01 アローラ編 ZワザVSメガシンカ

アローラ地方メレメレ島ポケモンスクール。
その教室内に、サトシ、リーリエ、マオ、スイレン、カキ、マーマネがすでに席に着いていた。このとき、それぞれの相棒となるポケモンが隣にいる。
そして、ポケモンスクールの教師を務めながらポケモン研究をしているククイ博士が現れた。彼らの担当教師をつとめる。

「じゃあ授業を始めるぞ。今日の授業は……メガシンカについてだ」
「メガシンカ!?」
「「「?」」」

メガシンカという言葉にサトシは反応するが、メガシンカという言葉にカキ達は知らないが…。

「メガシンカとはたしか、これ以上進化しないポケモンがさらに進化するといわれています。わたくし、本で読んだことがあります」

リーリエは本で知ったようだ。

「そういえばサトシ、お前さんはたしかカロス地方で旅をしていたな。プラターヌ博士が言っていたぞ」
「え?プラターヌ博士と知り合いなんですか?」
「ああ。今はこっそりと情報交換しているんだ。Zワザとメガシンカ、どっちが強いかってね」

ククイがプラターヌとは知り合いと知ったサトシは驚いた。

「そういえばサトシ、自分のことあんまり話さないね」
「たしかに」
「あのカロス地方で旅をしていたなんて…」
「初めて知った…」

マーマネ、カキ、スイレン、マオはこうコメントする。

『メガシンカのデータ、あんまりないロト』

サトシの傍で浮いているロトム図鑑。もともとポケモン図鑑とロトムが合体して現在に至る。

「それじゃサトシ。メガシンカについて説明してくれ」
「はい!」

ククイに指名されたサトシはみんなの前に立つ。

「メガシンカとは、これ以上進化しないポケモンが進化することなんだ。メガシンカする条件は、キーストーンとメガストーンと呼ばれる特殊な石が必要。キーストーンはトレーナーが持ち、メガストーンはポケモンが持つ。もうひとつは、トレーナーとポケモンが強い絆で結ばれなければならないんだ」
「メガシンカしたポケモンはどれくらい強いんだ?」
「そうだな……各段にパワーアップするから……とにかく凄いとしかいえない!」

サトシはメガシンカの強さを語るが…。

「質問!サトシはそのキーストーンとメガストーンを持ってるの?」
「……持ってない………」

マオに指摘された瞬間、サトシは少し落ち込んだ。カロス地方を旅していたサトシだが、最後までキーストーンとメガストーンを入手できなかった。というより、欲しいという願望がなかったと表現したほうが正しいかもしれない。
それから数分後…。授業は進んだ。

「これが現在、メガシンカが確認されたメガシンカポケモンのリストだ」

ククイは大きな張り紙を黒板に張った。その張り紙にはメガシンカポケモンがリストとして掲載されている。

「こんなに種類あるんだね!」
「リザードンのメガシンカポケモンが2種類あるのか!?」
「あのサメハダーがメガシンカするんだ」
「すごい!」
「伝説のポケモンもメガシンカするのですね」
『データのアップロード!完了だロト!』

マーマネ、カキ、スイレン、マオ、リーリエの順番に感想を述べるが、ロトムはメガシンカポケモンのデータをアップロードしていた。

 

 

夕方、ポケモンスクールが終わって帰宅、といいたいがククイ博士と一緒にみんなで喫茶店に向かう。
喫茶店に向かう道をみんなで歩いていたそのとき、1人の青少年が走ってきた。その青少年がサトシに激突。

「いてて…」
『サトシ、大丈夫ロト』
「ああ、なんとか」

と、立ち上がるサトシ。

「ごめん、よく前を見てなくて……ってサトシ君!?」
「バージルさん!?」

その青少年、どうやらサトシの知り合いのようである。

「どうしたんですかバージルさん!?なぜこんなにボロボロに…」
「それは…」

バージルはサトシに事情を話そうとしたそのときだった。

「もう逃げられないわよ」
「観念してその荷物をこちらに渡せ」

2人組の男女が現れた。

「なんなんだお前達は!」

サトシはその2人組に聞いた。

「何だかんだと聞かれたら」
「答えないのが普通だが」
「「まあ特別に答えてやろう」」
「地球の破壊を防ぐため」
「地球の平和を守るため」
「愛と誠実な悪を貫く」
「キュートでお茶目な敵役」
「ヤマト」
「コサブロウ」
「宇宙を駆けるロケット団の二人には」
「ショッキングピンク桃色の明日が待ってるぜ」
「なーんてな」
『ラッチューノ!』

