02 アローラ編 サトシゲッコウガ登場!

アローラ地方ポニ島の大渓谷。サトシ、リーリエ、スイレン、マオ、カキ、マーマネ、ククイ、グラジオ、バージル、ビッケという10人のメンバーで、コスモッグを連れて日輪の祭壇に向かっていた。向かう途中に交流を重ねていた。
しかし、この10人を尾行している者達がいた。ロケット団ではない。

「兄貴、あいつらどこに向かうんでしょう」
「もう腹減った…」
「わからん。だが、ポケモンを奪うチャンスを探すんだ」

スカル団に所属する3人である。兄貴分のタッバ、デブキャラのジップ、女性したっぱのラッパである。スカル団とはアローラ地方の悪の組織だが、単なるチンピラ集団でもある。しかも、目的は彼らのポケモンを奪うことだが、チンピラなので眼中にない。

それから数時間が経過。日輪の祭壇に到着。階段は非常に長かったが、なんとか到着した。
そのとき、コスモッグが出てきた。

「コスモッグ?」

サトシは呟いたそのとき、コスモッグが進化した。これにはみんなびっくりした。

『ピピ、いきなり進化するなんて信じられないロト』

ロトムでさえ驚く。進化したらコスモウスという名のポケモンになるが、名前は知らない。

「まさかコスモッグが日輪の祭壇にきて、すぐに進化するとはな」
「「「!!?」」」

そのとき、後ろから声が響いた。みんなは声がした方向に振り向くと、ゼーゲルと彼が率いるロケット団の団員達がいた。その団員の中に、フリント、ムサシとコジロウとニャース、そしてヤマトとコサンジ、でなくコサブロウがいた。

「ゼーゲル…!?」

サトシは怒りを込めて、ゼーゲルの名を口にする。

「こちらのコスモッグも進化した。後はソルガレオとルナアーラに最終進化させて、ウルトラビーストを呼び寄せる」

さらに、別の方向から一人の科学者が現れた。

「おお、ギンバ博士」
「ナンバである!ゼーゲル博士、月の笛と太陽の笛の準備が完了した」
「うむ」

ナンバ博士である。

「ああ!!ジョウト地方のときの!?」
「ほう、わしを覚えておったか。ピカチュウを連れた少年」

しかもサトシ、ナンバの顔を覚え、ナンバもサトシの顔を覚えていた。
実はゼーゲルとナンバの両科学者が共同で計画を進めているようだ。

「ウルトラビーストを呼び寄せるですって!!?そんなことをしたら、このアローラがどうなると思っているのですか!?」

ビッケはウルトラビーストという言葉を聞いて、驚きと怒りを込めながらナンバに聞いた。

「安心せい。アローラはどうにもならん。エーテル財団が開発したウルトラボールを使えばな」
「え…」
「また、ソルガレオとルナアーラをコントロールする装置も開発した」
「で、伝説のポケモンですよ!コントロールできるはずが…」
「できるのじゃ。現に同じ力を持つレックウザで試した!見事に成功じゃ!」
「「「レックウザを!?」」」

レックウザとはホウエン地方に伝われし伝説のポケモン。ナンバの言うことが本当なら、まずいことになるのは間違いない。

「どうしてそこまで知っているのですか?」

ビッケは聞いた。

「まあいろいろとじゃ。だが、ひとつ言えることがある。エーテル財団の本拠地であるエーテルパラダイスは、我々ロケット団が制圧した」

ナンバは指を鳴らすと、拘束された一人の美女がロケット団員達に連れてこられた。

「お母様!?」
「母さん!?」
「代表!?」
「「「!!?」」」

リーリエとグラジオはその美女を母と呼び、ビッケは代表と呼び、それを聞いたみんなは驚いた。
その美女の名はルザミーネ。リーリエとグラジオの母親でビッケの上司にあたる。

「リーリエ…グラジオ…」

ルザミーネは心配そうな表情で子供の名を読んだ。

「どうやらエーテル財団もコスモッグを狙っていたようだが、こちらが先手を取らせていただいた。計画実行まで、一休みしてもらおうか」

ナンバが説明したその瞬間、ルザミーネを拘束しているリングと同種類のリングがサトシ達に強襲。サトシ達と相棒のポケモン達は拘束されて、ロケット団の手に落ちた。同時にコスモッグも奪われた。

