り切ったニャ」

キテルグマに拉致されたはずのムサシとコジロウとニャース。

「お前達か」
「「「サカキ様!?」」」

3人は目の前にサカキがいることを知って、すぐに姿勢を正す。

『キー』

しかも、後ろからキテルグマが現れた。

「「「ひいいぃぃぃぃぃ!!!!!」」」

ムコニャは恐怖の叫びをあげた。

「あれもしかしてウルトラビースト!?」
「しかも大群!?」
「しかもキテルグマが率いている!?」

マオとカキとマーマネは驚きの声をあげる。キテルグマの後ろには、数多くのウルトラビーストがいる。

「ちぃ!デオキシス!『サイコブースト』!!」
「エルレイド!『サイコカッター』!!」

デオキシスとメガエルレイドはキテルグマに向けて技を放つも、キテルグマにかわされる。しかもキテルグマ、メガエルレイドに『アームハンマー』を放ち、デオキシスには『ギガインパクト』で突撃。それぞれの技を喰らったメガエルレイドとデオキシス、なんと一撃で戦闘不能になった。戦闘不能になったメガエルレイドは元の姿に戻った。

「ああエルレイドーー!!」
「デオキシスを一撃でだと!?」

モニカとサカキは頭を抱えてこう叫んだ。

『ク~』

そしてキテルグマ、ウルトラビーストに指示を出して、彼らに攻撃命令を下す。命令を受けたウルトラビーストはみんなに攻撃を仕掛ける。

「「「うわぁぁーーー!!!!!!」」」

ロケット団を含むみんなは、恐怖から逃げるような感じで、日輪の祭壇から逃亡し始めた。

「ちょっと待てお前達!」
「わたしを置いていくな!」

サカキとモニカは戦闘不能になったポケモンをボールに戻した直後に逃亡し始める。

「根性出すぞゲッコウガ!」
『コウガッ!』

毒状態にもかかわらず、サトシとゲッコウガは走った。
逃げ遅れたムコニャはというと…。

「「「何この感じ~!?」」」
『キー』

キテルグマに捕まった。そして3人を捕まえたキテルグマはそのまま飛んで、ワンピースのスカイウォークや月歩のごとく空中歩行し始めた。キテルグマに再び拉致られたムコニャであった。

『結果オーライだが、余のことを置いていくな』

忘れられたジガルデと、ソルガレオとルナアーラである。

一方、サトシ達みんなとロケット団はポニ島の大渓谷のある場所にいた。全員、息を切らしている。

「サトシ、モモンの実よ」
「うん…」

モニカはサトシにモモンの実を差し出し、サトシはモモンの実を食べる。サトシを蝕んでいた毒がすぐに消えた。続いてゲッコウガにもモモンの実を与えて毒を消した。

「それと、もう二度とサトシゲッコウガを使わないようにしなさい」
「えぇ!?」

しかし、モニカはサトシに警告する。その警告にサトシは驚く。

「さっきも言ったけど、あれは諸刃の剣。状態異常になったら、あなたの命はないわよ」
「でも…」

モニカの言うことはもっともであるが、サトシは割り切れなかった。

「キーストーンとメガストーンはあるの?」
「ない」
「だったら手に入れてカントーリーグに出場しなさい」
「カントーリーグに!?」

モニカの口からカントーリーグという言葉が出てきたことに、サトシは驚いた。

「カントーリーグは4ヶ月後に開催されるわ。バッチ8つ持っているなら出られるでしょう。開催前にキーストーンとメガストーンを手に入れること。いいわね?」
「でも、どこで手に入れればいいんだ?」
「そういえばそうね。詳しい話は……あなたが住んでいるククイ博士のところでゆっくりと話しましょう」
「えぇ!?帰るんじゃなかったの!?」
「少し調べさせてもらったけど、ポケモンスクールに通ってるですって?学ぶのはいいことだけど、サトシの姉として、どんなところかみないとね」
「じゃあ、お姉ちゃんは俺の傍に…?」
「当然でしょ?あなたはこれでもロケットグループの御曹司なのよ。狙われたらどうするの?」
「ロケット団にいつも狙われてるんだけど…」
「…………」

ロケット団に狙われている…。それを聞いたモニカはサカキを睨んだ。睨まれたサカキは少し冷や汗を掻いていたとか…。

「ムサシとコジロウとニャースのことですか」

ゼーゲルは割って入った。

「その件については、わたしがきつく叱りましたので、もう狙われる心配はありません」

と、説明する。それを聞いたサトシは安堵する。

「それにしてもあのキテルグマ、なんなの?わたしのエルレイドとお父さんのデオキシスを一撃で倒して…さらにワンピースの月歩をやるなんて…」
『実は海の上も走っていたロト』
「なんなの!?図鑑が喋った!?」