その2人組であるヤマトとコサブロウは登場のセリフを述べてラッタが登場。ラッタはヤマトのポケモンで、リージョンフォームでなく普通のポケモンである。

「ああ!ヤマトにコサンジ!!」
「コサブロウと名乗ってるだろう!!」

コサブロウは敵味方問わず『コサンジ』と呼ばれ、間違われている。そのおかげで、コサンジ、ではなくコサブロウは敵味方関係なく、間違われた人間にツッコミを入れている。

「サトシ、知り合いなの?」

スイレンは聞いた。

「あいつらはムサシとコジロウとニャースと同じロケット団だ」
「「「!!?」」」

ムサシとコジロウとニャースとは、サトシのピカチュウを狙っているロケット団だが、空気を読まないキテルグマに連れ去られるというギャグ要素が増えている。
だけど、状況はわかった。バージルはヤマトとコサブロウに追われていることを…。

「ヘルガー!」
「グラエナ!」

ヤマトはヘルガー、コサブロウはグラエナを出す。サトシ達は相棒のポケモンを出して、バトルに臨む。

「ヘルガー!『かえんほうしゃ』!!」
「バクガメス!こっちも『かえんほうしゃ』だ!!」

カキはヤマトとバトル。ヘルガーとバクガメスの技が激突。

「ピカチュウ!『10まんボルト』!!」
「グラエナ!『はかいこうせん』!!」

サトシはコサブロウとバトル。同様にピカチュウとグラエナの技が激突。
それからしばらくすると、サトシとカキが有利な展開に進んだ。そして、Zリングを構える。

「俺の全身、全霊、全力!すべてのZよ、アーカラの山のごとく、熱き炎となって燃えよ!『ダイナミックフルフレイム』!!」
「いっけえぇ!ピカチュウ!これが俺達の!全力だあぁっ!『スパーキングギガボルト』!!」

それぞれのZワザを放ち、2人のポケモンを撃破。ついでにヤマトとコサブロウを吹っ飛ばす。

「「やな気持ち~!!」」

そして星になった。

 

 

落ち着いた頃、サトシ達とバージルは人目のつかないところに移動する。そして、バージルは手に持っていた荷物のバッグを開封すると、小さなポケモンが出てきた。

『データにないポケモンだロト』

ロトムはそう解説する。

「バージルと言ったな。このポケモンは…」
「……………」

ククイは聞いた。しかし、バージルは沈黙する。

「バージルさん、ここにいる人達は俺のクラスメイト。この人はククイ博士でポケモンの研究者です」
「ククイ博士!?じゃああなたがあの…?」

バージルは驚いた。

「実は俺、あなたを探していたんです。このポケモンを見てもらうために」
「そうだったのか。それじゃこのポケモンについて説明してもらえるかな?」
「はい。このポケモンの名はコスモッグ。情報によれば、ソルガレオとルナアーラのどちらかに進化するといわれているポケモンです」
「「「!!?」」」

ソルガレオとルナアーラという言葉に、サトシを除くみんなは驚いた。

「ソルガレオとルナアーラって?」

サトシはみんなに聞いて、それについてカキが説明する。

「アローラ地方に伝われし伝説のポケモンだ」
「伝説のポケモン!?」
「それが本当なら、悪の組織が目を向けるのも無理はない」

伝説のポケモンであるソルガレオとルナアーラ。それが本当なら、ロケット団が狙っても不思議ではない。

「ちょっと待ってくださいバージルさん!ロケット団はカントー地方の組織なんです。それがなんでアローラに?」

最近のサトシは頭の回転が速い。ロケット団はカントー地方の組織であることをみんなは知っているが、見慣れないロケット団がここにいることに違和感を持つ。みんなが知りたいのは、なぜアローラ地方にいるのかである。

「わからない…。俺に与えられた任務は、ロケット団に捕まった2体のコスモッグの確保なんだ。2体を確保してククイ博士に届けるのが俺の任務…。だけど、1体しか確保できず、追われて、今に至るんだ」