「くそ…連中を舐めてた…離せ!この!!」

足掻き始めるサトシだが、なかなか抜け出せなかった。

「騒ぐな小僧。お前をなるべく傷つけるなと、ボスとお嬢様からの命令を受けているのだ」
「「「お嬢様?」」」
「大人しくしていれば、そのまま無事に返すことを約束する」

ゼーゲルはサトシにそう話す。しかし、みんなは疑問に思った。ゼーゲルが口にした「お嬢様」という言葉である。確かなのは、そのボスの娘であると推測する。もうひとつ疑問点がある。それは、ロケット団のボスとそのお嬢様が彼らに「サトシを傷つけるな」という命令を下したことにある。なぜサトシなのかと、みんなは疑問に思う。

それから時間が経過し、みんなは大人しく彼らの活動を見守っている。
ナンバのチームが太陽の笛と月の笛を用意し、装置の中に入れて作動し始める。一方、ゼーゲルのチームは2体のコスモッグを指定の位置に配置する。配置場所は祭壇の目立つ場所である。
戻って、とくにグラジオとリーリエはルザミーネと親子の会話を交わしている。

「そう…しばらく見ないうちに成長したわね…。とくにリーリエ、あなたは立派だわ」
「お母様…」
「それより…この状況をなんとか……ん?」

グラジオはなにかに気づいた。
そして、爆発音が響いた。外部からの攻撃である。攻撃を仕掛けてきたのは…

『キー』

なんとキテルグマである。

「「「キテルグマ!!?」」」
「なんじゃあれは!?」

キテルグマの恐怖を味合わされたムコニャとゼーゲルが驚き、ナンバは驚愕する。

「ちぃ!ガブリアス!メガシンカ!!」

フリントはガブリアスを出してメガシンカさせる。

「『ドラゴンクロー』!!」

と、仕掛けられるが、キテルグマは『アームハンマー』を仕掛けてきた。両ポケモンが激突したが、吹っ飛ばされたのはメガガブリアスである。そして、一撃で戦闘不能。同時にメガシンカが解けた。

「あのメガシンカポケモンを一撃で!?」
「なにあのキテルグマ!最強じゃん!!」
「伝説のポケモンなのか…!?」

マーマネ、マオ、カキの順に驚きのコメントを出した。メガガブリアスをあっさりと打ち勝ったキテルグマの強さに、みんなは目が点となった表情になった。

「モクロー!イワンコ!ニャビー!このリングを破壊してくれ!」

サトシは拘束された状態で3匹のポケモンを出す。モンスターボールまでは取られていなかったようだ。
サトシの指示を受けた3匹のポケモンは、みんなを拘束しているリングを破壊する。結果、自由となった。
ただ、さらなるアクシデントが起きた。キテルグマがなんと、ムコニャの3人組を捕まえて、そのまま飛んで、さらに空中歩行し始めた。ワンピースのスカイウォーク、もしくは月歩そのものである。
このキテルグマのチートぶりにみんなは驚愕して沈黙した。

「「「何この感じ~!?」」」
『キー』

キテルグマに拉致られたムコニャである。

「よし!成功だ!!」

ナンバは叫ぶと、みんなはコスモウス2体のほうに振り向く。コスモウスから進化の光が放たれ、姿が大きく変わった。コスモウス2体がそれぞれ、ソルガレオとルナアーラに進化したのである。
この光景にみんなは驚愕を隠せなかった。

「あとはこの洗脳マシーンで…!」

ゼーゲルが装置を用意したその瞬間…。

「ピカチュウ!『10まんボルト』!!」
『ピカチュー!!』

ピカチュウが放った『10まんボルト』がその装置に直撃。爆発して木端微塵になった。

「なんということだ!このままだとソルガレオとルナアーラが暴走してしまう!!」

ゼーゲルはそう口にする。そのとき、ソルガレオとルナアーラは雄叫びをあげる。すると、空間に穴が開き始めた。しかもひとつだけでなく、無数である。

「あれはウルトラホール!?」

ビッケがそう叫んだ瞬間、そのウルトラホールから次々とポケモンがでてきた。この世界に住んでいるポケモンとは違う。

「ウルトラビースト…!?」

ルザミーネは口にする。

「ずっと気になっていたんですけど、そのウルトラビーストってなんですか?」

サトシは聞いた。

「ウルトラビーストは、簡単にいえば異世界のポケモン」
「「「異世界のポケモン!?」」」
「その力は伝説のポケモンに匹敵するわ」

ウルトラビーストは異世界のポケモン…。それを聞いたみんなは驚愕を隠せなかった。

「そうか、すべてつながった!やつらの目的はソルガレオとルナアーラだけでなく、その2体の力を使って異次元空間に穴を開けて、そこから現れたウルトラビーストをウルトラボールで確保することだったのか!?」