ロトムが割って説明すると、モニカは動揺を隠せなかった。
サトシはロトム図鑑について説明すると…。

「解剖…させてもらえるかしら…?」
『ロトーー!!?』

こわい目になって解剖を図るモニカであった。

その後、キテルグマによってウルトラビーストの確保に失敗したロケット団は撤収し、カントー地方へと帰っていった。大型ヘリに乗ってである。ジガルデはウルトラホールを開いて、この世界に出現されたウルトラビーストのすべてを異世界に帰した。ソルガレオとルナアーラも実は異世界のポケモンでもあり、ジガルデによって帰還することができた。すべてを終えたジガルデはカロス地方に帰っていった。カロス地方の件はすべて終えたので、ゲッコウガはサトシの手持ちポケモンとして、正式に戻ってきた。
ルザミーネとビッケはエーテル財団の立て直しをするため、エーテル財団の拠点でもある人工島エーテルパラダイスに帰っていった。グラジオは修行のため、そのままアローラ地方を回り続ける。バージルはイッシュ地方のポケモンレスキューの本部に報告した後、イッシュ地方に帰っていった。リーリエ、カキ、スイレン、マオ、マーマネは自分の家に帰っていった。サトシとモニカとククイはククイの家に向かい、その敷居を踏み入れる。
気がついたら夜になっていた。

「俺達を忘れるなー!!」
「「兄貴…」」

すっかり忘れられているスカル団3人組である。

現在、3人は広間のソファーに座って談話していた。

「あのロケット団のボスの判断は正しいといえる。仮に俺もその立場だったら、同じことをしていたかもな」

サカキが実の息子であるサトシを遠ざけたことについて、ククイはその判断を同意して尊重する。

「そういえばモニカさん、あんたはウルトラビーストを確保するのはジェネラルグループとヴァイタリンスグループに対抗するためといったな」
「ええ」
「具体的になにするつもりだったんだ?」
「ジェネラルグループとヴァイタリンスグループの軍事工場を攻撃するつもりだったの。彼らは紛争を増長させる元凶でもあるからね。それを阻止するために、ウルトラビーストを使うというわけ。これでもわたしは連邦軍元帥だけど、迂闊に軍を動かせないし、上層部の立場ってもんがあるからね」
「なるほどな。しかし、驚きの連続だな。サトシはあのゴッドファイブの一角、ロケットグループの御曹司。モニカさんは全米チャンピオンにして年収3億ドルを稼ぐ超セレブ。しかも、伝説のポケモンを従えているときた」
「全国チャンピオンのほとんどが伝説のポケモンをゲットしているの。とはいえ、キュレムみたいな伝説のポケモンは、大会では使用が認められないからね」
「どうしてまた?」
「あれ1体で戦況を覆せるの。バランスブレイカーってやつよ。公平を期すためにそのようなルールを設けられているからね」
「なるほど。それは納得だ」

ククイとモニカは話し込む。

「まあ、重たい話は置いといて…。サトシ、キーストーンとメガストーンの入手方法についての話に入るけどいい?」
「ああ」
「俺は席を外すか?」
「いえ、むしろ聞いてもらいたい部分もあるから」
「わかった」

モニカはキーストーンとメガストーンの話に入る。

「簡潔に説明するけど、キーストーンは希少価値が高く、手に入れることすら難しいの。カロスリーグに出場していた選手の一部がメガシンカを使ってきたでしょう。彼らはあらゆる手段でキーストーンを手に入れているの。たとえば、人からもらったとか、大会の優勝賞品として手に入れたとか」
「なるほど。メガストーンは?」
「同じよ。情報は基本的にポケモンセンターで手に入れるの。カロス地方で旅をしていて、てっきりキーストーンとメガストーンを手に入れていたと思ったけど、どうしてなのサトシ?」
「俺に聞かれても…」
「まあいいわ。けど、その話はマサラタウンに帰ってからよ」
「え?」

マサラタウンに帰ってからよ…。モニカの言葉にサトシは衝撃を受けた。

「とはいえ、明日わたし、ポケモンスクールの臨時教師を務めるわ。スパルタ的な学問をサトシに叩き込んでやる」
「こわ…」
『ピカ…』

モニカは黒い笑みを浮かべ、サトシとピカチュウは恐怖を感じたとか…。

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