2体のコスモッグの確保。それがバージルに与えられた任務である。

「あ…自己紹介が遅れたね。僕はバージル。ポケモンレスキュー隊で「チーム・イーブイ」を率いている」

バージルは自己紹介して、みんなは自己紹介する。

 

 

一方、アローラ地方のある森の場所…。その場所はロケット団のムサシとコジロウとニャースが拠点にしているが、同時にキテルグマの家にある。

「ふむ…。こんなところを拠点にしているとはな」
「「「ゼーゲル博士!?」」」

3人組の前に上司であるゼーゲルが現れ、3人は姿勢を素早くする。

「今までなにをやっていたのだ?」

と、ゼーゲルは聞いた。3人は今までの活動を報告するが…。

「バカ者!たかがピカチュウ1匹になにをこだわっておるのか!?」

怒りを露わにしたゼーゲルである。

「し、しかしニャ、あのピカチュウはカロスリーグで、あのメタグロスとバンギラスを倒すほどですニャ」

サトシのピカチュウの凄さをニャースは説明するが…。

「そんなことはどうでもよい!任務を忘れたお前達に関する報告をボスから受けているのだぞ」
「そ…そんな…」
「任務を忘れたわけでは…」
「ごめんなさいニャ…」

ゼーゲルに説教される3人組である。

『ク~』

そんなとき、後ろからキテルグマが現れた。

「「「……………」」」

後ろを振り向いたゼーゲルと3人組は冷や汗を掻き始めた。恐怖を覚える冷や汗である。

 

 

それから1時間後…。ゼーゲルと3人組はメレメレ島のある場所にいる。その場所はロケット団が設置した秘密基地である。

「まったく…キテルグマに追い回されるとは思わなかったわい…」

ゼーゲルはぼやく。実はその1時間の間、キテルグマに追いかけ回され、なんとか逃げ切って今に至る。その証拠に、彼らは疲れ切った表情をしている。
さらにしばらくすると、ゼーゲルは3人組と別れ、司令室と思われる部屋に入室する。ゼーゲルの部屋でもある。その部屋のデスクトップにある通信設備を使う。

「こちらゼーゲル。奪われたコスモッグの確保に失敗したようだ」
『そうですか』
「アポロ、ボスはどこだ?」
『アローラに向かっています。それまではわたしが本部の留守を預かることになりました』
「それと、報告がある。そのコスモッグだが、サトシという少年の手に渡った。その少年の素性を聞いたが、確かなのか?」
『はい。サカキ様の令嬢であるモニカお嬢様からの情報です。確実性を求めるためにDNA鑑定を行った結果、間違いありません』
「DNA鑑定は確実だ。それが証明されたとなると、逆にまずいことになるな。それで、お嬢様はどこだ?」
『サカキ様の傍にいます』
「わかった。予定までにはかならずコスモッグを確保する」

アポロというロケット団幹部との通信を終えたゼーゲルはコスモッグ奪還への作戦を練り始める。

 

 

夜、メレメレ島のククイ博士の家…。ククイとバージルを含むサトシ達クラスメートのみんなが集まっている。

「なるほど…。ソルガレオとルナアーラの確保がやつらの目的なのか」

バージルはロケット団の目的をみんなに打ち明ける。

「ほしぐもちゃん、かわいそうです」
「「「ほしぐもちゃん?」」」

リーリエの言葉にみんなが反応する。

「このほしぐもちゃんをみんなで守りましょう!」
「「「……………」」」
「どうしたのです?みなさん?」

しかし、バージルを除くみんなは沈黙する。

「リーリエ、堂々とコスモッグに触ってるのに気づいていない?」
「え?」
「ていうか平気なの」
「…そういえばそうですね。どうしてでしょうか?」

マオとスイレンはリーリエがコスモッグを手に持っていることに指摘する。実はリーリエはポケモンを触ることができない。原因は不明だが、アローラロコンことシロンの触れ合いなどによって徐々に克服しつつある。