バージルはそう分析する。

「その通り。アクシデントが発生したが、結果的には成功した。あとは……くっ!」

ゼーゲルは肯定するも、ソルガレオとルナアーラは暴走し始めた。

「おそらく、強制的に進化させられたことで動揺しているのだろう。なんとか止めないと…」
「させん!!」

ククイはソルガレオとルナアーラの精神状態を分析したそのとき、サトシ達の前にフリントとメガガブリアスが立ちはだかる。

「よかったよ。『げんきのかたまり』を携帯していて…」

どうやらフリントは、キテルグマにやられて戦闘不能になったガブリアスを『げんきのかたまり』というアイテムで復活させて、再びメガシンカさせたようである。
万事休すかと思われたそのときだった。

『諦めてはならぬ!!』

声が響いた。

「この声は…!?」

サトシには聞き覚えがあった。以前、自分の頭に語りかけてきた声である。今度はその声がみんなに聞こえる。
そんなとき、空間に穴が現れた。その穴はソルガレオとルナアーラによって顕現した穴よりも大きい。その穴から出てきたのは、ジガルデというカロス地方に伝われし伝説のポケモンで、このときの状態がパーフェクトフォルムとなっている。

「ジガルデじゃないか!!」

サトシは驚愕の声をあげる。

「なんだって!?ジガルデといえばカロス地方の伝説のポケモン!それがなんでここに!?」

ククイは驚いて口にし、みんなもククイと同じ驚愕した表情になっている。さらにそのとき、ジガルデの出現とともに、もう一体のポケモンが現れた。ゲッコウガである。

「ゲッコウガ!お前はもしかして、あのゲッコウガなのか!?」
『コクッ』
「久しぶりだな」

どうやらそのゲッコウガはサトシのポケモンである。再会を喜ぶゲッコウガとサトシである。

『久しぶりだなサトシ』
「ジガルデ!?」
『ソルガレオとルナアーラは余がとめる!そなたは目の前の敵に集中するのだ!』
「わかった!いくぞゲッコウガ!」
『コウガ!』

ジガルデは暴走したソルガレオとルナアーラを止めるために向かった。サトシはゲッコウガとともに、目の前の敵であるフリントとメガガブリアスを相手に臨む。

「援軍が現れたところで状況はかわるものか」
「そうかな。フレア団の陰謀を止めたジガルデを舐めるなよ」

このときのサトシは嬉しそうな表情をしている。

「行くぞゲッコウガ!俺達はもっともっと強く!!」

サトシとゲッコウガがシンクロ状態になると、ゲッコウガの体に水が纏い始めた。纏った水が巨大な水手裏剣となって背中に背負うだけでなく姿も変わった。サトシゲッコウガである。キズナ現象によるメガシンカで、サトシとゲッコウガがシンクロすることにより初めて成せると言われているが、結局は謎に包まれたものである。

「そういえばあいつ!カロスリーグに出場して準優勝したんだった!」
「「「ええ!?」」」
「あのカロスリーグを準優勝!?」

ククイが肝心なことを思い出した。それは、サトシがカロスリーグ準優勝者であるということを…。それを知ったみんなは驚愕した。最後の言葉はリーリエが放った言葉である。

「ゲッコウガ!『かげぶんしん』!!」

サトシゲッコウガが『かげぶんしん』で無数の分身を作り出す。

「『りゅうせいぐん』ですべてを薙ぎ払え!!」

指示を受けたメガガブリアスは『りゅうせいぐん』を放つ。

「かわせ!!」

しかし、サトシゲッコウガは『りゅうせいぐん』の弾丸をすべてかわす。

「なんだと!?」

これには驚くフリント。

「『つばめがえし』!!」

サトシゲッコウガはメガガブリアスに『つばめがえし』で強襲。メガガブリアスは後方に吹っ飛ばされた。

「ゲッコウガ!フルパワーで『みずしゅりけん』!!」

サトシはここで勝負に出た。サトシゲッコウガは大きな『みずしゅりけん』を構えて、さらに巨大化させる。巨大化した『みずしゅりけん』を放った。メガガブリアスは『みずしゅりけん』を直撃。地面に倒れて戦闘不能になった。同時にメガシンカが解けた。カロスリーグ準優勝者は伊達ではなかった。
この光景を目の当たりにしたみんなは驚愕するも、スイレンはサトシに対してときめいていたとか…。