「そういえばバージルさん、コスモッグを保護した後どうするのですか?」

サトシは聞いた。

「コスモッグを保護してククイ博士に届けるのが、俺に与えられた任務。それ以上のことは知らない。とはいえ、もう1体のコスモッグを保護しないと…」

どうやらバージルは、その後の任務について、何も知らされていないようだ。
その後、今日は遅いのでここに泊まるようにと、バージルはククイに進められた。リーリエ達もである。保護したコスモッグだが、リーリエの傍にいる。リーリエに懐いたようである。
就寝の時間。みんなは床に布団を敷いて眠っている。サトシはというと、自分のベッドで寝ているが、なんとスイレンも一緒である。しかもスイレン、嬉しそうである。

 

 

翌日の朝…。ククイの家にはある少年が訪ねてきた。その少年の名は、リーリエの兄グラジオである。

「お兄様、どうしたのですか?」

リーリエは説明を求めた。

「コスモッグがここにいると聞いたが本当なのか?」
「はい。それがなにか?」
「エーテル財団がそのコスモッグを狙って、さらにリーリエ達のところにいるとビッケさんに聞いたんだ」

グラジオはそう説明すると…。

「ロケット団だけじゃないのかよ!?」

サトシが割って入ってきた。

「ロケット団?」

と、グラジオは疑問を抱くような表情になった。
グラジオは、自分とリーリエがエーテル財団代表ルザミーネの子供であることをみんなに説明する。それを聞いたみんなは驚くが、ロケット団にも狙われていると聞いたグラジオも驚いた。さらにエーテル財団の実情についてもグラジオは説明した。

「エーテル財団はポケモンの保護が目的の財団だと聞いたが、コスモッグを確保してなにするんだ?」

ククイはエーテル財団の目的について考え始める。

「2大勢力に狙われているとは思わなかったな。ポケモンレンジャーに要請することも考えなければ」

バージルはこう考えるが…。

「ポケモンレンジャーの要請は正しい。エーテル財団に保護されるよりはマシだ」

と、グラジオは同意する。
そのときだった。

『やつらがくるぞサトシ!!』
「!!?」

サトシの頭になにかが響いた。サトシは窓から外をみると、数十人のロケット団員達が現れた。

「ロケット団!?」
「こんなにいっぱいいるの!?」

サトシは声をあげて、マーマネは驚きの叫びをあげる。みんなは外に出て臨戦態勢を整える。
そのとき、ロケット団員達の中から、ある人物が出てきた。ゼーゲルである。

「ほう、まさかこんなところにいるとはな。久しぶりだな小僧」
「ゼーゲル…!?」

サトシはゼーゲルのことを知っている。

「さしずめ、幹部ってところだな」

ゼーゲルを分析するククイである。

「コスモッグがそこにいるのはわかっている。コスモッグを渡し、我々の邪魔をしなければ安全を保証する」

ゼーゲルは投降を呼びかけるが…。

「ほしぐもちゃんを渡すもんですか!?」

リーリエは拒否。みんなもそれに同調する。

「やれやれ。フリント」

ゼーゲルに指名されたロケット団員が出てきた。フリントというロケット団のエージェントを務める団員が現れた。

「ガブリアス!」

フリントはガブリアスを出した。

「気をつけろ!あいつはできるぞ!!」

サトシはみんなに説明する。そして、バトルが始まった。
サトシ達は全員参加してガブリアスに立ち向かう。しかし、このガブリアスはなかなか倒れない。それどころか、こちらが劣勢に立たされている。

「なかなかやるな。なら、これならどうだ?切り札を使うぞガブリアス」

フリントはガブリアスにあるものを投げて、ガブリアスはそれをキャッチ。そしてフリントは懐から、ある石を握った。

「メガシンカ!」

ガブリアスが受け取ったあるものとは、ガブリアスナイトと呼ばれるメガストーンで、フリントが握った石はキーストーンである。
ガブリアスナイトとキーストーンが反応し、ガブリアスがメガガブリアスにメガシンカを遂げる。

「なんだこれは!?ガブリアスが進化しただと!?」

グラジオはメガシンカを知らず、ガブリアスのメガシンカに驚いている。

「Zワザを決めるぞ!ピカチュウ!『ウルトラダッシュアタック』!!」

やばいと判断したサトシはZリングを構えて、ピカチュウは『ウルトラダッシュアタック』でメガガブリアスに対抗。メガガブリアスは直撃を受けるも、ピンピンと立っている。

「ちぃ!バクガメス!『ダイナミックフルフレイム』!!」
「ルガルガン!『ワールズエンドフォール』!!」

カキのバクガメスとグラジオのルガルガン(まよなかのすがた)はそれぞれのZワザをメガガブリアスに放った。メガガブリアスは直撃を受けて、直後に爆煙が舞い上がった。
みんなは勝ったと思った。爆煙が徐々に消えると、メガガブリアスが立っていた。

「そんな!」
「Zワザを受けても立っているなんて…!?」
「えぇー!?」

マオとスイレンとマーマネはこの光景に驚く。

「これがZワザか。さすがにダメージが大きい。一気に決めさせてもらうぞ!『りゅうせいぐん』!!」

メガガブリアスは『りゅうせいぐん』の弾丸を上空に打ち上げ、弾けて無数に降り注いだ。ピカチュウとバクガメスとルガルガンは『りゅうせいぐん』の攻撃を受けて戦闘不能になった。

「さて、コスモッグを渡してもらおうか」

ゼーゲルは一歩一歩とサトシ達に近づく。そんなとき…。

「アメモース!『しろいきり』!!」

女性の声が響いた瞬間、この辺りに霧が包まれた。

「こっちです!早く!!」

みんなは女性の声が導かれる方向に走っていった。霧が晴れると、サトシ達の姿がない。

「逃げられたか…。意外な伏兵がいたものだな」

と、ゼーゲルは笑みを浮かべる。

 

 

一方、ある場所…。

「リーリエ様、グラジオ様、よくご無事で」
「「ビッケさん!?」」

どうやらビッケという女性がみんなを助けたようだ。
ビッケはみんなに自己紹介する。彼女はエーテル財団の副支部長を務め、その代表であるルザミーネを補佐している。彼女の傍にいるアメモースは、彼女のポケモン。『しろいきり』を発生させたポケモンでもある。

「すっげぇグラマーだな」

しかもククイ、鼻を伸ばしている。実際、ビッケは非常にグラマーな体型をしている。
その後、今後についてみんなで話し合った。まずコスモッグがどこから来たのかを突き止めることにした。みんなで考えても検討がつかない。しかし、ビッケには心あたりがあった。

「日輪の祭壇…。エーテル財団は異次元からきたとされるポケモンを研究していて、行き着いた先が日輪の祭壇なんです」
「たしか日輪の祭壇は、ポニ島にある遺跡だったような…」
「はい。もしかしたら、コスモッグがそこから出てきたのかもしれません」

日輪の祭壇とは、アローラ地方ポニ島にある遺跡で、近寄れないところにある。
そして検討した結果、みんなでコスモッグを日輪の祭壇に連れていくことが決まった。

「俺も行く。ポケモンレスキュー隊にはすでに連絡した。コスモッグの安全を確保することが、俺の任務だ」

バージルも同行する。その後、みんなはメレメレ島のハウオリシティに向かい、その港の船に乗ってポニ島に向かった。なお、ポケモンスクールの校長ナリヤ・オーキドにはすでに連絡済み。

「それにしても、さっきのあれはなんだったんだ?どこかで聞いたような気が…」

サトシは、頭の中にロケット団が襲ってきたと知らせてくれた声について考えていたとか…。

 

 

一方、メレメレ島のロケット団の秘密基地。その司令室にゼーゲルがいた。

「そうか。ならば、手を出さず監視を続けるのだ」

ロケット団の団員の報告を受けたゼーゲルは笑みを浮かべた。

「まさかやつらがコスモッグを連れて日輪の祭壇に向かうとはな。我々の目的は、コスモッグを日輪の祭壇に連れていくことだからな」

そんなとき、通信が入った。フリントからである。

『こちらフリント。もう一方のコスモッグを日輪の祭壇に連れていく準備が整いました。それと、さきほど報告があり、太陽の笛と月の笛を確保したとのことです』
「よし。予定通りに進めるぞ。知っているとは思うが、コスモッグを連れた少年達が日輪の祭壇に向かうそうだ。絶対に手を出すな」
『わかりました』

報告を終えた後、フリントからの通信を終えた。
アローラを渦巻く陰謀が今、始まろうとしていた。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。