「く…くそ…!」

フリントはガブリアスを戻して、悔しい表情になる。さらにロケット団にとって絶望的な出来事が起きた。ソルガレオとルナアーラがジガルデによって戦闘不能になった。

『ゆるせ。これもそなた達のためだ』

パーフェクトジガルデの敵ではなかった。とはいえ、ソルガレオとルナアーラの暴走が治まったので安心。

『さあ、余の力で異次元の穴を閉じよう』

と、ジガルデは力を放出して、ソルガレオとルナアーラが開いたウルトラホールをすべて閉じた。

「お前達の計画はお終いだ!まだやるか!」

サトシは高らかと宣言。みんなも臨戦態勢を整えた。しかし、ゼーゲルとナンバは…。

「我々の目的はウルトラホールから出現したウルトラビーストを呼び寄せることだ」
「ウルトラボールは実力のある団員達に手渡して、ウルトラビーストを確保する手はず」

絶望するどころか笑みを浮かべていた。ウルトラホールを開いてウルトラビーストを出現させることが、彼らの任務だからである。
そのとき、爆発音が響いた。ジガルデが攻撃を受けた音である。

『くぅ…なぜキュレムが…!?』

ジガルデに攻撃を仕掛けたのはキュレム。イッシュ地方に伝われし伝説のポケモンである。このときのキュレムはブラックキュレムへとフォルムチェンジしていた。

「あなた達が失敗するのも無理ないわね」
「「お嬢様!?」」

そのとき、1人の美女が現れた。その美女は長い金髪をなびかせ、サングラスと黒いスーツを着用している。そのキュレムを操っているのは、美女である。

「エルレイド!『リーフブレード』!!」

美女はエルレイドを出してサトシゲッコウガを強襲。サトシゲッコウガはダメージを受けるも、まだピンピンしている。そのエルレイド、なぜか首飾りをしている。

「今あいつら、あの人のこと『お嬢様』と…?」
「もしかして、ロケット団のボスなのでは?」

マオとリーリエはコメントする。

「あのキュレムを平然と従えているとは……お前は何者だ!?」

バージルは怒りを込めた声で美女に聞いた。

「口を慎め!我らがロケット団ボス・サカキ様のご令嬢であらせられるぞ」
「「「!!?」」」

ロケット団ボス・サカキの令嬢だとゼーゲルは話す。それを聞いたみんなは驚愕を隠せなかった。

「しかも、到着が早いようで…。サカキ様」

ナンバがこう口にすると突然、上空から大型ヘリ一隻が現れた。大型ヘリが着陸すると、1人の男とペルシアン(リージョンフォームではない)が降りてきた。

「ああ!お前はイッシュ地方の…!?」
「ほう、覚えていてくれたか」
「じゃあ、お前がロケット団のボス!?」
「ああ、サカキだ。オペレーション・テンペストの件のことを忘れたわけではないぞ」

その男の名はサカキ。ロケット団のボスなのだが、そのオペレーション・テンペストの件でサトシはサカキの顔を覚えている。一方、サカキはオペレーション・テンペストを阻止されたことについて、いまだに根に持っている。
オペレーション・テンペストについては『ポケットモンスター・ベストウイッシュのシーズン2』の『メロエッタと海底の神殿!』と『霊獣フォルム総進撃!イッシュ最大の危機!!』をごらんください。

「サトシ、今までなにやってきたの!?」

慌てた表情になっていたマーマネはサトシに聞いた。

「イッシュ地方でやつらの陰謀を止めたことがあるんだよ」

と、サトシは簡潔的に説明する。

「ウルトラビーストの確保がお前達の計画だと聞いた。ウルトラビーストをどうするのだ?」

サトシは聞いた。

「それを知ってどうする?」

サカキは眉間にしわを寄せて聞いた。

「絶対に阻止する!」
「無理だな。阻止すると、今度はお前がヴァイタリンスグループとジェネラルグループに命を狙われかねない」
「ヴァイタリンスグループ?ジェネラルグループ?」
「わたしはお前を守るために、ヴァイタリンスグループとジェネラルグループの目をこちら側に逸らしたのだ」
「なにを言っている?」

サカキの意味深な言葉にサトシは同様する。

「ヴァイタリンスグループとジェネラルグループですって!!?」

そのとき、ルザミーネは驚愕した声を荒げた。

「ちょっとまてよ。ロケット団はそいつらと抗争しているのか?」
「そうじゃ。ウルトラビーストの確保はヴァイタリンスグループとジェネラルグループに対抗するためでもあるのじゃ」

ククイの言葉にゼーゲルは肯定する。

「なんなの?ヴァイタリンスグループとジェネラルグループって?」

スイレンは聞いた。

「世界五大財閥『ゴッドファイブ』の一角だ」

その問いにバージルは答える。

「ゴッドファイブは世界の経済を支配する5つの大財閥で、政治や医療やポケモン関連などさまざまな分野に影響力をもたらしている。独自の私設軍隊を持ち、アメリカの国家予算に勝るとも劣らないほどの財力を有し、大国の首脳や国家機関や軍隊でさえも動かすほどの権力を有する」
「「「!!?」」」
「それだけじゃない。裏世界への支配力を持っている。ゴッドファイブに逆らった組織と企業は滅ぶしかないといわれている。現在のゴッドファイブは、日本の『ロケットグループ』、イギリスの『ジェネラルグループ』、アメリカの『ウィークリーグループ』、スウェーデンの『クラリアングループ』、ロシアの『ヴァイタリンスグループ』。その中でも力があるとされているのが、ロケットグループなんだ」

詳しく解説するバージル。

「え?ロケットグループ?ロケット団?」
「似ていますね」
「まさか…」

マーマネとリーリエとカキは疑問を抱いた表情になるが、カキは予測し始めた。それだけじゃない。ククイとルザミーネとバージルとビッケも…。

「ほう、感づいたか」

ゼーゲルは笑みを浮かべた。

「そうじゃ。ロケット団とは、我がロケットグループを守護する私設軍隊でもある」
「「「!!!??」」」

肯定したゼーゲルの言葉に、みんなは驚きの表情を隠せなかった。

「じゃあ、どうしてあのボスはサトシを守ると口にしたの?」

マオは聞いた。そのとき、ボスの令嬢である美女がサングラスを取った。
美女の顔をみたみんなは驚くが、なにより一番驚いているのが、サトシである。

「え……」
「久しぶりねサトシ」
「お姉ちゃん!?」
「「「!!?」」」

サトシはその美女のことを姉と呼んだ。そのことにみんなは驚きを隠せないが…。

「ちょっと待ってくれ!あの人はたしか、地球連邦軍元帥にしてロケットグループの令嬢で、全アメリカポケモンリーグチャンピオンマスター・モニカ!!」

バージルの言葉にみんなは動揺を隠せなかった。

「わたくし、知ってます!年収3億ドルを稼ぐ超セレブでもあると!」
「あたしも知ってる!」
「わたしも!」

リーリエ、マオ、スイレンの順に声をあげた。どうやらみんなモニカのことを知っている。

「ちょっと待てサトシ!お前の姉はそんな有名人なのか!?」

グラジオは聞いた。

「ああ。自分のこと、あんまり話さないから……。え…」

サトシは肝心なことに気づいた。しかし、まだ答えが出せない。

「お姉ちゃんはそいつとどういう関係があるんだ?」

モニカに聞いた。

「わたし達のお父さんよ」
「「「え…」」」
「そろそろ名乗ったら?もう隠せないわ」

モニカはサカキに催促した。するとサカキは前に出た。

「改めて自己紹介させてもらおう。ゴッドファイブが一角、ロケットグループ総帥にしてロケット団ボスのサカキだ。そしてサトシ、わたしはお前の実の父親でもある」
「「「!!!??」」」

サトシの出自が明らかになり、みんなは驚きを隠せなかった。なにより一番、驚いているのがサトシ本人である。

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